今日のうた検索結果一覧 - 歌ネット|歌詞検索サービス「歌ネット」

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  • 坂口有望
    そうだ、私はずっとこんな曲が書きたかったんだ。
    そうだ、私はずっとこんな曲が書きたかったんだ。

    坂口有望

    そうだ、私はずっとこんな曲が書きたかったんだ。

     2024年9月4日に“坂口有望”が新曲「アンババババランス」を配信リリースしました。世界平和をテーマに、時代と共に変わりゆくもの/変わらないものの対比をポップに表現。一度聴いたら頭から離れない、気が付いたら口ずさんでしまう中毒性のある作品が完成。坂口の楽曲をいくつもプロデュースした柿澤秀吉(秀吉)が編曲を担当し、思わず踊りだしたくなる、民族楽器で彩るアップテンポでキャッチーな楽曲となっております。    さて、今日のうたではそんな“坂口有望”による歌詞エッセイをお届け! 綴っていただいたのは、新曲「 アンババババランス 」にまつわるお話です。自分は平和を歌うだけの器を持ち合わせていないと考えていた自身が、この歌を完成させるまでの軌跡とは。そして込めた想いは…。ぜひ、歌詞とあわせて、エッセイを受け取ってください。 実に、この一行目を綴るのは3回目で、ある程度書いては白紙に戻すを繰り返している。こんなにセルフライナーノーツに苦戦するとは、自分でもびっくり。やはりこの新曲、爆発的に生まれただけに、「こういう歌なんですよ!」と説明するのが難しい。広くは世界平和の曲とカテゴライズされているけれど、私が思う理想の社会を語るのもなんか違って、拙い言葉でも素直に、自分はどうこの曲を解釈しているかを記していくことにする。   上京して4年が経った頃、私は意図的にテレビを見なくなった。悲しいニュースを目にすると、胸がざわざわして、映像が頭から離れず、本当に寝れなくなったりする。思えば、昔からそういう体質だった。小学校の授業で、地球温暖化の影響でツバルという国が沈みかけていると習った時は、毎日毎日ツバルの家族や恋人たちを想像して、布団の中で泣いた。   最近では、それが心から人に共鳴できるという長所だと肯定するようにしているが、まあ厄介なもので、SNSでも絶えず、ショッキングな情報を避けて利用しなければならない。今でこそ「繊細さん」というわかりやすい言葉で括られるそうだが、小さい頃は、自分はもうただの憂鬱人間なのだと落胆していた。   もちろん、争いごとは大の苦手で、心の平穏を保持するために一人でいることも多い。それくらい、私の人生は、平和を渇望していたし、いつ曲のテーマになってもおかしくはなかった。しかし、心のどこかで、自分には平和を歌うだけの器を持ち合わせていないと考えていた。マザー・テレサのような人格者じゃない限り、また、その分野に精通した人ではない限り、通用しないのかなときっと不安だったのだ。   5月のこと。突如<アンババババランス アンバランス>という陽気なフレーズを思いついて、そこからはまるで歌詞にされる機会を待ち焦がれていたように、言葉が次々と紡ぎ出された。そうだ、私はずっとこんな曲が書きたかったんだと思った。平和を願うのに資格は要らない。それどころか、このアンバランスな私のままで表現できることが嬉しかった。そして、弾き語りの状態でスタッフチームに聴かせたところ、最短スパンでこの曲を発信しようと動いてくれた。   アレンジを担ってくれた秀吉さんとは、何度もやり取りをしてサウンド面でも、メッセージを込めて仕上げた。ここだけの話、モチーフになった某国の民謡、使われている楽器。現代社会ではありえないコラボだけど、この音楽の中でだけは融合させている。本当の意味でのハーモニー。私はそれらの上で舞いながら、歌うことができた。改めて、この作品に携わってくれた全ての人に感謝を伝えたい。   世界の平和を一緒に祈ろうなんて大それたことを言うつもりはなくて。ただ、この曲を聴いて、「自分が幸せになりたいのと同じように、みんなにも幸せであってほしい」という、優しい気持ちになればなぁと思う。ふざけたタイトルで申し訳ない。でも、いい曲だから聴いてほしい。荒れたグラウンドに光を。   <坂口有望> ◆紹介曲「 アンババババランス 」 作詞:坂口有望 作曲:坂口有望

    2024/09/17

  • 坂口有望
    「下克上」という言葉は私の根性そのものだった。
    「下克上」という言葉は私の根性そのものだった。

    坂口有望

    「下克上」という言葉は私の根性そのものだった。

     2023年7月26日に“坂口有望”がNew Single「URL」をリリース!タイトル曲はTVアニメ『ホリミヤ -piece-』エンディングテーマ。伝えたくても伝えられない一途な想いを“URL”というキーワードからストーリーに仕立て、切なさが入り混じった感情をポップなバンドサウンドにのせたラブソングとなっております。さらにカップリングには3月に配信した「下克上」に加えて、新曲「せかいいち」を収録!    さて、今日のうたコラムではそんな最新作を放った“坂口有望”による歌詞エッセイを3週連続でお届け!今回が最終回です。綴っていただいたのは、今作の収録曲「 下克上 」にまつわるお話。デビュー前に書いたこの歌に込めた想いとは。そしてその歌がデビュー6周年記念日の今、リリースされる理由は…。ぜひ歌詞と併せて、エッセイを受け取ってください。 音楽活動を始めた中学生の時、周りは自分より大人なバンドマンばかりだった。ライブハウスに制服で向かい、誰かが自分を珍しがって声をかけてくれるのを待った。背が低いのも相まって、心配そうに挨拶をしてくれた関西の先輩方には、とても感謝している。   しかし、ライブとなると、本当に一人である。大きいギターを抱えて、人前で歌うこと。目立ちたがり屋を公言していた私も、さすがにあまりの緊張に打ちのめされそうだった。その時、今思うと本当に子供っぽいなぁと思うのだけど、「今日の出演者の中で一番爪痕を残す」という、自分の負けず嫌いを利用した奮い立たせ方以外、乗り切る方法はなかった。   「下克上」という言葉は、インパクトもキャッチーさも何も狙っていない、私の根性そのものだった。その気持ちで、ライブをやりまくっていた(多くて月10本とか)高校一年生の時にかいた歌が「下克上」である。   メールの履歴を見返すと、「好-じょし-」と同じ日にスタッフさんに送っていた。かたやメジャーデビュー曲となった「好-じょし-」、デビュー6周年記念日にリリースすることになった「下克上」。ミュージシャンはこれだからおもろい。いつだって昔の自分を引っ張り出して味わえる冷凍保存みたい。   話を戻して、「下克上」がなぜそんなに時を経て世に放たれたのかという謎は、紛れもない私が封印していたから。段々とお客さんがついてきてくれるようになって、「下克上」を歌わなくても、自分でギアを上げられるようになったのだ。   そして2023年、昔のデータをスタッフチームと聴き返したら、改めて(いい意味で)おかしな曲だなと、解凍されることになりました。かつて弱い自分の武器でいてくれた「下克上」という曲を、全国47都道府県のワンマンライブでまた歌うことになるなんて。有難い限り。   ちなみに今は、下克上精神じゃなくて、どんな心持ちでライブをやっているかというと、大きく二つあって。一つは、自分が感動してしまうくらいで歌うこと。当たり前だけど、私が一番多く、生歌を聴いているから自分が感動するって凄く難しい。だから、自分が歌っていて鳥肌がたったり、泣いちゃいそうになった日には、いいライブだったと判断している。   もう一つは、次のライブへの架け橋を作ること。ライブは、後からお客さんがいくら分楽しめましたと支払うわけではない。だからこそ、ライブの本当の評価というのは、「リピートしてもらえるか」もっと辛辣に言えば「また前払いしてもらえるか」だと思う。誰一人置いていかない、2時間弱の間に架け橋を完成させるイメージで、ステージに立っている。先日「全国声波」追加公演も発表されました。全50公演、駆け抜けるぞ! <坂口有望> ◆紹介曲「 下克上 」 作詞:坂口有望 作曲:坂口有望   ◆New Single「URL」 2023年7月26日発売   <収録曲> 1. URL 2. せかいいち 3. 下克上 4. URL(Instrumental) 5. せかいいち(Instrumental) 6. 下克上(Instrumental)

    2023/08/08

  • 坂口有望
    お前はなにで世界一か?
    お前はなにで世界一か?

    坂口有望

    お前はなにで世界一か?

