玄海 恋太鼓風が出る 波が立つ 玄界灘に 陽が落ちる あんた恋しと 叩くとよ 撥も折れよと 叩くとよ 赤い赤い 赤い蹴出しの恋太鼓 届け 届け あんたに届け ああんああ 天まで届け つらかとよ 憎かとよ 淋しか夜は 長かとよ 秘めた想いに 炎(ひ)をともしや あんたゆずりの 乱れ打ち どんとどんと どんとしぶきの恋太鼓 響け 響け あんたに響け ああんああ 天まで響け 舟が行く 夢が散る 対馬や壱岐の灯(ひ)も揺れる あんた命と 決めたのに ほほにひと筋 流れ星 泣いて泣いて 泣いて玄海恋太鼓 届け 届け あんたに届け ああんああ 天まで届け | 永井裕子 | 喜多條忠 | 岡千秋 | 南郷達也 | 風が出る 波が立つ 玄界灘に 陽が落ちる あんた恋しと 叩くとよ 撥も折れよと 叩くとよ 赤い赤い 赤い蹴出しの恋太鼓 届け 届け あんたに届け ああんああ 天まで届け つらかとよ 憎かとよ 淋しか夜は 長かとよ 秘めた想いに 炎(ひ)をともしや あんたゆずりの 乱れ打ち どんとどんと どんとしぶきの恋太鼓 響け 響け あんたに響け ああんああ 天まで響け 舟が行く 夢が散る 対馬や壱岐の灯(ひ)も揺れる あんた命と 決めたのに ほほにひと筋 流れ星 泣いて泣いて 泣いて玄海恋太鼓 届け 届け あんたに届け ああんああ 天まで届け |
恋唄綴り涙まじりの 恋唄は 胸の痛さか 想い出か それとも幼い あの頃の 母に抱かれた 子守唄 ああ…夢はぐれ 恋はぐれ 飲めば 飲むほど 淋(さみ)しいくせに あんた どこにいるの あんた 逢いたいよ 窓にしぐれの この雨は あすも降るのか 晴れるのか それとも涙が かれるまで 枕ぬらして かぞえ唄 ああ……夢はぐれ 恋はぐれ 泣けば 泣くほど 悲しいくせに あんた 抱かれたいよ あんた 逢いたいよ ああ……夢はぐれ 恋はぐれ 飲めば 飲むほど 淋しいくせに あんた どこにいるの あんた 逢いたいよ | 永井裕子 | 荒木とよひさ | 堀内孝雄 | 山田年秋 | 涙まじりの 恋唄は 胸の痛さか 想い出か それとも幼い あの頃の 母に抱かれた 子守唄 ああ…夢はぐれ 恋はぐれ 飲めば 飲むほど 淋(さみ)しいくせに あんた どこにいるの あんた 逢いたいよ 窓にしぐれの この雨は あすも降るのか 晴れるのか それとも涙が かれるまで 枕ぬらして かぞえ唄 ああ……夢はぐれ 恋はぐれ 泣けば 泣くほど 悲しいくせに あんた 抱かれたいよ あんた 逢いたいよ ああ……夢はぐれ 恋はぐれ 飲めば 飲むほど 淋しいくせに あんた どこにいるの あんた 逢いたいよ |
心凍らせてあなたの愛だけは 今度の愛だけは 他の男(ひと)とはちがうと 思っていたけど 抱かれるその度に 背中が悲しくて いつか切り出す 別れの言葉が恐くて 心 凍らせて 愛を凍らせて 今がどこへも 行かないように 心 凍らせて 夢を凍らせて 涙の終りに ならないように 綺麗な愛じゃなく 子供の愛じゃなく 生命(いのち)すててもいいほど 慕(おも)っていたけど あなたのその胸は いつでも遠すぎて きっと理想の誰かを 宿して生きてる 心 流されて 愛に流されて 今も想い出 つかまりながら 心 流されて 夢に流されて あなたの右手と はぐれぬように 心 凍らせて 愛を凍らせて 今がどこへも 行かないように 心 凍らせて 夢を凍らせて 涙の終りに ならないように | 永井裕子 | 荒木とよひさ | 浜圭介 | 丸山雅仁 | あなたの愛だけは 今度の愛だけは 他の男(ひと)とはちがうと 思っていたけど 抱かれるその度に 背中が悲しくて いつか切り出す 別れの言葉が恐くて 心 凍らせて 愛を凍らせて 今がどこへも 行かないように 心 凍らせて 夢を凍らせて 涙の終りに ならないように 綺麗な愛じゃなく 子供の愛じゃなく 生命(いのち)すててもいいほど 慕(おも)っていたけど あなたのその胸は いつでも遠すぎて きっと理想の誰かを 宿して生きてる 心 流されて 愛に流されて 今も想い出 つかまりながら 心 流されて 夢に流されて あなたの右手と はぐれぬように 心 凍らせて 愛を凍らせて 今がどこへも 行かないように 心 凍らせて 夢を凍らせて 涙の終りに ならないように |
五右衛門の恋石川五右衛門 カックンカックン 惚れた女(おなご)に カックンカックン 心盗んで 盗んでみたが あばたもエクボで カックンカックン 抱いてしまえば カックンカックン 立てばだるまで 座れば盥(たらい) Ah…Ah… どないしょ Ah…Ah… どないしょ このまま女房に 居座れば 盗っ人仲間の エンヤ~笑い者 絶景かな 鼻ちょうちん 絶景かな 恋いびき 今夜もお前と 島流し 石川五右衛門 カックンカックン ばれた浮気に カックンカックン お縄になるより なるより恐い 焼きもち尻もち カックンカックン 両手合わせて カックンカックン エンマ様でも 一分の情 Ah…Ah… どないしょ Ah…Ah… どないしょ このまま夜更けに なるならば せんべい蒲団(ぶとん)で エンヤ~やせ目刺(めざし) 絶景かな 生き地獄 絶景かな 恋縛り 今夜もお前と 島流し Ah…Ah… どないしょ Ah…Ah… どないしょ このまま女房に 居座れば 盗っ人仲間の エンヤ~笑い者 絶景かな 鼻ちょうちん 絶景かな 恋いびき 今夜もお前と 島流し 絶景かな 鼻ちょうちん 絶景かな 恋いびき 今夜もお前と 島流し | 永井裕子 | 荒木とよひさ | 浜圭介 | 若草恵 | 石川五右衛門 カックンカックン 惚れた女(おなご)に カックンカックン 心盗んで 盗んでみたが あばたもエクボで カックンカックン 抱いてしまえば カックンカックン 立てばだるまで 座れば盥(たらい) Ah…Ah… どないしょ Ah…Ah… どないしょ このまま女房に 居座れば 盗っ人仲間の エンヤ~笑い者 絶景かな 鼻ちょうちん 絶景かな 恋いびき 今夜もお前と 島流し 石川五右衛門 カックンカックン ばれた浮気に カックンカックン お縄になるより なるより恐い 焼きもち尻もち カックンカックン 両手合わせて カックンカックン エンマ様でも 一分の情 Ah…Ah… どないしょ Ah…Ah… どないしょ このまま夜更けに なるならば せんべい蒲団(ぶとん)で エンヤ~やせ目刺(めざし) 絶景かな 生き地獄 絶景かな 恋縛り 今夜もお前と 島流し Ah…Ah… どないしょ Ah…Ah… どないしょ このまま女房に 居座れば 盗っ人仲間の エンヤ~笑い者 絶景かな 鼻ちょうちん 絶景かな 恋いびき 今夜もお前と 島流し 絶景かな 鼻ちょうちん 絶景かな 恋いびき 今夜もお前と 島流し |
酒場にて好きでお酒を 飲んじゃいないわ 家にひとり帰る時が こわい私よ あのドアを開けてみたって あなたはいない 暗い闇が私を 待ってるだけよ また長い夜をどうして すごしましょう 愛の香りも 消えたあの部屋 どうぞお店が 終る時まで ここにおいてひとりだけで 飲んでいるから 死ぬことも出来ず今でも あなたを想い 今日もひとり酒場で 泣いてる私 また長い夜をどうして すごしましょう 愛の香りも 消えたあの部屋 死ぬことも出来ず今でも あなたを想い 今日もひとり酒場で 泣いてる私 また長い夜をどうして すごしましょう 愛の香りも 消えたあの部屋 | 永井裕子 | 山上路夫 | 鈴木邦彦 | 高田弘 | 好きでお酒を 飲んじゃいないわ 家にひとり帰る時が こわい私よ あのドアを開けてみたって あなたはいない 暗い闇が私を 待ってるだけよ また長い夜をどうして すごしましょう 愛の香りも 消えたあの部屋 どうぞお店が 終る時まで ここにおいてひとりだけで 飲んでいるから 死ぬことも出来ず今でも あなたを想い 今日もひとり酒場で 泣いてる私 また長い夜をどうして すごしましょう 愛の香りも 消えたあの部屋 死ぬことも出来ず今でも あなたを想い 今日もひとり酒場で 泣いてる私 また長い夜をどうして すごしましょう 愛の香りも 消えたあの部屋 |
酒場ワルツ路地の小さな 赤ちょうちんが 寄ってお行(ゆ)きと 声かける どこで飲んでる あのひとは 面影恋しい… 酒場ワルツ レモン絞(しぼ)って お酒に入れる そんな癖さえ 真似ている 惚れた弱みの 深情け 今夜は酔いたい… 酒場ワルツ 無理に飲むなと やさしい笑顔(かお)で そうよ叱って くれたひと いつか忘れる つもりでも あきらめきれない… 酒場ワルツ 古いボトルの 相合傘が 今日も私を 泣かせるの ひとりぼっちの この胸に 帰って欲しいの… 酒場ワルツ | 永井裕子 | 仁井谷俊也 | 四方章人 | 南郷達也 | 路地の小さな 赤ちょうちんが 寄ってお行(ゆ)きと 声かける どこで飲んでる あのひとは 面影恋しい… 酒場ワルツ レモン絞(しぼ)って お酒に入れる そんな癖さえ 真似ている 惚れた弱みの 深情け 今夜は酔いたい… 酒場ワルツ 無理に飲むなと やさしい笑顔(かお)で そうよ叱って くれたひと いつか忘れる つもりでも あきらめきれない… 酒場ワルツ 古いボトルの 相合傘が 今日も私を 泣かせるの ひとりぼっちの この胸に 帰って欲しいの… 酒場ワルツ |
