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  • Omoinotake
    「わかり合うことを諦めてしまった」いつかの僕へ渡したい。
    「わかり合うことを諦めてしまった」いつかの僕へ渡したい。

    Omoinotake

    「わかり合うことを諦めてしまった」いつかの僕へ渡したい。

     2024年5月5日に“Omoinotake”が新曲「蕾」をリリースしました。同曲は、TVアニメ『僕のヒーローアカデミア』第7期エンディングテーマ。どれだけ相手を想ったとしても、決して一つにはなれない心と心。それでも決して「わかり合うことを諦めない」という強い願いを、目まぐるしく変わるスピード感のあるビート、そして体の内側から漲ってくるエネルギーのようなサウンドに乗せて、力強く歌った楽曲に仕上がっております。    さて、今日のうたではそんな“Omoinotake”の福島智朗による歌詞エッセイをお届け。綴っていただいたのは、新曲「蕾」にまつわるお話です。歌詞を書こうとしたとき、頭のなかに浮かんだひととは。そして歌詞を書き終えて起こした、ひとつの変化とは…。「わかり合うことを諦めてしまった」あなたへ。この歌詞とエッセイを受け取ってください。 ページをめくる。夢中になって、めくる。 時折、指を止めて考えこんだり、涙ぐんだりする。 そのページに付箋を貼って、メモを取る。先へ進む。   それだけを繰り返す。 朝はあっという間に来る。少し寝て、まためくる。   『僕のヒーローアカデミア』 読み終えた頃、指先はカラカラに乾いていて、涙で目は重く腫れていた。   読後の余韻が冷めてしまわないうちに、歌詞を書こうと、画面の前に向かう。 頭の中には、これまでの人生の中で、わかり合えないままいつしか、 会えなくなってしまった、何人かの顔が、浮かんでいた。   人生で初めての絶縁は、大親友とだった。 ほんの些細なことがきっかけで、10年以上の関係性は、消えてしまった。   今日知り合った人と、居酒屋で盛り上がれることだってあるのに、 一生の友達のはずだった人と、もう笑い合えないなんて、 人間は、人生は、どうしてこんなに歪なんだろうと、考える。   別れてしまった、彼女だってそうだ。 あんなに傍にいたのに、離れてしまった瞬間、 世界中でもっとも遠い人に、なってしまう。   近いから、すれ違うのか。もともと、違っていたのか。 違いが亀裂を生む。今考えれば、違ってるから愛しいと、 僕にないものがあるから愛しいと、想えたはずだったのに。   そんなふうに僕は、これまでの人生で何度か、 わかり合うことを諦めた。結果、埋まらない、埋めたふりをした、 寂しさを、ふと思い出しては、苦しくなってしまう。   「久しぶり、もういいじゃんかね。たまには遊ぼう」 「蕾」を書き終えたあと、いつかの親友に連絡をした。   すぐに返事はきた。むかしみたいに、やり取りがはじまった。 永遠に彼女できないって嘆いてたくせに、いつの間にか結婚してた。 僕らの新曲も、いつも聴いてくれてるみたいで、嬉しかった。 今度会う、約束をした。   もうわかり合えないと、勝手に決め込んでしまっていた。 きっとそれぞれの胸の中に、そんな声があって、結びつき方を忘れた。 たったそれだけのことだったと、知った。   単行本に貼った、付箋のページを見返す。 書く前と、書き終えた後じゃ、感じ方が、ほとんど違う。 決めつけていた価値観が解けていく。それがとても、愛しい。   「わかり合うことを諦めてしまった」 いつかの僕へ渡したい。書けたのは、そんな詩だった。 <Omoinotake・福島智朗> ◆紹介曲「 蕾 」 2024年5月5日発売 作詞:福島智朗 作曲:藤井怜央

