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  • 新山詩織
    1212
    1212

    新山詩織

    1212

     聞くひとの心を捉えて離さない、染み入る歌声と歌詞が多くのリスナーを惹きつけるシンガーソングライター・新山詩織。そんな彼女が2023年4月17日にメジャーデビュー10周年を迎えました。そして7月5日には10周年記念アルバム『何者 ~十年十色~』をリリース!    さて、今日のうたコラムでは、メモリアルイヤーを記念して“新山詩織”による歌詞エッセイを1年を通じ、12ヶ月連続でお届け!その第12弾です。綴っていただいたのは、来たる2023年12月12日に行うワンマンライブへの想い。5年前の自分は、そして、今の自分は…。今回も音声版がございます。本人の朗読と併せてエッセイをお楽しみください。 2018年12月12日 活動休止前のラストライブを行った まさに同じ場所、渋谷WWWで   2023年12月12日 ワンマンライブをする。   5年前の今頃は 正直、自分をどの場所に置いていいのか どこに向かうべきなのか どことなく右往左往していた。   今思えば、たかがそんなことで… 本当に弱いなお前…と投げかけたくなるが 心が言うことを聞かなかった。   そして全てをシャットダウンしていた。     でも当時、休止に至るまでの間に 過ごした時間や出会った人たちは 会う会わない関係なく私の心の片隅にちゃんと残っていて   活動再開してから出会う人たちが 実はその人たちと偶然、繋がっていて 近況を聞いたり、元気にしてるよ!と耳にすることがある。   その度に、ああ、みんなそれぞれ変わっていくんだ みんなそれぞれ歩みを止めずに進んでるんだ   そんなことを沸々と感じ 今もこれを書きながら、涙が込み上げてくる。   10年前と、5年前と、今と 年齢も環境も、自分自身も、変わっていないようでちゃんと変わっている。   だからこそ今のままの声で、気持ちで みんなの顔をしっかり刻みながら   また、渋谷WWWのステージに立って歌を歌いたいと思う。         詩織 ◆新山詩織 4th ALBUM『何者 ~十年十色~』 2023.7.5 RELEASE! https://niiyama-shiori.com/cat-info/2023/04/17/2553/   ◆今年もデビュー記念日【12月12日】にLIVEが決定! 新山詩織 Live 2023 『NEXT PAGE』 日時:12月12日(火)OPEN 18:30 START 19:30 会場:東京・渋谷 WWW   https://www-shibuya.jp/ チケット料金:オールスタンディング(入場整理番号付き) FC会員限定チケット(特典付き)7,000円(税込)※ドリンク代別 一般チケット 5,500円(税込)※ドリンク代別 サポートメンバー:和久井沙良(key),イシイトモキ(gt),まきやまはる菜(ba),山近拓音(dr)   チケット一般発売/11/11~受付   詳しくは新山詩織オフィシャルHPまで! https://niiyama-shiori.com

    2023/11/30

  • シンガーズハイ
    僕は僕が幸せじゃないとは思えないんです。
    僕は僕が幸せじゃないとは思えないんです。

    シンガーズハイ

    僕は僕が幸せじゃないとは思えないんです。

     2023年11月22日に“シンガーズハイ”が1st Full Album『SINGER'S HIGH』をリリースしました。全会場SOLD OUTで終えた「DOG」ツアーで、さらにキレと立体感を増したサウンドの今作。自身のバンド名をアルバムタイトルに付けるなど、勝負の1枚となっております。    さて、今日のうたコラムではそんな“シンガーズハイ”の内山ショートによる歌詞エッセイを2週連続でお届け。今回は第1弾です。精力的にライブを行うなかで書き上げてきたアルバム収録曲たち。その制作過程で感じた、自身が本当に描きたいものとは…。 バンド史上初、というか生きてて初、セルフタイトルのフルアルバムをリリースします。形式ばった文章になってしまうのも少し小っ恥ずかしいですが、初めては1回きりなのでしっかりしていきたいです。   今年に入ってから、ワンマンの追加公演、対バンツアー、クワトロツアー、DOGツアーとグルグル回り、その度に違うフロアの面々や変わらず居る人達とどう向き合っていこうかとばかりを考えていました。喋り過ぎだと怒られたこともありましたが、それくらい意識が前の方にありました。そんな中で書き上げた曲たちはこれまでの中でもより素に近く、よりパーソナルな部分に触れられるようなものになったんじゃないかなと思います。   四半世紀生きてきましたが、振り返らないことってのは本当に難しいですね。あの時こうしていれば、逆にこうしなかったら、あの頃の自分に何が足りなかったから、と今となっては意味もないことを毎日繰り返して止まらない。時間の不可逆性がそうさせるのか、取り返せないあの時間はどんなものよりも価値があったように感じてしまう。   ここまで反芻思考に囚われてると最早鬱陶しいんじゃないでしょうか。周りの人たちを見ながらもっと自分勝手に生きられたらと羨ましくも思います。それでも例え無意識的にでも人を傷つけたり利用したりはしたくない。その結果どこにも行けず、ジタバタと部屋でのたうち回るだけの生活をしている。   ここまで散々話してきましたが、僕はこの溢れ出る負の感情に対して、「それでも音楽で」といった変換の仕方はしたくないんです。それを綺麗事だなんて突き返すようなことは思わないし、そうできたらどれだけ幸せなことかと思うけど、少なくとも僕にとってこのマインドは根本的な解決にはなってくれませんでした。   これだけネガティブアピールをしていても結局、僕は僕が幸せじゃないとは思えないんです。正も負も、幸も不幸も、希望も絶望も自分の中で共存しうるものなんだなと日々感じる。今の僕に必要なのは、自分の中がどんなネガティブに溢れていようと、それを抱えたまま幸せになるにはどうすればいいか、変わらないままでも満たされることをどう思い描くか、そういう姿勢なんじゃないかなと、このアルバム制作を通して感じました。   伝わってくれたら嬉しいけど別に伝わらなくてもいい。このアルバムはそういうつもりで作ってきました。聴く人なりの解釈で世界を広げていく、そういう一枚になればいいなと思っています。   <シンガーズハイ・内山ショート>   ◆1st Full Album『SINGER'S HIGH』 2023年11月22日発売   <収録曲> M-1 愛の屍 M-2 グッドバイ  M-3 パンザマスト M-4 かすみ M-5 Kid M-6 サーセン M-7 daybreak M-8 ノールス M-9 SHE M-10 Soft M-11 フリーター M-12 climax

    2023/11/29

  • シナリオアート
    こんな気持ちを閉じ込めたくて、音楽を続けている。
    こんな気持ちを閉じ込めたくて、音楽を続けている。

    シナリオアート

    こんな気持ちを閉じ込めたくて、音楽を続けている。

      2023年11月29日に“シナリオアート”が新曲「アカネイロフィフティーン」をリリース! 結成15周年のメモリアルソングとして“15”というワードをテーマにした逸曲。聴いてるだけで美しい夕焼けが脳裏に浮かぶようなドラマティックなサウンドに、シナリオアートらしい優しい言葉がそっと寄り添ってくれるような楽曲となっております。    さて、今日のうたコラムではそんな“シナリオアート”による歌詞エッセイを2週連続でお届け! 今回は第2弾。綴っていただいたのは、新曲「アカネイロフィフティーン」にまつわるお話です。結成15周年を迎えた今、“この瞬間にしか記録できない”想いを明かしてくださいました。ぜひ歌詞と併せて、エッセイをお楽しみください。 夕暮れ空がきれいだと、ついカメラを向けてしまうのだが、全然上手く撮れないし、何だか寂しい。 数秒後には消えてしまうからこそ、寂しくて、あたたかい気持ちになれる、空の色。   こんな気持ちを閉じ込めたくて、音楽を続けている。   どんなに忙しくても、綺麗な空を見てしまうと、足を止めてしまう。 何も感じなくなった時に、自分はものづくりを辞めてしまうのだろうとおもう。     過去の自分が作った歌が、理解できないときがある。 今では反対のことを思っていることがあって、寂しい反面、ちゃんと生きてるんだな~って嬉しくなったりする。   人生は積み重ならないし、常に進化するわけでもない。 夕暮れの空の色が刻一刻と色を変えるように“ただ変化”してゆく。 どの場面もその時だけしかないものなので、素敵なことだと思う。   今日もこの瞬間にしか記録できない音楽を、シャッターを切るように残している。 曲作りは、日記でもあるし、その時だけのものだから尊い。     シナリオアートというバンドも来年で15周年。   音楽を始めた15歳の感覚と、バンド人生15年目の感性を重ね、変わっていく中にも 変わらない気持ちがあって、久しぶりにみた茜空にちょっと嬉しくなってしまって 曲にしました。アニバーサリーソングであり、感傷的な気持ちを切り取った ノスタルジックドエモソング(最後に大無しのボキャブラリー)ぜひ聴いて浸ってほしい。     <シナリオアート Gt/Vo ハヤシコウスケ>