櫻櫻の花よ 倖せですか それとも綺麗に 咲くだけですか 若くはないけど 弥生の空に わたしも春を 咲かせます さくら さくら 悲しい恋もありました さくら さくら 死にたい恋もありました この世で最後に 落ち合った 櫻の花の樹の下で ああ…ああ…樹の下で 櫻の花よ 切ないですか それともひとりで 散るだけですか 泣きたくないけど 別れが来たら わたしも涙 散らします さくら さくら 幼い恋もありました さくら さくら 大人の恋もありました 生れる前から 探してた 櫻の花の樹の下で ああ…ああ…樹の下で さくら さくら 悲しい恋もありました さくら さくら 死にたい恋もありました この世で最後に 落ち合った 櫻の花の樹の下で ああ…ああ…樹の下で ああ…ああ…樹の下で | 永井裕子 | 荒木とよひさ | 浜圭介 | 伊戸のりお | 櫻の花よ 倖せですか それとも綺麗に 咲くだけですか 若くはないけど 弥生の空に わたしも春を 咲かせます さくら さくら 悲しい恋もありました さくら さくら 死にたい恋もありました この世で最後に 落ち合った 櫻の花の樹の下で ああ…ああ…樹の下で 櫻の花よ 切ないですか それともひとりで 散るだけですか 泣きたくないけど 別れが来たら わたしも涙 散らします さくら さくら 幼い恋もありました さくら さくら 大人の恋もありました 生れる前から 探してた 櫻の花の樹の下で ああ…ああ…樹の下で さくら さくら 悲しい恋もありました さくら さくら 死にたい恋もありました この世で最後に 落ち合った 櫻の花の樹の下で ああ…ああ…樹の下で ああ…ああ…樹の下で |
櫻紅艶は七分で 遅咲きですが おんなでよかった あなたに逢えた 春の宵です きっと今宵は 月の下 くちづけうける 唇に そっとかさねる おんなの櫻紅 なぜか鏡に じれてるわたし 鏡が知ってる せつない恋は 罪はなけれど ひろい世間を せまくして あなたに付いて 来たのです きょうは特別 おんなの櫻紅 まさか稲妻 春雷(しゅんらい)ですね 帯締しめてる 手もとをせかす これも倖せ そうよいいこと あるのでしょう はだえも爪も いのちまで あなた彩(いろ)です おんなの櫻紅 おんなの櫻紅 | 永井裕子 | 池田充男 | 四方章人 | 若草恵 | 艶は七分で 遅咲きですが おんなでよかった あなたに逢えた 春の宵です きっと今宵は 月の下 くちづけうける 唇に そっとかさねる おんなの櫻紅 なぜか鏡に じれてるわたし 鏡が知ってる せつない恋は 罪はなけれど ひろい世間を せまくして あなたに付いて 来たのです きょうは特別 おんなの櫻紅 まさか稲妻 春雷(しゅんらい)ですね 帯締しめてる 手もとをせかす これも倖せ そうよいいこと あるのでしょう はだえも爪も いのちまで あなた彩(いろ)です おんなの櫻紅 おんなの櫻紅 |
酒きずな一度結んだ 命のきずな 結び通して どこまでも これが二人の 生甲斐ですと 決めた心に… エエエ… 嘘はない 晴れて添えない この世の運命(さだめ) 怨む気持ちは ないものを 私独りを 残して逝った あなたあの世は… エエエ… 遠すぎる 古い女と 笑われようと 肌は誰にも 許さない 月に淋(さび)しさ 打ち明けながら なみだ杯… エエエ… 酒きずな | 永井裕子 | 石本美由起 | 水森英夫 | | 一度結んだ 命のきずな 結び通して どこまでも これが二人の 生甲斐ですと 決めた心に… エエエ… 嘘はない 晴れて添えない この世の運命(さだめ) 怨む気持ちは ないものを 私独りを 残して逝った あなたあの世は… エエエ… 遠すぎる 古い女と 笑われようと 肌は誰にも 許さない 月に淋(さび)しさ 打ち明けながら なみだ杯… エエエ… 酒きずな |
さすらい海峡恋をつらぬく 覚悟をきめて しのび発(だ)ちです… 港夜景が 遠ざかる 船は北国 小樽ゆき 泣くなとあなたに 抱きしめられりゃ なみだが溢(あふ)れる さすらい海峡 はぐれ鴎(かもめ)よ どこまで行くの 破れ翼で… 船と一緒の 浪のはて あれは漁火(いさりび) まぼろしか 見えない明日に いのちをかける しあわせ探しの さすらい海峡 弱いわたしを あなたにあずけ せめて一刻 (ひととき)… むすぶ仮寝の せつなさよ 風にまかせて 船泊り こゝろが搖れます 夜明けが寒い 霧笛が哭(な)いてる さすらい海峡 | 永井裕子 | 池田充男 | 四方章人 | 前田俊明 | 恋をつらぬく 覚悟をきめて しのび発(だ)ちです… 港夜景が 遠ざかる 船は北国 小樽ゆき 泣くなとあなたに 抱きしめられりゃ なみだが溢(あふ)れる さすらい海峡 はぐれ鴎(かもめ)よ どこまで行くの 破れ翼で… 船と一緒の 浪のはて あれは漁火(いさりび) まぼろしか 見えない明日に いのちをかける しあわせ探しの さすらい海峡 弱いわたしを あなたにあずけ せめて一刻 (ひととき)… むすぶ仮寝の せつなさよ 風にまかせて 船泊り こゝろが搖れます 夜明けが寒い 霧笛が哭(な)いてる さすらい海峡 |
しあわせ音頭ハアー 北に南に 東に西に 春は一番 歌が咲く 花は桜木 日本一の ちょいとその名の 上をゆく しあわせ音頭で しあわせ音頭で 晴れやかに ハアー 生まれ有明 そのお隣りで 浴びた産湯の 演歌節 買って出ましょう 旗振り役を とかく元気の ない浮世 しあわせ音頭で しあわせ音頭で ご一緒に ハアー もっとご縁が 出来ますように 野暮な意見は 無用です 老いも若きも 手に手をとって 踊る笑顔の あたたかさ しあわせ音頭で しあわせ音頭で 輪になって ハアー 今日と云う日は 昨日の明日 うまく例える ものですね 夢を追う人 一番偉い あなた好き好き みんな好き しあわせ音頭で しあわせ音頭で 高らかに | 永井裕子 | 坂口照幸 | 四方章人 | 前田俊明 | ハアー 北に南に 東に西に 春は一番 歌が咲く 花は桜木 日本一の ちょいとその名の 上をゆく しあわせ音頭で しあわせ音頭で 晴れやかに ハアー 生まれ有明 そのお隣りで 浴びた産湯の 演歌節 買って出ましょう 旗振り役を とかく元気の ない浮世 しあわせ音頭で しあわせ音頭で ご一緒に ハアー もっとご縁が 出来ますように 野暮な意見は 無用です 老いも若きも 手に手をとって 踊る笑顔の あたたかさ しあわせ音頭で しあわせ音頭で 輪になって ハアー 今日と云う日は 昨日の明日 うまく例える ものですね 夢を追う人 一番偉い あなた好き好き みんな好き しあわせ音頭で しあわせ音頭で 高らかに |
四季の歌春を愛する人は 心清き人 すみれの花のような 僕の友だち 夏を愛する人は 心強き人 岩をくだく波のような 僕の父親 秋を愛する人は 心深き人 愛を語るハイネのような 僕の恋人 冬を愛する人は 心広き人 根雪をとかす大地のような 僕の母親 ララララ… | 永井裕子 | 荒木とよひさ | 荒木とよひさ | 青木望 | 春を愛する人は 心清き人 すみれの花のような 僕の友だち 夏を愛する人は 心強き人 岩をくだく波のような 僕の父親 秋を愛する人は 心深き人 愛を語るハイネのような 僕の恋人 冬を愛する人は 心広き人 根雪をとかす大地のような 僕の母親 ララララ… |
勝負坂生きているから 花も実も 咲いて微笑む 浮世じゃないか 辛抱する木の 枝から育つ 夢のつぼみは ほんものだ 風が背を押す 風が背を押す 勝負坂 決めた道なら 真っ直ぐに 行けば望みの 灯りが見える 足元見ないで 歩いていたら 道に迷って 泣きをみる 後ろ向くなよ 後ろ向くなよ 勝負坂 悔しなみだの その味は 噛んだ奥歯が 覚えているよ 勇気の一歩で 一段登りゃ 生きる希望の 陽が昇る 春が呼んでる 春が呼んでる 勝負坂 | 永井裕子 | 志賀大介 | 徳久広司 | 南郷達也 | 生きているから 花も実も 咲いて微笑む 浮世じゃないか 辛抱する木の 枝から育つ 夢のつぼみは ほんものだ 風が背を押す 風が背を押す 勝負坂 決めた道なら 真っ直ぐに 行けば望みの 灯りが見える 足元見ないで 歩いていたら 道に迷って 泣きをみる 後ろ向くなよ 後ろ向くなよ 勝負坂 悔しなみだの その味は 噛んだ奥歯が 覚えているよ 勇気の一歩で 一段登りゃ 生きる希望の 陽が昇る 春が呼んでる 春が呼んでる 勝負坂 |
白い海峡人はみな故郷(ふるさと)が 恋しくなって 一度は泣きに 帰るものなの みぞれが雪に かわる頃 わたしはあなたを あなたを捨てた 二度ともどって 来るなよと 言われた言葉が 耳にのこる ああ北ゆく船の 窓は寒い 雪が雪が 雪が乱れ舞う 憧れた東京は 女の谷間 落ちたら深く 沈むばかりよ こころも胸も ぼろぼろで わたしは飛べない 飛べない鴎 二度ともどって 来るなよと 言われた言葉が 耳に残る ああ夜ふけに帰る 白い海峡 あなたあなた あなた許してよ 二度ともどって 来るなよと 言われた言葉が 耳に残る ああ北ゆく船の 窓は寒い 雪が雪が 雪が乱れ舞う | 永井裕子 | 池田充男 | 伊藤雪彦 | 山田年秋 | 人はみな故郷(ふるさと)が 恋しくなって 一度は泣きに 帰るものなの みぞれが雪に かわる頃 わたしはあなたを あなたを捨てた 二度ともどって 来るなよと 言われた言葉が 耳にのこる ああ北ゆく船の 窓は寒い 雪が雪が 雪が乱れ舞う 憧れた東京は 女の谷間 落ちたら深く 沈むばかりよ こころも胸も ぼろぼろで わたしは飛べない 飛べない鴎 二度ともどって 来るなよと 言われた言葉が 耳に残る ああ夜ふけに帰る 白い海峡 あなたあなた あなた許してよ 二度ともどって 来るなよと 言われた言葉が 耳に残る ああ北ゆく船の 窓は寒い 雪が雪が 雪が乱れ舞う |