    2024/05/13

  • Omoinotake
    大嫌いだったあの町を、大好きにさせてくれてありがとう。
    大嫌いだったあの町を、大好きにさせてくれてありがとう。

    Omoinotake

    大嫌いだったあの町を、大好きにさせてくれてありがとう。

     2022年12月21日に“Omoinotake”がEP『Dear DECADE,』をリリースしました。結成10周年のメモリアルイヤーに、これまでの険しくも愛おしい10年に感謝を、これからの10年への決意と覚悟を込めて紡ぐ今作。ライヴでは何度も披露してきたインディーズ時代の人気曲「雨と喪失」リアレンジバージョン、ファンが音源化を待ち望んでいた楽曲「この夜のロマンス」、TVCMソングで話題となりライヴでも人気曲の「彼方」、monogatary.comとのコラボ楽曲である「プリクエル」、そして新曲「トロイメライ」「カエデ」が収録!    さて、今日のうたコラムでは、そんな最新作を放った“Omoinotake”の福島智朗による歌詞エッセイをお届け。今作の収録曲「 雨と喪失 」にまつわるお話です。14年前、16歳の頃に生まれたこの曲。当時まで記憶を遡り、自身の心に映っていた景色や感情の移り変わりを鮮明に綴っていただきました。そして、今の想いは…。ぜひ歌詞と併せて、エッセイを受け取ってください。 タイムマシーンに乗ったような感覚に陥った。 2022年の東京のレコーディングスタジオに、懐かしいメロディが響いた。   「あの日からもう こんなにもの月日が経ったね」 そんな歌い出しから曲は始まった。 ブースで歌っているのは、僕の中学の同級生だ。   16歳の頃、きっとこの人生で1番の大失恋をした僕が、 泣きじゃくりながら、弾けないアコギを弾いて作ったメロディ。   隣を見れば、僕の高校時代からのバンドメンバーがいる。 あの頃よりずいぶんと大人びた顔をして、歌声に耳を傾けてる。   懐かしいメロディのせいか、ふいに昔のあだ名で呼びそうになる。 遠い過去と現在の境界線が曖昧になる。 気づけば僕らは30歳になっていた。   目を閉じる。 記憶は14年前に遡る。   埃くさい部屋、窓の外は雨ばかりの、灰色の町。 ずっと、抜け出したいと、そればかりを思っていた。   そんな僕に彼女ができた。 家の距離は徒歩10秒。幼なじみだった。 掌を返したように、目に映る全ての景色が変わった。   遊ぶ場所一つないと嘆いた、真っ暗な深夜の田舎町は、 親が寝た隙に家を抜け出した二人が、星を見ながら散歩するのに最適だった。   静けさが耳に痛いくらい、しんとしたこの町の夜は、 彼女の小さな声をちゃんと聴くために、あると思えた。   