    2023/11/28

  • Furui Riho
    自分を愛する=自分を許すこと
    自分を愛する=自分を許すこと

    Furui Riho

    自分を愛する=自分を許すこと

     2023年11月22日に“Furui Riho”が新曲「LOA」をリリースしました。“LOA=Love one another”。自身のルーツであるゴスペルを彷彿とさせるサウンドにのせて、Furui Rihoがいま思う「愛」を歌った楽曲。他者と比べざるをえないような時代の今、自分を愛することの大切さを歌っております。    さて、今日のうたコラムでは“Furui Riho”による歌詞エッセイをお届け! 綴っていただいたのは、新曲「 LOA 」にまつわるお話です。自身のコンプレックスをうまく受け入れられない。理想は高く現実は難しい。そんなあなたへ…。この歌詞とエッセイを受け取ってください。 (♪♪♪)   23時30分 友達の結婚式の2次会で大騒ぎ中、妹からの電話が鳴った。 普段はあまり電話はかかってこないので珍しいなあと思いながらも電話に出てみた。   「...ここから逃げだしたい...」   妹はしくしく泣いていた。 どうやら長年抱えているトラウマがまた爆発したらしい。妹は私以上にコンプレックスを抱えるタイプで、今でもよく悩んでいる。   わたしは、宴会カラオケの人気曲「ドリフの早口言葉」で「生麦生米生卵!」をなんとか言い終えたばかりだったので、この状況の違いに頭を抱えたが、抱きしめてあげる代わりになんとか外に出て妹の話に耳を傾けた。   コンプレックスは積み重なって、まるで自分に何の価値もないように感じてしまう。   そんな気持ちを思い出し、ただ話を聞くだけの時間に無力さを感じた私は、この曲を書くことに決めた。   LOAというのは“Love one another”の略で 「互いに愛し合う」という意味。 わたしの人生の目標でもあり、レーベル名にもなっている大切な言葉。   最近はSNSでなんでも見える時代だし、 争いも頻繁に起こる世界で、この言葉の意味を考えていた。   初めはそんなことを書こうと思ったけれど 妹の話を聞いた時に諦めた。 他人を愛するどうこう以前に、まずこの子は自分を愛してあげられてないと気づいたから。   人間はきっと自分の心に余裕のある時じゃないと人に優しくできない。思い返せば気分が悪い時や、忙しい時には他人への優しさなんて意識出来てないように思う。私が掲げるLOAはまだその先にあることに気づき、まずは自分を愛することについて書いてみた。   私は昔から童顔がコンプレックスで 高校生の時に「中学生ですか?」と言われただけで1日中泣くくらい自分が嫌いだった。 丸い顔を隠したくて、いつも下を向いて歩いていたりもした(姿勢が悪くなったのはそのせい!ということにしておく)。   最近だと、この2年間ステージ恐怖症になってしまい、ステージに立つと怖くて頭が真っ白になることが多々あった。   ああなれればいいな。こうなりたいな。 理想は高く現実は難しい。この自分を受け入れていくことは本当にとても難しい。   その時にとあるインタビュー記事を読んだ。 女優の広瀬アリスさんの記事だった。 それには「100ではなく80の力で良いんだ」と書いてあった。   わたしは完璧主義なところがあるのでよく完璧を求めたがる。 名声が欲しい、美しさが欲しい、友達が欲しい。そんな望みはつきないけれど 一度そんな足りない自分を抱きしめてあげてみるのはどうだろう。だってよく頑張ってるじゃない。80点でもいいんだよ。せめて自分は自分を許してあげられたらどうだろう。   20パーセントの綻びは 痛みを知ることで他人への優しさになる   20パーセントの綻びは 理想の自分になれる伸び代でもある   20パーセントの綻びは 気づいてないだけで、その不完全さがむしろ自由をもたらすかもしれない。   弱さを認める事は恥じゃない。 むしろ強い武器になることを知った。   弱い自分に目をつぶって逃げ出しても またいつかそんな自分に出会ってしまうなら   弱い自分を抱きしめて「これがわたしだ」 と言えるようになればきっとこの先 前よりも簡単に乗り越えられるようになると思う。   自分を愛する=自分を許すこと それがこの先“Love one another”に つながっていくんじゃないだろうか。     そんなことを思いながらあの日のカラオケの動画を見てみた。   「生麦 生米 なめたまご!」   全然言えてない。 80点。そんな自分を今日も抱きしめてあげよう。   <Furui Riho> ◆紹介曲「 LOA 」 作詞:Furui Riho 作曲:Furui Riho・knoak・Sayo Oyama 

    2023/11/27

  • アマイワナ
    歌うことは、時代をつくることよ。
    歌うことは、時代をつくることよ。

    アマイワナ

    歌うことは、時代をつくることよ。

     2023年10月18日に“アマイワナ”が配信ミニアルバム『SWEET SWEET SWEET』をリリースしました。今作には、今年リリースされた「恋泥棒」「上海逢引」を含む全7曲が収録されております。ピチカート・ファイヴのカバー「メッセージ・ソング」も必聴。さらに、自身初となるツアー『SWEET SWEET SWEET RELEASE TOUR』を大阪、東京で開催!    さて、今日のうたコラムでは“アマイワナ”による歌詞エッセイを3週連続でお届け。今回が最終回です。綴っていただいたのは、収録曲「 チョコレートレモネード 」にまつわるお話。時代はどんどん変わっていくから、なんだか焦ってしまう、そんなあなたへ。歌詞と併せて、このエッセイを受け取ってください。 ねえ、10回もデートしてるのに、何もないということは、どういうことだと思う? だいたい、3回デートしても何もアクションがないなら、脈なしって言うじゃない? 確かに、3回デートしたら、付き合うか付き合わないかはわかりそうなもんだもの。いやいや、たった3回でわかりっこなくない?! それにしても、次が11回目のデートってことは、さすがにアリよね? 何もないのに、11回もデートしないわよね? 実際、私だったら、気がない人とのデートは1回でも無理よ。そうね、こうなったらもう待ってはいられないわ。私から切り出せばいいだけのことなんだもの! なんて、そんなことばかりで頭をいっぱいにはしていられないのよ。女の子は常に課題を抱えているんだから。    差別や争いがない世界を! なんて、綺麗事のように聞こえるかもしれないけど、誰でも本当は願っていることでしょう? もしかしたら、自分が差別や争いに加担しているかもしれないし、巻き込まれているかもしれないし、気が付かないところでもそれはずっと起きている。そんな世界は早く終わればいい。毎日、自分に何ができるの? って問いかけること。人前で言うことは恥ずかしいことではないのに、なぜか大きな声でいう勇気がなくて、だから毎日、それを願って歌うことにするのよ。それが私のできること。    そうは言っても、毎日、新しい時代の新しいものを作らなきゃいけないから、とっても忙しいのよ。だって、誰がなんと言おうが、私たちが今の時代を作っているんだからね! 歌うことは、時代をつくることよ。時代はどんどん過ぎていくけど、焦ることなんかないわよ。ちゃんと悩んで、ダンスして、恋をしていれば、ちゃんとそれは証明されるわ。女の子の頭の中は恋も仕事も世界の平和もいつも同時に全てが詰まっていてとっても忙しくて、甘くて、酸っぱくて、可愛いっていう、「チョコレートレモネード」はそんな曲なの。    今回、NEW mini Album『SWEET SWEET SWEET』をリリースしたことで、3週連続、歌詞コラムを書かせてもらいました。こんな機会がなければ、誰にも話していなかっただろうというエピソードや、実際にあったことなのか、妄想なのかわからないこと。でも、私の頭にはあったこと。作詞していた時の私の脳内を、シンプルに思い出して、忙しさも手伝って、何も考えずありのまま書いてしまいました。結局、歌詞をどうやって書いているのか明確な答えは出ないままだし、とりとめもない、歌詞の裏話になっちゃったけど、たまにはちょっとした歌詞解説みたいなこともいいんじゃない? 3曲のコラム、本当にあったことなのかどうかわからないけど、日記を盗み見するみたいに楽しんでもらえてたらいいなと思います。Thank you    <アマイワナ> ◆紹介曲「 チョコレートレモネード 」 作詞:アマイワナ 作曲:アマイワナ ◆配信ミニアルバム『SWEET SWEET SWEET』 2023年10月18日発売 https://amaiwana.lnk.to/sweet   <収録曲> 1.恋泥棒(Album ver.) 2.チョコレートレモネード 3.Jane 4.シャイニーガール 5.上海逢引 6.Sweet Trap 7.メッセージ・ソング ◆LIVE ●SWEET SWEET SWEET RELEASE TOUR 11月17日(金) 18:30/19:00 @大阪SOCORE FACTORY w/幽体コミュニケーションズ、Set Free   11月19日(日) 18:30/19:00 @京都nano ※凱旋ワンマン   12月1日(金) 18:30/19:00 @渋谷eggman Presented by AMAIWANA & eggman w/Billyrrom、BROTHER SUN SISTER MOON、浪漫革命   チケット代:前売\3000/当日\3500(+D代) 一般発売日:10月7日(土)10:00 https://eplus.jp/amaiwana/