酔歌ぽつり ぽつりと 降りだした雨に 男は何故か 女を想う ひとり ひとりで 飲みだした酒に 夢を浮かべて この胸に流す ヤーレン ソーランヨ 都会の隅で ヤーレン ソーランヨ 今夜も酒を 風に 風にヨ 暖簾巻く風にヨ 遠い故郷(くに)のヨ 親父(おやじ)を想う ふらり ふらりと 居酒屋を出れば 冬の近さが 心に吹くよ ヤーレン ソーランヨ 雨から霙(みぞれ) ヤーレン ソーランヨ 今夜も酒を ふわり ふわりと 降りだした雪に この手当てれば おふくろを想う 詫びて 合わせる 右の手と左 酒が降らせた 男の涙 ヤーレン ソーランヨ 積もり行く雪に ヤーレン ソーランヨ 今夜も酒を ヤーレン ソーランヨ 積もり行く雪に ヤーレン ソーランヨ 今夜も酒を | 永井裕子 | 吉幾三 | 吉幾三 | | ぽつり ぽつりと 降りだした雨に 男は何故か 女を想う ひとり ひとりで 飲みだした酒に 夢を浮かべて この胸に流す ヤーレン ソーランヨ 都会の隅で ヤーレン ソーランヨ 今夜も酒を 風に 風にヨ 暖簾巻く風にヨ 遠い故郷(くに)のヨ 親父(おやじ)を想う ふらり ふらりと 居酒屋を出れば 冬の近さが 心に吹くよ ヤーレン ソーランヨ 雨から霙(みぞれ) ヤーレン ソーランヨ 今夜も酒を ふわり ふわりと 降りだした雪に この手当てれば おふくろを想う 詫びて 合わせる 右の手と左 酒が降らせた 男の涙 ヤーレン ソーランヨ 積もり行く雪に ヤーレン ソーランヨ 今夜も酒を ヤーレン ソーランヨ 積もり行く雪に ヤーレン ソーランヨ 今夜も酒を |
そして…女この世が果てない 海ならば わたしは沖ゆく うたの舟 きれいに見える 白い帆は 海峡あらしの 傷もある そして そしていま… 女でうまれ 女で育ち 女で恋して 女で生きる 男のつよさを 見せるひと お酒のあまさで 誘うひと わたしのゆめは さりげなく 愛してくださる ひとがいい そして そしていま… あなたのために 命を捧げ あなたのために いつでも泣ける この世の果てない 海原を わたしは帆まかせ うたまかせ 万感こめた ひと節を お届けするのが さだめです そして そしていま… 女でうまれ 女で育ち 女で恋して 女で生きる | 永井裕子 | 池田充男 | 四方章人 | 南郷達也 | この世が果てない 海ならば わたしは沖ゆく うたの舟 きれいに見える 白い帆は 海峡あらしの 傷もある そして そしていま… 女でうまれ 女で育ち 女で恋して 女で生きる 男のつよさを 見せるひと お酒のあまさで 誘うひと わたしのゆめは さりげなく 愛してくださる ひとがいい そして そしていま… あなたのために 命を捧げ あなたのために いつでも泣ける この世の果てない 海原を わたしは帆まかせ うたまかせ 万感こめた ひと節を お届けするのが さだめです そして そしていま… 女でうまれ 女で育ち 女で恋して 女で生きる |
そして…めぐり逢い語りあかせば 尽きないけれど 過ぎてみれば いまでは笑い話だね ふたり暮した あの部屋の 鍵は心に いまもある ああ 今夜は 帰したくない ひと春 ふた春 そして…めぐり逢い 「そうか よかった」倖せなのか あの頃より綺麗に なったみたいだね グラスをゆらす 白い指 昔とおなじ そのしぐさ ああ いまでも 憶えているよ ひと夢 ふた夢 そして…めぐり逢い 涙うかべる 笑顔がつらい 情にもろいところも 昔のままだね 無理を言っては こまらせた 子供すぎてた あの頃は ああ いまでも 愛しているよ ひと冬 ふた冬 そして…めぐり逢い | 永井裕子 | 荒木とよひさ | 中村泰士 | 山田年秋 | 語りあかせば 尽きないけれど 過ぎてみれば いまでは笑い話だね ふたり暮した あの部屋の 鍵は心に いまもある ああ 今夜は 帰したくない ひと春 ふた春 そして…めぐり逢い 「そうか よかった」倖せなのか あの頃より綺麗に なったみたいだね グラスをゆらす 白い指 昔とおなじ そのしぐさ ああ いまでも 憶えているよ ひと夢 ふた夢 そして…めぐり逢い 涙うかべる 笑顔がつらい 情にもろいところも 昔のままだね 無理を言っては こまらせた 子供すぎてた あの頃は ああ いまでも 愛しているよ ひと冬 ふた冬 そして…めぐり逢い |
そして…雪の中酔ってあなたに つかまりながら 赤い傘さす 雪のなか 往(ゆ)くか戻るか 恋路(こいじ)はひとつ おちつく宿を さがしましょ そしてそして そこから先は わたしにください その命 旅の衣(ころも)を いちまい脱げば 部屋に綴(つづ)れの 帯(おび)の川 いいのこのまま あなたに抱かれ たとえば赤い 雪の花 そしてそして そこから先は 湯(ゆ)の町さすらう ふたりです わかれ話を 聞きたくなくて 悪いおんなの ふりをする あなたわたしの わたしの愛が あなたの肌に 染(し)みるまで そしてそして そこから先は 明日は吹雪の 峠ごえ | 永井裕子 | 池田充男 | 岡千秋 | 前田俊明 | 酔ってあなたに つかまりながら 赤い傘さす 雪のなか 往(ゆ)くか戻るか 恋路(こいじ)はひとつ おちつく宿を さがしましょ そしてそして そこから先は わたしにください その命 旅の衣(ころも)を いちまい脱げば 部屋に綴(つづ)れの 帯(おび)の川 いいのこのまま あなたに抱かれ たとえば赤い 雪の花 そしてそして そこから先は 湯(ゆ)の町さすらう ふたりです わかれ話を 聞きたくなくて 悪いおんなの ふりをする あなたわたしの わたしの愛が あなたの肌に 染(し)みるまで そしてそして そこから先は 明日は吹雪の 峠ごえ |
そして…湯の宿遠い 遠い波音 聞きながら そっとうすめの 紅を差す そして そして最後の 湯の宿よ 伊豆のひと夜を もえつきて 胸にあなたを のこしたい 旅の 旅のおわりが 悲しいと 泣けばしぐれが 糸をひく そして そして最後の 湯の宿よ なごりつきない つかの間を いくつ重ねる わかれやら 海も 海も荒れるか まくら辺に 潮の匂いが からみつく そして そして最後の 湯の宿よ 好きで添えない この世なら きえてなくなれ 雪になれ | 永井裕子 | 池田充男 | 岡千秋 | 蔦将包 | 遠い 遠い波音 聞きながら そっとうすめの 紅を差す そして そして最後の 湯の宿よ 伊豆のひと夜を もえつきて 胸にあなたを のこしたい 旅の 旅のおわりが 悲しいと 泣けばしぐれが 糸をひく そして そして最後の 湯の宿よ なごりつきない つかの間を いくつ重ねる わかれやら 海も 海も荒れるか まくら辺に 潮の匂いが からみつく そして そして最後の 湯の宿よ 好きで添えない この世なら きえてなくなれ 雪になれ |
ソーラン家なき子あれが江差だ ニシンの町だ 列車を追いかけ 飛ぶカモメ… 知らぬ他国は 心も細る ましてねずみの 日の暮れ方は わたし家なき子 恋と東京を 捨てて来た 待って一年 未練で二年 つぶした若さが 惜しくなる… 口は軽いが 心も軽い そんなあんたに けじめをつけて わたし家なき子 せめて悔やんで いて欲しい いいえめそめそ もう泣くものか 涙の化石が 落ちただけ… 白いGジャン すっぽり被り 夢を見ましょう 乗り換えまでは わたし家なき子 ひとりソーラン 北を行く | 永井裕子 | ちあき哲也 | 四方章人 | 前田俊明 | あれが江差だ ニシンの町だ 列車を追いかけ 飛ぶカモメ… 知らぬ他国は 心も細る ましてねずみの 日の暮れ方は わたし家なき子 恋と東京を 捨てて来た 待って一年 未練で二年 つぶした若さが 惜しくなる… 口は軽いが 心も軽い そんなあんたに けじめをつけて わたし家なき子 せめて悔やんで いて欲しい いいえめそめそ もう泣くものか 涙の化石が 落ちただけ… 白いGジャン すっぽり被り 夢を見ましょう 乗り換えまでは わたし家なき子 ひとりソーラン 北を行く |
旅路の女雨が降るから 泣けるのか 窓うつ汽笛が 泣かすのか 港 みなとを あなたたずねて 汽車から船に 春は瀬戸内 日が暮れて 汐鳴りきいてる かもめ宿 いつか逢えると 信じても 旅路の灯りに 瞳(め)がぬれる 港 みなとを あなたたずねて 女がひとり 浜のさびれた 居酒屋で お銚子ころがし 酒に泣く 西へ行っても だめだから 連絡船で 北へ行く 港 みなとを あなたたずねて 秋から冬へ 星が流れる 岬町 明日はしあわせ 見えますか… | 永井裕子 | たかたかし | 四方章人 | | 雨が降るから 泣けるのか 窓うつ汽笛が 泣かすのか 港 みなとを あなたたずねて 汽車から船に 春は瀬戸内 日が暮れて 汐鳴りきいてる かもめ宿 いつか逢えると 信じても 旅路の灯りに 瞳(め)がぬれる 港 みなとを あなたたずねて 女がひとり 浜のさびれた 居酒屋で お銚子ころがし 酒に泣く 西へ行っても だめだから 連絡船で 北へ行く 港 みなとを あなたたずねて 秋から冬へ 星が流れる 岬町 明日はしあわせ 見えますか… |