     2023年7月26日に“坂口有望”がNew Single「URL」をリリース!タイトル曲はTVアニメ『ホリミヤ -piece-』エンディングテーマ。伝えたくても伝えられない一途な想いを“URL”というキーワードからストーリーに仕立て、切なさが入り混じった感情をポップなバンドサウンドにのせたラブソングとなっております。さらにカップリングには3月に配信した「下克上」に加えて、新曲「せかいいち」を収録!    さて、今日のうたコラムではそんな最新作を放った“坂口有望”による歌詞エッセイを3週連続でお届け!今回は第2弾です。綴っていただいたのは、今作の収録曲「 せかいいち 」にまつわるお話。自身に投げかけられた「お前はなにで世界一か?」という問いかけ。それに対し今、音楽で伝えたいひとつの答えとは…。 どれだけ努力した人が世界一になれる? 努力だけじゃ足りない? じゃあどうすりゃいいのよ。東京オリンピックで活躍するアスリートの選手たちを見て、考える。TVの向こうの人々は、本当に同じ世の中を生きてきたんだろうか。色んな提議はあるかもしれないが、いわゆる「世界一」が認定されるのが、このオリンピック。英才教育、天才肌、努力型。そのどれもを持ち合わせたような、彼らが私に投げかけてきたのは「お前はなにで世界一か?」である。   私は、点数や判断基準のない芸術家であるので…とかっこつけたところで、もう一人の冷酷な自分がつっこむ。「お前は世界一にはなれないよ。」と。おいおい、そんなストレートに言ってくれるなよと落ち込みつつも、その冷酷なアミを救ってあげたいとも思った。そうして「せかいいち」という楽曲の制作がはじまった。   伝えたいことはただ一つだった。結論から言えば、「誰かにとっての世界一」ならば、それはもうとても幸せなことなんじゃないかと。   ほとんどの人間は世界一になることはできない。そんなの当たり前だと、あえてここでは言い捨ててしまうけれど、それでもきっと誰かの、世界一の娘だったり、世界一の息子、世界一の親友、世界一の恋人、世界一の先輩etc...なのだと思う。   わたしは、このことに気づいたとき、胸を張って生きてみようと思えた。誰もが申し訳なさそうに生きている時代だからこそ、一人でも多くの人に届けたい。   先日、リリース前の未発表曲の状態で、インストア予約イベントにて、この曲を披露した。その時、この曲が持つパワーを実感し、また、この曲は自分の真骨頂的一曲だと思った。   世界一になることはできないという絶望の中から希望を見出す。「有望」という名前は、決して有望株や将来有望など前途洋洋の意味だけではない。まだ望みは有るのだと信じて、世の中に歌い広めること。私の使命なんだと思っています。本名であり、芸名。改めて、坂口有望と申します。 <坂口有望> ◆紹介曲「 せかいいち 」 作詞:坂口有望 作曲:坂口有望 ◆New Single「URL」 2023年7月26日発売   <収録曲> 1. URL 2. せかいいち 3. 下克上 4. URL(Instrumental) 5. せかいいち(Instrumental) 6. 下克上(Instrumental)

    2023/08/01

  • 坂口有望
    どういうわけか君には辿り着けない。
    どういうわけか君には辿り着けない。

    坂口有望

    どういうわけか君には辿り着けない。

     2023年7月26日に“坂口有望”がNew Single「URL」をリリース!タイトル曲はTVアニメ『ホリミヤ -piece-』エンディングテーマ。伝えたくても伝えられない一途な想いを“URL”というキーワードからストーリーに仕立て、切なさが入り混じった感情をポップなバンドサウンドにのせたラブソングとなっております。さらにカップリングには3月に配信した「下克上」に加えて、新曲「せかいいち」を収録!    さて、今日のうたコラムではそんな最新作を放った“坂口有望”による歌詞エッセイを3週連続でお届け!今回は第1弾です。綴っていただいたのは、今作のタイトル曲「 URL 」にまつわるお話。TVアニメ『ホリミヤ -piece-』エンディングテーマを書き下ろすにあたって、蘇ってきたとある思い出とは…。みなさんにも「知らない憧れの世界」ってありませんか? 高校の時、授業でたまに使ったパソコンルーム。生徒の前に1人1台ずつあるスクリーンに、先生が資料を写しながら説明をする。たまに、不良な生徒が自分で画面をいじってネットを閲覧しはじめる。わたしは、その不良だった。あぁ、あの時の先生、このエッセイ読みませんように。時効だから。まじで。   似たような毎日。今思うと、高校生活は尊くて戻りたくて仕方がないけれど、当時はここじゃないどこかへ行きたい、という願望が常にあった。だからこそ、中二でライブハウスに飛び込んでいるのだけど、いつだって、自分の「知らない憧れの世界」へ身を乗り出したかった。可愛いもので、その漠然とした欲望を丁度よくみたしてくれるのがGoogleのストリートビューであり、ネットサーフィンだった。   少し話は脱線するが「ネットサーフィン」という言葉を発明した人に会えたら、お茶をご馳走したい。こっちは半ば惰性でネットをうろちょろしてるのに、次々とやってくる情報の波にかっこよく乗り移るイメージの「サーフィン」という言葉で形容してくれてどうも有難うございます。そう、私たちは、放浪者ではなくサーファーなのだという気分にさせてくれる。どうも有難うございます。   今回、「ホリミヤ -piece-」へ1曲を書き下ろすにあたって、ふと、そんな思い出が蘇り、堀さんにとっての「知らない憧れの世界」こそが宮村くんだったのではないかと思った。   手のひらの中の画面とにらめっこしなから、多種多様なリンク先に飛んでみる。しかし、そこに大切な君がいない。今や、どんな知識だって簡単に手に入る情報社会になってしまったけれど、どういうわけか君には辿り着けない。そんなもどかしさを、うまくサビの歌詞に落とし込めたと自負している。自負ではないな、母がそう褒めてくれた。嬉しい。   というわけで、何らかのURLをタップして、このエッセイに飛んできてくれたみなさん。今度は、ライブチケットの購入ボタンを押してごらん。あなたの目の前にわたしが歌いに飛んでいくわよ。宣伝下手かよ。全国47都道府県ツアー「全国声波」、お待ちしています!笑笑苦笑   <坂口有望> ◆紹介曲「 URL 」 作詞:坂口有望 作曲:坂口有望  ◆New Single「URL」 2023年7月26日発売   <収録曲> 1. URL 2. せかいいち 3. 下克上 4. URL(Instrumental) 5. せかいいち(Instrumental) 6. 下克上(Instrumental)

    2023/07/25

  • 坂口有望
    連れ出してくれた、綿毛。
    連れ出してくれた、綿毛。

    坂口有望

    連れ出してくれた、綿毛。

     2022年12月7日に“坂口有望”がニューシングル「サイレント」をリリースしました。今作には、テレビ朝日系『科捜研の女 2022』主題歌のタイトル曲に加えて、自身のライブで披露される人気ミドルバラードナンバーであり、多くのファンから音源が望まれた「綿毛」が収録されます。さらに初回生産限定盤には、メジャーデビュー5周年記念『XL Tour』東京公演の映像が収録。    さて、今日のうたコラムでは、そんな最新作を放った“坂口有望”による歌詞エッセイを2週連続でお届け!今回は第2弾。綴っていただいたのは、今作の収録曲「 綿毛 」にまつわるお話です。自身がハタチになるタイミングだからこそ、届けたかった想いを乗せたこの歌。今、自分を少しでも明るい場所に連れ出してくれる“何かを待っているあなたへ。この歌詞とエッセイを受け取ってください。 もう2023年を迎えようとしている。散歩好きな私も、凍えそうになる今の時期は、家から出たくない。はやく、春よ来てくれ。あ、誕生日だけは抜かさないで。   今やイベントライブでお客さんを引き込む1曲として、毎回歌っている「綿毛」。この曲は2021年の春に書いた。今だから話せること、私の10代終盤は、まさに闇でした。コロナの自粛、進まない筆、荒れ続ける生活。自分が一人で暮らす東京の一部屋が世の中と切り離されているようだった。   大好きなライブがなくなって、お客さんが見えないと、誰に何を届けていいかわからなくなり、闇雲に曲を書いた。闇雲という雲があるなら、そいつが私の部屋の天井を覆って、雨を降らせていた。そんな頃だった。せっかくの20歳のお誕生日だからと、スタッフさんが“Hello Twenty”という有観客ツアーを企画してくれたのは。   決定したライブに向けて気合いが入った私は、新曲を書き下ろすことにした。ハタチになる私に何が歌えるだろうか。10代の終わりを嘆く? 急に大人なラブソングなんてらしくないな、等々考えて、やっぱり私は誰かの味方でいられる曲を書きたいと思った。   同い年の子たちは同じように、色んな夢や希望を捨てて、こんなはずじゃなかったって形で20歳を迎えたんだろう。そして問う、弱っていた私自身に向けても、「大丈夫なんかじゃなかったでしょ?」と。   だけど、どんな形であれ、成人できたのは素晴らしいこと。2011年、日本中がもう立ち直れないと思った。今回ばかりは無理かもしれないという瞬間が、何度も何度も。それでも、20年生き抜いた。   八方塞がりの時、風の吹き抜ける出口(歌詞では「明日の入口」と綴った)を教えてくれるのは、綿毛のように些細なものなのかもしれない。小さな希望を信じてきたから今に辿り着いたのだと、成人する自分たちを祝福する気持ちで「綿毛」という曲が出来ました。闇雲が覆っていたこの部屋で、心を持った曲が、久しぶりに生まれた気がした。   本題の“Hello Twenty”でこの曲を披露した時、全くの未発表曲のはずなのに泣いている人が何人もいた。私は数年ぶりに、自分がミュージシャンであることを誇らしく思った。それからかな、ライブが格段に更に楽しくなったのは。連れ出してくれたんです、「綿毛」が。   さて、来年の3月からバンドでツアーをすることになりました。全国を回りながら、全国のお客さんの心の中に、花を咲かせられるように、頑張りますよ私! <坂口有望> ◆紹介曲「 綿毛 」 作詞:坂口有望 作曲:坂口有望   ◆ニューシングル「サイレント」 2022年12月7日発売   <収録曲> 1. サイレント 2. 綿毛 3. サイレント(Instrumental) 4. 綿毛(Instrumental) 【ライブ情報】 坂口有望 5th Singleリリース記念「耳をすましてよtour」 3月4日 (土)神戸 VARIT.                                            3月5日 (日)岡山 YEBISU YA PRO 3月10日(金)心斎橋 BIGCAT                                                   3月11日(土)名古屋 THE BOTTOM LINE                                              3月19日(日)東京  キネマ倶楽部                                               3月24日(金)熊本  Django                                                       3月25日(土)福岡  OP's                                             3月31日(金)札幌  PLANT                                                       4月02日(日)仙台  CLUB JUNK BOX                                      前売:¥4,500(税込) 別途ドリンク代必要(全自由)   【オフィシャル先行】 URL: https://www.sma-ticket.jp/artist/sakaguchiami 期間:12/10(土)10:00~12/14(水)23:59 【イープラス先行】 https://eplus.jp/sakaguchiami23/   期間:12/17(土)12:00~12/21(水)23:59

