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  • 上野大樹
    最近気付いたこと
    最近気付いたこと

    上野大樹

    最近気付いたこと

     2025年10月22日に“上野大樹”がミニアルバム『かわりたい』をリリース! 今年の上野大樹のテーマ “change”に合わせ、自身の今の想い、変わりたいと願う全てのひとに寄り添う作品が完成。新曲5曲を含む今作では、“未来を切り開く葛藤と希望”が描かれており、新たな上野大樹のサウンドと詩世界が詰め込まれた意欲作となっております。    さて、今日のうたではそんな“上野大樹”による歌詞エッセイを3週連続でお届け。今回が最終回です。長い間、ひとりぼっちだと感じていた自身のとある気づきとは。そして、音楽に対してただ無鉄砲だった自身の変化とは…。ぜひ今作とあわせて、エッセイを受け取ってください。 思えば、長い間ひとりぼっちだった。   15歳の頃から、誰といても、何をしていても、そこには分厚い壁があって、頭の中ひとりで会話をしていた。   寄り添っていたつもりでいた音楽は、実は寄り添ってほしいが為で、ひとりでいることは嫌だけど、反面、ひとりでいることで色々なものを守っていた。   自分自身がひとりでいることを望んで、選んでいた気がする。     誰かに愛されることと、誰かを愛することはセットだと最近気付いた。 愛さないと、愛されない。 当たり前のことなのに、そんなこと考えてもみなかった。     境目を飛び越えることも飛び越えられることも、何となく避けてきた。 傷付くことが怖かった。       最近気付いたことがもう一つある。 無鉄砲に「一生音楽をやるぞ!」と豪語していた自分は、心の中からいなくなっていた。 これは悲しいことでも何でもない。 今はただただ、ずっと音楽をやる為に積み重ねて、選んで、真摯に大切に歩みを、と思っている。   当たり前に続くモノではないと気付いた。そして諸先輩方は本当にすごい。   だからこそ一挙手一投足に魂を込める。エネルギーをとても使う。時間もかかるようになった。   きっとみえない誰かに迷惑をかけてしまっているだろうけど、答えを出すのも遅くなった。ごめんなさいという気持ち。   後悔をしない選択肢を責任を持って選ばなければいけない、自分の為に。   ややこしい人になっていないだろかと時々心配になる。   たのしく、一生懸命に、だけど不安もつきものだ正直。     新しいEP『かわりたい』で書いた詞、そしてこのエッセイ。 ものづくりは大好きだ。 発信した先に一人でも誰かいるなら、全力を注ごうと思う。     3週いただいた連載。   今の想いは歌で全部書けたし、伝えようと思っていたこの一年での変化やこれからのビジョンもこのエッセイで書けた。   みんなと、自分の、意味のないと思っていた日々を肯定していきたい。あげたい。   すこし前から、心の中で、頭の中で、二手に分かれた道が存在している。 どっちに行こうかずっと迷っている。 すぐに決めることの出来ない分かれ道。 誰にも、何にも、相談しようのない自分だけの問い。 それを後伸ばしにする為に、このEP制作とtourに全力を注いできた。 もうすこし後伸ばしにしたい。   もうすこし、もうすこし、もうすこし。   そうやって今までも頑張ってきた。   かわりたいを掲げて、もうすこし走り続けます。   長い未来の為に!   <上野大樹> ◆ミニアルバム『かわりたい』 2025年10月22日発売   <収録曲> 1.夜明けをずっと待ってる 2.dodo 3.縫い目 4.セピア 5.しあわせ 6.あおぞら 7.此れからの未来 8.かわりたい

    2025/10/30

  • whou.
    となりの席のふたり
    となりの席のふたり

    whou.

    となりの席のふたり

     2025年10月29日に“whou.”が新曲「あわに」をリリースしました。今作は、現役大学生シンガーソングライター・whou.による3作目のデジタルシングル。慣れないお酒でほろ酔いになった、奥手な2人のあわい恋心を描いた秋の夜にピッタリなポップソングとなっております。なお、共同編曲には、前作に引き続きBLACK BERRY TIMES・荻原蓮が参加。新進気鋭の若手ミュージシャンによる演奏も注目ポイントです。    さて、今日のうたでは“whou.”による歌詞エッセイをお届け。綴っていただいたのは、新曲「 あわに 」にまつわるお話です。予定外に始まった一人飲みタイム。その隣の男女の会話をこっそり聞いてみると…。ぜひ、今作とあわせて、エッセイをお楽しみください。 「ごめん電車の遅延で20分くらい遅刻しそうだから先にお店入ってて!」   これから飲む友達から店の前に着いたあたりでLINEが来た。何か他に暇つぶしでもして待っていようかとも思ったが、最近はまだこの時期でも寒くないだろうと天気予報も見ずに服を選んだ僕は、すでに金木犀が香る季節だというのに薄着で来てしまっていたので、言われた通り先に店に入ることにした。    「二名で、一人後から来ます」   そう店員さんに伝えると、端の方の二名掛けの席に案内された。席に着き、一杯目のレモンサワーとたこわさを注文するとすぐに提供され、こうして友達が来るまでの一人飲みタイムが始まった。なんだかそわそわする。「誰も自分のことを気にするはずもない、ましてや居酒屋で」。そう思っても、"あの歳で居酒屋で一人飲みしているのかあいつ"なんて思われそうで周りばかり気にしてしまう。そんなことを考えていると、隣に同年代くらいの男女がいることに気が付いた。   「〇〇と〇〇付き合ったんでしょ?」    会話を盗み聞きしたところ、どうやらこの二人はサークルの同級生で、カップルという訳ではないらしい。二人とも真面目そうで、会話の様子から男の子の方の性格は少し落ち着き目で、女の子の方が明るいピュアな感じだ。隣の席ということもあり、スマホを見ている素振りをしながらバレないように観察していると、一つ気づくことがあった。「男の子の飲み物を口に運ぶ回数が多い」。そしてうまく言葉を返すのに必死そうであった。おそらく彼は女性にあまり慣れていなく、何より、相手の子へ好意があるのだろう。   一見、クールなようなのに、案外わかりやすく心情が表に出てしまうそのギャップが純真すぎてもはや眩しい。一方の女の子はというと、その無垢さゆえに男の子を振り回しているように見えるが、ふいに男の子と目が合うと赤らんだようにも見える。この二人、どちらも奥手なんだろうな、と思っているとまた一つ気づくことがあった。<さっきまで一人飲みしている自分のことで周りを気にしていた自分が今一番他人を観察している>ということに。   「もうすぐ帰る?」  「もう一杯だけ飲もうよ」   真面目そうな彼は相手の帰りの時間を気にしていたが、例の彼女はもう少しだけ一緒にいたい様子だった。それにさっきから、男の子が黙りこくる瞬間がある。きっと告白とまではいかずとも、何か伝えたいことがあるのだろう。   自分も奥手なタイプなので彼の気持ちが痛いほどよくわかる。頭の中で様々なことをぐるぐる考えては言葉が喉で止まってしまうのだろう。でもだからこそ、彼の奥手さは誠実さの裏返しなのだと思うし、真っ直ぐでピュアな想いを抱いている証明なのだとも思う。    彼らの最後の一杯が届いた。炭酸の泡が立ち上っていた。「その泡みたいに気持ちを弾けさせて勇気を出すんだ!」と彼のことを心の中で小さく応援した。      こんな誠実でピュアな気持ちを自分もずっと大切にしていきたいなぁ、なんてことを考えていると少し遠くで友達の声が聞こえた。    「ごめんお待たせ!!」   <whou.> ◆紹介曲「 あわに 」 作詞:whou. 作曲:whou.