旅まくら誰を探して ここまで来たと 私を呼ぶよな 三陸(さんりく)かもめ 宮古(みやこ) 八戸(はちのへ) 夏から秋へ あなた尋ねる 旅まくら 波の こころ 冷めたや ああ… ああ… ああ… 素肌が寒い 津軽海峡 海から暮れて 噂も聞けない 潮鳴りばかり 逢いたかろうと イカ釣り船の 遠い灯りも 涙ぐむ 北の 汽笛 淋(さみ)しや ああ… ああ… ああ… 酔えないお酒 頬に吹雪が 冷めたい夜は 側に寄り添う あなたが欲しい 行こか釧路(くしろ)へ 戻ろか襟裳(えりも) 春はどこやら 旅まくら 夢の 絆 ひとすじ ああ… ああ… ああ… 女のさだめ | 永井裕子 | 石本美由起 | 水森英夫 | 山田年秋 | 誰を探して ここまで来たと 私を呼ぶよな 三陸(さんりく)かもめ 宮古(みやこ) 八戸(はちのへ) 夏から秋へ あなた尋ねる 旅まくら 波の こころ 冷めたや ああ… ああ… ああ… 素肌が寒い 津軽海峡 海から暮れて 噂も聞けない 潮鳴りばかり 逢いたかろうと イカ釣り船の 遠い灯りも 涙ぐむ 北の 汽笛 淋(さみ)しや ああ… ああ… ああ… 酔えないお酒 頬に吹雪が 冷めたい夜は 側に寄り添う あなたが欲しい 行こか釧路(くしろ)へ 戻ろか襟裳(えりも) 春はどこやら 旅まくら 夢の 絆 ひとすじ ああ… ああ… ああ… 女のさだめ |
津軽平野津軽平野に 雪降る頃はよ 親父(おどう)ひとりで 出稼ぎ支度 春にゃかならず 親父(おどう)は帰る みやげいっぱい ぶらさげてよ 淋(さび)しくなるけど 馴(な)れだや親父(おどう) 十三みなとは 西風強くて 夢もしばれる 吹雪の夜更け ふるなふるなよ 津軽の雪よ 春が今年も 遅くなるよ ストーブ列車よ 逢いたや親父(おどう) 山の雪どけ 花咲く頃はよ かあちゃんやけによ そわそわするね いつもじょんがら 大きな声で 親父(おどう)うたって 汽車から降りる お岩木山よ 見えたか親父(おどう) | 永井裕子 | 吉幾三 | 吉幾三 | 山田年秋 | 津軽平野に 雪降る頃はよ 親父(おどう)ひとりで 出稼ぎ支度 春にゃかならず 親父(おどう)は帰る みやげいっぱい ぶらさげてよ 淋(さび)しくなるけど 馴(な)れだや親父(おどう) 十三みなとは 西風強くて 夢もしばれる 吹雪の夜更け ふるなふるなよ 津軽の雪よ 春が今年も 遅くなるよ ストーブ列車よ 逢いたや親父(おどう) 山の雪どけ 花咲く頃はよ かあちゃんやけによ そわそわするね いつもじょんがら 大きな声で 親父(おどう)うたって 汽車から降りる お岩木山よ 見えたか親父(おどう) |
東京アンナライトの虹を 踏みながら 銀座の夜を ひらく薔薇 ああ 誰か呼ぶ 舞姫の その名はアンナ 東京アンナ 噂のアンナ 柔(やわ)らな肌を 黒髪に 隠せど甘き 流し瞳(め)よ ああ 誰ゆえに 情熱の その名はアンナ 東京アンナ 妖(あや)しきアンナ 重ねる酒の 激しさは 耐(こら)えた恋の しわざやら ああ 誰が知ろ くずれ咲く その名はアンナ 東京アンナ 吐息のアンナ | 永井裕子 | 藤間哲郎 | 渡久地政信 | | ライトの虹を 踏みながら 銀座の夜を ひらく薔薇 ああ 誰か呼ぶ 舞姫の その名はアンナ 東京アンナ 噂のアンナ 柔(やわ)らな肌を 黒髪に 隠せど甘き 流し瞳(め)よ ああ 誰ゆえに 情熱の その名はアンナ 東京アンナ 妖(あや)しきアンナ 重ねる酒の 激しさは 耐(こら)えた恋の しわざやら ああ 誰が知ろ くずれ咲く その名はアンナ 東京アンナ 吐息のアンナ |
浪花節だよ人生は飲めといわれて 素直に飲んだ 肩を抱かれて その気になった 馬鹿な出逢いが 利口に化けて よせばいいのに 一目惚れ 浪花節だよ 女の女の人生は 嘘は誰れかが 教えてくれる 恋も誰れかが 見つけてくれる そんな誰れかに 振り廻されて 消えた女が またひとり 浪花節だよ 女の女の人生は 咲いて萎(しぼ)んで 捨てられました 逢って別れて 諦めました 人の情けに つかまりながら 折れた情けの 枝で死ぬ 浪花節だよ 女の女の人生は | 永井裕子 | 藤田まさと | 四方章人 | | 飲めといわれて 素直に飲んだ 肩を抱かれて その気になった 馬鹿な出逢いが 利口に化けて よせばいいのに 一目惚れ 浪花節だよ 女の女の人生は 嘘は誰れかが 教えてくれる 恋も誰れかが 見つけてくれる そんな誰れかに 振り廻されて 消えた女が またひとり 浪花節だよ 女の女の人生は 咲いて萎(しぼ)んで 捨てられました 逢って別れて 諦めました 人の情けに つかまりながら 折れた情けの 枝で死ぬ 浪花節だよ 女の女の人生は |
菜の花情歌三日つづいた 西風が 夜の終わりに ふと止んで 窓を開けたら 一面に 菜の花咲いて 春でした これなら沖から見えるでしょう 沖の舟からわかるでしょう わたしがきれいになったのが 陸を黄色に 染めたのは わたし迎えて ほしいから 千も万もの ハンカチを 並べたような つもりです これなら沖から見えるでしょう 沖の舟からわかるでしょう わたしが本気になったのが 朧月夜の 菜の花は 恋のしとねに なるでしょうか そんな想いに 頬そめて 夢みて暮らす わたしです これなら沖から見えるでしょう 沖の舟からわかるでしょう わたしの涙が光るのが | 永井裕子 | 阿久悠 | 四方章人 | 前田俊明 | 三日つづいた 西風が 夜の終わりに ふと止んで 窓を開けたら 一面に 菜の花咲いて 春でした これなら沖から見えるでしょう 沖の舟からわかるでしょう わたしがきれいになったのが 陸を黄色に 染めたのは わたし迎えて ほしいから 千も万もの ハンカチを 並べたような つもりです これなら沖から見えるでしょう 沖の舟からわかるでしょう わたしが本気になったのが 朧月夜の 菜の花は 恋のしとねに なるでしょうか そんな想いに 頬そめて 夢みて暮らす わたしです これなら沖から見えるでしょう 沖の舟からわかるでしょう わたしの涙が光るのが |
涙を抱いた渡り鳥ひと声ないては 旅から旅へ くろうみやまの ほととぎす 今日は淡路か 明日(あした)は佐渡か 遠い都の 恋しさに 濡らす袂(たもと)の はずかしさ いいさ 涙を抱いた渡り鳥 女と生れた よろこびさえも 知らぬ他国の 日暮道 ままよ浮世の 風まま気まま つばさぬらして 飛んで行く 乙女心の 一人旅 いいさ 涙を抱いた渡り鳥 見せてはならない 心の傷を かくす笑顔に 月も輝(て)る 口にゃだすまい 昔のことは 水に流して はればれと 仰ぐ夜空も 久し振り いいさ 涙を抱いた渡り鳥 | 永井裕子 | 星野哲郎 | 市川昭介 | | ひと声ないては 旅から旅へ くろうみやまの ほととぎす 今日は淡路か 明日(あした)は佐渡か 遠い都の 恋しさに 濡らす袂(たもと)の はずかしさ いいさ 涙を抱いた渡り鳥 女と生れた よろこびさえも 知らぬ他国の 日暮道 ままよ浮世の 風まま気まま つばさぬらして 飛んで行く 乙女心の 一人旅 いいさ 涙を抱いた渡り鳥 見せてはならない 心の傷を かくす笑顔に 月も輝(て)る 口にゃだすまい 昔のことは 水に流して はればれと 仰ぐ夜空も 久し振り いいさ 涙を抱いた渡り鳥 |
ねんごろ酒荒海(うみ)が鳴くから 暖簾(のれん)も泣いて ついでに心も 時化(しけ)てくる あいつは今ごろ ねんごろ酒で 女(だれか)と枕を抱いている ばかばか野郎が…ばか野郎が… いまでも惚れちゃ いるけれど 鉄砲玉(てっぽだま)…鉄砲玉… わたしゃあんたの お袋じゃない 窓辺(まど)にしらじら 夜明けが射せば ついでに涙も 渇いてる あいつは昼まで ねんごろ夢で 鴎のうたなど 唄ってる ばかばか野郎が…ばか野郎が… やんちゃ坊主が 好きだけど 碌(ろく)でなし…碌でなし… わたしゃあんたの お守りじゃない ばかばか野郎が…ばか野郎が… 今でも惚れちゃ いるけれど 鉄砲(てっぽ)玉(だま)…鉄砲玉… わたしゃあんたの お袋じゃない 碌(ろく)でなし…碌でなし… わたしゃあんたの お守りじゃない | 永井裕子 | 荒木とよひさ | 浜圭介 | 伊戸のりお | 荒海(うみ)が鳴くから 暖簾(のれん)も泣いて ついでに心も 時化(しけ)てくる あいつは今ごろ ねんごろ酒で 女(だれか)と枕を抱いている ばかばか野郎が…ばか野郎が… いまでも惚れちゃ いるけれど 鉄砲玉(てっぽだま)…鉄砲玉… わたしゃあんたの お袋じゃない 窓辺(まど)にしらじら 夜明けが射せば ついでに涙も 渇いてる あいつは昼まで ねんごろ夢で 鴎のうたなど 唄ってる ばかばか野郎が…ばか野郎が… やんちゃ坊主が 好きだけど 碌(ろく)でなし…碌でなし… わたしゃあんたの お守りじゃない ばかばか野郎が…ばか野郎が… 今でも惚れちゃ いるけれど 鉄砲(てっぽ)玉(だま)…鉄砲玉… わたしゃあんたの お袋じゃない 碌(ろく)でなし…碌でなし… わたしゃあんたの お守りじゃない |