    2022/12/13

  • 坂口有望
    だから生きていく。
    だから生きていく。

    坂口有望

    だから生きていく。

     2022年12月7日に“坂口有望”がニューシングル「サイレント」をリリースしました。今作には、テレビ朝日系『科捜研の女 2022』主題歌のタイトル曲に加えて、自身のライブで披露される人気ミドルバラードナンバーであり、多くのファンから音源が望まれた「綿毛」が収録されます。さらに初回生産限定盤には、メジャーデビュー5周年記念『XL Tour』東京公演の映像が収録。    さて、今日のうたコラムでは、そんな最新作を放った“坂口有望”による歌詞エッセイを2週連続でお届け!今回は第1弾。綴っていただいたのは、新曲「 サイレント 」に通ずるお話です。コロナの隔離期間中、布団の中から書いてくださったこのエッセイ。自身が誰とも会っちゃいけない時期だからこそ、より「サイレント」が響いた理由とは…。 11月末のこと。何十回目かのPCR検査で、初めて陽性の文字を見た。第何波なんだろう。もう何波でもいい。ナンパでもいい。これまで皆勤賞のように、誇っていた坂口家の健康記録が途絶え、家族みんな仲良くコロナに。今まさに、隔離中の布団の中、この原稿を綴っています。   こんな風に気付きたくもなかったのだけれど、自分の曲「2020」の<繋いだ手と手を嘲笑う そんな悪者に踊らされてる>という歌い出しは、なかなか意表を突いていると思った。くぅ。   そしてもう一つ、コロナになってわかったこと。それは、誰とも会っちゃいけない時ほど、たまらなく誰かに会いたくなる、ということ。いつもは「俺にかまわないでくれ」みたいなキャラを演じているくせに、こればかりはクールが貫けない。会いたい人には会える内に会いに行こう。   今回の新曲「サイレント」はそんな私に痛いほど響いてしまった。最初は、天国へのラブソングのつもりだった。天国に咲く花があるらしい。その白い美しい花言葉は「私は幸せ」。   私も、そしてきっとあなたも、空の上に会いたい人がいる。その人がいないことが寂しくて、愛おしく思って流した涙が、きっとその花を咲かせるんだろうなと思った。だけど今は、もっと広い意味で、この曲を歌える気がする。   人は生きている限り、例え病床にあっても、鼓動を鳴らし続けている。それは他人へ「私はここで生きているんだぞ」と知らせ続ける音。誰かがいなくなると悲しい。けど、会えなくなったあなたは、私に元気でいてほしいと思ってるでしょ? 私もあなたにそう願っている。こんな相互関係が人と人の隙間に、至る所にあって。そうやってこの時代は成り立っているんじゃないかと思うのです。だから生きていくんだ、みんなで。   公開されたMV、見てくれましたか? 私、実はできあがったものを見て、不覚にも泣いてしまった。海の波の音を感じながら、満点の星空の下で撮影した映像で、出演していただいた凛くんの叫ぶ声が、当たり前だけど音楽に掻き消される。それが、あまりに儚くて美しい。日本中、世界中、いや空の上にだって届いてほしい。必見です!! <坂口有望> ◆紹介曲「 サイレント 」 作詞:坂口有望 作曲:坂口有望  ◆ニューシングル「サイレント」 2022年12月7日発売 <収録曲> 1. サイレント 2. 綿毛 3. サイレント(Instrumental) 4. 綿毛(Instrumental) 【ライブ情報】 坂口有望 5th Singleリリース記念「耳をすましてよtour」 3月4日 (土)神戸 VARIT.                                            3月5日 (日)岡山 YEBISU YA PRO 3月10日(金)心斎橋 BIGCAT                                                   3月11日(土)名古屋 THE BOTTOM LINE                                              3月19日(日)東京  キネマ倶楽部                                               3月24日(金)熊本  Django                                                       3月25日(土)福岡  OP's                                             3月31日(金)札幌  PLANT                                                       4月02日(日)仙台  CLUB JUNK BOX                                      前売:¥4,500(税込) 別途ドリンク代必要(全自由)   【ファンクラブ先行】 URL: https://smam.jp/ticket_221130/ 期間:11/30(水)12:00~12/7(水)23:59   【オフィシャル先行】 URL: https://www.sma-ticket.jp/artist/sakaguchiami 期間:12/10(土)10:00~12/14(水)23:59

    2022/12/06

  • 坂口有望
    Womanとして
    Womanとして

    坂口有望

    Womanとして

     2022年7月27日に“坂口有望”がNew EP『XL』をリリースしました。今作には、浮遊感あるオルタナティブなサウンドに失恋の想いを乗せた表題曲「XL」に加えて、ボカロP・すりぃが初めて共作詞で参加した「ティーンエイジダイバー」、コロナ禍の心境を歌った「#ボクナツ」、マカロニえんぴつの人気曲「恋人ごっこ」カバー、自身の代表曲「好-じょし-」(2022 ver.)や、表題曲「XL」のAcoustic ver.を収録し、シンガーソングライター、表現者として新しい魅力を打ち出す作品が完成。    さて、今日のうたコラムでは、そんな最新作を放った“坂口有望”による歌詞エッセイを3週連続でお届け。今回が最終回。第1弾「WomanとXL」第2弾「Womanと天才」に続き、最後に綴っていただいたのは「Womanとして」のお話。なぜ、歌を歌ってきたのか、そして、なぜ、歌を歌っていくのか。その思いを明かしてくださいました。今作と併せて、受け取ってください。 「WomanとXL」「Womanと天才」に続いて、今回はエッセイ最終回。ということで、改めて私にとっての音楽について綴っていきたい。珍しく素直に。   小さい頃から、孤独という感覚がある。大好きな友達・家族はいるし、誰とでも通じ合えるのに、誰とも繋がっていない感じ。歌詞っぽくなっちゃったけど本当に。私はどこまでも独り。でもそのネガティブのおかげで、デビュー5周年を迎えました。   高校2年生の夏、坂口有望はメジャーデビューした。そしてその翌年、大学受験で音楽活動を自粛することになった。「音楽の専門学校?」とか「どうして大学行くの?」とよく聞かれるけど、進学したいと、当時何となく思っていたというのが正直なところだ。今になってわかるのは、どんな学問であれ、もっと世界を知りたかったということ。   文学部を選んだきっかけは、フィッツジェラルドの『グレイトギャツビー』だった。物語の中で、デイジー(めちゃめちゃモテ女)がこう語る。「綺麗で、少し馬鹿な女の子がこの世界では一番素晴らしいとされてるの」と。この台詞は、紛れもなく、私が興味津々だったリアルな世の中を映していた。   自分と世の中が切り離されていると思っていたからこそ、気になるし、あわよくば入りたい。そんなコンプレックスが創作活動の原動力だ。いわば、私の曲たちは「みんなもこう思います?よね?」の塊である。ネガティブ、有難う。もう二度と言わないよ。   学業と共にあった5年間。私の部屋には机が二つあって、通称「勉強机」と「音楽机」。最初は名前の通り使い分けていたものの、今や「インプット机」「アウトプット机」と化している。   世界を知って、世界と繋がる。大学を卒業したって、それの繰り返しだと思う。よく、曲作りが好きで、誰にも聞かせるつもりのない曲を作り溜めちゃう天才がいるけど、私はそっち側ではない。音楽家としての前に、一人の人間として、Womanとして、ひとりぼっちにならないために歌をうたう。これまでも、これからも。   さて、5周年記念日は、YouTube生配信という形でライブを届けた。大阪のホームのライブハウス、三国ヶ丘FUZZで奏でる音は、何だかギラギラしている気がした。幸せだったなぁ。画面越しに見てくれた一人一人に、今度はちゃんと目を見て伝えたい。私は、あなたと繋がりたいと思って、音楽を発信しています。どうか、受け取ってくれたらいいな。まずは、全国ツアーで待ってるよ! <坂口有望> ◆New EP『XL』 2022年7月27日発売 初回生産限定盤 [CD+Blu-ray]  ESCL-5693~4 ¥5,000(税込) 通常盤 [CD]  ESCL-5695 ¥2,000(税込)   <収録曲>   01.XL 02.ティーンエイジダイバー 03.#ボクナツ 04.恋人ごっこ 05.好-じょし-(2022 ver.) 06.XL(Acoustic ver.)