    2025/10/29

  • あたらよ
    あの日、私が見たものは
    あの日、私が見たものは

    あたらよ

    あの日、私が見たものは

     2025年10月8日に“あたらよ”がNew Mini Album『泡沫の夢は幻に』をリリースしました。今作には、「雫」「ツキノフネ」「忘愛」をはじめとした全8曲が収録。ジャケット写真は、タイトルの世界観が幻想的に表現され、朧げな夢のイラストが印象的で、空や水面は収録されている楽曲それぞれを象徴しております。    さて、今日のうたではそんな“あたらよ”のひとみによる歌詞エッセイを3回に渡りお届け。第1弾は収録曲「 朝凪 」にまつわるお話です。いつもと変わらぬ景色なはずなのに、目に映るものすべてが美しく見えたある日の早朝。その理由は…。ぜひ歌詞とあわせて、エッセイを受け取ってください。 ある日の早朝。まだ暑さの残る東京で私はそれを見た。   湿った空気、結露したコンビニの窓ガラス。 霞んだ空にオレンジ色の太陽。傾いた標識。路肩に置かれた自転車。鳴き声を上げながら自由に飛び回る鳥。ペットボトルのゴミの山。色褪せた郵便ポスト。朝日を受けてキラキラと輝くビル。ココアだけ売り切れの自動販売機。工事現場に置き去りにされた資材やトラックからは、微かに人の気配を感じた。今まさに街が目覚めようとしている、そんな時間帯だった。   いつもは何気なく通り過ぎる道が、目に映るもの全てが、その時の私には不思議と美しく見えた。視覚から取り入れた情報は、脳を伝って文字に変換され、そのまま吐き出されるようにしてスマホのメモに流れ落ちた。ぐちゃぐちゃでなんの統一性もないただの箇条書きの言葉の群れが、この「朝凪」という曲の核を担うことになるとは、その時はまだ知らなかった。   人は心に生かされていると私は思う。けれど、その時の環境や状況に応じて移り変わるその様を、私たちは見ることができない。心には形がないから。それでも私たちは視覚や聴覚等の五感を通じて些細な心の変化を読み取ることはできる。   だからだろうか。あの日、私が見たものは全ていつもと何も変わらない姿形でそこに存在していた。にも関わらず、まるで夢の中を浮遊しているかのような美しさを覚えたのはきっと、私の心が形を変えたんだ。   そうだ。変わったのは私の心だ。   それに気がついた途端、言い得ない虚しさが私を襲った。何故だか今までずっと、嘘を吐いていたかのような、そんな感覚だった。   <あたらよ・ひとみ> ◆紹介曲「 朝凪 」 作詞:ひとみ 作曲:ひとみ・Soma Genda ◆New Mini Album『泡沫の夢は幻に』 2025年10月8日発売   <収録曲> 01 朝凪 02 ツキノフネ 03 夜空を蝕んで 04 忘愛 05 溺れている 06 雫 07 しないで 08 夢現、夏風薫る

    2025/10/28

  • がらり
    音楽とホスピタリティ
    音楽とホスピタリティ

    がらり

    音楽とホスピタリティ

     2025年10月8日に“がらり”が新曲「さあ乾杯!」をリリースしました。同曲は、ドラマ『晩酌の流儀4 ~秋冬編~』エンディングテーマ曲。「よくできました」「私に贈るありがとう」といった言葉に“自分を労う乾杯”のニュアンスを含んだ楽曲。落ち込んだ日も前を向きたい夜も、この曲とともにグラスを掲げたくなる1曲となっております。    さて、今日のうたではそんな“がらり”による歌詞エッセイをお届け。綴っていただいたのは、新曲「 さあ乾杯! 」にまつわるお話です。近年、“映える”部分だけが一人歩きしがちになっている音楽。だからこそ今、がらりが大切にした“日常におけるホスピタリティ”とは。ぜひ今作とあわせて、エッセイを受け取ってください。 音楽は本来、日常におけるホスピタリティを担っていたはずだ。   朝の憂鬱な満員電車で気持ちを整えるプレイリスト、眠れない夜に寄り添うバラード、ここぞという時に心を鼓舞するアップテンポなナンバー、仕事終わりの帰路で気分を切り替えるお気に入りの一曲。   私達はそれぞれのシーンで音楽を選び、励まされ、慰められ、少しだけ生きやすさを取り戻している。音楽は無意識のうちに受け取る日常のもてなしであった。   だが近年、その形はショート動画を始めとする新しい消費形態で姿を変えつつある。音楽は、SNSコンテンツの中で動画と共にパッケージングされて消費される。刺激的かつ多種多様な情報と共に、断片化した音楽はキャッチーでソリッドな“映える”部分だけが一人歩きする。   流動的な消費文化に音楽も包摂されつつあるこの時代に、少しだけ抗うように私は「さあ乾杯!」という曲を作った。主人公が夜な夜な自分のための晩酌を楽しむ『晩酌の流儀』というドラマのために書き下ろした一曲だ。   「さあ乾杯!」は、一人で静かに自分をねぎらう曲だ。自分で自分を迎え入れ、小さなホスピタリティを再構築する曲である。即時的な刺激から離れた場所で、音楽が本来持っていたやさしさ、心をあたため、生活に寄り添う力をもう一度見つめ直したのである。   本楽曲は「よくできました」という歌詞から始まる。私達の一日の終わりに、それぞれの一日がどのようなものであろうと絶対的に肯定するメッセージをまずは届けたいと思い綴った一行だ。   自分で自分をもてなす時間を大切に。   <がらり> ◆紹介曲「 さあ乾杯! 」 作詞:がらり 作曲:がらり

    2025/10/27

  • ailly
    aillyと一緒に卒業ソングを作りませんか?
    aillyと一緒に卒業ソングを作りませんか?

    ailly

    aillyと一緒に卒業ソングを作りませんか?

     Gacharic Spin・アンジェリーナ1/3のソロプロジェクト“ailly”が、一般公募で作曲コンペを開催することが決定しました。    今回の企画は、aillyが卒業をテーマに書き下ろした歌詞につける“メロディー”を募集する形で開催するコンペとなっております。応募資格は年齢、経験、演奏形態、性別すべて不問。プロ・アマ問わず弾き語りや仮歌デモ、鼻歌など、どんな形でも応募可能。    採用後はaillyの楽曲として制作し、リリースされることが決定しており、応募方法などの詳しい詳細はSNSやHPをチェックしてください。 【作曲コンペ応募フォーム】 https://form.run/@cr-ailly-songcompe 応募締切:2025年11月16日(日)23:59まで   <ailly コメント>   卒業は、 未来への希望か未来への不安か 嬉しいのか寂しいのかワクワクなのか辛いのか 今回の楽曲では、様々な視点からの 卒業をテーマに制作していきたいと考えています。   どんな楽曲のテイストかはあえて指定せず 作曲してくださるあなたが想う 卒業を音にしてもらえたらと思います!   ただ少しだけ希望を言わせていただくと、 みんなで歌えるようなアレンジだったり ピアノの音色が入ってくると よりエモーショナルになるのではないかなと思っています。   “卒業”というものは意外と近くにあるものです。 環境の変化や人との出会いと別れは 老若男女問わず訪れるものだと思います。 この楽曲を聴いた誰かの“卒業”の 背中を見届けられるような一曲を 共に、作ることができたら嬉しいです。   楽曲制作を本格的にやった事がないけれど 弾き語りであれば…!という方も 是非その想いを音に乗せて聴かせてほしいです。   一緒に一曲作りましょう。   

    2025/10/25

  • MOMMO
    揺れる心と孤独の叫び
    揺れる心と孤独の叫び

    MOMMO

    揺れる心と孤独の叫び

     2025年10月22日に“MOMMO”が5th Digital Single「Call My Name」をリリースしました。同曲は、「名前を呼んでほしい」という切なる願いと変化への高揚感をテーマにした、エモーショナルかつドラマティックなポップチューン。繰り返される「Call my name」のフレーズがフックとなり心を揺さぶる1曲となっております。    さて、今日のうたではそんな“MOMMO”による歌詞エッセイをお届け。綴っていただいたのは、新曲「 Call My Name 」にまつわるお話です。「私の名前を呼んで」と繰り返す声は、何を誰を求め、どこで響き、どんな力を生むのか…。ぜひ今作とあわせて、エッセイを受け取ってください。 「Call My Name」は、心の揺れや孤独、変化への渇望を鮮やかに描いた曲だ。   火のような衝動を求め、ほんの一瞬でも感情を感じたいと願う。しかし自由の感覚は束の間で、日々の忙しさに縛られ、得られるのは教訓ばかり。それでも、「私の名前を呼んで」と繰り返す声は、理解者や共感者を求める切実な叫びとして胸に響く。   金曜の夜、街の灯りの中で仲間たちは新たな高みへ向かう。向こう側に何かがあると信じ、自分の道を探す。ステージに立ち、変化を受け入れる準備をする瞬間、迷いも恐れも一瞬で消え、「私の名前を呼んで」と自らを照らす光を求める声が重なる。   曲はまた、古い愛や甘く切ない思い出を呼び起こす。酔った夜のキス、理由もなく花を持って訪れる喜び、そして温もり。感情の深みに飛び込み、心の高揚と孤独を同時に抱えながら、過去と現在を行き来する。すべての瞬間に重なる「私の名前を呼んで」の声は、希望であり勇気であり、孤独の中でも変化の中でも前へ進む力となる。   私の名前を呼んで、今、ここにいる自分を確かめるように。   私の名前を呼んで、すべての感情が溶け合い、新しい一歩を踏み出す力に変わる。 <MOMMO> ◆紹介曲「 Call My Name 」 作詞:MOMMO・Jisu Kim・Dorothy Chan 作曲:MOMMO・Jisu Kim・Dorothy Chan  