はぐれ雲あんな野暮天(やぼてん) おさらばと 下駄を蹴飛ばし ケリつけた なんで今さら 旅の空 祭りばやしの 笛の音(ね)に 胸のほの字が また燃える…… 呼べば泣けそな 呼べば泣けそな はぐれ雲 ねじり鉢巻き 左巻き お鈍(にぶ)すぎるよ 甲斐性なし 追って来たって 知らないよ やけでつよがり 並べても 花を手向ける 目に涙…… 見ないふりして 見ないふりして 地蔵さん 風につがいの 赤トンボ 羽根をよせあう 茜空 どこか似ている 若い衆の 法被(はっぴ)姿を ふり向けば 喧嘩みこしに 里ごころ…… どこへ帰ろか どこへ帰ろか はぐれ雲 | 永井裕子 | 水木れいじ | 四方章人 | 前田俊明 | あんな野暮天(やぼてん) おさらばと 下駄を蹴飛ばし ケリつけた なんで今さら 旅の空 祭りばやしの 笛の音(ね)に 胸のほの字が また燃える…… 呼べば泣けそな 呼べば泣けそな はぐれ雲 ねじり鉢巻き 左巻き お鈍(にぶ)すぎるよ 甲斐性なし 追って来たって 知らないよ やけでつよがり 並べても 花を手向ける 目に涙…… 見ないふりして 見ないふりして 地蔵さん 風につがいの 赤トンボ 羽根をよせあう 茜空 どこか似ている 若い衆の 法被(はっぴ)姿を ふり向けば 喧嘩みこしに 里ごころ…… どこへ帰ろか どこへ帰ろか はぐれ雲 |
華と咲け雨が降らなきゃ 草木も枯れる 天の恵みが 川となる どんな小さな 名もない花も 生きる力が 凛と咲く 母の大地に 根を張って 夢よ一途に 華と咲け 親にもらった 命の糸は 月日重ねて 紡(つむ)ぐもの 明日(あす)は茨の 険しい道も 夜にまたたく 星が降る 天を仰げば 父の声 生きてこの世で 華と咲け 愛と情けの 天びん棒を 意地で支えて 一歩ずつ 石につまずき 泣きたい時は 人の痛みを 知る時か 涙わけあい 支えあい 男一輪 華と咲け | 永井裕子 | 万城たかし | 四方章人 | 伊戸のりお | 雨が降らなきゃ 草木も枯れる 天の恵みが 川となる どんな小さな 名もない花も 生きる力が 凛と咲く 母の大地に 根を張って 夢よ一途に 華と咲け 親にもらった 命の糸は 月日重ねて 紡(つむ)ぐもの 明日(あす)は茨の 険しい道も 夜にまたたく 星が降る 天を仰げば 父の声 生きてこの世で 華と咲け 愛と情けの 天びん棒を 意地で支えて 一歩ずつ 石につまずき 泣きたい時は 人の痛みを 知る時か 涙わけあい 支えあい 男一輪 華と咲け |
花と竜波も荒けりゃ 心も荒い 度胸ひとつの 玄海(げんかい)男 恋も未練(みれん)も 波間に捨てる それが男さ それが男さ 花と竜(りゅう) ごんぞ稼業(かぎょう)で 生きぬく俺は どんな苦労も 承知の上だ 胸を叩(たた)いて 青空にらむ それが男さ それが男さ 花と竜 竜の彫(ほ)りもの 伊達(だて)ではないぞ 命すて身の 若松みなと 俺の死に場所 ここだと決めた それが男さ それが男さ 花と竜 | 永井裕子 | 二階堂伸 | 北くすを | | 波も荒けりゃ 心も荒い 度胸ひとつの 玄海(げんかい)男 恋も未練(みれん)も 波間に捨てる それが男さ それが男さ 花と竜(りゅう) ごんぞ稼業(かぎょう)で 生きぬく俺は どんな苦労も 承知の上だ 胸を叩(たた)いて 青空にらむ それが男さ それが男さ 花と竜 竜の彫(ほ)りもの 伊達(だて)ではないぞ 命すて身の 若松みなと 俺の死に場所 ここだと決めた それが男さ それが男さ 花と竜 |
火の国の女肥後は火の国よ 恋の国 燃える中岳(なかだけ)よ 胸こがす 一つしかないこの命 くれというならくれてやる 熱か 熱か こころもからだも 熱か 惚れた女(おなご)を抱きたけりゃ 火傷(やけど)かくごで 抱かんとね 抱かんとね 肥後は湯の里よ 滾(たぎ)る国 菊池 地獄谷 血がさわぐ たとえ地の底 針の山 来いというならついてゆく 熱か 熱か 情念(おもい)も涙も 熱か 恋は一生ただひとり それでよかなら 抱かんとね 抱かんとね 熱か 熱か 枕も吐息も 熱か うちはひとりじゃ よう寝れん 月にかくれて 逢いに来い 逢いに来い 熱か 熱か こころもからだも 熱か 闇を流れる火の河で うちはあんたの 夢をみる 夢をみる | 永井裕子 | たかたかし | 猪俣公章 | 山田年秋 | 肥後は火の国よ 恋の国 燃える中岳(なかだけ)よ 胸こがす 一つしかないこの命 くれというならくれてやる 熱か 熱か こころもからだも 熱か 惚れた女(おなご)を抱きたけりゃ 火傷(やけど)かくごで 抱かんとね 抱かんとね 肥後は湯の里よ 滾(たぎ)る国 菊池 地獄谷 血がさわぐ たとえ地の底 針の山 来いというならついてゆく 熱か 熱か 情念(おもい)も涙も 熱か 恋は一生ただひとり それでよかなら 抱かんとね 抱かんとね 熱か 熱か 枕も吐息も 熱か うちはひとりじゃ よう寝れん 月にかくれて 逢いに来い 逢いに来い 熱か 熱か こころもからだも 熱か 闇を流れる火の河で うちはあんたの 夢をみる 夢をみる |
二人でお酒をうらみっこなしで 別れましょうね さらりと水に すべて流して 心配しないで ひとりっきりは 子供のころから 慣(な)れているのよ それでもたまに 淋(さみ)しくなったら 二人でお酒を 飲みましょうね 飲みましょうね いたわり合って 別れましょうね こうなったのも お互いのせい あなたと私(わたし)は 似たもの同志 欠点ばかりが 目立つ二人よ どちらか急に 淋しくなったら 二人でお酒を 飲みましょうね 飲みましょうね どうにかなるでしょ ここの町の どこかで私は 生きてゆくのよ それでもたまに 淋しくなったら 二人でお酒を 飲みましょうね 飲みましょうね | 永井裕子 | 山上路夫 | 平尾昌晃 | | うらみっこなしで 別れましょうね さらりと水に すべて流して 心配しないで ひとりっきりは 子供のころから 慣(な)れているのよ それでもたまに 淋(さみ)しくなったら 二人でお酒を 飲みましょうね 飲みましょうね いたわり合って 別れましょうね こうなったのも お互いのせい あなたと私(わたし)は 似たもの同志 欠点ばかりが 目立つ二人よ どちらか急に 淋しくなったら 二人でお酒を 飲みましょうね 飲みましょうね どうにかなるでしょ ここの町の どこかで私は 生きてゆくのよ それでもたまに 淋しくなったら 二人でお酒を 飲みましょうね 飲みましょうね |
舟唄お酒はぬるめの 燗(かん)がいい 肴(さかな)はあぶった イカでいい 女は無口な ひとがいい 灯りはぼんやり ともりゃいい しみじみ飲めば しみじみと 想い出だけが 行き過ぎる 涙がポロリと こぼれたら 歌いだすのさ 舟唄を 沖の鴎(かもめ)に 深酒させてヨ いとしあの娘とヨ 朝寝する ダンチョネ 店には飾りが ないがいい 窓から港が 見えりゃいい はやりの歌など なくていい ときどき霧笛(むてき)が 鳴ればいい ほろほろ飲めば ほろほろと 心がすすり 泣いている あの頃あの娘(こ)を 思ったら 歌いだすのさ 舟唄を ぽつぽつ飲めば ぽつぽつと 未練が胸に 舞い戻る 夜更(よふ)けてさびしく なったなら 歌いだすのさ 舟唄を ルルル ルルル ……… | 永井裕子 | 阿久悠 | 浜圭介 | 桜庭伸幸 | お酒はぬるめの 燗(かん)がいい 肴(さかな)はあぶった イカでいい 女は無口な ひとがいい 灯りはぼんやり ともりゃいい しみじみ飲めば しみじみと 想い出だけが 行き過ぎる 涙がポロリと こぼれたら 歌いだすのさ 舟唄を 沖の鴎(かもめ)に 深酒させてヨ いとしあの娘とヨ 朝寝する ダンチョネ 店には飾りが ないがいい 窓から港が 見えりゃいい はやりの歌など なくていい ときどき霧笛(むてき)が 鳴ればいい ほろほろ飲めば ほろほろと 心がすすり 泣いている あの頃あの娘(こ)を 思ったら 歌いだすのさ 舟唄を ぽつぽつ飲めば ぽつぽつと 未練が胸に 舞い戻る 夜更(よふ)けてさびしく なったなら 歌いだすのさ 舟唄を ルルル ルルル ……… |
北陸本線冬の旅窓の向うは 日本海 波の暗さに 目が凍(し)みる あゝ この手紙 燃やしたら あなたから自由になれますか 北陸本線 かもめを連れて 冬の旅 お酒のんでも とまらない 寒い心が 雪になる あゝ これ以上 望んだら あなたまで不幸にしてしまう 北陸本線 忘れるための 冬の旅 誰を呼ぶのか 海鳥よ 声がかなしい 港駅 あゝ もどらない 明日から 平凡なくらしを探します 北陸本線 かもめを連れて 冬の旅 | 永井裕子 | たかたかし | 四方章人 | 前田俊明 | 窓の向うは 日本海 波の暗さに 目が凍(し)みる あゝ この手紙 燃やしたら あなたから自由になれますか 北陸本線 かもめを連れて 冬の旅 お酒のんでも とまらない 寒い心が 雪になる あゝ これ以上 望んだら あなたまで不幸にしてしまう 北陸本線 忘れるための 冬の旅 誰を呼ぶのか 海鳥よ 声がかなしい 港駅 あゝ もどらない 明日から 平凡なくらしを探します 北陸本線 かもめを連れて 冬の旅 |
ほろ苦酒女の胸の 淋しさを お酒でなだめる 裏通り あなたの腕を 振りほどき 別れて来ました 私から お酒の苦さが チリチリ沁みる わがまま言って 困らせた あんなに良い人 いないのに この手の中の やすらぎを 離してしまった ばかでした 涙のしずくが ホロホロ沁みる あれからひとり また冬が 何にもなかった いい事は グラスについた 口紅を ふき取る指先 震えます お酒の苦さが チリチリ沁みる | 永井裕子 | 麻こよみ | 岡千秋 | 南郷達也 | 女の胸の 淋しさを お酒でなだめる 裏通り あなたの腕を 振りほどき 別れて来ました 私から お酒の苦さが チリチリ沁みる わがまま言って 困らせた あんなに良い人 いないのに この手の中の やすらぎを 離してしまった ばかでした 涙のしずくが ホロホロ沁みる あれからひとり また冬が 何にもなかった いい事は グラスについた 口紅を ふき取る指先 震えます お酒の苦さが チリチリ沁みる |