    2022/08/15

  • 坂口有望
    Womanと天才
    Womanと天才

    坂口有望

    Womanと天才

     2022年7月27日に“坂口有望”がNew EP『XL』をリリースしました。今作には、浮遊感あるオルタナティブなサウンドに失恋の想いを乗せた表題曲「XL」に加えて、ボカロP・すりぃが初めて共作詞で参加した「ティーンエイジダイバー」、コロナ禍の心境を歌った「#ボクナツ」、マカロニえんぴつの人気曲「恋人ごっこ」カバー、自身の代表曲「好-じょし-」(2022 ver.)や、表題曲「XL」のAcoustic ver.を収録し、シンガーソングライター、表現者として新しい魅力を打ち出す作品が完成。    さて、今日のうたコラムでは、そんな最新作を放った“坂口有望”による歌詞エッセイを3週連続でお届け。今回は第2弾。綴っていただいたのは今作の収録曲「 ティーンエイジダイバー 」にまつわるお話です。ボカロP・すりぃと初の共作詞に至った経緯や歌を作り上げていく過程、歌詞から感じたものを明かしてくださいました。ぜひ楽曲と併せて、お楽しみください。 『XL』EPがリリースされて早速、昔から私の曲を聴いてくれている関係者の方が、「地図なしのラビリンスって歌詞は有望ちゃんが書いたの?」と、昔、国語の授業で習った、反語のニュアンスを含ませて聞いてきた。つまり、「有望ちゃんが書いたの?(まさか有望ちゃんが書いたはずがないよね)」だ。大正解。今まで、言葉にとことんこだわってきた私がついに挑戦した、歌詞の共作。お願いしたのは大注目のボカロP、すりぃくんである。   「テレキャスタービーボーイ」の歌ってみた動画(YouTubeで見てね!)に向けて、歌詞を読み込んでいた時、<カニバリズム踊れば>というフレーズにハッとさせられた。「カニバリズム」とは、人が人を食べる酷い行為のことだが、ワードに混じる「リズム」に掛けて「踊る」を持ってくる発想が凄い。こういう言葉遊びが、すりぃくんの曲には散りばめられていて、痛々しい中に快感を見出すような感覚が癖になる。本当に、悔しいほどハイセンス(媚びとかは売ってません)。   そんな彼が、なんと、七年前、クリープハイプの「二十九、三十」を歌っていた時から私を知ってくれていた。私は、YouTubeに死ぬほど感謝しながら、すりぃくんへ今回の話を持ち出した。間もなく、歌詞だけを誰かに書くのは初めてやから、難しそうやけどやってみる、という関西弁での返事をくれた。   「ティーンエイジダイバー」は、作詞だけでなく、作曲もLASTorderさんというメロディーの天才にお願いした。出来上がったオケを聞きながら、まずはすりぃくんのイメージのままを形にして欲しいと初回のミーティングが終わった。そして、彼が第一項で提示してくれたのは、より返す波のようなメロディーから派生した世界観だった。   不安は海みたいに広がっていて、そこへ飛び込む恐怖:興味=1:1のティーンエイジャーというテーマ。自分が十代の時は歌えなかったけど、振り返ればずっとそんな感じだった。これは想像でしかないけれど、もしかしたらすりぃくんの目に、あの路上ライブの時の私はそう映っていたのかもしれない。そう思った時、私はまた彼にハッとさせられた。   そんなわけで、私が作詞に関わったのは、最終段階。内容はそのまま、言い回しを変えてみたり、「ハート」を「波跡(はあと)」にしてみたり。今回の共作で、私は今一度作詞と真摯に向き合うきっかけをもらった。同時に、共作って良いよなと身をもって感じた。その面白さはきっと、語彙力の違いなどでは片づかない、センスというやつを融合できるところだ。とにかく、この曲は確実に特別である。天才たちと作ったのだから。   <坂口有望> ◆紹介曲「 ティーンエイジダイバー 」 作詞:すりぃ・坂口有望 作曲:LASTorder ◆New EP『XL』 2022年7月27日発売 初回生産限定盤 [CD+Blu-ray]  ESCL-5693~4 ¥5,000(税込) 通常盤 [CD]  ESCL-5695 ¥2,000(税込)   <収録曲>   01.XL 02.ティーンエイジダイバー 03.#ボクナツ 04.恋人ごっこ 05.好-じょし-(2022 ver.) 06.XL(Acoustic ver.)

    2022/08/08

  • 坂口有望
    WomanとXL
    WomanとXL

    坂口有望

    WomanとXL

     2022年7月27日に“坂口有望”がNew EP『XL』をリリースしました。今作には、浮遊感あるオルタナティブなサウンドに失恋の想いを乗せた表題曲「XL」に加えて、ボカロP・すりぃが初めて共作詞で参加した「ティーンエイジダイバー」、コロナ禍の心境を歌った「#ボクナツ」、マカロニえんぴつの人気曲「恋人ごっこ」カバー、自身の代表曲「好-じょし-」(2022 ver.)や、表題曲「XL」のAcoustic ver.を収録し、シンガーソングライター、表現者として新しい魅力を打ち出す作品が完成。    さて、今日のうたコラムでは、そんな最新作を放った“坂口有望”による歌詞エッセイを3週連続でお届け。今回は第1弾。綴っていただいたのは、デビュー5周年を迎えた今の心境。大事な節目に放つEP『XL』のコンセプト、そしてタイトル曲「 XL 」にまつわるお話です。改めてデビュー曲「 好-じょし- 」の歌詞も読み返しながら、今作とエッセイとお楽しみください…! 歌ネットのエッセイは、ここ数年はほぼ毎回、新譜の度に書かせてもらっている。何気に楽しみにしているのは、日に日に「文章が好き」という感覚が強くなってきているからだと思う。今回は三回にわたって、新譜はもちろん、この夏でデビュー5周年を迎えた心境についても突き詰めていきたい。   高校2年生の夏、シングル「好-じょし-」でメジャーデビューしてから5年が経った。まずは、いつも私の曲を受け取ってくれる皆さんのおかげで続けてこられたこと、本当に感謝の気持ちで一杯です。   さて、この大事な節目にふさわしい作品を、とEPの制作に取り掛かったのは、今年の頭のことである。久しぶりのCDで、どんな方向性にするべきか、坂口有望チームで入念に話し合った。一言でまとめると、デビュー曲がGirl(好-じょし-)ならば、とことんWoman(女性)な一枚。タイトル曲の「XL」がそれを物語っていると思う。   友達の話や架空のストーリーで書いてきたこれまでのラブソングと違って、初めて主役に自分が浮かぶ曲。いつか、何かのインタビューで「今の私には愛してるとかって歌えない」と答えたのを覚えている。気恥ずかしい気持ちや、無駄なプライドを捨てて書いたこの歌は、痛々しいほどにリアルだ。   思えば、自分の恋を歌うのに5年、デビュー前から数えるともっとかかってしまった。しかし、長い年月をかけて、音楽と自分の人生がどんどん切り離せないものになってきたことが嬉しくもある。生粋の音楽家になってきたのかも、と。   そして、弾き語りのしっとり聴かせるイメージからガラッと変わったバンドアレンジは、これが失恋ソングだということを忘れさせてくれるくらい爽快でとても気に入っている。 レコーディングを終えて、いよいよビジュアル周りの打ち合わせの時、デビュー当時以来の短さまで髪を切ることで満場一致に。女性が髪を切るという行為は、昔から言葉以上の意味がある。わたしの場合は…ご想像にお任せします。   「好-じょし-」を歌っていたあの女の子は大人になれたのか、「XL」EPをもって、その耳で確かめてほしい。 <坂口有望> ◆紹介曲「 XL 」 作詞:坂口有望 作曲:坂口有望 ◆New EP『XL』 2022年7月27日発売 初回生産限定盤 [CD+Blu-ray]  ESCL-5693~4 ¥5,000(税込) 通常盤 [CD]  ESCL-5695 ¥2,000(税込)   <収録曲> 01.XL 02.ティーンエイジダイバー 03.#ボクナツ 04.恋人ごっこ 05.好-じょし-(2022 ver.) 06.XL(Acoustic ver.)

    2022/08/01

  • 坂口有望
    あまりに切実なその一つ一つに、ある使命を感じた。
    あまりに切実なその一つ一つに、ある使命を感じた。

    坂口有望

    あまりに切実なその一つ一つに、ある使命を感じた。

     2021年8月13日に“坂口有望”が新曲「#ボクナツ」を配信リリースしました。約9ヶ月ぶりの新曲リリースとなっており、まだ収束しないコロナ禍の状況で、行き場のない思いを綴った楽曲。坂口有望のエモーショナルな歌声に疾走感溢れるバンドアレンジが加わったロックチューンとなっております。    さて、今日のうたコラムではそんな最新作を放った“坂口有望”による歌詞エッセイをお届け。綴っていただいたのは、新曲「 #ボクナツ 」に込めた想いです。胸の内にたくさんの「コロナのせいで…」を抱えているあなたへ。この歌詞とエッセイが届きますように…! ~歌詞エッセイ:「 #ボクナツ 」~  今朝、ベランダで、蝉が仰向けになっていた。いつもならヒャッと甲高い声を出して、騒ぎ立てるところだが、悲しい気持ちの方が勝ってしまい、わたしはいたって冷静だった。夏は、思わぬ速さで、過ぎていってしまう。  八月。世間がお盆休みの期間に、わたしが世の中へ放ったのは、デジタルシングル「#ボクナツ」である。新曲を出すのは、久しかったので、わたしはソワソワしながら待ち構えていた。それだけでなく、リスナーに届く瞬間を、いつもよりずっと敏感に見守っていた。この曲は、彼らの曲だったから。  去年、コロナへの鬱憤を歌った「2020」という楽曲をリリースして以降、曲の感想と共に、自粛生活を嘆く声が多く届いた。今年に入ってもなお、パーソナルな悩みや愚痴を吐露してくれているメッセージは絶えなかった。    ライブで声が出せない今、ミュージシャンとリスナーの交流はSNSに移行してきている。そう思った時、それならとことん歩み寄ろうと、こんな内容のストーリーズを更新した。回答欄を貼り付けた「コロナのせいで…」という文言。信じられないほど多くの回答が届いた。翌日、高速スクロールした画面録画(約7分半に及ぶ)を保存し、じっくり読み込んだ。    「コロナのせいで…」部活の大会が、留学が、人生の計画が、など、あまりに切実なその一つ一つに、ある使命を感じた。今の彼らに寄り添える曲を書かなければと。    そして、サビの<僕らの夏を奪わないで>をキーワードに「#ボクナツ」という曲が完成した。高校三年生の夏、わたしは17歳だった。戻れるなら戻りたい、そう思える最高の夏だった。しかし今、その代の人たちに、そんな夏があるんだろうか? 想像するだけで、悔しくてたまらなかった。<まだ走っていたいよ 背番号17を>の背番号17とは、そんな意味を込めて綴った。  九月。まだ暑さは手を抜かないばかりか、日に日に本気を出しているように思う。言葉に、想いに、スポットを当てながら、是非コメント欄には貴方自身のことを綴ってほしい。 <坂口有望> ◆紹介曲「 #ボクナツ 」 作詞:坂口有望 作曲:坂口有望