僕の部屋で二人でいる時、窓の外で降り出した雨に感謝した。 徒歩10秒の家まで帰れないくらい、もっと強く降って欲しいと、空に祈った。   大嫌いだったこの町のことを、愛せるようになった頃、 僕は大好きだった彼女に、別れを告げられた。   数ヶ月泣きじゃくった。 飯が喉を通らないってこういうことかと知った。 情けないメールを、きっと何通も送った。 僕はずぶ濡れのボロ雑巾のようだった。   窓の外はずっと雨が降っていた。 君が傍にいない雨は、ただただ、哀しいだけだった。   こんなに近くにいるのに、もう二度と会えない関係は、 どちらかが死んでしまうことと、ほとんど同じだと思った。   どうやらもう、彼女は僕のところに戻ってこないみたいだ。 きっと最初から決まっていたことを、冷酷な時間の流れが教えてくれた。   止まない雨のように降り続く感情を、歌にしようと思った。 弾けないアコギを取り出す、君のことを考える。 枯れるほど泣いたはずなのに、メロディと一緒に、涙が溢れ出す。   精一杯の背伸びをした言葉で、曲は埋まった。 「またいつかどこかで」なんて言ったら、悔しかったから。 君はもういないと、僕が僕自身に言い聞かせる、言葉を紡いだ。   タイムマシーンに乗ったような感覚に陥った。 2022年のライブハウス。 レコーディングを終えた僕らは、ツアーの真っ最中だ。   「あの日からもう こんなにもの月日が経ったね」 いつしか僕は30歳になっていた。 14年前の大きく背伸びした僕が書いた言葉が、 自分で言うのも何だけど、なんだか最近、似合うようになった気がする。   大嫌いだったあの町を、大好きにさせてくれてありがとう。 あれ以来、雨が嫌いだけど好きだ。 相変わらず曖昧だって、君は笑うかな。   痛みが歌になった瞬間の、あの感情をくれてありがとう。 きっとこの感情が無ければ、僕は今バンドやってない気がする。   フラッシュバックする記憶を噛みしめながら、ベースを弾く。 泣いているお客さんが見える。つられて僕も泣いてしまいそうになる。   あの日の僕の痛みが時間を越えて、いま誰かの痛みに寄り添えてるのなら、 それ以上の幸せはないと思った。温かい涙が、頬を伝って止まない。   止まない涙のような雨は  僕を強く抱き締めるようで   いつかの背伸びした僕が、今の僕へ歌う。 あぁそういうことだったんかと、 僕はライブハウスの中で、あの日の雨に包まれていた。 <Omoinotake・福島智朗> ◆紹介曲「 雨と喪失 」 作詞:福島智朗 作曲:福島智朗 ◆EP『Dear DECADE,』 2022年12月21日発売   <収録曲> 1.雨と喪失 2.彼方 3.トロイメライ  4.プリクエル 5.この夜のロマンス  6.カエデ