望郷神楽ばやし夕月は三瓶の山に 宵闇の神楽は風に 遥か神代を連れてくる どんなに遠く離れても 呼んでる故郷が 慣れぬ東京で気を張って 涙に負けた夜もある わたしは挫けない いつも心に故郷がある 夢の中ウミネコ飛んだ 琴ヶ浜夕波小波 ひとり歩けば砂が鳴く 三年ぶりに帰ろかな あなたに会えるかな 淡くはかない初恋は 始まる前に終わるとか あの日の落し物 わたし見守る故郷がある 淋しいときは目を閉じりゃ 浮かぶよ故郷が 石見銀山 三瓶川 夕焼け雲に笛太鼓 わたしを抱きしめる 神楽囃子の故郷がある 神楽囃子の故郷がある | 永井裕子 | 吉岡治 | 四方章人 | 前田俊明 | 夕月は三瓶の山に 宵闇の神楽は風に 遥か神代を連れてくる どんなに遠く離れても 呼んでる故郷が 慣れぬ東京で気を張って 涙に負けた夜もある わたしは挫けない いつも心に故郷がある 夢の中ウミネコ飛んだ 琴ヶ浜夕波小波 ひとり歩けば砂が鳴く 三年ぶりに帰ろかな あなたに会えるかな 淡くはかない初恋は 始まる前に終わるとか あの日の落し物 わたし見守る故郷がある 淋しいときは目を閉じりゃ 浮かぶよ故郷が 石見銀山 三瓶川 夕焼け雲に笛太鼓 わたしを抱きしめる 神楽囃子の故郷がある 神楽囃子の故郷がある |
望郷じょんから津軽は雪ん子 舞い飛ぶ頃よ みんなは達者か 変わりはないか ふる里恋しや 花いちもんめ アア……ア 爺さまが叩く じょんがら節の 泣き三味線が 風にちぎれて 聞こえてくるよ 湯呑みの酒に ぐらりと酔えば 故郷が浮かぶ 淋しさひとつ 涙が落ちる 逢いたいよ 逢いたいね 津軽は夢ん中 明りを消して 東京の空に 叫んでみたよ 星が流れる こころも寒い 十九の青春(はる)を 吹雪にさらし夜行に乗った 遠い昔の 夜空が恋し せつないよ せつないね あの娘(こ)は夢ん中 涙で詫びてる かさねた不孝 帰るに帰れぬ 土産もなしに ふる里恋しや 花いちもんめ アア……ア 小泊港お岩木山よ 花咲く頃は 船は夢漕ぐ 鴎は騒ぐ 辛さを堪え いい事ばかり 手紙に書いて あれから幾つ 何年過ぎた 帰ろかな 帰りたい ふる里夢ん中 帰ろかな 帰りたい ふる里夢ん中 | 永井裕子 | 里村龍一 | 浜圭介 | 山田年秋 | 津軽は雪ん子 舞い飛ぶ頃よ みんなは達者か 変わりはないか ふる里恋しや 花いちもんめ アア……ア 爺さまが叩く じょんがら節の 泣き三味線が 風にちぎれて 聞こえてくるよ 湯呑みの酒に ぐらりと酔えば 故郷が浮かぶ 淋しさひとつ 涙が落ちる 逢いたいよ 逢いたいね 津軽は夢ん中 明りを消して 東京の空に 叫んでみたよ 星が流れる こころも寒い 十九の青春(はる)を 吹雪にさらし夜行に乗った 遠い昔の 夜空が恋し せつないよ せつないね あの娘(こ)は夢ん中 涙で詫びてる かさねた不孝 帰るに帰れぬ 土産もなしに ふる里恋しや 花いちもんめ アア……ア 小泊港お岩木山よ 花咲く頃は 船は夢漕ぐ 鴎は騒ぐ 辛さを堪え いい事ばかり 手紙に書いて あれから幾つ 何年過ぎた 帰ろかな 帰りたい ふる里夢ん中 帰ろかな 帰りたい ふる里夢ん中 |
望郷岬岬の町を飛び出して ないものねだりの夢を見た 星だけは満天のアパートで 母子(おやこ)ふたりで眺めています 帰ろうか明日にも…… 離れて遠いふるさとは 雛のつるし飾りの春ですね 岬の家は遠目にも 昔のまんまの薄茶色 玄関のガラス戸も変わらずに 少し開けてもキリキリ泣いた ただいまと声かける…… 涙のむこうのふるさとは 今日も揺れてぼやけた春ですね 海鳴りは子守歌…… 漁火こぼれるふるさとは 雛のつるし飾りの春ですね | 永井裕子 | 吉岡治 | 四方章人 | 南郷達也 | 岬の町を飛び出して ないものねだりの夢を見た 星だけは満天のアパートで 母子(おやこ)ふたりで眺めています 帰ろうか明日にも…… 離れて遠いふるさとは 雛のつるし飾りの春ですね 岬の家は遠目にも 昔のまんまの薄茶色 玄関のガラス戸も変わらずに 少し開けてもキリキリ泣いた ただいまと声かける…… 涙のむこうのふるさとは 今日も揺れてぼやけた春ですね 海鳴りは子守歌…… 漁火こぼれるふるさとは 雛のつるし飾りの春ですね |
松江恋しぐれ忘れるための 旅なのに 未練がなぜか あとを引く 夕陽せつない 嫁ヶ島(よめがしま) 面影ゆれる うたかたよ ひとり出雲路(いずもじ) 松江恋しぐれ 誓った夢の 想い出が 消えては浮かぶ 宍道湖(しんじこ)よ 水の都の 城下町 別れがつらい うしろ影 ひとり出雲路 松江恋しぐれ 大橋川(おおはしがわ)の 欄干(らんかん)に あなたを映す 恋柳 明日(あす)のしあわせ 祈り鈴 いい日がきっと 来るように ひとり出雲路 松江恋しぐれ | 永井裕子 | さとうしろう | 弦哲也 | 前田俊明 | 忘れるための 旅なのに 未練がなぜか あとを引く 夕陽せつない 嫁ヶ島(よめがしま) 面影ゆれる うたかたよ ひとり出雲路(いずもじ) 松江恋しぐれ 誓った夢の 想い出が 消えては浮かぶ 宍道湖(しんじこ)よ 水の都の 城下町 別れがつらい うしろ影 ひとり出雲路 松江恋しぐれ 大橋川(おおはしがわ)の 欄干(らんかん)に あなたを映す 恋柳 明日(あす)のしあわせ 祈り鈴 いい日がきっと 来るように ひとり出雲路 松江恋しぐれ |
祭り女の渡り鳥ねじり鉢巻 三社の神輿 担ぎゆさぶる いなせぶり 祭りに惚れたか 男に惚れた あんた追いかけ 渡り鳥 今日は浅草 あしたはどこやら 燃えて火となれ 祭りの女 なんだ神田で 姿も形(なり)も 見れば見るほど いい男 やけども覚悟の 度胸と意地で 粋に咲きたい 咲かせたい お神酒(みき)あおって 襷(たすき)をしめる 色は小粋な 江戸こむらさき 情け深川 隅田の水に 産湯つかった このわたし 木遣りもさのさも 得意な喉も 惚れたあんたは 渡り鳥 今日も祭りだ あしたはどこやら 恋も千里の 祭りの女 | 永井裕子 | 岡みゆき | 四方章人 | 前田俊明 | ねじり鉢巻 三社の神輿 担ぎゆさぶる いなせぶり 祭りに惚れたか 男に惚れた あんた追いかけ 渡り鳥 今日は浅草 あしたはどこやら 燃えて火となれ 祭りの女 なんだ神田で 姿も形(なり)も 見れば見るほど いい男 やけども覚悟の 度胸と意地で 粋に咲きたい 咲かせたい お神酒(みき)あおって 襷(たすき)をしめる 色は小粋な 江戸こむらさき 情け深川 隅田の水に 産湯つかった このわたし 木遣りもさのさも 得意な喉も 惚れたあんたは 渡り鳥 今日も祭りだ あしたはどこやら 恋も千里の 祭りの女 |
みちづれ水にただよう 浮草に おなじさだめと 指をさす 言葉少なに 目をうるませて 俺をみつめて うなずくおまえ きめた きめた おまえとみちづれに 花の咲かない 浮草に いつか実のなる ときをまつ 寒い夜ふけは お酒を買って たまのおごりと はしゃぐ姿に きめた きめた おまえとみちづれに 根なし明日(あす)なし 浮草に 月のしずくの やどるころ 夢の中でも この手をもとめ さぐりあてれば 小さな寝息 きめた きめた おまえとみちづれに | 永井裕子 | 水木かおる | 遠藤実 | | 水にただよう 浮草に おなじさだめと 指をさす 言葉少なに 目をうるませて 俺をみつめて うなずくおまえ きめた きめた おまえとみちづれに 花の咲かない 浮草に いつか実のなる ときをまつ 寒い夜ふけは お酒を買って たまのおごりと はしゃぐ姿に きめた きめた おまえとみちづれに 根なし明日(あす)なし 浮草に 月のしずくの やどるころ 夢の中でも この手をもとめ さぐりあてれば 小さな寝息 きめた きめた おまえとみちづれに |
みちのく雪列車舞い散る雪が 手のひらで そっと涙に 変わります あなたと二人 夢を見た 街の灯りが 消えてゆく 凍てつく大地をひた走る みちのく雪列車 バカね バカね 意地をはるなんて 思い出だけが 降りしきる 俺など忘れ 故郷で きっと幸せ つかめよと 優しい声が トンネルを 越えて私を 抱きしめる 北国育ちの一途さよ みちのく雪列車 泣いて 泣いて 何も見えないわ あなたの愛が 遠ざかる 涙を積もらせひた走る みちのく雪列車 山が 風が 真っ白に泣いて あなたの愛が 遠ざかる | 永井裕子 | 上田紅葉 | 四方章人 | | 舞い散る雪が 手のひらで そっと涙に 変わります あなたと二人 夢を見た 街の灯りが 消えてゆく 凍てつく大地をひた走る みちのく雪列車 バカね バカね 意地をはるなんて 思い出だけが 降りしきる 俺など忘れ 故郷で きっと幸せ つかめよと 優しい声が トンネルを 越えて私を 抱きしめる 北国育ちの一途さよ みちのく雪列車 泣いて 泣いて 何も見えないわ あなたの愛が 遠ざかる 涙を積もらせひた走る みちのく雪列車 山が 風が 真っ白に泣いて あなたの愛が 遠ざかる |