    2021/09/14

  • 坂口有望
    あなたの思い浮かべるクリスマスの歌はきっと隣の人とは違うはず。
    あなたの思い浮かべるクリスマスの歌はきっと隣の人とは違うはず。

    坂口有望

    あなたの思い浮かべるクリスマスの歌はきっと隣の人とは違うはず。

     2020年11月4日に“坂口有望”がニューシングル『セントラル』をリリース!タイトル曲は、TVアニメ『BORUTO-ボルト- -NARUTO NEXT GENERATIONS-』ED曲として書き下ろされた1曲です。儚さと力強さを併せ持った歌声で彩られ、柿澤秀吉(秀吉)による疾走感溢れるアレンジも魅力のシリアスロックチューン。また、コロナ禍をテーマにしたEDMナンバー「2020」、寒くなる季節にぴったりのセンチメンタルなバラード「クリスマスエレジー」、2曲のカップリングにも注目…!    さて、今日のうたコラムではそんな最新作を放つ“坂口有望”による歌詞エッセイを、3ヶ月連続でお届けいたします!今回は 第1弾 、 第2弾 に続く最終回。綴っていただいたのは、新曲「 クリスマスエレジー 」にまつわるお話です。今年も近づいてくるクリスマス。ぜひ、それぞれの“クリスマスに好きな人に会いたい”想いを重ねながら、エッセイと歌詞を読んでみてください…! ~歌詞エッセイ最終回:「 クリスマスエレジー 」~ エッセイ第三弾、早くも最終回となってしまった。 本題に入る前に、この3回にわたるエッセイ執筆で「言葉を綴る」ということに、改めて向き合えたことを感謝したい。わたしの楽曲制作において、原点にあるのは歌詞だ。前回のエッセイ「2020」にも記したように、わたしは言葉にこだわりを持っていて、他人と同じ気持ちを抱いていても「違う言い回しで表現したい」という思いが常にある。 インタビューなどで「作詞において意識していることは何ですか?」と聞かれる時、わたしはよく「オブラート」の話をする。といっても、粉薬を包む薄い膜それ自体の話ではない。何か言いづらいことを回りくどく仄めかすことを、人は「オブラートに包む」という言い方をする。わたしはこの表現を最初に使った人を天才だと思う。会って話を伺いたいものだ。今や慣用句のように誰もが使う、確立した日本語となっているが、きっと日本語を勉強中の外国人学生が「オブラートに包む」を習う時、わたしと同じ感動を覚えるのではないだろうか。わたしはその「オブラートに包む」級の、的を射た新たな表現を追い求めてきた。 まさにクリスマスソングとは、ありふれたテーマであり、オリジナルな表現が求められる絶好の機会だった。あなたの思い浮かべるクリスマスの歌はきっと隣の人とは違うはずである。それくらい、多くのミュージシャンが数々のクリスマスの名曲を生み出してきた。 TVアニメBORUTOのために書き下ろした「セントラル」を収録したシングルが、11月タイミングでのリリースに決定した頃、クリスマスソングを入れようというアイデアが持ち上がった。ちょうど暖かくなり出した春に、冬の曲を書き始めたのだ。東京の中で、わたしの1Kの部屋だけにクリスマスソングが流れているんだろうなと思いながら、色んなクリスマスソングを聴いた。伝えたい気持ちはみんな「クリスマスに好きな人に会いたい」で同じはずなのに、歌詞、歌う人、浮かぶ景色によって十人十色である。 じゃあわたしはシチュエーションで、どんなクリスマスを描こうかと考えた時に、真っ先に思い浮かんだのは表参道のイルミネーションの並木道だった。去年の12月、わたしは表参道に用事があってそのカップル通りを一人そそくさと歩いた。お洒落なお店のショーウィンドウに映る自分が少し惨めだったのを覚えている。そんな苦い思い出が、皮肉にも役に立った。そうして出来た曲が「クリスマスエレジー」だ。実際にわたしが見た景色、経験が元になった分、この曲はリアリスティックな世界に仕上がったと自負している。 そして今、TikTok上でこの曲を使ったある動画を投稿している。さらにイメージが湧くような、いわば擬似デートシリーズだ。お台場や横浜の夜景をバックに、わたし自身が出演し、なぜか見終わった後にはわたしと破局したような切ない気持ちに襲われるかもしれない(笑)。是非、あなたのクリスマス映像も合わせてみてほしい。ここ一週間で、急に気温も下がり、街は段々と眩しい灯りで彩られている。今年のクリスマスは、あなたの傍に「クリスマスエレジー」がありますように。 <坂口有望> ◆紹介曲「 クリスマスエレジー 」 作詞:坂口有望 作曲:坂口有望 ◆ニューシングル『セントラル』 2020年11月4日発売 初回生産限定盤 ESCL-5448~49 ¥2,000(tax in) 通常盤 ESCL-5450 ¥1,300(tax in) 期間生産限定盤 ESCL-5451~52 ¥2,000(tax in) <収録曲> 1.セントラル 2.2020 3.クリスマスエレジー 4.セントラル -TV Size-(期間生産限定盤のみ収録)

    2020/12/04

  • 坂口有望
    漠然とした怒りを漠然としたまま終わらせないでよかった。
    漠然とした怒りを漠然としたまま終わらせないでよかった。

    坂口有望

    漠然とした怒りを漠然としたまま終わらせないでよかった。

     2020年11月4日に“坂口有望”がニューシングル『セントラル』をリリース!タイトル曲は、TVアニメ『BORUTO-ボルト- -NARUTO NEXT GENERATIONS-』ED曲として書き下ろされた1曲です。儚さと力強さを併せ持った歌声で彩られ、柿澤秀吉(秀吉)による疾走感溢れるアレンジも魅力のシリアスロックチューン。また、コロナ禍をテーマにしたEDMナンバー「2020」、寒くなる季節にぴったりのセンチメンタルなバラード「クリスマスエレジー」、2曲のカップリングにも注目…!    さて、今日のうたコラムではそんな最新作を放つ“坂口有望”による歌詞エッセイを、3ヶ月連続でお届けいたします!今回は 第1弾 に続く第2弾!綴っていただいたのは、今作の収録曲「 2020 」のお話です。2020年、世界中を変えてしまったウィルス。わたしたちの心に広がっていった怒りや不安、無力な想い。彼女がコロナ禍で抱いた本音を明かしてくださいました。是非、歌詞と併せて受け取ってください。 ~歌詞エッセイ第2弾:「 2020 」~ さて、エッセイ第二弾。前回のエッセイ「セントラル」が好評でとても嬉しい。媒体は違えど、わたしの作品であり、わたしの一部だから。 物心つく頃には、誰にも見せない秘密のポエムノートがあった。そこには、汚い字で「今日のそらは今日しかみれない」と短い詩がいくつも書き留めてあった。わたしは人より「思いを言葉にする」という作業に時間がかかる性分で、その場で言えなかったことは、後でじっくりノートに書いた。わたしが言葉にこだわるようになったのは、その習慣からかもしれない。時間をかけて、複雑な感情を文字におこしていく。 「2020」という楽曲も、その工程の連続だった。3月から予定していた全国ツアーが中止になり、ライブが生きがいであるわたしは余命宣告されたような気分だった。得体の知れないものに対する爆発的な怒り。それがこの曲のテーマであり、その怒りとはどういうことか?と自分の気持ちを紐解いていく中で、すらすらと筆が進んだ。 2020年、東京オリンピックに日本中が歓喜と賑わいに溢れるはずだった。権力がある人も、海を越えた先でも、みんな、生活の不自由を余儀なくされた。特に、エンターテインメント業界は公演の実施に関して、あくまで政府からは強制ではなく自粛要請、中止の道を自ら選択するしかなかった。そうして、自粛生活がはじまり約1ヶ月がたった頃、一人暮らしの小さな部屋で、ぶつける場所のない鬱憤はとうとうキャパオーバーしかけていた。「今日は本当ならあのライブハウスで歌ってたんやなぁ」「リハーサルで試したこのフレーズがすごく良かったんやけどなぁ」沢山のことを考えたけれど、わたしがなにか行動しても変わる状況ではないと気づいていた。 ずっと感傷に浸るわけにはいかない。家でできることをすればいいという発想に何とか辿り着いた。そして、わたしのツアーを楽しみにしていた人のためにもSNSで歌を届けるようにした。色んなミュージシャンに声をかけて、リモートでコラボしたり。それと同時期に、ミュージシャンとして、今の気持ちを歌にしようと思った。異常な年、2020。読み方を「ニーゼロニーゼロ」にしたのは、東京オリンピックで定着した、希望に満ちたはずの「トーキョー!ニーゼロニーゼロ!」を皮肉る形にしたかったからだ。サビのメロディーは歌詞と一緒に降りてきたもので、「怒り」が音になって消化されたような気がした。いつかこの曲をライブでお客さんと一緒に歌える日が来たら、少しはコロナが嫌いにならないかもしれないとさえ思った。 そして完成したこの曲は、11月4日のCD発売から先行で7月に配信が始まった。それは、自粛中の人々にいち早く届けなければと、わたしの曲に込めたメッセージを汲み取ってくれたスタッフチームと出した答えだった。ついに、地元大阪での有観客ライブを11月6日・7日に控えた今、この曲は既に懐かしい感情になっている。漠然とした怒りを漠然としたまま終わらせないでよかった。 この曲は歴史の教科書の1ページのように、わたしの2020年を表現した作品として残る。ちゃんと「言葉にする」ことをこれからも続けていきたい。 <坂口有望> ◆紹介曲「 2020 」 作詞:坂口有望 作曲:坂口有望 ◆ニューシングル『セントラル』 2020年11月4日発売 初回生産限定盤 ESCL-5448~49 ¥2,000(tax in) 通常盤 ESCL-5450 ¥1,300(tax in) 期間生産限定盤 ESCL-5451~52 ¥2,000(tax in) <収録曲> 1.セントラル 2.2020 3.クリスマスエレジー 4.セントラル -TV Size-(期間生産限定盤のみ収録)