    2023/11/24

  • 空白ごっこ
    めっちゃ嫌な夢と金縛りで悲しいけど理解されない
    めっちゃ嫌な夢と金縛りで悲しいけど理解されない

    空白ごっこ

    めっちゃ嫌な夢と金縛りで悲しいけど理解されない

     2023年11月8日に“空白ごっこ”が1st Full Album『マイナスゼロ』をリリースしました。今作には、「go around」「ゴウスト」「乱」「色鯉」「羽化」「サンデーミュージックエモーション」「come around」という新曲7曲に加え、すでに収録が発表されている既発曲を含めた全13曲が収録されております。    さて、今日のうたコラムではそんな“空白ごっこ”のセツコによる歌詞エッセイを3週連続でお届け。今回が最終回です。綴っていただいたのは、収録曲「 サンデーミュージックエモーション 」にまつわるお話。作詞作曲を手掛けたのはメンバーのkoyori。セツコがとくに自身にリンクするフレーズは…。歌詞と併せて、エッセイを受け取ってください。 「サンデーミュージックエモーション」   キャッチーなタイトルですよね。私は作詞者でも作曲者でもないので、今回は自分なりの解釈やそれに伴う思い出とかを織り交ぜながらつらつらと書こうかなと思います。   この曲は迫り来る現実から逃げるように自暴自棄になっている子をアンニュイ且つポップに描いたものだと解釈しています。日曜日の“まだ休日だから”っていう休息感やだらけた安心感と、明日からまた始まる社会生活への憂鬱。そういうものに挟まれながら、一人で気怠く少し情緒的になっている人の様子を浮かべながら歌を録りました。   学校とか会社とか得意です? 私はとにかくダメ、めっちゃ苦手。まあ、大得意という人も少ないんじゃないですかね。学校でもバイト先でも浮きます。運が良ければそっとしておいてもらえたり謎キャラ扱いで面白がってもらえたりするんですが、悪ければ陰口叩かれたり嫌味とか言われていました。あまりにも周りの会話や雰囲気に馴染めなくて戸惑った結果、隅の方でギョロつくとかしかできず“触るな危険”化した学生生活を送っていたこともありましたね。   そんな拗らせ絶頂思春期のセツコちゃんは特に月曜日の前日になると変な夢を見てうまく寝れなかったり体が強ばりすぎて首肩ガッチガチになったりしていました。特定の理由はうまく言えないんですが本当に行きたくなくて、でも周りの人に言うと考えすぎだとか大袈裟だとか言われて分かってもらえないことが多々。   この曲の<めっちゃ嫌な夢と金縛りで悲しいけど理解されない>とまさにおんなじ状況で、そういうのを繰り返すうちに微温風呂や長風呂じゃなかったけれどいつの間にかちょっと変な癖とかもついたり、色々含めて理解されないと感じることがよくありました。   こんなに浮いているけど社会に混ざらなきゃいけないという気持ちはあって、でも「別に間違ってないのになんで変わらなきゃいけないんだろう?」という本音もボロボロ出てきてとにかく毎日気分が悪かったです。   この曲の歌詞のもう一つ私と同じだな~と思う部分は<変な名前のアカウント私 別に隠してるわけじゃない>という歌詞。現実から逃げるようにSNSに居場所を作っていた私はSNSの中の方が上手くやれてたり良く見せられてる気がしていて、バレたらバレたでめちゃくちゃ焦るんですけど、学校のみんなに見つかった方が幾分気分がいいんじゃないかとかもよく考えていました。   今考えるとそれをしていたら余計浮いてたと思うので当時の小心さに助かったのですが、そういうことばかりよくよぎっていましたね。ちなみにセツコという名前も中高生の時に作った変なアカウントの名前がそのまま受け継がれているので、この詞を見た時はちょっと嬉しかったです。   こうでなきゃいけないという思いと無理に変わりたくない自分の板挟みで、朝も昼も夜も疲れて怠い。たまにトラウマのフラッシュバックとか恐怖の出来事に震えながら耐えるも、拒否したり突っぱねたりすることはできないまま悶々と10代を過ごしていた自分にとって、この曲はまさにその頃の私の1日です。   そして鎮痛剤代わりに布団の中で永遠リピートしていたダウナーポップな楽曲たちの雰囲気に近くて、空白ごっことしては珍しい曲ですが個人的にはルーツ的に感じています。マイアンセム、ノスタルジー。皆さんも是非癖になって朝まで、昼まで聴いてください。   <空白ごっこ・セツコ> ◆紹介曲「 サンデーミュージックエモーション 」 作詞:koyori 作曲:koyori   ◆1st Full Album『マイナスゼロ』 2023年11月8日発売   <収録曲> 1.go around 2.ゴウスト 3.乱 4.ゼッタイゼツメイ 5.色鯉 6.びろう 7.羽化 8.ラストストロウ 9.サンデーミュージックエモーション 10.かみさま 11.ファジー 12.サンクチュアリ 13.come around  