無縁坂母がまだ若い頃 僕の手をひいて この坂を登るたび いつもため息をついた ため息つけば それで済む うしろだけは見ちゃだめと 笑ってた白い手は とてもやわらかだった 運がいいとか 悪いとか 人はときどき 口にするけど そういうことって 確かにあると あなたを見てて そう思う 忍(しの)ぶ 不忍(しのばず) 無縁坂(むえんざか) かみしめるような ささやかな 僕の母の人生 いつかしら僕よりも 母は小さくなった 知らぬまに白い手は とても小さくなった 母はすべてを 暦(こよみ)にきざんで 流してきたんだろう 悲しさや苦しさは きっとあったはずなのに 運がいいとか 悪いとか 人はときどき 口にするけど めぐる暦は 季節の中で ただよいながら 過ぎてゆく 忍ぶ 不忍 無縁坂 かみしめるような ささやかな 僕の母の人生 | 永井裕子 | さだまさし | さだまさし | 京建輔 | 母がまだ若い頃 僕の手をひいて この坂を登るたび いつもため息をついた ため息つけば それで済む うしろだけは見ちゃだめと 笑ってた白い手は とてもやわらかだった 運がいいとか 悪いとか 人はときどき 口にするけど そういうことって 確かにあると あなたを見てて そう思う 忍(しの)ぶ 不忍(しのばず) 無縁坂(むえんざか) かみしめるような ささやかな 僕の母の人生 いつかしら僕よりも 母は小さくなった 知らぬまに白い手は とても小さくなった 母はすべてを 暦(こよみ)にきざんで 流してきたんだろう 悲しさや苦しさは きっとあったはずなのに 運がいいとか 悪いとか 人はときどき 口にするけど めぐる暦は 季節の中で ただよいながら 過ぎてゆく 忍ぶ 不忍 無縁坂 かみしめるような ささやかな 僕の母の人生 |
矢切の渡し「つれて逃げてよ……」 「ついておいでよ……」 夕ぐれの雨が降る 矢切の渡し 親のこころに そむいてまでも 恋に生きたい ふたりです 「見すてないでね……」 「捨てはしないよ……」 北風が泣いて吹く 矢切の渡し 噂かなしい 柴又すてて 舟にまかせる さだめです 「どこへ行(ゆ)くのよ……」 「知らぬ土地だよ……」 揺れながら艪(ろ)が咽(むせ)ぶ 矢切の渡し 息を殺して 身を寄せながら 明日(あす)へ漕(こ)ぎだす 別れです | 永井裕子 | 石本美由起 | 船村徹 | | 「つれて逃げてよ……」 「ついておいでよ……」 夕ぐれの雨が降る 矢切の渡し 親のこころに そむいてまでも 恋に生きたい ふたりです 「見すてないでね……」 「捨てはしないよ……」 北風が泣いて吹く 矢切の渡し 噂かなしい 柴又すてて 舟にまかせる さだめです 「どこへ行(ゆ)くのよ……」 「知らぬ土地だよ……」 揺れながら艪(ろ)が咽(むせ)ぶ 矢切の渡し 息を殺して 身を寄せながら 明日(あす)へ漕(こ)ぎだす 別れです |
谷中ほたる谷中(やなか)の風は 片情け あなたを呼んでも 虚しくて ひとり羅(うすもの) 夏の夜 子猫の泣き声 だんだんに ねぐらを探す 螢坂 肩寄せ合った 寺町(てらまち)は 木漏れ日やさしい 隠れ里 粋な街並み 裏小路 逢えない運命の みれん恋 藍染川(あいぞめがわ)の 螢です 上野の山に 鐘が鳴る 今宵も淋しく 癒(いや)し酒 いのち儚(はかな)い ひとり舞(ま)い も一度この胸 抱きしめて 現(うつつ)か夢か 螢火か 現か夢か 螢火か | 永井裕子 | さとうしろう | 弦哲也 | 前田俊明 | 谷中(やなか)の風は 片情け あなたを呼んでも 虚しくて ひとり羅(うすもの) 夏の夜 子猫の泣き声 だんだんに ねぐらを探す 螢坂 肩寄せ合った 寺町(てらまち)は 木漏れ日やさしい 隠れ里 粋な街並み 裏小路 逢えない運命の みれん恋 藍染川(あいぞめがわ)の 螢です 上野の山に 鐘が鳴る 今宵も淋しく 癒(いや)し酒 いのち儚(はかな)い ひとり舞(ま)い も一度この胸 抱きしめて 現(うつつ)か夢か 螢火か 現か夢か 螢火か |
山鳩の啼く町屋根で啼く山鳩が 突然啼きやんで もしやと身支度をすれば また啼く鳩よ… こんな夜更けの ひとり芝居に 幕引く痛さも もう慣れて 帰るのですか 帰らないのですか 秋桜(こすもす) 目映(まばゆ)い この町に 一年のはずが 三年も わたしは 数えて 待ちました 少年の眼差しで あなたが追う夢を わかってあげたくて ひとり 送った駅よ… 母が気を揉む 見合い話も 写真は手つかず 閉じたまま ばかな娘(こ)ですね 不孝ばかりですね もらった 恩さえ 返せずに 鉄橋を愛が 戻るまで わたしは 運命(さだめ)を 止めました 迷い込んだか 朱(あか)いとんぼよ 窓から放せば 星月夜 帰るのですか 帰らないのですか 都会は 地球の 裏だから 一年のはずが いつまでも わたしは その日を 待つでしょう | 永井裕子 | ちあき哲也 | 四方章人 | | 屋根で啼く山鳩が 突然啼きやんで もしやと身支度をすれば また啼く鳩よ… こんな夜更けの ひとり芝居に 幕引く痛さも もう慣れて 帰るのですか 帰らないのですか 秋桜(こすもす) 目映(まばゆ)い この町に 一年のはずが 三年も わたしは 数えて 待ちました 少年の眼差しで あなたが追う夢を わかってあげたくて ひとり 送った駅よ… 母が気を揉む 見合い話も 写真は手つかず 閉じたまま ばかな娘(こ)ですね 不孝ばかりですね もらった 恩さえ 返せずに 鉄橋を愛が 戻るまで わたしは 運命(さだめ)を 止めました 迷い込んだか 朱(あか)いとんぼよ 窓から放せば 星月夜 帰るのですか 帰らないのですか 都会は 地球の 裏だから 一年のはずが いつまでも わたしは その日を 待つでしょう |
雪國好きよあなた 今でも今でも 暦はもう少しで 今年も終りですね 逢いたくて恋しくて 泣きたくなる夜 そばにいて少しでも 話を聞いて 追いかけて 追いかけて 追いかけて…雪國 窓に落ちる 風と雪は 女ひとりの部屋には 悲しすぎるわあなた 酔いたくて泣きたくて ふるえるくちびる そばに来て少しでも わがまま聞いて 追いかけて 追いかけて 追いかけて…雪國 好きな人はいるの あなた バカねバカな女ね 意地をはってた私 逢いたくて夜汽車乗る デッキの窓に とめどなく頬つたう 涙のあとを 追いかけて 追いかけて 追いかけて…雪國 逢いたくて恋しくて 泣きたくなる夜 そばにいて少しでも 話を聞いて 追いかけて 追いかけて 追いかけて…雪國 | 永井裕子 | 吉幾三 | 吉幾三 | 鈴木英明 | 好きよあなた 今でも今でも 暦はもう少しで 今年も終りですね 逢いたくて恋しくて 泣きたくなる夜 そばにいて少しでも 話を聞いて 追いかけて 追いかけて 追いかけて…雪國 窓に落ちる 風と雪は 女ひとりの部屋には 悲しすぎるわあなた 酔いたくて泣きたくて ふるえるくちびる そばに来て少しでも わがまま聞いて 追いかけて 追いかけて 追いかけて…雪國 好きな人はいるの あなた バカねバカな女ね 意地をはってた私 逢いたくて夜汽車乗る デッキの窓に とめどなく頬つたう 涙のあとを 追いかけて 追いかけて 追いかけて…雪國 逢いたくて恋しくて 泣きたくなる夜 そばにいて少しでも 話を聞いて 追いかけて 追いかけて 追いかけて…雪國 |
雪國ひとりこころ乱れる 泣き顔だけは 置いて来ました 列車の中に ここは ここは雪國 女がひとり 千切れた恋の みち糸を あなた あなた返して 捨てないで 追えばあなたを 苦しめるだけ 知っているのに どこまで続く ここは ここは雪國 女がひとり 思い出だけが 道しるべ ふたり ふたり旅した この町が こんな小さな 雪粒なのに 細いおんなの あしたを隠す ここは ここは雪國 女がひとり 未練を温め みちづれに あなた あなた探して いるのです | 永井裕子 | 万城たかし | 四方章人 | 伊戸のりお | こころ乱れる 泣き顔だけは 置いて来ました 列車の中に ここは ここは雪國 女がひとり 千切れた恋の みち糸を あなた あなた返して 捨てないで 追えばあなたを 苦しめるだけ 知っているのに どこまで続く ここは ここは雪國 女がひとり 思い出だけが 道しるべ ふたり ふたり旅した この町が こんな小さな 雪粒なのに 細いおんなの あしたを隠す ここは ここは雪國 女がひとり 未練を温め みちづれに あなた あなた探して いるのです |
雪港どこかへ下駄も 脱ぎ捨てて 走って来たけど 船は桟橋 離れてく ひと足違いで 掴めなかった 女ごころの しあわせを あなた待ってて いいですか… 声も届かぬ 雪港 見馴れた文字が 乱れてた 別れの一行 走り書きした置手紙 苦労を背負って 一緒に行くと 決めた想いも 知らないで あなた本当に 罪ですね… 夢も凍える 雪港 どんなに袖を 振ろうとも 霧笛を残して 船は岬に消えて行く これきり恋など しないと言った 酔った昨夜の ひとり言 あなた信じて いいですか… 答え貰えぬ 雪港 | 永井裕子 | 木下龍太郎 | 四方章人 | 前田俊明 | どこかへ下駄も 脱ぎ捨てて 走って来たけど 船は桟橋 離れてく ひと足違いで 掴めなかった 女ごころの しあわせを あなた待ってて いいですか… 声も届かぬ 雪港 見馴れた文字が 乱れてた 別れの一行 走り書きした置手紙 苦労を背負って 一緒に行くと 決めた想いも 知らないで あなた本当に 罪ですね… 夢も凍える 雪港 どんなに袖を 振ろうとも 霧笛を残して 船は岬に消えて行く これきり恋など しないと言った 酔った昨夜の ひとり言 あなた信じて いいですか… 答え貰えぬ 雪港 |