    2025/10/24

  • 上野大樹
    人生が変わるような変化を求めている
    人生が変わるような変化を求めている

    上野大樹

    人生が変わるような変化を求めている

     2025年10月22日に“上野大樹”がミニアルバム『かわりたい』をリリース! 今年の上野大樹のテーマ “change”に合わせ、自身の今の想い、変わりたいと願う全てのひとに寄り添う作品が完成。新曲5曲を含む今作では、“未来を切り開く葛藤と希望”が描かれており、新たな上野大樹のサウンドと詩世界が詰め込まれた意欲作となっております。    さて、今日のうたではそんな“上野大樹”による歌詞エッセイを3週連続でお届け。今回は第2弾です。収録曲「 夜明けをずっと待ってる 」に綴られている<人生が変わるような変化を求めている>というフレーズ。なぜ、今作で“かわりたい”というテーマを掲げたのか。その理由と今の気持ちを綴っていただきました。ぜひ、歌詞とあわせてエッセイを受け取ってください。 “人生が変わるような変化を求めている” EP『かわりたい』1曲目「夜明けをずっと待っている」Aメロの詞である。   かわりたい というプロジェクトがなぜ始まったのか、なぜ始めることにしたのか、なぜ続いているのか。行く道を折り返すタイミングなど何度もあった。立ち止まっても良かった。   今の人生に満足していない、訳ではない。 ことはなかったのだ。 今の人生に満足をしていない。     語弊を恐れずにこのタイミングでこの気持ちを綴ろうと思う。     とても運の良い人生だと思う。 だけど、運の悪い人生でもあると思う。   大きな挫折をしたからこそ得るものも多く、あんな歌やこんな歌が書けたんだ、と思うことがよくある。 だけど、あの挫折がなければその道で行くところまで行けていたのではないか、と思うこともよくある。     嬉しい仕事は沢山あった。 だけど、最後の最後で決まらなかった仕事はそれ以上に沢山あった。 なんで自分じゃなくてあの人が、と思うことが山程あった。     生きることは残酷で、要は今を肯定する他ない。 否定したからと言って何も生まれることはないのだ。     自分はなんて運の悪いツイていない人生なんだ、と思ったところで何も進まないし未来に道はない。   そうやって、今の今まで沢山の逆境を乗り越えてきたと思う。     音楽を始めて10年ちょっと。 転換期は沢山あった。   色々な人の反対を押し切って18歳で上京した時。   就職をせずに音楽の道を選んだ時。   コロナ禍、周りの自粛ムードに流されず半ば強引に曲のリリースやライブを行っていた時。   どの転換期も自分の今に全く満足をしていなくて取った行動だ。 残酷なことも沢山あったけど、肯定する為に塗り替えてきた。     さて、ここ2、3年。 嬉しい仕事、誇らしい仕事。有難いことにその機会に恵まれた。 だけどその分悩むことも増えた。 うまくいかないことも増えた。     思い描く未来がぼやけていくような。 その度に目を強く擦って、ダメだダメだ!と自分を鼓舞してきた。     何かを変えないと、何も変わらない、そう思うことが増えた。     はっきり言って、今の自分の人生に自分が満足をしていない。 みんなが上野大樹についてどう思っているのか、とは全くの別の問題だ。 自分が自分の人生をどう思っているのか。どうなりたいのか。 満足をしていない現状がある。 なら、変わるしかない!変えるしかない!何かを。     “人生が変わるような変化を求めている”   波風立たないなら、自分で起こしちゃえ!理論だ。   どうせ、運の悪い人生。 でも側から見たら。いや、自分でもふとした時に、運の良い人生だ!とも思う。   かわりたい、は色々な意味を含んでいる。   宣言のような、希望のような、呪いのような、無責任のような。今を投げ出す。   「喜劇」     上野大樹は上野大樹。 自分で舵を切って切り開くしかない。 これが正解とか、これは間違いとかないのだ。 当て嵌められる理想像なんてものも存在しない。 あんな風になればいいのに、とか、自分らしさを見失ったな、とかない。 自分で選んで自分で決めた道の先に自分の答えがある。 自分の答えを探し求めて、自分の人生を自分で歩いているのだ。     みんなの、みんな自身もそう。 正解も、間違いもない。     “人生が変わるような変化を求めている”     それは自分自身にも言っているし、みんなにも投げかけている。 このEPで誰かの心が少しでも動いて、誰かの人生がかわりますように。 勿論、良い方向に!     このEPを出した先のことは何もわからないけど、今最高にワクワクしている!   何でもやってやるぞ!何者にでもなってやる!   でも、大切なそれは譲ってやらない!   生きた心地をもっと味わいたい。       最後にもう一度。   “人生が変わるような変化を求めている”   運の良い人生に、絶対してやりましょう。   <上野大樹> ◆紹介曲「 夜明けをずっと待ってる 」 作詞:上野大樹 作曲:上野大樹 ◆ミニアルバム『かわりたい』 2025年10月22日発売   <収録曲> 1.夜明けをずっと待ってる 2.dodo 3.縫い目 4.セピア 5.しあわせ 6.あおぞら 7.此れからの未来 8.かわりたい

    2025/10/23

  • Quw
    変わるということは変わらず続く
    変わるということは変わらず続く

    Quw

    変わるということは変わらず続く

     2025年10月15日に“Quw”が2nd Album『shiki』をリリースしました。2024年9月以降にリリースした「banka」「itadaki」「maigo」「kasumi」「yurei」のシングル5曲に加えて、新曲が4曲収録されたアルバムはアルバムタイトルの「shiki」(=四季)にかけて四季折々の季節の楽曲で構成された1枚となっております。    さて、今日のうたではそんな“Quw”のmdrmによる歌詞エッセイをお届け。音楽に紐づいているさまざまな香り、そして記憶と感情…。アルバム『shiki』のコンセプトに込めた思いを綴っていただきました。ぜひ、歌詞とあわせてエッセイをお楽しみください。 音楽には香りが残るような気がします。 中学1年生の秋に聴いていたあの曲からは、公民館の前で友達と話していた時に感じた金木犀の香りがします。 高校3年生の冬に聴いていたあの曲は、塾の帰り道、住宅街に漂う夕飯の匂い、 大学3年生の春に聴いていたあの曲は、片道徒歩20分以上掛かるスーパーまで歩いていく時の、 舗装されていない道の草の匂いを思い出します。   音楽に紐づいた香り、それに付随した記憶や感情をたくさん保持していることをとても嬉しく思います。 全てが美しい記憶というわけではありませんが、だからこそ一番正直で、鮮明な感覚として残り続けています。   我々Quwは、今回『shiki』というアルバムを作りました。 タイトルの通り“四季”をコンセプトに、春夏秋冬の移り変わりとともに歳を取っていく私や誰かを書きました。 アルバム名、曲名が全て日本語をアルファベット表記にした形になっていますが、 決して半角/全角キーが壊れたわけではございませんのでご安心ください。   私はドが付くほどの田舎で生まれました。 電車は通ってないし、景観を遮るような高層ビルもなく、数人で横並びになって歩くことに全く抵抗がない町でした。 そんな私も今では都心の街を歩いています。もちろん険しい顔つきで。 電車は数分に1本来て便利ですが、背の高い建物に囲われ、たくさんの人が交差する中で邪魔にならないよう歩くのは、未だに閉塞感を抱きます。 上京してきて間もない頃に聴いていた曲は、 通勤時の駅や満員電車特有の匂いを想起させます。 真逆の環境で育った私にとって、東京は試練の街でした。   都会でも地方でも季節は同じように巡ります。 夏は暑く、冬は寒いし、花は咲いて散るし、歳を取ります。物価も高騰します。 この『shiki』というアルバムには、季節が変わっていくように身体も、考え方も、自分を取り巻く環境も変わっていくけれど、 「変わるということは変わらず続く」という思いを込められたら良いなと思い制作しました。 このアルバムを聴いたみなさんが、それぞれの匂いや記憶をしまい込み、 いつかまた聴き返して思い出すような日が来ることを願っています。   <Quw・mdrm>   ◆2nd Album『shiki』 2025年10月15日発売   <収録曲> M1.biku  M2.ginnnan  M3.itadaki M4.maigo  M5.nigatsu  M6.kasumi  M7.koen  M8.yurei  M9.banka 