    2023/11/22

  • odol
    初めてodolのメンバー3人で歌詞を書いた曲。
    初めてodolのメンバー3人で歌詞を書いた曲。

    odol

    初めてodolのメンバー3人で歌詞を書いた曲。

     2023年11月15日に“odol”がNew Album『DISTANCES』をリリース! 今作は、JR東海『会うって、特別だったんだ。』TVCMソング「望み」をはじめとする2021年11月以降にリリースされた6曲に、未発表の新曲を6曲加えた全12曲を収録。また、来春にはアナログレコードでリリースすることも予定されております。    さて、今日のうたコラムではそんな“odol”のミゾベリョウによる歌詞エッセイを2週連続でお届け! 今回は第2弾。綴っていただいたのは、収録曲「 Distances 」にまつわるお話です。odolとして初めてメンバー3人で作詞を行い、そしてミゾベリョウ自身も初めて誰かとともに歌詞を書いたこの曲。もっとも大事にしたテーマとは…。ぜひ歌詞と併せて、エッセイを受け取ってください。 前回、歌詞を書くことの難しさについてのエッセイをお届けしました。   僕らodolが11月15日にリリースした『DISTANCES』というアルバム。特に制作の後半はなかなか思うように歌詞ができず、音の方はできているのに歌詞を待ってもらうというもどかしい時間もありました。   ある曲では完全にフィクションで歌詞を書いてみたり、ある曲では曲を通してダブルミーニングで書いてみたり、自分の中では色々な角度からアプローチを試し、結果的には歌詞としてもバリエーション豊かな一枚になったのではないかと思っています。   そんな試行錯誤をした今作の中には、初めてodolのメンバー3人で歌詞を書いた曲があります。 それが、このアルバムの表題曲にもなっている「 Distances 」という楽曲。 odolとしては僕以外の誰かが作詞をすることが初めてですし、僕にとっては誰かと一緒に歌詞を書くということも初めてのことでした。   僕の思いつきとおそらくあまりに歌詞が進んでいない状況から、他のメンバー2人は快くその案を受け入れてくれ、まずは3人で1曲の歌詞を書くならばどんなテーマで書くべきなのか、という話をすることから始まりました。   この曲で何度も出てくるように、言葉を通して何かを表現しようとしても、意味やニュアンスは“こぼれ落ちて”しまい、自分の表現したいことが100%伝わるということはないと思っています。しかしだからこそ、言葉にしなくても伝わる瞬間があることやその素晴らしさを僕らは知っているはずだとも思っています。それが、僕たちがこの曲を作るときに決めた出発点であり、終着点でした。   この曲の歌詞作りは、歌いたい内容そのままに難航しました。当たり前ですがやはりメロディに対しての解釈もおのおの違いますし、やはり僕の場合は誰か他の人が作った歌詞を歌うという違和感はレコーディング当日までありました。   ただ、なんとか当日まで歌詞をああでもないこうでもないと変え、この曲を歌い終えたときにその違和感は消えていて、自分の歌になったという感覚が確かにありました。すでにリリースされているので、よかったら聴いてみてくださいね。   初めての作詞:odol、また挑戦してみたい気もしますが、次はいったいどんなテーマになるんだろう。   <odol・ミゾベリョウ> ◆紹介曲「 Distances 」 作詞:odol 作曲:森山公稀 ◆New Album『DISTANCES』 2023年11月15日発売   <収録曲> 01. 望み 02. 幸せ? 03. 本当の顔 04. 今日も僕らは忙しい 05. reverie 06. 君を思い出してしまうよ 07. 遠い街 08. 泳ぎだしたら 09. 幽霊 10. 三月 11. Distances 12. 時間と距離と僕らの旅 (Rearrange)

    2023/11/21

  • シナリオアート
    いつか死ぬことを忘れるな。
    いつか死ぬことを忘れるな。

    シナリオアート

    いつか死ぬことを忘れるな。

     2023年10月11日に“シナリオアート”が新曲「センシィティブガール」をリリースしました。これまでにないベーシックなバンドサウンドで構成された楽曲となっており、現代の消費社会に対するアンチテーゼを表現した逸曲。またシナリオアートらしい異世界たっぷりな歌詞にも注目です。    さて、今日のうたコラムではそんな“シナリオアート”による歌詞エッセイを2週連続でお届け! 今回は第1弾。綴っていただいたのは、新曲「 センシティブガール 」にまつわるお話です。荒々しく、歪んでいて、初期衝動な音が込められた楽曲になった理由とは。そして「メメントモリ」というワードが自身に刺さるのは…。歌詞と併せて、エッセイを受け取ってください。 誰かの宝物になる音楽を作りたい。 誰かのお守りになる楽曲を作りたい。 過去の自分を越えたい。 新しい発明をしたい。 そして自分が一生モノだっておもえる音楽を作りたい。   様々な思いを巡らせながら、気合をいれて曲を作ろうとすると、筆が進まない。 完成間近に、はて? これでよいのか? とぐしゃぐしゃに丸めてゴミ箱に捨ててしまう。 気づけば、1年3ヶ月も楽曲をリリースしていなかった。   どれだけ情熱をもって挑んでも、彫刻のように少しずつ繊細に作り上げても だれにも届かないような虚しい気持ちがあるが、あの超大作な映画も 忙しい現代人にかかれば早送りで、要点だけみる程度の価値しかない。   現代の僕らが一日に触れる情報は、江戸時代の1年分、平安時代の一生分だって言われている(しらんけど)。こんなにコンテンツに溢れかえった世界で、なにをうじうじやってんのか?   悩んでばっかりいないで、まず世間に投げかけてみろよ! そうやって数年かけて描いた繊細な絵を、破り捨てるような瞬間を、この音楽にこめた。   荒々しくって、歪んでいて、初期衝動な音を込めてみた。   歌詞の中にある「メメントモリ」というワード ラテン語で「いつか死ぬことを忘れるな」という意味あいの言葉を歌っている。   まさに自分に刺さるワードなのだ。最近は身近な人が病気になったり、突然いなくなることが多いのだが、それでもなんだか自分だけ死なない気がする、どこか楽天的な自分がいて   ちゃんとメメントモリを自覚しながら生きているのは、倍速で映画を見るセンシティブガール、アンドボーイなのじゃないか? と思うのだ。   そして「考える前にまずやってみろ!それも今すぐやれ!」という自分を鼓舞するような楽曲ができた。 サビまでちょっと長い曲に、果たしてどれだけの初聴きの人がついてこれるか   「センシティブガール」ぜひ聴いてくださいませ。   <シナリオアート Gt/Vo ハヤシコウスケ> ◆紹介曲「 センシティブガール 」 作詞:ハヤシコウスケ 作曲:ハヤシコウスケ・ハットリクミコ・ヤマシタタカヒサ

    2023/11/20

  • MACO
    ラブソングは処方箋
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    MACO

    ラブソングは処方箋

     2023年9月20日に“MACO”が約1年半ぶりの新曲「ラブソング」をリリースしました。同曲は、TikTok上で100万回再生を瞬く間に超え、多くのファンから「フルで聴きたい」「待ってたよ」「リリースして欲しい」という声が寄せられていたもの。夏の終わりをテーマにした切ない楽曲で、そのどこか懐かしいメロディーが印象的な1曲です。    今日のうたコラムではそんな“MACO”による歌詞エッセイをお届け! 綴っていただいたのは、新曲「 ラブソング 」にまつわるお話です。今日は心が満たされていて、なんだか幸せなあなたへ。今日は何かが足りなくて、なんだか寂しいあなたへ。この歌詞とエッセイを受け取ってください。 薬や酒でブーストしても 残るのは孤独と疲労 あとアセトアルデヒド 趣味、Netflix、ちいかわよりも 私の心の穴を埋めるもの 結局それは君の存在だと みな心のどこかでわかってる 君の言葉肌の温度その声のうわずり 嬉しそうに話すとき 聞こえる呼吸の音に 幸せを感じて 私の体の一部になる そんな気がする   メモを開いて歌詞になって歌になる   あなたの顔を見ると この世の全ての愛を知るような そんな気になる 手を洗ってうがいをして 部屋着に着替えてから 私を抱きしめる “今日もお疲れ様” 私を抱きしめる 一日の全てがここに溶ける 作ってたお味噌汁が吹き出す音で 慌ててこちらの世界へ戻る   そんな日常がラブソングになる       ラブソングは多分処方箋   今日は心が満たされていて 何を見ても微笑ましく なんか幸せで涙がでます ではこちらの曲出しておきます 副作用でいつもの景色が特別に見えるかもしれません それがやめられないのです   今日は何かが足りないです きっと彼の存在です 思い出に浸りたい、そんな感じです ではこちらの曲出しておきます 副作用で少し辛くなるかもしれません でもそれがまた心地良いのです   自分で自分に処方する 自傷行為に近いときもある     誰かのラブソングが 本物か偽物かはどうでもいい 君の一部になれればなんだって本物だから 音楽ってそういうもの   例え心の穴を埋められなくても 余計に傷がえぐられても また笑える日まで 頓服として飲む   もう一生彼に会えないのなら 君の好きなラブソングを一生飲み続ければいい   君の一部になれたら 少しだけ強くなれる気が、する?     大好きなあの人のラブソング もう何百回聴いたかな 心が何度擦り減っても あの曲がいつも背中を支えたり押したりして   気付けば今日も息をして 私は作る側として 日常をななめに見たり 真っ直ぐ見たり 上から眺めたり 振り返ったりしてる   今日も世界のどこかで イヤフォンで、スピーカーで 街中で、タクシーで、電車の中で、 部屋の中で、トイレの中で   あなたは、私は、 ラブソングを何錠も飲む。   <MACO> ◆紹介曲「 ラブソング 」 作詞:MACO 作曲:Tana.H・KOSUKE