    2022/12/21

  • Omoinotake
    いつかの僕へ。29歳の僕が感じた想いは、こんな形だったよ。
    いつかの僕へ。29歳の僕が感じた想いは、こんな形だったよ。

    Omoinotake

    いつかの僕へ。29歳の僕が感じた想いは、こんな形だったよ。

     2022年4月13日に“Omoinotake”がDigital Single「心音」をリリースしました。今作は、現在好評公開中の映画『チェリまほ THE MOVIE』の主題歌に起用。大切なひとと心を通わせ合う過程で胸の中に産まれていった、穏やかに熱を帯びていく感情を綴ったラブソングとなっており、映画の世界観とリンクした歌詞がファンの間でも話題に…!    さて、今日のうたコラムでは、そんな最新作を放った“Omoinotake”の福島智朗による歌詞エッセイをお届け!綴っていただいたのは、新曲「 心音 」にまつわるお話です。人生のそばにあった、ある小説の一文。ずっと信じ込んできたこと。そして、『チェリまほ THE MOVIE』の主題歌を書き下ろし、紡ぐことができたもの…。歌詞と併せて、このエッセイを受け取ってください。 「おさななじみになりたかった。 きがついたらそばにいて、そばにいるとわかったときから ずっとはなれずにいたかった。」 (引用:重松 清『カシオペアの丘で』より)   好きな小説の一文。 中学生の頃に初めて読んで、ボロボロと泣いたフレーズ。   あれから10年以上経った。 誰かにあげてしまったり、読み過ぎて文字が読めなくなったり、 ことあるごとに買い直した同じタイトルの文庫本は、もう何代目になるのかわからないけれど、 ずっと僕の人生のそばにいて、ほとんど身体の一部になってしまった。   誰かと恋に落ちるたびに、胸の中に刻まれたこのフレーズが浮かぶ。 出会う前の君さえも、欲しいと思ってしまう。   こんな重たいこと伝えたら、君はどこかへ去ってしまうんじゃないかって、 そんなことを考えて、言い出せないまま、恥ずかしくって、面と向かって 愛を伝えられない僕の恋は、いつしか終わってしまう。   出会ってからの時間さえ、添い遂げることができなかった僕が、 過去の君まで知りたかったなんて思うことは、おこがましいことだと思う。   それでも恋に落ちるたび、懲りない僕の頭の中には、同じ言葉が浮かぶ。 僕は忘れる生き物だ。それと同時に忘れられない後悔や思い出に、 きっと死ぬまで、しがみついて生きる、そんな生き物だ。   終わってしまった恋の歌は、自己満足の歌だ。 時間が解決してくれた感情や思い出を、振り返って書く。   あの時、言葉にできなかった感情を、悶々と部屋の中で言葉にする。 届くのかもわからない、あの時の君に向けて歌にする。   そんな非合理で、格好悪い言葉と歌が、僕は大好きだ。 僕の本質は、本当の言葉は、後悔からしか産まれえないと、ずっと信じ込んでいた。   そんな僕が、『チェリまほ THE MOVIE』の主題歌のお話をいただいた。 自分で作った殻に閉じこもっていた僕が僕を、引きずり上げる機会だと思った。   もう10年以上、僕のそばにいてくれた、あの言葉を想う。 離れ離れで産まれた後悔はもういい、ただそこに、ほんのひとさじの皮肉を込めた。   バラバラで産まれた 僕らだから 残りの時間くらい 傍にいて欲しい   最後まで君のそばに寄り添って、 もっと早く出会えてたらって、そんな後悔も、足りなかった時間も 来世でも君と巡り合って、恋に落ちて、埋め合わせしようって、 柄にもなく、過去にすがる言葉ではなく、未来への言葉が紡げたんだ。   きっと一生僕は、あの小説を握りしめて生きていくと思う。 あの大切な一文は、歳を重ねるごとに意味が移ろいで行く。   明日の僕は、来年の僕は、10年後の僕は、 いったいどんなふうに、その言葉を感じるんだろう。   いつかの僕へ。29歳の僕が感じた想いは、こんな形だったよ。 タイムカプセルじゃないけど、いつだってこの時に帰ってきて、 「青いな~」って笑ってもいいよ。   今の僕が、心の底から信じた言葉なんだ。 本当だよ。感じ方も、変わっててもいいよ。 だから一生、嘘だけは書かないでいて。 <Omoinotake・福島智朗> ◆紹介曲「 心音 」 作詞:福島智朗 作曲:藤井怜央