    2025/10/22

  • SIX LOUNGE
    ねがいごと
    ねがいごと

    SIX LOUNGE

    ねがいごと

     2025年10月1日に“SIX LOUNGE”がEP『燦燦』をリリースしました。今作には、以前から親交の深いバンド“TETORA”より、ボーカル上野羽有音を迎えた記念すべき初コラボ楽曲「おどるらいおん feat. 上野羽有音(TETORA)」を含む全5曲が収録されております。  さて、今日のうたではそんな“SIX LOUNGE”のナガマツシンタロウによる歌詞エッセイを3週連続でお届け。最終回は収録曲「 儚げブルー 」にまつわるお話です。夜を迎えるクリスマスイブの日、こみ上げてくる感情。今、心に浮かぶねがいごと、本当に欲しいものは…。ぜひ歌詞とあわせて、エッセイを受け取ってください。 甘いにおいがする。クッキーを焼いたようなにおい。満腹である。それなのに、食べてください。美味しいですよ。幸せの味ですよ。そう無理やり口にねじ込まれているようで、あまり気分がよくない。   目当ての品物はなかった。居心地の悪さが増す。逃げるように外に出た。吐く息が白い。しっかりこの身体は暖かい。僕はここにいる。なのに、ずっと透明人間みたいな気分だ。背中に力が入る。 時計を見上げる。   12月24日 17時37分   ゆらゆらと人が行き交う駅前に、今年もイルミネーションが灯る。 去年も見た風景。去年も聴いた曲。そこにぽっかり空いた記憶。 駆け抜けていくような時間の流れに、振り落とされてしまいそう。もしかしたら、もう落ちているかもしれないけど。どれだけ頑張っても追いつけない。 暖かい部屋の中に小さなクリスマスツリー。 丸をつけたおもちゃ屋の広告。 サンタクロースは親だって気付いた頃、大人は笑顔で嘘をつくんだと知った。それも正義なんだね。ど平日の昼間から満室のラブホテル。不倫はサブカル。   フィルターギリギリまで吸い切ったタバコをゴミだらけの灰皿に捨て、駅前を振り返る。胸の中のアクが喉まで上がってきた。 やっぱり、まだ家には帰りたくない。   可哀想だね、ずっと寂しかったんだね、そう言われたい。きもいですよね。そうだね、気持ち悪いんですよ。だから誰にも言えない感情は胸の中にしまい込んで、いつか自分でもよくわからなくなってしまうんだ。 何を楽しいと感じていたっけ。 上手な愛され方って、何だっけ。 きれいに騙されている時の顔は、どんなだっけ。 自分より大切な人を傷つけた時 それ以上に何が欲しかったんだっけ。   今夜も満室のラブホテル   人が好きだ 温もりが好きだ くだらないことで笑える世界が好きだ それでも 人が怖いのは 捨てられることが怖いから すれ違っていくことが怖いから 最後に 裏切ることが怖いから   変身できるおもちゃはいらない 甘いだけのクッキーもいらない 可愛くなれるアメもいらない 誤魔化せる薬もいらない すべてをゆるせるこころがほしい   <SIX LOUNGE・ナガマツシンタロウ> ◆紹介曲「 儚げブルー 」 作詞:ナガマツシンタロウ 作曲:ヤマグチユウモリ   ◆EP『燦燦』 2025年10月1日発売 <収録曲> 1 ロックンロール 2 おどるらいおん feat. 上野羽有音(TETORA) 3 愛don't OK 4 儚げブルー 5 ロリギャングスター

    2025/10/21

  • ペルシカリア
    僕らはずっと背伸びしていた。
    僕らはずっと背伸びしていた。

    ペルシカリア

    僕らはずっと背伸びしていた。

     2025年10月18日に“ペルシカリア”が6曲入り4th EP『迷子の迷子の僕達の本当の居場所はどこですか』をライブ会場限定でリリースしました。今作には、最新曲の3曲に加え、ライブ定番曲だったインストナンバー「knife」、Vo/Gtの矢口結生が17歳の頃に書き、結成初期にライブで披露していた「17」、そして、2ndミニアルバムのCD限定ボーナストラックとして収録されていた「バンドをしている」バンドバージョンが収録。    さて、今日のうたではそんな“ペルシカリア”の矢口結生による歌詞エッセイをお届け。綴っていただいたのは、収録曲「たとえばなし」にまつわるお話です。ロックシーンのなかの“とあるジャンル”。そのなかでどこか背伸びをしてきた彼らが、自分たちらしく届ける新たなラブソングとは…。 ギターでオンコードを鳴らし胸の内を話す熱いMC。インディーズシーンのみならずロックシーンの中で、今はもはや“そういうジャンル”とも言える1つのライブ名物的な流行。 先人たちが残したロックバンドとしての生き様に憧れ、見様見真似で演奏するフロントマンの胸に今も強く熱を残している。 それは僕も例外ではなかった。   ライブハウスの色や文化や考え方は、その地域や箱によって全く違う。 1年に何百というライブを見ているであろうライブハウス店長、イベンター、ブッカーetc… バンドを始めて6年弱しか経っていないが、ありがたいことにたくさんの人に囲まれ、たくさんの人と価値観を交換して話して、喧嘩して、みたいな日々を割と楽しみながら送っている中で、自分たちが“そういうジャンル”でどうやったら輝けるのか、という課題をずっと考えていた。   喋りがうまければ、ライブの運びがうまければ、もちろんそれもロックバンドとしての腕の見せ所だとは思っている。だが、僕たちはどちらかというともっとオリジナルに、もっと自分たちらしく、というのを突き詰めていて。最もペルシカリアのボーカルらしく、矢口結生らしく歌詞が書けたと思えたものが今回のEPに入っている「たとえばなし」だ。   “そういうジャンル”で戦っていく中で、僕らはずっと背伸びしていた。 カッコつけるために何かを背負って演奏していた。歌を作っていた。ライブをしていた。その中で自分の本質的な弱さ、情けなさ、幼稚的な考え、あらゆるマイナスを、割と積極的に取り入れた曲を作れたらとずっと思っていました。   今までの楽曲はオーディエンスに何か伝えなきゃいけないという使命感から、自分の中で有耶無耶になっていた感情を整理整頓した結果、生まれた答えに名前をつけて保存するように歌になっていたパターンや、曲を書くことによって整理整頓をしていた、というパターンが多かったと思います。ですが「たとえばなし」は、未完成なまま、弱いまま、答えが出ないまま形にすることで自分と似ている人に向けて歌を作れました。   背伸びして何者かになるのではなく、自分たちの元々持っているものを広げて表現することで、ロックバンドペルシカリアとして“そういうジャンル”と簡単に言われてしまうシーンで自分たちを確立しよう、といった形でまた新しく自分らしいラブソングが書けたと思っています。   恋の歌は、ロックバンドなのにラブソング(笑)と一部の層から冷笑の対象とされることもよくあります。 ロックバンドを愛する者としての反骨精神や逆張り、そっちのほうがかっこいいという声も理解もできます。 けれど普通に生きていく上で、恋心というものは避けて生きていくには難しい感情のひとつであり、そこに目を背けているのもなぜかモヤっとします。 だからこそ、生き様ソングのようなもので示すのではなく、自分らしい感情と睨めっこしてうまく織り交ぜながらラブソングで示すというのは、詩人としての腕の見せ所というか。追い求めると面白い美学だと思っています。   「たとえばなし」は、こう受け取ってほしいという気持ちはありません。自分と同じように自己嫌悪して“許し”を求めてライブハウスに来る、再生ボタンを押す、そんな人の宝物になりますように、と思っています。   <ペルシカリア・矢口結生> ◆4th EP『迷子の迷子の僕達の本当の居場所はどこですか』 2025年10月18日発売 <収録曲> 1. 神様の言うとおり 2. knife 3. PiN 4. たとえばなし 5. 17 6. バンドをしている(Band ver.)