    2020/11/04

  • 坂口有望
    送られてきたエンディングの完成映像を見て胸が熱かった。
    送られてきたエンディングの完成映像を見て胸が熱かった。

    坂口有望

    送られてきたエンディングの完成映像を見て胸が熱かった。

     2020年11月4日に“坂口有望”がニューシングル『セントラル』をリリース!タイトル曲は、TVアニメ『BORUTO-ボルト- NARUTO NEXT GENERATIONS』ED曲として書き下ろされた1曲です。儚さと力強さを併せ持った歌声で彩られ、柿澤秀吉(秀吉)による疾走感溢れるアレンジも魅力のシリアスロックチューン。また、コロナ禍をテーマにしたEDMナンバー「2020」、寒くなる季節にぴったりのセンチメンタルなバラード「クリスマスエレジー」、2曲のカップリングにも注目…!    さて、今日のうたコラムではそんな最新作を放つ“坂口有望”による歌詞エッセイを、3ヶ月連続でお届けいたします!今回はその第1弾。綴っていただいたのは、タイトル曲「セントラル」についてのお話です。主人公・ボルトのイメージや生き方をどのように歌詞に昇華させたのか。是非、エッセイでその想いを受け取ってから、楽曲を聴いてみてください…! ~歌詞エッセイ第1弾:「 セントラル 」~  さて、19歳にして2度目のエッセイ。中学の時、国語の授業で「エッセイとは何か?」を習ったその日、自分なりのエッセイに挑戦してみようという課題が出た。授業の本題、エッセイとは何かはもう忘れてしまったけど、宿題でつくった自作「分数の線に定規を使うような小学生だった。」という書き出しが、我ながらお気に入りで、今でも覚えている。  今月から3回にわたって、何を書こうかと悩んだ末、11月4日リリースの4th Single「セントラル」の収録曲について綴ることにした。ライブや取材の機会も制限される今、この場をお借りして、毎月1曲ずつ、たっぷりと伝えさせてください。わたしのこんがらがった頭の中を、読者の皆様に面白がってもらえたら嬉しいな。  聴けばすぐにわかる。今回のシングルは、性格も見た目も全く違うような3曲が詰まった1枚になっている。それらを引っ張っていく、表題曲「セントラル」について。  この曲は、10月からのTVアニメ『BORUTO-ボルト- NARUTO NEXT GENERATIONS』のエンディングテーマである。BORUTOのために書き下ろした曲だが、サビの1行目<飛び込んでいけ>のフレーズだけは既にストックしていたものだった。    小さい頃から、兄の影響でNARUTOは身近な存在だったし、BORUTOについても人並みの知識は持っていた。そんなわたしが、ボルトに対して抱いたイメージは、「自ら台風に飛び込むような無鉄砲な少年」だったので、その「飛び込んでいけ」という言葉はあまりにもマッチしてしまったのだ。ただ、その1行から肉付けていくとはいえ、わたしにはまだ十分な理解がなかったので、NARUTOシリーズの大ファンであるマネージャーさん(ここからは愛称のダイナさんと表記)から入念にヒアリングを行った。    まず、ボルトが親(ナルト)の七光りを煙たがっていることに目をつけた。彼は、本来なら危険を犯す必要などないのだ。それでも、自ら飛び込んでいく、これがポイントになった。そして、タイトルになっている「セントラル」。これは「中心の」という意味だが<セントラル 目を奪いに走る>という歌詞は、飛び込むだけで終わらず自らが台風の目になって、周りをいい意味で巻き込んでいくボルトの生き方を描いた。    ダイナさんと、原作に照らし合わせながら筋が通っているか修正を重ねた分、これまでの曲の中で一番時間をかけた歌詞かもしれない。完成後、わたしたちは送られてきたエンディングの完成映像を見て胸が熱かった。歌詞を一つ一つ噛み砕いて、描いて頂いた絵に違いなかったからだ。さらにわたしは、自分がダイナさんに夢の一部のようなものを見せることができたのかもしれないと思ったから。そしてその時、まさにボルトのように、もっと沢山の人たちを巻き込んでいける大人になろうと誓った。 <坂口有望> ◆紹介曲「 セントラル 」 作詞:坂口有望 作曲:坂口有望 ◆ニューシングル『セントラル』 2020年11月4日発売 初回生産限定盤 ESCL-5448~49 ¥2,000(tax in) 通常盤 ESCL-5450 ¥1,300(tax in) 期間生産限定盤 ESCL-5451~52 ¥2,000(tax in) <収録曲> 1.セントラル 2.2020 3.クリスマスエレジー 4.セントラル -TV Size-(期間生産限定盤のみ収録)

    2020/10/05

  • 坂口有望
    やさしい人にしかやさしくできない、なんてうそつき。
    やさしい人にしかやさしくできない、なんてうそつき。

    坂口有望

    やさしい人にしかやさしくできない、なんてうそつき。

     2018年10月10日に“坂口有望”が新曲「3 3 4 1」を配信リリースしました。NHK『みんなのうた』へ書き下ろされ、10月~11月放送中です。子どもから大人まで楽しんでもらえるような、明るく楽しく、でもちょっぴり青春時代特有の儚さを味わえる楽曲にチャレンジしたというこの歌。タイトルには、どんな意味が込められていると思いますか? 付箋に書いてくれたメッセージ読んだよ 君の丸文字で前を向けたよ ありがとうとかそんなんじゃないけど 会いたくなかった さよならが言えなくなるから 手帳に書かれていた落書きみつけたよ 少しだけあの日に帰れたよ 100%とか絶対じゃないけど さみしくなかった 思い出はパソコンにうつした 離れ離れの日々だけど毎日大事にしたいね 「3 3 4 1」/坂口有望  まず、歌詞からパッと思い浮かぶのは“卒業”でしょうか。幼稚園、小学校、中学校、高校、大学…。でも人が<離れ離れ>になるのは、学校を卒業するときだけではありませんよね。会社を辞めたり、転勤になったり、親から自立したり、子離れしたり。そう考えるとこの歌は、どんな世代にも当てはまる、まさに『みんなのうた』であると言えます。    そして、そんな<さよなら>を目前にしても素直になれないのが、この歌の<わたし>です。<ありがとうとかそんなんじゃない>と言いながら、本当は<さよならが言えなくなる>くらいに感謝でいっぱいで。<さみしくなかった>と言いながら、きっと<手帳に書かれていた落書き>も携帯で撮って<思い出はパソコンにうつした>ことでしょう。  だけど、たとえこれから<離れ離れの日々>でどんなことがあっても<付箋に書いてくれたメッセージ>に励まされた気持ちや<手帳に書かれていた落書き>で思い出せる景色が“人生の自信”になって毎日を支えてくれるはず。また、いつかは“今”が、愛しい過去に変わると知っているからこそ<毎日大事にしたい>と意識しながら、進んでゆけるのです。 やさしい人にしかやさしくできない なんてうそつき だってわたしは違うから 素直になれないって素直に言えない なんでわたし涙が出たんだろうか 「3 3 4 1」/坂口有望 自分のことにしか心を削げない なんてうそつき だって今更になったけど 頑張る人にこそ頑張れって言えない そんな癖が君のやさしさとわかったから 「3 3 4 1」/坂口有望  こちらはサビ部分。どのフレーズでも<君>の<やさしさ>を懸命に伝えております。やさしくない人にだってやさしい。自分のことだけじゃなく他者をすごく思いやって生きている。それが<君>なんだと。しかし、それほどに<君>と丁寧に向き合い、いろんな<やさしさ>に気づくことができる心を持っている<わたし>だって、十分に<やさしい人>なのではないでしょうか。    やさしい人だから<頑張る人にこそ頑張れって言えない>ような繊細な<やさしさ>もわかるのです。<わたし>は不器用で、素直じゃなくて、口下手。ただし<涙>だけは正直に心の様子を教えます。<なんでわたし涙が出たんだろうか>。その答えはもちろん「3 3 4 1」=【さ み し い】からです。そして、それを口にしないのは、ただの強がりではなくて、やさしい<君>を困らせないためであるような気がしませんか…? やさしい人にしかやさしくできないなんて うそばっか だってわたしは違うから お別れのあとの届かない「ありがとう」 なんでわたし涙が出たんだろうか 「3 3 4 1」/坂口有望  自分は<やさしい人>なんかじゃない。そう歌う<わたし>ですが、実は歌の最初から最後まで<やさしさ>が詰まっているのが、坂口有望の「3 3 4 1」なのだと思います。素直じゃないタイトル。素直じゃない歌詞。それでもあたたかな想いが真っ直ぐに伝わってくるこの歌を是非、大切な人を思い浮かべながら聴いてみてください…! ◆紹介曲「3 3 4 1」 2018年10月10日配信リリース 作詞:坂口有望 作曲:坂口有望