    2022/05/23

  • Omoinotake
    死にたいってぼやいたいつかの僕に、誇れるような未来を。
    死にたいってぼやいたいつかの僕に、誇れるような未来を。

    Omoinotake

    死にたいってぼやいたいつかの僕に、誇れるような未来を。

    2021年11月17日に“Omoinotake”がメジャー1st EP『EVERBLUE』をリリース!タイトル曲は、TVアニメ『ブルーピリオド』OPテーマ曲。 蔦谷好位置によるアレンジ・プロデュース。どことなく懐かしいディスコサウンドでありながら、長い下積み時代を経て、ようやく掴み取ったメジャーデビューへの熱い思いが込められた作品となっております。  さて、今日のうたコラムではそんな最新作を放った“Omoinotake”の福島智朗による歌詞エッセイをお届け!綴っていただいたのは、今作『EVERBLUE』に通ずる想いです。自分には才能がないと思い知ったあの夜。死にたいと思った帰り道。自信は消えかけ、絆さえも壊れかけていたあの頃。結成から9年の月日を振り返りながら、今の想いを明かしてくださいました。是非、歌詞と併せて受け取ってください。 自分には才能がないって、決定的に思い知った瞬間を今でもずっと憶えている。2015年、当時23歳だった僕らは渋谷のライブハウスの対バン企画で、才能の塊のような同世代、なんなら年下のバンドマン達にボコボコに(もちろん楽曲や演奏的な意味で)やられた。   帰り道に現実逃避の缶チューハイを飲みながら家まで歩いた。駅から家まで徒歩10分の帰路の途中、100回くらい死にたいと、心底思った。   同級生は社会人になっていく中で、僕は就職もせずに東京で売れないバンドをやってる。ぼんやりと、考えないようにしてた現実が、急にくっきりと形を帯びて牙を剥き、襲いかかってきた、そんな夜だった。   持ち前の忘れっぽい性格を利用して、なんとかあの夜から立ち直った僕は、諦めが悪かった。身体の隅々まで、僕のどこかに残されてる才能を探した。   だけど確かにあったはずの、たった一粒の自信は消えてしまっていた。正解がわからなくなった。誰でも書ける言葉ばかり書いては消した。これまでのスタイルも崩した。模倣もした。終いには、僕は僕が誰なのかさえも、わからなくなった。   それから2年が経った。諦めの悪い僕らは、まだ東京でバンドを続けていた。同級生は結婚して、子どもの写真をSNSにアップするようになっていた。Facebookを開けなくなった。   ようやくインディーズデビューのCDがリリースできるっていうのに、相変わらずガラガラのライブハウスで演奏してた僕らは、人気も誇れるものも、相変わらずひとつもなくって、唯一の取り柄だった仲の良ささえも、壊れかけていた気がする。   路上ライブを始めた。変わらない運命に、どうやら持ち合わせのなかった才能に、抗える手段が欲しかった。数秒間で何十人、何百人の人間が往来する渋谷センター街、TSUTAYA前。視線を上げることができなくって、割れた舗装や点字ブロックばかりを見つめながら演奏した。   数十分も演れたのに、誰一人の足も止めることができなかった僕らは、誰の邪魔にも、誰の得にもなることができなくって、まるで空気みたいだと思った。   その時僕は、渋谷のライブハウスでの、あの夜を思い起こした。だけどあの時とは違って、胸の奥で感情が燃え始めた感覚があった。きっとあの日に、僕は才能がないことを受け入れる覚悟が、できたんだと思う。   路上ライブを繰り返すたび、その場で感じた想いを歌詞にするようになった。あの頃とは違って、僕にしか書けない言葉が並んだ。消えたはずの自信が、数年越しに帰ってきた気がした。僕はそれをもう二度と手放したくなかった。例えその言葉が僕にしか理解できないとしたって。   2021年11月17日に、僕たちのメジャー1stEP『EVERBLUE』がリリースされる。結成から9年。今思えば、諦めの悪さっていう才能だけ持ってたんかなぁって、この文章を書きながら、僕はそんなことを考えてる。   「才能」なんてものは、もしかしたら始めからこの世界にはなくて、どう頑張ればいいのかさえもわからなかった、あの頃の僕の言い訳じみた幻想なのかもしれない。   そんな不確かで目に見えないものを産まれ持つことより、こんな僕なんかと一緒にいてくれるメンバーに出会えたことの方が、僕にとってはずっと大切で、ずっと奇跡だ。   2012年、渋谷の場末の居酒屋で結成したOmoinotake。ずっと思い描いてる青い夢を、諦めの悪い男3人で、永遠に追いかけよう。   死にたいってぼやいたいつかの僕に、誇れるような未来を。まだ僕たちは何も成し遂げちゃいないから。 <Omoinotake・福島智朗>