    2025/10/20

  • パーカーズ
    幸せじゃないときほど、人は強く幸せを夢見ることができる。
    幸せじゃないときほど、人は強く幸せを夢見ることができる。

    パーカーズ

    幸せじゃないときほど、人は強く幸せを夢見ることができる。

     2025年10月1日に“パーカーズ”が3rd mini Album『HUG』をリリースしました。ストレートな歌詞と、どこか懐かしく口ずさんでしまうメロディが持ち味のロックバンド。POPSを届ける勢いが止まらない彼らの今を詰め込んだ一作となっております。リリースに伴い、11月から全国11箇所を巡るワンマンツアー「Hug me!! TOUR」の開催も決定!    さて、今日のうたではそんな“パーカーズ”による歌詞エッセイを2回に渡りお届け! 第2弾はねたろ(Gt.&Cho.)が執筆。綴っていただいたのは、収録曲「 おやすみのキス 」にまつわるお話です。何かが“本当の終わり”を迎えることが怖い。だけど、ツラい感情が心に刺さったままでは前に進めないから…。ぜひ、歌詞とあわせて、エッセイを受け取ってください。 「おやすみのキス」という曲を書き上げたとき、僕の心の中でひとつの物語が幕を閉じるような感覚があった。完成させた達成感よりもむしろ、どこか絶望に似た寂しさが胸を占めていった。曲を作ることで、これまで自分の中で生き続けていた感情や記憶が、音楽という形になって外へ出てしまう。その瞬間に「終わってしまう」という怖さをどうしても感じてしまうのだ。     僕の夢に知っている人が出てくるとき、それはたいてい今はもう僕のそばにいない人だ。現実では二度と会えなくても、夢の中だけにはその人が現れてくれる。けれど、いつか夢にさえ現れなくなる日が来るのかもしれない。記憶の奥底からも、気づかぬうちに少しずつ薄れていって、本当に消えてしまうのかもしれない。僕にとってそれが「本当の終わり」であり、何よりも恐ろしいことだった。     だけど、僕たちは、悲しみや痛みでさえ曲にしてしまう残酷な生き物だと思う。心に刺さったままでは前に進めない感情を、作品という形に閉じ込め、歌い、鳴らすことで昇華させる。そしてまた、新しい景色を見ようと前を向く。音楽はそのためにあるのかもしれない。     幸せじゃないときほど、人は強く幸せを夢見ることができる。僕はその営み自体がすでに幸せなのだと信じている。だからこそ、この曲を聴いてくれる人が、もし今ツラい状況にいるなら、どうかそれを乗り越えてほしい。そして、僕たちの音楽がほんの少しでもその背中を押せるなら、自分なりの「幸せの答え」を見つけてもらえたらと願っている。   <パーカーズ・ねたろ(Gt.&Cho.)> ◆紹介曲「 おやすみのキス 」 作詞:ねたろ 作曲:ねたろ ◆3rd mini Album『HUG』 2025年10月1日発売

    2025/10/17

  • 上野大樹
    かわりたいと願う全ての人に
    かわりたいと願う全ての人に

    上野大樹

    かわりたいと願う全ての人に

     2025年10月22日に“上野大樹”がミニアルバム『かわりたい』をリリース! 今年の上野大樹のテーマ “change”に合わせ、自身の今の想い、変わりたいと願う全てのひとに寄り添う作品が完成。新曲5曲を含む今作では、“未来を切り開く葛藤と希望”が描かれており、新たな上野大樹のサウンドと詩世界が詰め込まれた意欲作となっております。    さて、今日のうたではそんな“上野大樹”による歌詞エッセイを3週連続でお届け。今回は第1弾です。自己紹介をするなら、「頑固、人見知り、斜に構えている」と挙げてきたこれまでの人生。しかし、今年起きたとある変化とは…。ぜひ今作とあわせて、エッセイを受け取ってください。 自分を端的に表すとしたら、頑固、人見知り、斜に構えている。 飽きるほどにそんな自分と一番長く付き合ってきたのは紛れもなく自分だ。 柔らかい心を、それはそれは硬い壁で守っていた。       小さい頃からずっとサッカーをしてきた。 音楽とは全くの無縁で、それどころか日々の時間の大半をボールしか蹴っていなかった。テレビもアニメも漫画もゲームも、してこなかった。     全力で熱を注いだ結果、中学生の頃に西日本選抜に選ばれた。 サッカーが自分のアイデンティティだった。       そのアイデンティティが高校生になって、突然に奪われた。 怪我と病気でサッカーが出来なくなった。 日々は突然閉ざされて、途方もない虚無感に苛まれた。 友達と、先生と、家族と、どう話していいのかわからなくなった。       そんな時に出会ったのが、たまたま家にあったギターだった。 何かに熱を注げることは自分の中で“救い”みたいな時間で、ただひたすらにギターを弾いて曲を作って、歌を歌った。     大学生の頃は音楽をあまり知らないということにコンプレックスを抱きつつ、それでも自分の音楽を探し模索し続けた。   就職もしないで、音楽をただただ続けた。         2023年の春、そんな日々が報われたと言って良いのかメジャーデビューという節目を迎えられた。 沢山のライブを重ねて、レコーディングを重ねて、自分の音楽が、音楽家としての自分が、互いが互いを照らしあってアイデンティティが形成されていく手応えがあった。 楽曲提供やドラマ主題歌などの誇らしい功績も肯定してくれるようだった。       音楽がアイデンティティになりかけていっていた。 というか音楽という存在意義にしがみついているような日々。       頑固、人見知り、斜に構えている。 音楽さえ良ければ、という硬い厚い壁でまた自分自身を守ろうとしていた。 結局、臆病なだけで、人としての器だけで話をするのが怖いのだ。         今年2025年の初めに鼻の手術をした。 病状は思ったより深刻で、全身麻酔での手術だった。     手術から目を覚ました時、鼻は完全に塞がっており、酸素マスクで呼吸を補助していた。一週間ほどの入院、一ヶ月ほどの安静を告げられた。     歌が歌えない。。     サッカーを辞めた頃のように、またアイデンティティが奪われるのではという恐怖が日々を襲った。   一ヶ月、全てをまっさらにして自分というモノを改めて考える時間が生まれた。     頑固、人見知り、斜に構えている。     かわりたい。     そう思うようになった。       日常が戻りかけた頃、「チェンジ」という目標を掲げ、新たなプロジェクトが始まった。     変化はまずはわかりやすく見た目から。 目線を遮る前髪を眉上までバッサリと切り、サッカーをしていた頃振りの短髪にしてみた。 気分は晴れやか!     ひとり旅を決行し、初めましての人と旅先で一緒に喋ったりお酒を飲んだりしてみた。 これが意外と楽しい!     流行りにも乗っかってみた。 大きな渦の中に能動的に参加するのはなんだか刺激的で楽しい。 こういう見方、捉え方もあったのか。     かわりたい、はネガティブを脱却するためのものだったけど、とてもポジティブな感情だと気付いた。   大なり小なり、これまでの自分の人生でもかわりたいと強く願うことはあったけどまた違う気分。   沢山立ち向かってきたこと、沢山逃げてきたこと。 良し悪しではなく、何かを変えるための選択だった。       このプロジェクトが進んでいくうちに、かわりたいは自分のテーマから、みんなのテーマだ!と思うようになった。     かわりたいと願う全ての人に寄り添うEP。       別に結果的に何も変わってなくてもいいのだ。 やり方を変えてみるのが、見方を変えてみるのが、ちょっとやってこなかったことをやってみるのが、日々の嬉しいや楽しいや悔しいになる。 誰かの気持ちに気付けるキッカケになる。       音楽していない時間も自分の大事な日々で、存在証明で、それが結果的に音楽に繋がったりもして。   だからそう、結局言いたいことはもっとみんなをたのしく出来る人になりたい。 音楽でも、音楽じゃなくても。       頑固、人見知り、斜に構えている。 一旦、この自己紹介はナシ!       柔らかい心をみんなに見せて、それで傷ついて形が変わっても、たぶん大丈夫。   昔の作品もまた、自分の中に存在し続けているし。   かわりたい、の向こう側に何があるかはわからないけど、今とてもワクワクしている!! <上野大樹>   ◆ミニアルバム『かわりたい』 2025年10月22日発売   <収録曲> 1.夜明けをずっと待ってる 2.dodo 3.縫い目 4.セピア 5.しあわせ 6.あおぞら 7.此れからの未来 8.かわりたい