夢…ひとり波の音さえ 悲しくて 人に云えない 恋ごころ 逢えば逢えば逢えば切ない 残り香に 女ごころが また痛む 一夜(ひとよ)しのぎの 夢…ひとり 心捨てます 忘れます 夢の欠片が 散る前に 胸の胸の胸の寒さが 苦しさが 過ぎたあの日を 思い出す 恋は哀しい 夢…ひとり 忘れましたと 嘘のうそ あなただけです 今もまだ どこかどこかどこか空似の 人を見て 未練ごころに 火がともる ひとり焦がれる 夢…ひとり | 永井裕子 | 美貴裕子 | 佐々木雄喜 | 南郷達也 | 波の音さえ 悲しくて 人に云えない 恋ごころ 逢えば逢えば逢えば切ない 残り香に 女ごころが また痛む 一夜(ひとよ)しのぎの 夢…ひとり 心捨てます 忘れます 夢の欠片が 散る前に 胸の胸の胸の寒さが 苦しさが 過ぎたあの日を 思い出す 恋は哀しい 夢…ひとり 忘れましたと 嘘のうそ あなただけです 今もまだ どこかどこかどこか空似の 人を見て 未練ごころに 火がともる ひとり焦がれる 夢…ひとり |
酔いどれてひとり口紅 拭きとりながら 鏡のわたしに 声かける 上手に生きたね 昨日(きのう)も今日も 褒めてみたって むしょうに淋(さび)しい 泣かせてよ 泣かせてよ 氷雨が窓うつ こんな夜は 酔わせて 死なせて 火の酒で ららばい ららばい ららばい 酔いどれて 夢のつづきを見ないよう どうぞあなたも わたしと同じ 不幸なまんまで 居て欲しい 想い出相手に 酒場の隅で 暗い瞳(め)をして うつろに酔ってね 泣かせてよ 泣かせてよ 涙でこの身が 沈むほど 溺れて 忘れて 火の酒で ららばい ららばい ららばい 酔いどれて やがて夜明けの鳥になれ 泣かせてよ 泣かせてよ 氷雨が窓うつ こんな夜は 酔わせて 死なせて 火の酒で ららばい ららばい ららばい 酔いどれて 夢のつづきを見ないよう | 永井裕子 | 吉岡治 | 浜圭介 | 山田年秋 | ひとり口紅 拭きとりながら 鏡のわたしに 声かける 上手に生きたね 昨日(きのう)も今日も 褒めてみたって むしょうに淋(さび)しい 泣かせてよ 泣かせてよ 氷雨が窓うつ こんな夜は 酔わせて 死なせて 火の酒で ららばい ららばい ららばい 酔いどれて 夢のつづきを見ないよう どうぞあなたも わたしと同じ 不幸なまんまで 居て欲しい 想い出相手に 酒場の隅で 暗い瞳(め)をして うつろに酔ってね 泣かせてよ 泣かせてよ 涙でこの身が 沈むほど 溺れて 忘れて 火の酒で ららばい ららばい ららばい 酔いどれて やがて夜明けの鳥になれ 泣かせてよ 泣かせてよ 氷雨が窓うつ こんな夜は 酔わせて 死なせて 火の酒で ららばい ららばい ららばい 酔いどれて 夢のつづきを見ないよう |
酔っぱらっちゃった飲めるわよ 酒ぐらい たかが色つき 水じゃない 聞いてるわ サヨナラを まわりくどいわ 言い方が 酔っぱらっちゃった 振りしているわ 泣き上戸だと 廻りに見えるように ここまで女に 惚れられる 男はめったに 居ないから あなたひとこと言わせてよ 罪つくり 罪つくり 送るわよ 表まで いいの私に 送らせて 知らないわ あとのこと 誘われるまま 飲むつもり 酔っぱらっちゃった 振りしているわ ただ行きずりに 口説かれたい気分 これほど女を 駄目にする 男が果たして いるかしら あなたひとこと言わせてよ 罪つくり 罪つくり 酔っぱらっちゃった 振りしているわ もうボロボロよ 心は空っぽよ こんなに女を まいらせる 男にこの先 会えるやら あなたひとこと言わせてよ 罪つくり 罪つくり | 永井裕子 | 千家和也 | 浜圭介 | 山田年秋 | 飲めるわよ 酒ぐらい たかが色つき 水じゃない 聞いてるわ サヨナラを まわりくどいわ 言い方が 酔っぱらっちゃった 振りしているわ 泣き上戸だと 廻りに見えるように ここまで女に 惚れられる 男はめったに 居ないから あなたひとこと言わせてよ 罪つくり 罪つくり 送るわよ 表まで いいの私に 送らせて 知らないわ あとのこと 誘われるまま 飲むつもり 酔っぱらっちゃった 振りしているわ ただ行きずりに 口説かれたい気分 これほど女を 駄目にする 男が果たして いるかしら あなたひとこと言わせてよ 罪つくり 罪つくり 酔っぱらっちゃった 振りしているわ もうボロボロよ 心は空っぽよ こんなに女を まいらせる 男にこの先 会えるやら あなたひとこと言わせてよ 罪つくり 罪つくり |
夜泣酒夜よおまえを みちづれに ひとり手酌で 呑むお酒 逃げる男が 悪いのか 尽くす女が 馬鹿なのか 愚痴を注ぎ足す 夜泣酒 胸のすきまに 風が吹く 酔えば酔うほど 傷に泣く めぐり合わせに 背かれて 春が過ぎたら また冬が 情つれづれ 夜泣酒 酒のしずくは なみだ味 みれんお猪口に 残るだけ 不幸ばかりを 追いかけて いつも幸せ 遠まわり 外は時雨の 夜泣酒 | 永井裕子 | 万城たかし | 四方章人 | 前田俊明 | 夜よおまえを みちづれに ひとり手酌で 呑むお酒 逃げる男が 悪いのか 尽くす女が 馬鹿なのか 愚痴を注ぎ足す 夜泣酒 胸のすきまに 風が吹く 酔えば酔うほど 傷に泣く めぐり合わせに 背かれて 春が過ぎたら また冬が 情つれづれ 夜泣酒 酒のしずくは なみだ味 みれんお猪口に 残るだけ 不幸ばかりを 追いかけて いつも幸せ 遠まわり 外は時雨の 夜泣酒 |
漁歌俺が網を引くのはよ 可愛い女房(おまえ)と子供によ 腹一杯 飯を食わすためなんだよ 坊の岬に 桃花咲く頃 今年も鰹が 鰹が来るぞ はまらんかい きばらんかい 東支那海は 男の海よ 俺が海で死んだらよ 可愛い女房と子供はよ どうして生きる 嵐にゃ負けるものかよ 夫婦鶯 裏山で鳴く頃 今年も鰹が 鰹が来るぞ はまらんかい きばらんかい 沖は荒海 男の海よ はまらんかい きばらんかい 東支那海は 男の海よ | 永井裕子 | 山田孝雄 | 浜圭介 | | 俺が網を引くのはよ 可愛い女房(おまえ)と子供によ 腹一杯 飯を食わすためなんだよ 坊の岬に 桃花咲く頃 今年も鰹が 鰹が来るぞ はまらんかい きばらんかい 東支那海は 男の海よ 俺が海で死んだらよ 可愛い女房と子供はよ どうして生きる 嵐にゃ負けるものかよ 夫婦鶯 裏山で鳴く頃 今年も鰹が 鰹が来るぞ はまらんかい きばらんかい 沖は荒海 男の海よ はまらんかい きばらんかい 東支那海は 男の海よ |
和江の舟唄酒の終わりは 丼(どんぶり)めしに 煮汁(にじる)ぶっかけ 掻(か)き込んだ そんなあんたが いとしくなって 男やもめに お節介 わたしはかもめ あんたはやもめ 和江(わえ)の港の かくれ妻 無理はしないで 人それぞれに 流れ浮(う)き寝(ね)の 過去をもつ 女房きどりで つくしてみても いつも勝てない 影がある わたしはかもめ あんたが命 和江の港の 風に泣く 夕日背にして あんたの船が 波にもまれて 帰る頃 セリで高値が ついたらいいね 髭(ひげ)の笑顔が 見たいから わたしはかもめ あんたは漁師(おとこ) 和江の港は 日本海 | 永井裕子 | 吉岡治 | 四方章人 | 池多孝春 | 酒の終わりは 丼(どんぶり)めしに 煮汁(にじる)ぶっかけ 掻(か)き込んだ そんなあんたが いとしくなって 男やもめに お節介 わたしはかもめ あんたはやもめ 和江(わえ)の港の かくれ妻 無理はしないで 人それぞれに 流れ浮(う)き寝(ね)の 過去をもつ 女房きどりで つくしてみても いつも勝てない 影がある わたしはかもめ あんたが命 和江の港の 風に泣く 夕日背にして あんたの船が 波にもまれて 帰る頃 セリで高値が ついたらいいね 髭(ひげ)の笑顔が 見たいから わたしはかもめ あんたは漁師(おとこ) 和江の港は 日本海 |
別れの予感泣き出してしまいそう 痛いほど好きだから どこへも行かないで 息を止めてそばにいて 身体からこの心 取り出してくれるなら あなたに見せたいの この胸の想いを 教えて悲しくなる その理由 あなたに触れていても 信じること それだけだから 海よりもまだ深く 空よりもまだ青く あなたをこれ以上 愛するなんて わたしには出来ない もう少し綺麗なら 心配はしないけど わたしのことだけを 見つめていて欲しいから 悲しさと引き換えに このいのち出来るなら わたしの人生に あなたしかいらない 教えて生きることの すべてを あなたの言うがままに ついてくこと それだけだから 海よりもまだ深く 空よりもまだ青く あなたをこれ以上 愛するなんて わたしには出来ない | 永井裕子 | 荒木とよひさ | 三木たかし | 薗広昭 | 泣き出してしまいそう 痛いほど好きだから どこへも行かないで 息を止めてそばにいて 身体からこの心 取り出してくれるなら あなたに見せたいの この胸の想いを 教えて悲しくなる その理由 あなたに触れていても 信じること それだけだから 海よりもまだ深く 空よりもまだ青く あなたをこれ以上 愛するなんて わたしには出来ない もう少し綺麗なら 心配はしないけど わたしのことだけを 見つめていて欲しいから 悲しさと引き換えに このいのち出来るなら わたしの人生に あなたしかいらない 教えて生きることの すべてを あなたの言うがままに ついてくこと それだけだから 海よりもまだ深く 空よりもまだ青く あなたをこれ以上 愛するなんて わたしには出来ない |