    2023/11/18

  • SARD UNDERGROUND
    いろんな“すき”を探している。
    いろんな“すき”を探している。

    SARD UNDERGROUND

    いろんな“すき”を探している。

     来年2024年9月18日に“SARD UNDERGROUND”がデビュー5周年を迎えます(アーティスト写真:坂本ひろ美(Key)、神野友亜(Vo)、杉岡泉美(Ba))。彼女たちは、令和の時代に“ZARD 永遠のスタンダード・ナンバー”を継なぐトリビュートバンド。2019年にZARDの数々の名曲が詰め込まれたトリビュートカバーアルバムでデビュー。そして現在に至るまで、数々のZARDのカバー曲と、坂井泉水の未公開詞によるオリジナル曲の他、ボーカル神野友亜によるオリジナル曲を発表し続けております。    さて、今日のうたコラムではそんなアニバーサリーに向けて“SARD UNDERGROUND”の神野友亜による歌詞エッセイを1年を通じ、12ヶ月連続でお届け!今回は第3弾です。綴っていただいたのは楽曲「 オレンジ色 」にも通ずるお話。気持ちいい天気の日にしたくなる散歩。神野友亜がその帰り道で決めているとある“ルール”とは…? 秋の空は天候が変わりやすく、心も揺れやすい。 どの季節も快晴の空が一番好きだけれど、 雨上がりの少し湿った空や、 可愛らしい形の雲がぽつぽつと浮いている空も好き。   気持ちいい天気の日は、その日が休日だとなおさら、外に出ないと勿体無い。   近くの公園で本を読んでみたり、 近くのカフェを探索してみたり、 子供たちのキャッキャという声に心を和ませたり。 近くでなくても、行きたい場所リストから一つ選んで、そこを目指すのもいい。   でも、私が一番好きなのは、行き当たりばったりの旅。 行き先は決めずに、 歩いたり、たまに電車やバスに乗ったり、 何も考えず、ただ景色を楽しみながら進む。 そうしていると、いつもずいぶん遠くまで来ていて、気がつけば三つの県を跨いでいた…なんてこともありました。   それにしても、紅葉に包まれた街並みのあたたかさには毎年驚かされる。 心の中の冷たい空気を全部入れ替えてくれるみたい。   帰り道は、“来た道を同じようには帰らない”というのが私のルール。 違う線の電車に乗ったり、同じ道路を歩くなら、横断歩道を渡って反対側の道を歩く。 そうやっていつも新しい景色を求めて、その日に出逢う、いろんな“すき”を探している。 好きなことが増えると、同時にまた一つ自分を好きになれる気がする。   散歩の後はいつも心が優しくなっていて、 そんな心につい微笑んでしまいます。   秋は食べ物も魅力的。 私の推しは、きのこたっぷりの炊き込みご飯。 今年も既に三回は作っています。 今も食べたい…。   オレンジに染まる葉っぱが落ちたら、ぎこちなく漂いはじめる冬の香り。 冬の散歩はどんな出逢いがあるのでしょう。 また散歩をしよう。 <SARD UNDERGROUND・神野友亜> ◆紹介曲「 オレンジ色 」 作詞:神野友亜 作曲:川島だりあ・Chris

    2023/11/17

  • アマイワナ
    こんな私だって、君の荷物ならもつわ!
    こんな私だって、君の荷物ならもつわ!

    アマイワナ

    こんな私だって、君の荷物ならもつわ!

     2023年10月18日に“アマイワナ”が配信ミニアルバム『SWEET SWEET SWEET』をリリースしました。今作には、今年リリースされた「恋泥棒」「上海逢引」を含む全7曲が収録されております。ピチカート・ファイヴのカバー「メッセージ・ソング」も必聴。さらに、自身初となるツアー『SWEET SWEET SWEET RELEASE TOUR』を大阪、東京で開催!    さて、今日のうたコラムではそんな“アマイワナ”による歌詞エッセイを3週連続でお届け。今回は第2弾です。綴っていただいたのは、収録曲「 上海逢引 」にまつわるお話です。3年前にリリースした「 上海惑星 」のアンサーソングであるこの曲。時を経た<私>のある成長とは…。歌詞と併せて、エッセイをお楽しみください! 「 上海逢引 」は3年前にリリースした「 上海惑星 」という曲のアンサーソングなの。10代の時、船に乗って優雅に上海に行くのを夢見ていた少女が、今年は夢にまで見た上海に、飛行機でひとっ飛びしちゃった。自由に世界を飛び回れるようになった開放感と、私自身の成長を書いた物語よ。    その日はとあるテレビの収録で、念のため衣装を3パターン用意して欲しいとのことで、3パターンの衣装を詰めたボストンバッグを持って京都からバスに飛び乗った。夜な夜な走り続けたバスから降ろされ、早朝の新宿を放浪し、すでにヘトヘトになりながら、テレビ局へと向かっていた。   当時、担当してくれていた若いマネージャーは、小さなリュック一つで現れ、とにかくよく喋りながらスタスタと歩いた。長い階段に差し掛かったというのに、それでも、やっぱり楽しそうにおしゃべりしながら歩くので、私は、  「こ~んなに大きな荷物を持って、階段を上がりますよ~! ちなみに、私、今からテレビに出演するんですよ~!? 仕事する前に、もう体力限界です!」と、言わんばかりの顔で圧を送ってみた。   すると彼は、 「ワナさん、荷物大きいですね! 僕、ミニマリストに憧れて、荷物は最小限なんです!」と言った。    そうだわ! 自分の荷物を自分で持つのは当たり前のことだもの。事実、私は、「重たい荷物持って! お願い!」と口に出しては言ってない。  まさに“ゆとり”と“さとり”の一騎打ちだった!    「重たい荷物持って!お願い!」(上海惑星)    「重たい荷物」というのは、私にとって、大きな意味を持っている。今回のように、物理的に重たい荷物ということもあるが、この世には色んな荷物があって、私はこれまで、重たいたくさんの荷物を黙って持ってあげる人に出会った。そして、私が尊敬し、信頼する人は、みんな共通して、たくさんの人の色んなものをひょいと、持ってあげている。力持ちだ。そのような人に出会って今の私がある。   「こんな私だって、君の荷物ならもつわ!」(上海逢引)    あれから3年が経って、自分の荷物のみならず、もう、他人の荷物まで持とうとしている今の私の気持ち書いたのが「上海逢引」なのよ。   <アマイワナ> ◆紹介曲 「 上海惑星 」 作詞:アマイワナ 作曲:アマイワナ 「 上海逢引 」 作詞:アマイワナ 作曲:アマイワナ ◆配信ミニアルバム『SWEET SWEET SWEET』 2023年10月18日発売 https://amaiwana.lnk.to/sweet <収録曲> 1.恋泥棒(Album ver.) 2.チョコレートレモネード 3.Jane 4.シャイニーガール 5.上海逢引 6.Sweet Trap 7.メッセージ・ソング ◆LIVE ●SWEET SWEET SWEET RELEASE TOUR 11月17日(金) 18:30/19:00 @大阪SOCORE FACTORY w/幽体コミュニケーションズ、Set Free   11月19日(日) 18:30/19:00 @京都nano ※凱旋ワンマン   12月1日(金) 18:30/19:00 @渋谷eggman Presented by AMAIWANA & eggman w/Billyrrom、BROTHER SUN SISTER MOON、浪漫革命   チケット代:前売\3000/当日\3500(+D代) 一般発売日:10月7日(土)10:00 https://eplus.jp/amaiwana/