    2025/10/16

  • Sunny Hock
    スタート地点に立つまで4年。
    スタート地点に立つまで4年。

    Sunny Hock

    スタート地点に立つまで4年。

     2025年10月15日に“Sunny Hock”がニューシングル「君の鼓動が聞こえるくらい」をリリースしました。タイトル曲は、恋愛をテーマにした感情豊かなポップス。SNSで「感動した」「ハモリが天才」と評判を集めた代表曲となっております。CDにはアコースティックver.や新曲「虹」も収録。初のブックレット付きフィジカルとして、ファンにとっても記念碑的な1枚となっております。    さて、今日のうたではそんな“Sunny Hock”のKicoによる歌詞エッセイをお届け。初のCDリリースにあたり、思い出すのはまだ何者でもなかった活動初期のこと。ひたすらに行動してきたふたりの軌跡とは…。ぜひ、今作とあわせて、エッセイを受け取ってください。 この度、Sunny Hock初となるCDをリリースすることになり、どうしても活動を始めた頃を思い出してしまいます。   音楽大学に入学した頃の私たちは焦っていました。漠然と“歌手になりたい”という夢だけを持っていて、まだ何者にもなれていない自分が嫌でした。でも、まだ何者にもなれていなかったのは、この瞬間に二人が出会う為だったのではないかと思えるほど、当時のお互いの心情はよく似ていました。   ですが、当時の私たちは作詞作曲の知識などなく、晴帆のアコギに合わせて私が声を重ねるだけの音楽でした。それを路上ライブでひたすらに演奏していました。そうしているうちに、私たちの音楽を形にしたいと思い始め、晴帆が作った曲と私が作った曲を2曲入れたCDを1枚1000円で路上で手売りしました。このCDは約200枚売りました。今も持っている人いるのかな?   パソコンで一枚一枚CDに焼いて、ジャケット写真と歌詞カードをコンビニでコピーして、二人でハサミで切ってCDを作っていました。たまにコピーするサイズを間違えて晴帆に怒られたりもしました(笑)。   それから、私たちは2枚目のCDの制作にとりかかり、初めてDTMを学び、何週間もかけて曲を完成させました。そしてまた、パソコンで焼いて…コピーして…ハサミで切って…。路上ライブは毎週日曜日に行なっていたので、毎週土曜日はそのような作業に追われていました。   平日は一緒に大学へ、土日は一緒にSunny Hock。何もしていない時間はまた焦燥感を与えるので、毎日毎日Sunny Hockのことを考え、行動していました。この当時から、“とりあえず行動する”という私たちの性格が一つ一つ身を結び、今回のCDデビューに繋がったのではないかと思います。   スタート地点に立つまで4年。 長かったけれど、これからどんなに高い壁が立ちはだかっても、この4年間が味方になってくれると信じて、これからも精一杯努力していきます。   今回のCDリリースに至るまで、支えてくれた家族、プロデューサー、リリースを共に進めてくださった皆さんに心から感謝しています。そして何より、ここまで歩んでこられたのは応援してくれる皆さんがいたからです。これからも私たちの音楽を愛していただけたら嬉しいです。   <Sunny Hock・Kico>

    2025/10/15

  • SIX LOUNGE
    ナイフインマイハート
    ナイフインマイハート

    SIX LOUNGE

    ナイフインマイハート

     2025年10月1日に“SIX LOUNGE”がEP『燦燦』をリリースしました。今作には、以前から親交の深いバンド“TETORA”より、ボーカル上野羽有音を迎えた記念すべき初コラボ楽曲「おどるらいおん feat. 上野羽有音(TETORA)」を含む全5曲が収録されております。  さて、今日のうたではそんな“SIX LOUNGE”のナガマツシンタロウによる歌詞エッセイを3週連続でお届け。第2弾は収録曲「 ロックンロール 」にまつわるお話です。今、日常のなかで居場所がないと感じている、そして、ロックンロールを愛しているあなたへ。ぜひ歌詞とあわせて、エッセイを受け取ってください。 …深夜四時は夜の裂け目 まんまるなお月さまって、夜空にぽかんと開いた傷口みたいね 眠れぬ鳥は目をギラつかせてさまようの ここから先は誰も立ち入れない             ロックンロールって、すごく自由で、めちゃくちゃで、ふざけてて、どうしようもなくて、いやらしくて、何も考えずに踊ることができる、無条件の愛なんだよ。 例えば、休み時間の賑やかな教室でひとり、うつ伏せでイヤホンしてるお前に、ロックンロールはこう叫んでくれる。 「居場所はここにあるんだぜ」 馴染めなくたって、別にダサくないんだ。寂しいやつじゃない。なぜならお前はロックンロールを知っている!すごく幸せな人間なのだよ。 レコードに針を落として、回り出す瞬間、お前の人生も動き出したんじゃないの?   たった一枚のレコードで 3分しかないあの曲で ほんの一行だけのフレーズで 人生は変えられちゃうんだよ。   勉強が嫌なら教科書なんて捨てちまえ。学校なんて、会社なんて、辞めちまえ。どうせ死ぬまで自己責任なんですよ、後先考えずに、好きなことしたいよね。 どうせ死ぬぞ この世界なんて何でもないものだから     おもんない雑踏 ふさがる才能 ろくでもない細胞   中身のないナッツみたいw 鳴り響くロックンロール 脳みそが犯されたあの日の衝動が 胸をかき回すんだ グサグサと刻む 生き様を音にする 合言葉はI LOVE YOU   君の答えに間違ってる事は 一つもない 存在しなくていい人間なんて 一人もいない     それじゃ、おやすみ。 そろそろ太陽が起きるから   <SIX LOUNGE・ナガマツシンタロウ> ◆紹介曲「 ロックンロール 」 作詞:ナガマツシンタロウ 作曲:ヤマグチユウモリ   ◆EP『燦燦』 2025年10月1日発売 <収録曲> 1 ロックンロール 2 おどるらいおん feat. 上野羽有音(TETORA) 3 愛don't OK 4 儚げブルー 5 ロリギャングスター

    2025/10/14

  • DISH//
    「今日何食べたい?」
    「今日何食べたい?」

    DISH//

    「今日何食べたい?」

     2025年10月1日に“DISH//”がニューシングル「ごはん」を配信リリースしました。同曲は、タイトルの通り“ごはん”を通して、大切なひととの時間や、自分を大切にするひとときを描いた作品。作曲を橘柊生(DJ&key.)と泉大智(Dr.)、作詞を北村匠海(Vo&Gt.)が担当しております。    さて、今日のうたではそんな“DISH//”の北村匠海による、歌詞から派生したストーリーをお届け。綴っていただいたのは、新曲「 ごはん 」にまつわるお話です。<僕>にとって、一日一日のごはんが大切であるその理由は…。ぜひ、歌詞とあわせてお楽しみください。 「あのね、今日のごはんは君の大好物にしたよ。明日は僕の大好物にしても良いかな? そうやって毎日繰り返せたら、きっと人生が目を閉じる時笑える気がするんだよね」   僕らは小さな小さな人間で、誰かと支え合って生きなくちゃとてもじゃないけど立っていられない。 そんな弱い僕らだからこそ、あのファストフードも、たまにの贅沢も、冷蔵庫の残り物も、いつものごはんも、全部美味しいねって思えるのかもしれない。   「美味しいね」   いつも元気で明るくて誰かを思いやって生きているあなたは、僕のことはもちろん(嘘でもそうであってくれ)世界中の人のことを優しく包んでいるようだ。何度も何度も転けては起きてを繰り返した僕の膝小僧は、あなたと会うまでは傷だらけだった。   「ありがとう」   こんな簡単な5文字しか出てこない僕をどうか怒ってはくれないか。 そんな情けない僕なのだ。 そんな僕にも自慢できることはある。それはあなた専用のシェフであることだ。   「今日何食べたい?」   僕の中で1番カッコをつけて言える言葉だ。決まっていつもドヤ顔をしている。そんな僕をみてケラケラと笑うあなたは、世界で1番綺麗な人だ。   「……」   そんなあなたも、落ち込む日はある。苦しそうに我慢をしている日だってある。あまりに神様は残酷で、良いことばかりが人生ではないと地面に叩きつけてくるんだ。   「今日…何食べたい?」   少し間ができてしまった。   「いらない」   そんなことを言わないでおくれよ。でも僕はめげない。   「こんな時こそ、ごはん食べなくちゃ」   「……」   人生はシーソーのようであると、時々思う。相手が地面を思い切り蹴って空に飛び上がると、自分はその勢いで下がってしまう。今度は自分が勢いよく地面を蹴ると、相手はスッと下に向かう。でもそれが良い。家族、恋人、友人、今日すれ違った誰かとだって、シーソーのように繋がっているんじゃないかと。僕はそう思う。   どんな人生だって良い。   誰かの為にあれば良い。   ごはんが今日も美味しいと良い。   あのね、僕は今日を愛しています。   <DISH// 北村匠海> ◆紹介曲「 ごはん 」 作詞:北村匠海 作曲:橘柊生・泉大智・Carlos K.