    2018/10/16

  • 坂口有望
    ちゃんとって言葉が嫌いになった、そうだ、僕らは子供だった。
    ちゃんとって言葉が嫌いになった、そうだ、僕らは子供だった。

    坂口有望

    ちゃんとって言葉が嫌いになった、そうだ、僕らは子供だった。

    大切な思い出って 支えになるし お守りになるし 居場所になるんだなぁって思います。 (ドラマ『anone』より)  卒業が目の前に迫ってきた今日この頃。ドラマ『anone』第1話で放たれたセリフが沁みますね…。自分の過去が、今と未来にとっての支えに、お守りに、居場所になる。今日のうたコラムでは、そんな想いにも通じる新たな“卒業ソング”をご紹介いたします。2018年3月21日に“坂口有望”がリリースする1stフルアルバム『blue signs』の収録曲「お別れをする時は」です!尚、すでに2月7日からシングルとして配信リリースがスタート。 私の心配をしてくれた 君のその心は もっと自分に使ってね もっと大事にしてね 話の断線に気づかない 君のその癖は きっとこれからも誰かをちょっと困らせるからね 「お別れをする時は」/坂口有望  まず、この歌に綴られている<君>は、ただひとりの大切な人を表しているようでもあり、フレーズによって大切な人ひとりひとりを表しているようでもあるのが印象的ですね。卒業でお別れをする相手とは、友達や先生、または家族や恋人である方もいるでしょう。しかし、たとえ相手が誰であっても、自分にとっての<君>を思い浮かべて聴くことができるのも「お別れをする時は」の魅力の一つ。    いつも<心配をしてくれた>あの人。いつも<話の断線に気づかない>あの人。今、みなさんの身近にもいませんか? そんな<君>の性格や癖をよくわかっているのは、一緒に長い月日を重ねてきたから。その過去を踏まえた上で<私>は、これからの<君>にメッセージを贈っているのがわかります。そして、いつも<心配してくれた>こと、いつも<ちょっと困らせ>られたこと、それらの大切な思い出がこれからの<私>にとっての支えに、お守りに、居場所になってゆくのではないでしょうか。 部活の活気が冬を壊して グラウンドの夕陽が人を泣かした 大人になってしまうなよ なんとなく なんとなくで生きていたから 壁を前にして足がすくむような毎日でした ちゃんとって言葉が嫌いになった そうだ 僕らは子供だった 「お別れをする時は」/坂口有望 うかつにも もう春は来ていて イヤホン越し うたが人を生かした 全部言葉にしないでよ 変わりたいとかじゃなく変わってしまうものだから 何を盾にして何を救うかは誰もわからないし さよならって言葉が怖くなった どうか 元気でいてほしいな 「お別れをする時は」/坂口有望  ただ、お別れする<君>に対して笑顔でメッセージを手渡しているようなシーンが想像できる一方で、視線を自分の心の内に向けたとき、そこに疼く感情はポジティブなものばかりではないようです。戻れないあの頃への寂しさ、本当は<大人になってしまうなよ>と言いたい気持ち、今まで<なんとなくで生きていたから>こその自信の無さ、ずっと<僕らは子供だった>ことの気づき、そして<変わりたいとかじゃなく変わってしまう>どうしようもなさ。  きっと卒業を間近にして、そうしたいろんな気持ちがブワーッと押し寄せているのです。だけど、うまく言葉にし切れないし、全てを言葉にして小綺麗にまとめてしまいたくはない…。それゆえに<全部言葉にしないでよ>という本音が溢れているのだと思います。また、みんな子供のままお別れしてしまうその先が<わからない>不安もあるがゆえに<さよならって言葉が怖くなった>のでしょう。そんな複雑でリアルな模様も綴られているから尚更<どうか 元気でいてほしいな>という願いが響きますね…。 何度でも 何度だって 言い聞かせてたはずなのに 明日には 明日には ここに居れる気がするから ああ やっぱ さみしくなってしまうな そうさ お別れをする時は ありがとう さようなら またいつか会おう! 壁を前にして足がすくんでも大丈夫だろう ちゃんとって言葉も向き合ってくよ そうさ 僕ら大人になった 少しはさ 「お別れをする時は」/坂口有望  それでも歌の終盤、タイトルでもある「お別れをする時は」というフレーズが登場した後は、ポジティブなメッセージの強さがまたグッと増しております。怖かった<さようなら>をはっきりと口にし<またいつか会おう!>という言葉に繋げ、自信のなさの原因だった<壁を前にして足がすくむ>ことも<大丈夫だろう>と胸を張り、かつては嫌いだった<ちゃんとって言葉>にも<向き合ってくよ>と意志を掲げているのです。    もしかしたらそれは“「お別れをする時は」前向きにならなきゃ!”という強がりなのかもしれません。でも、それぞれ<ちゃんと>頑張ってゆくことを宣言し、明るく<ありがとう さようなら またいつか会おう!>とお別れできることは、たとえ強がりだとしても<僕ら大人になった>証。そして、このお別れの時の大切な思い出も<僕ら>のこれからにとって何度でも、支えになるし、お守りになるし、居場所になるのでしょう。  今年、自分が卒業をするという方も、大切な人の門出を見送るという方も、是非、春空の下じっくりと、坂口有望「お別れをする時は」を聴いてみてください…! ◆1st Album「blue signs」 2018年3月21日発売 通常盤(CD) ESCL-5036 ¥3,000(tax in) 初回生産限定盤(CD+DVD) ESCL-5034~35 ¥4,000(tax in) <収録曲> 1「空っぽの空が僕はきらいだ」 2「おはなし」 3「お別れをする時は」 4「月には内緒で」 5「厚底」 6「14才の唄-Album Ver.-」 7「紺色の主張」 8「15歳の詩」 9「さよならロマン」 10「ばかやろう」 11「革命を」 12「好-じょし-」 13「地球-まる-」 14「16さいのうた-Album Ver.-」

    2018/02/26

  • 坂口有望
    ずっと、ずっと、逃げてきたから、空っぽだったんだ。
    ずっと、ずっと、逃げてきたから、空っぽだったんだ。

    坂口有望

    ずっと、ずっと、逃げてきたから、空っぽだったんだ。

    ねぇ 知りたくなかった 聞きたくなかった 夢は必ず叶うはずだった どこで気づいた? 誰に言われた? 空っぽの空が僕はきらいだ 「空っぽの空が僕はきらいだ」/坂口有望  2017年12月6日、女子高生シンガーソングライター“坂口有望”が2ndシングル『空っぽの空が僕はきらいだ』をリリース!歌ネットでは現在、タイトル曲とカップリング曲「ばかやろう」の歌詞を先行公開中です。まず、先日うたコラムでご紹介した「空っぽの空が僕はきらいだ」の<僕>が見つめている空はどこか、雲ひとつない青々とした空をイメージさせます。一方「ばかやろう」でも、同じく空が描かれているのですが、こちらは“赤い夕陽”なのです。 授業中寝ないこと すぐ拗ねないこと 「わかってる」 何もわかってなかった あの日のこと 誰かを思い出すこと 元気を出すこと 「最近どう?」 何も気付けなかった あの子のこと 「ばかやろう」/坂口有望  おそらく「空っぽの空が僕はきらいだ」の<僕>も「ばかやろう」の<僕>も、感情の芯は通じているのだと思います。<知りたくなかった 聞きたくなかった>こと、もしくは<何もわかってなかった>こと、そんな何らかの“真実”を思い知ってしまったのです。さらに「ばかやろう」ではその“真実”が、日常生活のなかで自分が「わかってる」と適当に流していたようなことにこそ、関係していたという“気付き”を歌っているのではないでしょうか。  たとえば、授業中に寝てしまえば、後々テスト前になって後悔する。すぐ拗ねてしまえば、相手と話し合うこともできず何も進展しない。誰かを思い出せば、自分が元気ならば、「最近どう?」と声をかける余裕も生まれる…。そういった何気ないことを意識し、先々のことを考えながら、もっと丁寧に日々を生きていたなら<あの日のこと>や<あの子のこと>だって敏感に感じ取れたのかもしれないという“後悔”が伝わってきます。 ずっと ずっと 逃げてきたから きっと きっと 空っぽだったんだ ずっと ずっと 走れはしないから きっと きっと 結局 僕は 弱い 弱い 弱い 弱いのさ ばかやろう 「ばかやろう」/坂口有望 ずっと ずっと 逃げてきたから きっと きっと 空っぽになったんだ ずっと ずっと 走れはしないけど きっと きっと 結局 夕陽は 赤い 赤い 赤い 赤いのさ 帰ろう 「ばかやろう」/坂口有望  そしてサビで次々とこぼれる、ふがいない自分への気持ち。「空っぽの空が僕はきらいだ」のタイトルに含まれている<空っぽ>というワードも綴られております。口だけで「わかってる」と言いながら、何かや誰かと向き合うことから<ずっと ずっと 逃げてきたから>空っぽだった、空っぽになった、<弱い 弱い 弱い>自分。そのやるせなさ、自己嫌悪、挫折感、苦悩、怒り、様々な感情が<ばかやろう>…このひと言に詰め込まれているのです。 ずっと ずっと 逃げてきたから きっと きっと 空っぽになったんだ ずっと ずっと 走れはしないけど きっと きっと 結局 夕陽は 赤い 赤い 赤い 赤いのさ ばかやろう 「ばかやろう」/坂口有望  こうして幕を閉じてゆく歌。この曲の<夕陽>の“赤”にも、いろんな意味が含まれているような気がします。青い空が赤い夕陽に変わってゆくように、青い自分も人として熟れてゆくという“変わりゆくもの”を歌っているようでもあり。どんなに心が曇っていたって、大雨だって<結局 夕陽は>赤いという“変わらないもの”を歌っているようでもあり。そして、その夕陽の赤を背負ったラストの<ばかやろう>からは、負の感情だけでなく“生きてゆく強いエネルギー”も感じますね。    「空っぽの空が僕はきらいだ」は、瑞々しくそして力強さと儚さを孕んだ坂口有望の歌声で彩られたロックチューン。まったく違うアプローチで軽やかに歌われる「ばかやろう」。是非、この2曲の対照的な魅力を歌詞からも味わってみてください! ◆2ndシングル「空っぽの空が僕はきらいだ」 2017年12月6日発売 ESCL-4946 ¥1,200(税込) <収録曲> M1「空っぽの空が僕はきらいだ」 M2「ばかやろう」 M3「ガタゴト-Studio Live Ver.-」