    2023/11/16

  • 空白ごっこ
    水の中を泳ぐ魚の情景描写とその子が浮かんで。
    水の中を泳ぐ魚の情景描写とその子が浮かんで。

    空白ごっこ

    水の中を泳ぐ魚の情景描写とその子が浮かんで。

     2023年11月8日に“空白ごっこ”が1st Full Album『マイナスゼロ』をリリースしました。今作には、「go around」「ゴウスト」「乱」「色鯉」「羽化」「サンデーミュージックエモーション」「come around」という新曲7曲に加え、すでに収録が発表されている既発曲を含めた全13曲が収録されております。    さて、今日のうたコラムでは“空白ごっこ”のセツコによる歌詞エッセイを3週連続でお届け。今回は第2弾です。綴っていただいたのは、収録曲「 色鯉 」にまつわるお話です。大切なひとにとって<僕じゃダメだとわかってしまう>。それでも、そのひとと共存して生きていきたい。そんな想いの込められた歌詞。エッセイと併せて受け取ってください。 今年の夏、友達から「仮になんだけど、死んでしまったらどうしよう」と連絡が来ました。その時の話とその子のことを歌詞に書いたのが色鯉です。   コミカルな話をするのが得意な面白い人で、破天荒の人騒がせタイプだけど死ぬとかどうとかそんな話はしないから結構動揺しました。しかもお昼の2時にってのがやけにリアル。   人がたまに当たってしまうちょっとした精神の揺らぎは見慣れているので持っていかれないのですが、これはそういうのじゃないなと思ってすぐに電車に乗りました。   長年の付き合いの中で思うその子の難しいところは、SOS的な連絡は来るものの直接的に援助をしようとすると必ず拒否してくるところです。   その日は久々に、しかも今までで一番ドキッとする連絡が来て一気に冷や汗をかきました。居ても立っても居られなくて勝手に電車に乗ったものの、許可を取っていなかったので「そっちに行こうか?」と連絡したんですがやっぱり断られました。   2、3年前にも、遊ぶ約束をした日に待ち合わせのファミレスに行ったら死にそうな顔をしていたことがあって、事情があまり良くなかったので原因を取り除こうとしたのですが「こんなんだって良い部分もあるから」と断られて特に何もできず。そういうことが何回かあって、その度に立ち入らせてくれなくての繰り返し。   私の好みや性格はその子の影響を半分くらい受けていて、特に思い入れが強い人です。友愛に加えて敬愛もあるし本当に素敵な子だから失いたくないけど、近づこうとすればするほど離れていっちゃう気がします。   「色鯉」は観賞用の綺麗な鯉のことを言うのですが、そういう池の中の優雅な鯉みたいにいつの間にかすり抜けていくし、と思ったらぽっと出のやつに寄り付いて苦しそうだし、私は私で選ばれないし頼られないから、その子にとって自分って何の意味があるんだろうと長く悩んだ時期がありました。   一人で抱えている辛いことも、愛情や恋っぽい幸福が欲しいということも、友人機能である私が提案する代替案では絶対に解決できないところがあって私じゃダメなんだろうなともどかしかったです。   今回ばっかりは私の不安を解消するというわがままとして、何回か格闘したのちに「寺を見に行かないか?」と提案をしたら物珍しさに引っかかって出てきてくれました。出てきたその子は夏の揚々とした感じを全て塗り替えるくらい暗かったですし、えへえへ声だけ笑っては目が全く笑わないので怖かったです。   寺を見た後、駄菓子買ったり安すぎるカラオケ屋でぐったりして一日過ごしました。そういうことがあった数日後にちょうどまだ仮タイトル状態の「色鯉」の歌詞を書くことになって、軽やかなキーボードとガムシャラにピッキングをしているギターが合わさったアップテンポなトラックに対して水の中を泳ぐ魚の情景描写とその子が浮かんでこの歌詞ができました。   「大事な友人だからこそ頼れない」とその子に言われたことがあって、なんだかちょっと寂しかったんですけど気持ちは分からなくないし、私が連れ出す場所じゃ息ができないような人もいると思います。年々良くはなってきているから共存を目指してゆっくり見ていこうと考えています。   会った翌々日くらいに恋の話とかされました。はあ。元気になってよかったです。   <空白ごっこ・セツコ>   ◆紹介曲「 色鯉 」 作詞:セツコ 作曲:針原翼 ◆1st Full Album『マイナスゼロ』 2023年11月8日発売   <収録曲> 1.go around 2.ゴウスト 3.乱 4.ゼッタイゼツメイ 5.色鯉 6.びろう 7.羽化 8.ラストストロウ 9.サンデーミュージックエモーション 10.かみさま 11.ファジー 12.サンクチュアリ 13.come around  

    2023/11/15

  • odol
    残された人生の中で、あと何曲作り、残せるのだろう。
    残された人生の中で、あと何曲作り、残せるのだろう。

    odol

    残された人生の中で、あと何曲作り、残せるのだろう。

     2023年11月15日に“odol”がNew Album『DISTANCES』をリリース! 今作は、JR東海『会うって、特別だったんだ。』TVCMソング「望み」をはじめとする2021年11月以降にリリースされた6曲に、未発表の新曲を6曲加えた全12曲を収録。また、来春にはアナログレコードでリリースすることも予定されております。    さて、今日のうたコラムではそんな“odol”のミゾベリョウによる歌詞エッセイを2週連続でお届け! 今回は第1弾。綴っていただいたのは、自身の歌詞に対する想い、向き合い方のお話です。何のために歌詞を書き続けているのか。そして今作を放つ今の気持ちは…。 歌詞を書くのは難しい。 楽曲のアレンジやメロディができあがってから歌詞を書いていくのが僕のスタイル。そもそも僕のバンドには、作詞をする僕の他に作曲をするメンバーが居て、最終的には彼と一緒にメロディと歌詞をブラッシュアップします。   彼が作る曲の断片や、そのデモに入った音色なんかを頼りに歌詞を書いていくことが多いのですが、他人の書いた曲に言葉を乗せる以上、どんな理由でその言葉を歌おうと思ったのかを説明できる必要があると思っています。   深く自分の心の奥へ潜っていき、向き合う作業は多くの場合すごく苦しい作業。思っていることや感じたことをわざわざ歌にして、それを録音してこの世の中へ向けて発表するのであれば、大層な理由が必要な気がするし、生半可なものなど作れないとも感じてしまいます。   何日も粘って考えたところで、書いては消してを繰り返した結果一文字も残らないことも多くあります。メロディができあがって一ヶ月以上の時間があっても、レコーディングの日まで完成しないということがほとんどです。 もっと肩の力を抜いて書いてみればと言われることもありますが、それもまた難しいものですね。   毎回毎回“なんとかできた、次はもう作れないかも”の繰り返しです。それらが12個集まって、今年ひとつのアルバムが完成しました。   最初に作った曲の歌詞を書いていたのはもう2年以上も前のこと。世の中の状況もいろいろと変わったように思うし、自分の心境が変わってきている部分もあって、自分の曲なのに改めて聴いてみると発見があったりもします。   そうやって悩みながら作った曲たち、定型文のような感じもしますが色々な場所で聴いてくださいと発言するたび、その気持ちに嘘はないと確信します。   残された人生の中で、あと何曲作り、残せるのだろう。今回の楽曲を聴いてくれた人たちの反応を見るたび、聞くたび、また新しい曲を作ろうという気持ちが湧いてきます。 やっぱり僕は誰かに聴かせるために歌詞を書いていたんですね。簡単に書けはしないけど。   <odol・ミゾベリョウ>   ◆New Album『DISTANCES』 2023年11月15日発売   <収録曲> 01. 望み 02. 幸せ? 03. 本当の顔 04. 今日も僕らは忙しい 05. reverie 06. 君を思い出してしまうよ 07. 遠い街 08. 泳ぎだしたら 09. 幽霊 10. 三月 11. Distances 12. 時間と距離と僕らの旅 (Rearrange)