    2025/10/13

  • ポンツクピーヤ
    「大丈夫」自分で自分の心に唱えてみる。
    「大丈夫」自分で自分の心に唱えてみる。

    ポンツクピーヤ

    「大丈夫」自分で自分の心に唱えてみる。

     京都在住の3人組バンド“ポンツクピーヤ”が3ヶ月連続でデジタルシングルをリリース! 2025年9月3日に第1弾となる新曲「それだけ」が各種音楽サービスにて配信スタートしました。さらに、第2弾は10月リリース「センチメンタル・ジャーニー」、第3弾は11月リリース「らふらぶ!」が決定しております。    さて、今日のうたではそんな“ポンツクピーヤ”の大石(Vo.&Gt)による歌詞エッセイを3ヶ月連続でお届け! 第2弾は新曲「センチメンタル・ジャーニー」にまつわるお話です。やっとの思いで完成させたという歌詞。この曲で歌われる<大丈夫>に込めた意味とは…。ぜひ歌詞とあわせて、エッセイを受け取ってください。 季節は夏から秋へ変わり、常日頃半袖半ズボンの“夏の少年スタイル”で過ごしている僕には少し肌寒い季節になってきました。   ポンツクピーヤというバンドのボーカル、 大石と申します。   3ヶ月連続コラム第2弾ということで、 某ハンバーガーショップにて、冷房に凍えながら本コラムを書いております。 今回も最後までお付き合いいただければと思います。   先日、ポンツクピーヤの新曲 「センチメンタル・ジャーニー」という楽曲の配信がスタートしました。 他の曲のデモ制作に行き詰まっており、息抜きとして作ったのが本楽曲。   <ねぇ、もしもあの時バンドで売れていたら> という、いかにも女々しいたらればが思い浮かび。 そこから楽曲を展開させ、アレンジまでほぼ一気に完成させました。   しかし、なかなか歌詞が完成せず、レコーディング前日、近所の公園を6時間近く歩きながら書くことになり、、 身体中を蚊に刺され、撫でようと近づいた野良猫に威嚇され、TikTokを撮影する女子高生に怯えながら、心身共に追い詰められた状態で必死に思考を巡らせやっとの思いで完成させました。   さて、その歌詞についてですが、 本楽曲ではポンツクピーヤでは珍しく「大丈夫」という言葉を多用しています。 この「大丈夫」という言葉、無責任で押し付けがましく感じてしまうため、個人的にあまり好きではありません。   例えば、受験生の頃、「あれだけ勉強したんだからきっと受かるよ!大丈夫」と言われたら、こう思うわけです。   “これで落ちたら信じてくれたあなたを裏切ることになる”   無論、「大丈夫」と言った側は裏切られたなんて思わないわけですが、こちらとしてはプレッシャー倍増です。 そして、もし落ちたらまた言われるわけです。 「大丈夫!!まだ次があるし、人生まだまだ長いんだから」   なんて無責任なんでしょう。 そしてその悪意なき「大丈夫」を否定することも許されない。   もちろんこれは受け取り手に問題があります。 それが力になって、「さらに勉強を頑張ろう」となる人もいるでしょう。 しかし、僕に限ってはそういう人間ではありません。   長々と話してきましたが、つまり何を言いたいかというと、 “本楽曲においての「大丈夫」は決してあなたに押し付けるものではない”ということです。   ーーーーーーーーーーーーーーーー   “センチメンタル・ジャーニー”とは直訳すると“感傷旅行”となり、 何か辛いことがあった時、立ち直るための旅という意味があります。   「大丈夫」自分で自分の心に唱えてみる。 誰よりもその弱さと苦しみを知っている自分が自分に唱える「大丈夫」。 こんなヘンテコな名前のバンドマンが歌う大丈夫より、よっぽど効果がある。 そう思いはしないだろうか。   <ポンツクピーヤ・大石(Vo.&Gt)>

    2025/10/10

  • ゆいにしお
    どらやきと手紙とFamily。
    どらやきと手紙とFamily。

    ゆいにしお

    どらやきと手紙とFamily。

     2025年10月8日に“ゆいにしお”が新曲「Family」をリリースしました。同曲は、TVアニメ『父は英雄、母は精霊、娘の私は転生者。』エンディングテーマ。家族愛”をテーマに、大切な人を改めて大切にしたくなるような温もりにあふれた一曲。優しくも開放感のあるサウンドにゆいにしおの伸びやかな歌声が重なり、聴く人を優しく包み込むような雰囲気に仕上がっております。    さて、今日のうたではそんな“ゆいにしお”による歌詞エッセイをお届け。綴っていただいたのは、新曲「 Family 」にも通ずる、“あのどらやき”と、眉間に皺寄せながら書く手紙と、家族にまつわるお話です。ぜひ、歌詞とあわせて、エッセイを受け取ってください。 きちんと包装がかけられた3つの箱を並べる。ひとつはにしおFamily(父と母)に、ひとつは夫のFamilyに、ひとつは兄のFamilyに。中身はぜんぶ、浅草にある「御菓子司 亀十」のどらやき6個入り。   Familyの誕生日が近づくと、わたしは1年に1度だけ浅草に足を運ぶ。 あのどらやきをはじめて口にした時の感動はなかなか忘れられない。手のひらを覆うほど大きく、ずっしりとした重み。ふわふわなのに、口に入れた後もあんこをがっつりとホールドしてくれる口当たりのいい皮に、甘さ控えめで小豆をしっかり感じられる餡。大きさを忘れるほどぺろりと食べられてしまうおいしさだ。おいしいものを各Familyにも贈りたくて、亀十の巡礼が最近の恒例行事となりつつある。   開店からまもない時間に亀十に行くと、すでに店の前の通路にはずらっと人が並んでいた。待っているあいだ、どらやきをいくつ買うのか、あずきと白あんの内訳は何個にするのか考える。もちろん我が家へのプライベートお土産も決して忘れない。 内訳が決まったら、もたつかないように頭の中で何度も唱えて、注文のリハーサルをする。 そうして無事に6個入りのどらやき3箱と我が家のお土産を購入した。二重にした大きな紙袋を抱え込んで、晴れた浅草を歩く。こんなに買い込むのは観光客くらいだと思われたのか、人力車からの営業がアツい。かわしながらようやくカフェに辿り着いた。   サンマルクカフェでアイスコーヒーとチョコクロを注文し、テーブルにつくやいなや、3つの箱にそれぞれつける手紙を書く。 手紙を書くのは大好きだけど、Familyたちに書く手紙は、友達への気軽な手紙とは違い、つい手紙の前で眉間に皺を寄せてしまう。そんなに悩まずとも、「手紙 例文」などと検索すればいくらでも文章は出てくるし、AIに要点を伝えて失礼のないプレーンな文章を書いてもらうことだってできる便利な時代になった。   だけど私は、眉間を限界まで皺寄せて、できるだけ自分の言葉で書きたい。文法や話法がへんてこでも、その人の口から飛び出そうな言葉が並んだ手紙が好きだからだ。自分の思ったままの言葉を書けば、読んだ人に文字を介して話しかけられるものだと信じている。歌だってそうだもの。 そうして、アイスコーヒーが底を尽きるころにメッセージカードは文字いっぱいになった。   手紙をようやく書き終わって、ボロボロこぼしそうだから控えておいたチョコクロをかじる。よりわたしらしい言葉を選ぶために使った脳に甘さが染み込んだ。   わたしの言葉のまま、どらやきがやさしい甘さを保ったまま、それぞれのFamilyに無事に着くことを願う。   <ゆいにしお> ◆紹介曲「 Family 」 作詞:ゆいにしお 作曲:ゆいにしお