    2017/10/18

  • 坂口有望
    夢は必ず、思いは必ず、叶うはずだった。
    夢は必ず、思いは必ず、叶うはずだった。

    坂口有望

    夢は必ず、思いは必ず、叶うはずだった。

    曇ってたらどうして天気悪いって言うんですかね。 良いも悪いも曇りは曇りですよね。 私は曇った空の方が好きです。 (ドラマ『カルテット』より)  このセリフ、なんだかわかるような気がします。良いも悪いも曇りは曇り。それをどう感じるかは、わたしたちの“心”の問題なんですよね。たとえば、どっぷりと落ち込んでいるとき、晴れ渡った青一色の空になんだかゲンナリしてしまうことってありませんか?そんなとき、自分にとっては「曇った空の方が」味方なのでしょう。また、人によっては、いつだって曇りくらいが生きやすいという方もいるはずです。  さて、今日のうたコラムでは冒頭のセリフにも通じるような新曲をご紹介いたします!今年7月にメジャーデビューを果たした、16歳の女子高生シンガーソングライター“坂口有望(さかぐちあみ)”が2017年12月6日にリリースする2ndシングル「空っぽの空が僕はきらいだ」です。歌ネットでは現在、歌詞先行公開中!では“僕”がきらう<空っぽの空>とは、一体どのような意味を含んだ言葉だと思いますか…? もう泣かなくていい あと少しで気持ちが変わる 君はきっと大丈夫だ もう笑わなくていい 僕が瞬きする間に 君はそっと泣いているんだ 写真と同じ暗い朝に 遠い日の自分と目があった 君から学ぶくらいがいい 本当の事は 「空っぽの空が僕はきらいだ」/坂口有望  おそらく“僕”も“君”も曇りの方が生きやすい心の持ち主。というより、雲のような存在の何かが、彼らを守っているようでもあります。雲が形を変えてゆくように、気持ちだって変わってゆくから<君はきっと大丈夫だ>。雲が青空を隠してくれるから、肩身狭い思いで<もう笑わなくていい>。そんな静かな想いが伝わってきます。ただし“僕”は“君”に語りかけたあと<写真と同じ暗い朝に 遠い日の自分と目があった>んですよね。つまりここで“君”が、かつての“僕”を映す鏡になったのではないでしょうか。 ねぇ 知りたくなかった 聞きたくなかった 夢は必ず叶うはずだった どこで気づいた? 誰に言われた? 空っぽの空が僕はきらいだ 「空っぽの空が僕はきらいだ」/坂口有望 騙されてるくらいがいい 時々すごく悲しくなった 流されてるくらいがいい 本当の事は 「空っぽの空が僕はきらいだ」/坂口有望 何かあったように 泣くくらいなら 何もなかったように 笑うほうがいいだろ 夢は必ず 思いは必ず 叶うはずだった 「空っぽの空が僕はきらいだ」/坂口有望  主人公の“僕”にとって<夢は必ず 思いは必ず 叶うはず>のものだったのに、そうではないと思い知らされるような無情な出来事が過去にあったのです。それがきっと、目を背けたくなる<本当の事>なのだと思います。まるで、雲のひとつもない真っ青な<空っぽの空>のような真実だったのでしょう…。そんなことを突きつけられるくらいなら、騙されてるくらいがいい。流されてるくらいがいい。曇った空の方がマシ。だから<空っぽの空が僕はきらい>なのです。 出来たての優しさに触れたとき僕は思わず泣いた 忘れたくないなって思った 「空っぽの空が僕はきらいだ」/坂口有望 空っぽの空が何故か綺麗だ 「空っぽの空が僕はきらいだ」/坂口有望 ねぇ 小さな幸せに胸が騒いだ あの日のこと 忘れてしまったって 知りたくなかった 聞きたくなかった いつか終わりがきてしまうんだって どこで気づいた? 誰に言われた? 何も出来なかった ごめんね 「空っぽの空が僕はきらいだ」/坂口有望  しかし、今は「曇った空の方が」味方である“僕”ですが、歌詞に<空っぽの空が何故か綺麗だ>というフレーズも綴られているように、ときおりほんの少し、青空に心が動く瞬間もあります。それは<出来たての優しさに触れたとき>や<小さな幸せ>を感じたとき。でも<あの日のこと>を忘れてしまってはいけないから、あえて<空っぽの空>を綺麗だなんて感じないようにしているようにも感じられますね。ちなみに、坂口有望には次のような楽曲があるんです。 あぁあ もうばかみたい 泣きたい やる気もない 本当は あの子は 悩んで 悩んで 飛び立って… わたしじゃない わたしのせいじゃない 誰でもない 誰かのせい 全部全部 「紺色の主張」/坂口有望  まったく関係はないのかもしれませんが、新曲「空っぽの空が僕はきらいだ」のラストに綴られている<何も出来なかった ごめんね>という言葉は、「紺色の主張」で<悩んで 悩んで 飛び立って>しまった“あの子”に向けられている気もしませんか? もしも<あの日のこと>が主人公にとっての青空を“空っぽ”に感じさせ続けてしまっているのだとしたら、少しずつでも<空っぽの空>を綺麗だと思える瞬間が増えていけばいいなぁと思いますね。ただ、そのためにはまだ「曇った空」が必要なのかもしれません。みなさんはこの曲から、どんなメッセージを感じますか…? ◆2ndシングル 「空っぽの空が僕はきらいだ」 2017年12月6日発売 ESCL-4946 ¥1,200(税込) <収録曲> M1「空っぽの空が僕はきらいだ」 M2「ばかやろう」 M3「ガタゴト-Studio Live Ver.-」

    2017/09/18

  • 坂口有望
    君がいなくなったって、ご飯はおいしい、ちゃんと味もする。
    君がいなくなったって、ご飯はおいしい、ちゃんと味もする。

    坂口有望

    君がいなくなったって、ご飯はおいしい、ちゃんと味もする。

     16歳の女子高生シンガーソングライター“坂口有望(さかぐちあみ)”が、2017年7月26日にシングル『好-じょし-』でメジャーデビューを果たしました。中学の頃から曲を作り始め、14歳で初のステージに立ったという彼女。これまでライブハウスやストリートを中心に、着実に自身の音楽を広めてきました。そして今作のタイトル曲「好-じょし-」をきっかけに、その魅力がさらに多くのリスナーへと伝わっているんです。    SNSや動画コメント欄には「声好きだなー」「曲も耳に残るし歌詞も好き」「はまりそう坂口有望さんの歌い方」「出だしのメロディーから惹かれた」「歌詞可愛すぎる」といった称賛の声がいくつもあがっております!さて、その話題の新曲「好-じょし-」は、<好き>と書いて<女子>と読む、超ポップなラブソングです。今日のうたコラムはそんな、可愛すぎて、でもちょっと切なくて、愛らしい歌詞をご紹介! 口を大きく開けて笑わないで 大きな声で笑わないで でも 疲れたときこそ笑って? なんて君はそんなこと言わなかった またどこかで二人会いたいねってさ ばかにしないで 君は君の道を走る 走ればいい 走ればいいよ 「好-じょし-」/坂口有望  きっと通常モードの彼女は、口を大きく開けてデッカイ声で笑う快活な女の子です。でも“君”のことが<好き>だから、たとえ彼が“女の子らしくいてほしい”なんて口にしなくたって、彼の前ではどこか“女子力”を意識していたのではないでしょうか。ただ、その彼と彼女は、それぞれの道をゆくため、離ればなれになる模様。だからこそ“わたし”は今、<ばかにしないで>と言って<好き>も<女子>も封印して、彼女なりに彼の背を押しながら、自分も前に進もうとしているのだと思います。 愚痴をたくさん聞いてあげられないで 口で言う「ごめんね」は照れくさくてさ 伝えれないで「ごめんね」なんて わたしそんなこと言えなかった またこれから「二人」になりたいねってさ ばかみたいね 「好-じょし-」/坂口有望  また、2番の歌詞からは“わたし”の不器用な性格がより一層、見えてくるようです。1番では<君はそんなこと言わなかった>のに<好き>だから<女子>らしくありたかった気持ちが綴られているようでしたが、2番では<わたしそんなこと言えなかった>と、<好き>なのに最後まで素直になれない“女子心”が描かれております。本当の本当は彼女だって<またこれから「二人」になりたいね>と伝えたかったのでしょう。 君がいなくなったって ご飯はおいしい ちゃんと味もする 君はロックンロールが好きだと言った 君がいなくなったって ギターを弾く 地球は回る 君はロックンロールが好きだと言った 二人 気づけば手を繋いでいたよね ねえ 「好-じょし-」/坂口有望  そして、幕を閉じてゆくラストのサビ。ちなみに<君がいなくなったって ご飯はおいしい ちゃんと味もする>…という歌詞はとくにリスナーの方からの「好き!」というコメントが多く見られました。このフレーズは“わたし”の本音でしょうか。それとも強がりなのでしょうか。よく“<女子>の恋愛は上書き保存で、一度別れた男のことはきれいさっぱりと忘れられる”と言いますので、案外、彼がいなくなったって大丈夫なのかもしれません。    でも、最後の<二人 気づけば手を繋いでいたよね ねえ>というフレーズは、まだ<好き>だから強がりきれなかった<女子>の本音の部分にも感じられますよね。“ねえ”という二文字に、言葉にできない色んな気持ちが含まれているような気がします。前を向いて先へゆくためのパワーと、ほんの少しの寂しさ、そのどちらも込められているのがこの「好-じょし-」という楽曲なのでしょう。女子の皆さんは、ラストの“ねえ”からどんな想いを受け取りますか…? ◆紹介曲「 好-じょし- 」 作詞:坂口有望 作曲:坂口有望 ◆メジャーデビューシングル「好-じょし-」 2017年7月26日発売 ESCL-4898 ¥1,111(税抜) <収録曲> 01. 好-じょし- 02. 紺色の主張 03. 16 さいのうた-Studio Live Ver.-

    2017/08/02

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