    2023/11/14

  • Plastic Tree
    バンドを長く続けて来られた一つの原動力。
    バンドを長く続けて来られた一つの原動力。

    Plastic Tree

    バンドを長く続けて来られた一つの原動力。

     2023年12月13日に“Plastic Tree”がニューシングル「ざわめき」をリリース! 今作は7月にリリースされた「痣花」から引き続き、A5サイズ・全60ページのフォトブックレット仕様の完全生産限定パッケージでのリリースとなります。カメラマンの中野敬久氏が撮り下ろした写真で構成された豪華仕様となっているので、ぜひチェックを!    さて、今日のうたコラムではそんな“Plastic Tree”の長谷川正による歌詞エッセイをお届け! 綴っていただいたのは、歌詞先行公開もスタートした新曲「 ざわめき 」にまつわるお話です。作曲段階で形にしたイメージ、そして作詞段階で大切にした自分たちの感情は…。ぜひ歌詞と併せて、エッセイを受け取ってください。 自分の中で曲を作るパターンは二つあるのです。 「閃めきが浮かぶもの」と「徐々に構築してゆくもの」。   今回僕たちPlastic Treeが発表した新曲「ざわめき」は作曲段階では前者の要素が強かったのです。 ライブシーンも以前のような勢いを取り戻しつつある中、今のバンドが持つ雰囲気で、どのような曲をライブで演奏していたらカッコいいかな? というイメージを衝動的に形にした感じです。   対して、歌詞も含めた全体像に関しては後者の要素も色濃く出ています。 自分が作ったメロディやリズムに各メンバーのアイディアやセンスを落とし込んでいって楽曲を完成させる…こういった制作方法は繊細さや丁寧さを求められる一方、「バンドらしさを表現する」という自分たちの感情を最も端的に伝えられるように思うのです。   もう少し楽曲についてのディテールに触れると、音楽面では「ロックバンドとしての機能美が備わっている楽曲」という部分を求めました。そこに自分が思う普遍性を感じるメロディを乗せる…という、これまでにも取り組んできた最もベーシックな方法論ともいえます。   絵に例えるとデッサンまではある程度しっかりと仕上げますが、そこから先の色彩感や立体感などはメンバーとともに描いてゆく感じになります。   もしかしたら描き始めた段階で予想していたものとは異なる可能性もありますが、大抵の場合は自分では発想出来なかった良い方向に行くのです。   「ざわめき」もまたこのような過程を経て完成した楽曲ですが、自分も含めて作る側が楽しみながら形にする事が出来たのは嬉しく思います。   こういった喜びがPlasic Treeというバンドを長く続けて来られた一つの原動力となっているのを今回も実感出来た「ざわめき」は自分にとってもメンバーにとっても、大切な一曲になったのではないかと思います。   音楽的な部分においても、歌詞の一言一言においても、しっかりとPlastic Treeならではの世界観を持った一曲だと思いますので、どうか皆様にもお楽しみ頂けたらと願っております。   <Plastic Tree・長谷川正> ◆紹介曲「 ざわめき 」 作詞:有村竜太朗 作曲:長谷川正 ◆ニューシングル「ざわめき」 2023年12月13日発売    

    2023/11/10

  • アマイワナ
    恋をする女の子が放つパワーに勝るものはないでしょう?
    恋をする女の子が放つパワーに勝るものはないでしょう?

    アマイワナ

    恋をする女の子が放つパワーに勝るものはないでしょう?

     2023年10月18日に“アマイワナ”が配信ミニアルバム『SWEET SWEET SWEET』をリリースしました。今作には、今年リリースされた「恋泥棒」「上海逢引」を含む全7曲が収録されております。ピチカート・ファイヴのカバー「メッセージ・ソング」も必聴。さらに、自身初となるツアー『SWEET SWEET SWEET RELEASE TOUR』を大阪、東京で開催!    さて、今日のうたコラムでは“アマイワナ”による歌詞エッセイを3週連続でお届け。今回は第1弾です。綴っていただいたのは、今作『SWEET SWEET SWEET』に詰まっているテーマ。そして収録曲「 Sweet Trap 」にまつわるお話。音楽もファッションも、自分自身の在り方も、他人にどう思われるかを考えてしまう。そんなあなたにこの歌詞とエッセイが届きますように。 ミニアルバム『SWEET SWEET SWEET』をリリースしました。せっかくの機会なので、この作品の中身を、色んな角度からお伝えしてみようと思います。   正直なところ、歌詞を先に書くのか、曲が先なのか、実体験に基づいているのか、全くの妄想か、などのよくある質問の明確な答えを私はまだ出せていないのです。そもそも、私の頭の中に色んな角度から入り込んで来た、色んな形、色んな色、色んなメッセージ、色んな情報を、歌詞という形に処理しているわけなので、それがどうゆう処理なのか、自分で分析したことがないのです。そこで今回、自由に歌詞について書かせて頂ける機会に、パラパラと思い起こしてみようと思います。   今作のタイトル『SWEET SWEET SWEET』はつまり、甘い甘い甘い!ってこと。収録曲の内容でもあり、私の名前でもあり、今回もしっかりインスパイアされた、渋谷系エッセンスでもあるの。   ちなみに、前作までは、コロナ禍での制作だったので、前向きに可愛く生きようとしても制限があることや、自由ではないことへの不満が、歌詞の中にいっぱい詰まっていたのに対して、今作は、制限や不満の気持ちや、アイロニックな要素も入ってこない。ただ真っ直ぐに、可愛く生きる女の子の純粋なパワーが詰まっている。いつもパンクで反骨的な私ですが、今回ばかりは、素直が一番強いと思いました。だって恋をする女の子が放つパワーに勝るものはないでしょう?   「Sweet Trap」という曲は、女の子が可愛く生きようとするためのパワーを、間違えなく発揮してほしいと思って作った曲なの(いつも言っていますが、自分が女だから女の子と言っているだけで、女の子でも男の子でもどちらにしても)。誰にも搾取されないで、遠慮せず、自分を大事にして、今、可愛い自分を楽しんでほしいのです。   そして、タイトルの訳は「アマイワナ」。つまり私のこと。この曲はアマイワナが作り出されたきっかけになる原体験について歌っているの。   私は、子供の頃から、流行っているおもちゃや文房具があっても、みんなが持っているなら、逆に欲しいと思わなかった。当たり前のように、文化祭でクラスTシャツを着るのも嫌だったし、みんなと同じ靴を履くのが嫌だったから、ついに一度もローファーを履かずに学生時代を終えた。尖っているとか、変わり者と言われたら否定はできないけれど、私にとってはとってもシンプルな感情だった。みんなと同じものよりも、自分が可愛いと思うものだけを身につけたかった。   私は10代のときから、音楽活動をしていて、音楽もファッションも大好きだったけど、当時なんとなく、若い女の子が着飾って歌を歌うと、純粋に曲を受け入れてもらえない気がしていた。音楽をするなら、飾り気なくカッコよくしていないと舐められる! という気持ちになる場面が何度もあった。そんなある日、衣装を選びながら、ふと『これちょっと可愛すぎるかな??』と言った。すると母が『可愛いに過ぎることなんてある?』『可愛くいることを恐れないでね!』と冗談みたいな感じで笑いながら言ったことがあった。   可愛いと思われることを恐れることってあるんだと気がついた瞬間だったかもしれない。   こんな私でさえ、他人にどう思われるかを考えて、好きな服を選べないということがあるんだということに驚いた。   そして、ちょうどその頃に、アマイワナという名前になって、もっと自由に音楽もファッションも、自分が可愛いと思うことを貫いていこう!というテーマで歌い始めたってわけ。   私の声はとても小さいけど、誰かに届くまでずっと歌い続けるの。   そんな曲です。   恋をする女の子のパワーが詰まった作品だと言いつつも、結局、恋してばかりではいられない、いつまでもパンクな私だったってわけね。   <アマイワナ> ◆紹介曲「 Sweet Trap 」 作詞:アマイワナ 作曲:アマイワナ ◆配信ミニアルバム『SWEET SWEET SWEET』 2023年10月18日発売 https://amaiwana.lnk.to/sweet <収録曲> 1.恋泥棒(Album ver.) 2.チョコレートレモネード 3.Jane 4.シャイニーガール 5.上海逢引 6.Sweet Trap 7.メッセージ・ソング ◆LIVE ●SWEET SWEET SWEET RELEASE TOUR 11月17日(金) 18:30/19:00 @大阪SOCORE FACTORY w/幽体コミュニケーションズ、Set Free   11月19日(日) 18:30/19:00 @京都nano ※凱旋ワンマン   12月1日(金) 18:30/19:00 @渋谷eggman Presented by AMAIWANA & eggman w/Billyrrom、BROTHER SUN SISTER MOON、浪漫革命   チケット代:前売\3000/当日\3500(+D代) 一般発売日:10月7日(土)10:00 https://eplus.jp/amaiwana/