    2021/11/16

  • Omoinotake
    あの子と出会う前の僕に、聴かせたい曲を死ぬ気で書こう。
    あの子と出会う前の僕に、聴かせたい曲を死ぬ気で書こう。

    Omoinotake

    あの子と出会う前の僕に、聴かせたい曲を死ぬ気で書こう。

     2021年6月30日に“Omoinotake”が新曲「プリクエル」をリリースしました。小説投稿サイト・monogatary.comとのコラボによって制作されたこの曲。“告白”をテーマにした小説「袖振り合うは下北沢」からインスピレーションを得て、待ち合わせの場所へと向かう主人公の不安や期待を表現した1曲となっております。   さて、今日のうたコラムではそんな最新作を放った“Omoinotake”の福島智朗/エモアキ(Ba&Cho)による歌詞エッセイをお届け!今作の作詞を手掛けた彼。新曲「 プリクエル 」に通ずるお話を綴っていただきました。人生で一番深い恋の中にいた時のこと。数えきれないほどの後悔が記憶に残っているからこそ、生まれたこの楽曲。是非、歌詞と併せてエッセイをお楽しみください…! ~歌詞エッセイ:「 プリクエル 」~ 人生で一番深い恋の中にいた時のことを、 今でも鮮明に覚えている。 累計できっと100回くらいの告白をしたけれど、 その子が頷いてくれたことは、一度もなかった。 もう10年くらい前の話。 飲み会で知り合って、酔い潰れてしまったその子を 家まで送ったことがきっかけで、 僕はその家に入り浸るようになった。 灰皿の上で山のようになった吸殻や、 飲みかけの缶チューハイが何本も そのままになっていた部屋は、 あの頃の僕の部屋と同じ匂いがした。 ほとんど毎日の朝を一緒に目覚めて、 その子は仕事へ、僕はそのまま学校に行った。 当然のように夜はその子の部屋に帰って、 一緒に映画を見ながら煙草を吸って、 同じ布団で目を閉じた。 そんな生活が一ヶ月続いたころ、 僕はとうとう告白をした。 きっと僕と同じ気持ちで いてくれてるだろうって、思い込んでいた。 「君のことは好きだけど、そんなんじゃない」 予想外の返事に酷く戸惑った僕は、 説得にも似た言葉で言い寄ったけれど、 答えは変わらなかった。 その日以降も、以前と変わらない生活が続いた。 ふられたはずの僕が傍にいることに、 その子は何とも思っていない様子だった。 当然、諦めることなんてできなかった僕は、 あの日以降も何度も告白をしては玉砕した。 隙を見ては告白を繰り返した。 多い時で一日に3回くらい告ってた。 卑怯な僕は、判断力の鈍ってる朝方や、 その子が酔った時などにも告白した。 それでも、一向に答えは変わらなかった。 ほとんど挨拶みたいになってしまった僕の告白は、 いつしか何の価値も持たないものになってしまった。 「こんなふうに出会ってなかったら、きっと違ってたかも」 何度目かの玉砕の際、 彼女が言った言葉を、 今でもずっと覚えている。 2021年の僕は自分の部屋で、 「プリクエル」の歌詞を書きながら、 いったい何本目になるのかわからない烟草を吸い、 書けない歌詞に頭を抱えていた。 山のようになった灰皿を見つめて、 ふと僕はあの部屋での日々のことを、 あのたくさんの告白のことを思い出した。 君ともっとちゃんと出会えてたらよかった。 部屋以外の場所で待ち合わせがしたかった。 バカみたいに何度も告白なんてするべきじゃなかった。 だけど僕はどうしたってあの時、 君の恋人になりたかった。 書きかけの歌詞を読み返していたら、 数えきれないほどの後悔が、 浮かんでは胸を絞めたけれど、 30分もすれば痛みはどこかへ去っていった。 大人になることはこれだから嫌いじゃない。 「あの子と出会う前の僕に、聴かせたい曲を死ぬ気で書こう」 いい歳こいて半泣きで決意を固めた、 2021年の僕は背筋を伸ばしてPCに向かい直した。 憧れと後悔は表裏一体だと思う。 後悔が深ければ深いほど、 憧れはあきれるほどに綺麗になっていく。 現実の僕と違って 「プリクエル」の「僕」のダメなところが、 いつまでも君にバレませんように。 そして何よりも、 100回くらい告白して全部ダメだった僕と違って、 「僕」の告白に君が、 いつもの笑みで頷いてくれますように。 <Omoinotake・福島智朗/エモアキ> ◆紹介曲「 プリクエル 」 作詞:福島智朗 作曲:藤井怜央