    2025/10/09

  • 鉄風東京
    間違えるというのはなんて美しいことだろう
    間違えるというのはなんて美しいことだろう

    鉄風東京

    間違えるというのはなんて美しいことだろう

     2025年10月8日に“鉄風東京”が3rd Mini Album『SPACE/RANGE』をリリースしました。疾走感や何かに期待する感情と、それに混ざる嘆きや悲しみ、二つの軸で進んできた彼ら。そのテーマは一本の軸で存在し続けていながら、あらゆるジャンルをすべてひとつに消化し、等身大でありスケール感も広がった作品となっております。    さて、今日のうたではそんな“鉄風東京”の大黒崚吾による歌詞エッセイをお届け。胸の内でループする、「一体誰になら本当のことを話せて、一体誰となら本当の自分になれるか」という言葉。その問いをよく考えてみたとき、見えてきたものは…。ぜひ今作とあわせて、エッセイを受け取ってください。 全然伝わらないことばかりが続く 一体誰になら本当のことを話せて 一体誰となら本当の自分になれるか、なんて頭の中で彷徨う 10代の時に始まった心のメラメラは消えずに今も存在して だけど少しずつ小さくなることにも恐怖している   髭の伸びるスピードにも怯えながら 時間の中に流れるあれやこれを見つめようとするけど 時代は何よりも早く流れて置いて行かれる   またループする意味のない言葉 「一体誰になら本当のことを話せて、一体誰となら本当の自分になれるか」   ちょっとまった!違った そもそもを僕らは間違えていた 自分が話したい本当のことも 本当になりたい自分とは何かも はなからなんにもわかってなかったじゃないか!   こんな時に僕は思うわけだ 間違うというのはなんて美しいことか 何かの巡り合わせで産み落とされて 突然、瞼が永遠に開かなくなるその日まで 僕らは一回しか生ききれない今を続けている 成功や結果 同調に風化 それらが生み出す心地よさも知っている   ただ、 間違え失敗し孤独になった自分の頭の中は音楽で溢れて言葉で溢れて光で溢れていた   何度だって調子に乗って 何度だってから回る もう間違えないなんて意気込んで また落ち込んでループする   何かに心を動かされて決意し 「明日からは違う自分だ!」と意気込む そしてまたちょっとサボって振り出しに戻る   僕はそれでいいと思った、それがいいと思った 実のところ振り出しになんか戻ってなくて 前にいた場所から少し前のところにきっと立ってる   “一度しかないこの人生の中で 間違えるというのはなんて美しいことだろう 君が落ち込んだその頭の中に 無限の宇宙があって僕はそれに夢中で”   伝わる 伝える 感じる よりも 本当の心は一番近いところにある 間違えろ!調子乗れ!落ち込め!一人になれ! 全部取り返すくらいの光を生み出して そんでまた間違えればいい 僕らはそれくらいでちょうどいい 素直と天邪鬼は同じく体の中に存在する そんくらいめんどくさい自分を 僕は今誰かに伝えたい   <鉄風東京・大黒崚吾> ◆3rd Mini Album『SPACE/RANGE』 2025年10月8日発売 <収録曲> 1 悲しみを集めて 2 In YOURS 3 I keep making the same mistake. 4 FLY 5 さみだれ 6 21km (Re:rec) 7 揺れる髪はレッド  

    2025/10/08

  • パーカーズ
    僕はその優しさを音楽に乗せて届けたいと思った。
    僕はその優しさを音楽に乗せて届けたいと思った。

    パーカーズ

    僕はその優しさを音楽に乗せて届けたいと思った。

     2025年10月1日に“パーカーズ”が3rd mini Album『HUG』をリリースしました。ストレートな歌詞と、どこか懐かしく口ずさんでしまうメロディが持ち味のロックバンド。POPSを届ける勢いが止まらない彼らの今を詰め込んだ一作となっております。リリースに伴い、11月から全国11箇所を巡るワンマンツアー「Hug me!! TOUR」の開催も決定!    さて、今日のうたではそんな“パーカーズ”による歌詞エッセイを2回に渡りお届け! 第1弾は豊田賢一郎(Vo/Gt)が執筆。収録曲「 Hug me!! 」にまつわるお話です。改めて“HUG”というものに向き合ってみたとき、気づいたこと、腑に落ちた言葉の意味は…。ぜひ歌詞とあわせて、エッセイを受け取ってください。 AM 2:00 コーヒーを飲みながら綴りたい。 深夜は静けさを独り占めしてるみたいで、 少しだけ自分に素直になれる気がするからこの時間を選んでみた。   アルバムのタイトルを『HUG』に決めたとき、 「ハグってなんだろう?」と改めて考えてみた。 最初は“抱きしめる”という動作だけを思い浮かべていたけれど、 よく考えてみると、言葉も、思いやりも、ふとした表情も、これまで歩んできた日々も、 全部がハグになり得るのだと気づいたんです。 目には見えないけれど、心を温めてくれたり、気付かぬ間に抱きしめてくれているそれがハグなんだと。   僕はその優しさを音楽に乗せて届けたいと思った。 ハグが持っている温かさと、笑顔に変えるポップさを詰め込んだ一曲を。 そんなきっかけを経て生まれたのが「Hug me!!」です!   「Hug me!!」は、“片思い、恋の始まり”をテーマに書いた曲。 恋愛に奥手な主人公が、伝えたい言葉を心の中にしまい込んだまま、未来の不確かさに足をすくわれてしまう。 そのもどかしさを歌詞にしていくうちに、「いっそ全部をハグに託してしまえたら…」なんていう、大胆だけど不器用な気持ちが出てきて。 ちょっと笑えるようで、でも自分にも覚えがあるからこそ、リアルに感じながら書きました。   実は僕自身も、恋愛も人間関係も奥手なところがあって、言葉にする前に考え込みすぎてしまうタイプです。 だからこそ「ハグ」という言葉に“心を温めてくれるもの”という意味を見つけたとき、すごく腑に落ちたんです。 それは、僕にとっての勇気の代わりであり、音楽に乗せて届けたい優しさそのもの。   抱きしめたくなるくらい大事な曲に、「Hug me!!」が育っていったら嬉しいです。   AM 3:10 なんかウトウトしてきた。   外が明るくなる前に寝てしまおう。   <パーカーズ 豊田賢一郎(Vo/Gt)>   ◆紹介曲「 Hug me!! 」 作詞:豊田賢一郎 作曲:豊田賢一郎 ◆3rd mini Album『HUG』 2025年10月1日発売

    2025/10/07

  • SIX LOUNGE
    弱肉強食
    弱肉強食

    SIX LOUNGE

    弱肉強食

     2025年10月1日に“SIX LOUNGE”がEP『燦燦』をリリースしました。今作には、以前から親交の深いバンド“TETORA”より、ボーカル上野羽有音を迎えた記念すべき初コラボ楽曲「おどるらいおん feat. 上野羽有音(TETORA)」を含む全5曲が収録されております。    さて、今日のうたではそんな“SIX LOUNGE”のナガマツシンタロウによる歌詞エッセイを3週連続でお届け。第1弾は収録曲「 おどるらいおん feat. 上野羽有音(TETORA) 」にまつわるお話です。幸せと不安、死にたいと生きたい、満ちては引く日々のなかで生きているあなたへ。ぜひ歌詞とあわせて、エッセイを受け取ってください。 帰ってきたらUNOしよう ご飯はたべた? もう構ってくれるまで寝ないから ランドリー回さなきゃね   「ついでに僕らも洗濯しちゃおうか」   よそ見しない 守れない約束しない 連絡ちゃんと返す イライラしない ちゃんと気持ちを伝える Hitotoshite   東京にいる。何も予定を入れていない。 真っ白なスケジュール。 余白を作ることは、人生においてとても大事なことだと最近思う。 クソでかいビルの下、静かな公園でボケーっとしている。このまま何も考えないでいたい。 いま俺がやるべきことは、乾いたスポンジのような今の自分に、色々なものを吸収させることだ。 全ての感覚を使ってさまざまなものを吸収したい。 そして自分の中で煮込む。食えるようになるまで。 みんな色が違う。 やるべきことも違う。 人生。 一つ一つの可能性が交差していく巨大なスクランブル。 嘘みたいにでかいこの建物が、マンションなのか、オフィスビルなのか、わからない。別に知らなくてもいい。そんなことはどうでもいい。 大分の家賃45000円、1Kの秘密基地があれば十分だ。 でも手に入れたいものはたくさんある。 何もかも必要ない、というわけではない 夢といえばそんなものもある。 生活をしていく中での幸せと不安、心を締め付ける焦燥感。 24時間のうちに頭の中で何度も何度も死にたいと思う。でも同じくらい生きたいとも思う。 溺れそうだからもがいている。踊るようにもがいている。弱肉強食。 笑えるくらい小さな世界の中で、それ以上にちっぽけな悩みなのかもしれない 満ちて引く日々に、溺れてはまた浮き上がる。 そのために大きく息を吸い込んであげる。   いつまでも   そこに   太陽がある限り   強くて、あたたかくて、優しい曲です。この曲がとても好きです。何より愛しいです。とても幸せです。   僕らは確かにそこで満ちて引く日々を踊っていました   要するに、   またあえるよ   生きてる限り   俺たちのままで   <SIX LOUNGE・ナガマツシンタロウ> ◆紹介曲「 おどるらいおん feat. 上野羽有音(TETORA) 」 作詞:ナガマツシンタロウ 作曲:ヤマグチユウモリ   ◆EP『燦燦』 2025年10月1日発売 <収録曲> 1 ロックンロール 2 おどるらいおん feat. 上野羽有音(TETORA) 3 愛don't OK 4 儚げブルー 5 ロリギャングスター

    2025/10/06

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