    2021/07/12

  • Omoinotake
    弱くて脆い、僕はただの人間だから。だからこの曲を書いた。
    弱くて脆い、僕はただの人間だから。だからこの曲を書いた。

    Omoinotake

    弱くて脆い、僕はただの人間だから。だからこの曲を書いた。

     2021年5月26日に“Omoinotake”が最新デジタルシングル「彼方」をリリースしました。自らの未来への決意と想いを歌った楽曲となっており、東京国際工科専門職大学・大阪国際工科専門職大学・名古屋国際工科専門職大学のCMソングとして制作された1曲です。「心がおもむく場所を信じたい」という確かな想いを表現したエモーショナルな歌声を、ご堪能あれ…!  さて、今日のうたコラムではそんな最新作を放った“Omoinotake”の福島智朗/エモアキ(Ba&Cho)による歌詞エッセイをお届け!今作の作詞を手掛けた彼。新曲「 彼方 」に通ずるお話を綴っていただきました。これまでの人生における様々な選択を振り返りながら、Omoinotakeを組んだときの気持ち、初ライブを行ったときの手ごたえ、そして今の想いを明かしてくださいました。是非、歌詞と併せてこのエッセイを受け取ってください。 ~歌詞エッセイ:「 彼方 」~ 人生は選択の連続だ。 何時に起きて何時に寝る、何を食べて何を飲む。 何気ない生活の中でも、本当に些細な選択を 無意識の中で、僕たちは選んで暮らしている。 18歳の時、僕は高専を中退した。 それまでの人生の中で、一番大きな選択だった。 東京でバンドがしたかった。 中学生の頃から、ぼんやりと胸の中にあった、僕の夢。 「売れなかったらどうしよう」 「僕みたいな田舎者が、都会で成功できるはずがない」 頼りない僕の夢は、 まだ起こってもいない未来を勝手に想像して、 あっけなく折れた。 まだ何も始まってすらいなかったのに。 音楽の専門学校を勧めてくれた母ちゃんを、 ありったけの言い訳で説得して、 僕は服飾の専門学校へ進学して上京した。 正しかったのは母ちゃんだったのに。 音楽だけを選択して、 何者にもなれなかった時の自分が怖かった。 これが正しい選択だって自分に言い聞かせて、 初めての一人暮らしが始まった。 学校とバイト先を往復する毎日の中で、 島根から持ってきたベースとアコギは、 部屋の隅で埃をかぶっていた。 たまに思い出したように取り出して、 背面に貼られた昔組んでたバンドのステッカーを 眺めては、寂しくなった。 後戻りはできない、自分で選んだ道だった。 高専を辞めたことも、上京したことも、 服飾の専門に進学したことも、どの選択も。 それなのに、なんでこんなに 寂しくて悔しい気持ちがするのか、わからなかった。 心の内を吐露できるような、友達もいなかった。 眠れない夜には アコギを取り出して、曲を作るようになった。 家賃5万5千円の壁の薄いアパートだった。 何度も何度も壁ドンと床ドンを繰り返されて、 毛布にくるまって「ごめんなさい」と 呪文のように呟きながら眠りについた。 冬が明けて、 壁ドンがピンポン連打に進化した頃、 数曲ができあがっていた。 忘れたふりをしていた夢のこと、 ちゃんと見つめたいって、思った。 2年目。 レオが浪人を終えて上京してきた。 Omoinotakeを組んだ。 2012年の8月5日。 最低の1年間の中で書いた曲を演奏した初ライブ。 僕らのお客さんは片手で数えるほどしかいなかったけど あの日の手応えが、ずっと今も僕の中に残ってる。 あの日からもうすぐ9年が経つ。 いつも大切なところで 落ちてしまったオーディションライブ、 何度も何度も繰り返した渋谷の路上ライブ、 どんな一瞬も、今思えば 決して無意味じゃなかったと、思いたい。 あの頃に出会った同世代のバンドは、 みんないつの間にか解散してしまった。 中途半端に一度逃げた僕は、今も音楽を続けている。 今日もバンドを続けるための、 夢を叶えるための選択を、僕たちは続けている。 失ったものや、会えなくなった人、 叶わなかった想いもあるけれど、 少しずつ、少しずつ、守りたいものや、 大切な人たちが増えていく。 「彼方」で書いた歌詞は理想論だ。 毎日、毎分、毎秒。こんなに強い想いを、 僕は保ってはいられない。 きっと明日も明後日も、 きっと漠然とした不安に襲われる。 投げ出してしまう夜もある。 進んだ先に何があるのか、 マイナスのイメージから先に勘繰ってしまう。 弱くて脆い、僕はただの人間だから。 だからこの曲を書いた。 迷った時にいつでも帰ってこれる指針が、欲しかった。 選択を間違えたと泣いた、あの日の僕のことさえも、 愛しい過去と、いつか言い張れるように。 夢はまだ、彼方のように遠くにある。 だけど、この胸のおもむく方向に、 僕らの想い描く未来があると、信じている。 <Omoinotake・福島智朗/エモアキ> ◆紹介曲「 彼方 」 作詞:福島智朗 作曲:藤井怜央

    2021/06/01

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