    2023/11/09

  • 空白ごっこ
    消えたいと思うことって案外ぽっと現れるなと思います。
    消えたいと思うことって案外ぽっと現れるなと思います。

    空白ごっこ

    消えたいと思うことって案外ぽっと現れるなと思います。

     2023年11月8日に“空白ごっこ”が1st Full Album『マイナスゼロ』をリリースしました。今作には、「go around」「ゴウスト」「乱」「色鯉」「羽化」「サンデーミュージックエモーション」「come around」という新曲7曲に加え、すでに収録が発表されている既発曲を含めた全13曲が収録されております。    さて、今日のうたコラムではそんな“空白ごっこ”のセツコによる歌詞エッセイを3週連続でお届け。今回は第1弾です。綴っていただいたのは収録曲「 ゴウスト 」にまつわるお話。みなさんはふいに「消えたい」と思うことはありませんか? 消えたい本音も、それを他者に見せたくないジレンマも、丸々隠さずに書いた歌詞と併せて、このエッセイを受け取ってください。 消えたいと思うことって案外ぽっと現れるなと思います。電車に乗ってる時に不意にこのまま全部捨てて遠くに行こうと思ったり、玄関で靴を脱いだ時に失踪しようかなとか浮かんだり、急にSNSを全部消したくなったり…。振り返ってみたら背景とかがちゃんとあるけど現れるときは突然でかなり支配的だからどうすればいいのかよく困っちゃう。   「ゴウスト」というタイトルはスラングの“ghost”がきっかけになっていて、突然連絡が取れなくなったりいなくなってしまう様を示します。作曲者の針原さんが、この曲を作ってる中で追い詰められて消えたいという気持ちが生まれたことからこのテーマで歌詞を書くことになったのですが、私も想像以上に書くのに苦戦しました。喜怒哀楽の次に“消”ってあってもいいんじゃないかってくらい身近なものだけど、だからこそしっかりと押さえつけて考えないようにしていたからです。   というのも、消えたいって先にも書いたようにふらっと現れる癖にとにかく苦しいんです。脳が死んだまま静かな暗闇に呑まれる時もあれば原因不明の発作みたいになって涙が止まらないときもある。こんなものとまともに向き合ってられるかよ!(泣)って感じだったので長いこと嘘とかおふざけをしながら乗りこなすスタイルでやっていました。   そしたら自分の本音をキャッチするのがどんどん難しくなっていったし、何を言おう、書こうにも出てくる言葉が全部嘘っぽくなってしまって。一番悲惨だったのは年始に人から「悲しむことを怠っちゃったんだね」と何かの拍子に言われたことをきっかけに、試しに1人で「悲しい」と言おうとしたら「か、か、かな、かなし」と壊れかけロボ化していたことです。あり得ねーだろと思ったんですが、そういうの諸々含めてちゃんとひん曲がっちゃった部分と向き合わないと悲しきモンスターになっちゃうなとよく考えます。「ゴウスト」もそういう考えの元で詞を書きました。   歌詞自体<こんなSOS 聞こえがチープか>とか思ってもないのに<全部嫌って>と書いたりだとか、本音を言ってはすぐ濁すものになっているなと思います。硬くて重たいし、全然可愛げがない。けど良く見せようとしていない文章です。辛いなんて言っても仕方ないから言いたくないし、人一倍暗いのがバレたくない。思い出したくないこともたくさんある。でも全部消えはしないからどうすればいいかわかんない。こういうジレンマを丸々隠さず、公に見られる場所に書き残せたこと自体が今の精一杯の素直さで、少し前じゃできなかったです。認知療法みたいですね。   曲を聴いて歌詞を見て共感してくださる人たちは真面目なんだな~と思います。真面目って言葉、私もよく言われるんですがあんまり好きじゃないので言い換えると真っ直ぐだなということです。自分の嫌なところも他と同等かそれ以上にまっすぐ見つめているからこそ苦しいだろうし生きづらいだろうなと思います。でも随分と愛らしいですから、考えるのが辛くなったりいっぱいいっぱいで消えたくてどうしようもなくなったらこの曲を命綱とかにして、ちょっとでもマシになったらスキップとかしてねー!☆~(ゝ。∂)   <空白ごっこ・セツコ> ◆紹介曲「 ゴウスト 」 作詞:セツコ 作曲:針原翼 ◆1st Full Album『マイナスゼロ』 2023年11月8日発売   <収録曲> 1.go around 2.ゴウスト 3.乱 4.ゼッタイゼツメイ 5.色鯉 6.びろう 7.羽化 8.ラストストロウ 9.サンデーミュージックエモーション 10.かみさま 11.ファジー 12.サンクチュアリ 13.come around  

    2023/11/08

  • SIX LOUNGE
    ダチュラ
    ダチュラ

    SIX LOUNGE

    ダチュラ

     2023年9月20日に“SIX LOUNGE”がニューアルバム『FANFARE』をリリースしました。バンドにとって約2年半のアルバムとなる今作は、話題曲「リカ」や「エバーグリーン」、TVアニメ『僕のヒーローアカデミア』6期 第2クールEDテーマに起用されていた「キタカゼ」など、SIX LOUNGEの魅力がたっぷり詰まった一枚となっております。    さて、今日のうたコラムではそんな“SIX LOUNGE”のナガマツシンタロウによる歌詞エッセイを2ヶ月連続でお届け! 今回は第2弾。綴っていただいたのは、収録曲「 俺たちのファンファーレ 」にまつわるお話です。“愛は凶器”だとしたらきっと“言葉”は…。今日まで生きてきたあなたへ。この歌詞とエッセイを受け取ってください。 一寸先も見えないほど、濃霧がピッと張り詰めて、何をするにも手探りで、 失敗すれば叩かれる。 会いたい人にも会えない。 ちょっと気を抜けば、もう何もしたくない、そんな、無気力という、地獄がすぐそばにある。   そんなどうしょうもない時代を、この身を持って、経験してきた。   誰もが、孤独を抱えている。 強い人なんていない。 たまに、鈍感な人がいる。 そういう人は強く見えるけれど、気付かないうちに痛みが溜まって、大きく膨れ上がり、いつか、急に爆発してしまう。   そろそろ、 お互いの生存確認をしよう。 もうずっと、我慢してきたね。 何度も悔しい思いをした。 目を腫らせて、声にならず飲み込んだ叫びが、奇形の花になって、その身体の中を蝕んだ。 永遠に終わらない夜が何度もあった。自分と闘った。 だけど、君はその夜に勝った。 その度に、同じ太陽に抱きしめられてきた。 ほら、空は、決まって晴れだったはず。 痛みを繰り返して、繰り返して、でも、結局少しも強くなれずに、君は今、この文章を読んでいる。   27年生きて、知ったこと。   言葉だけで人は簡単に殺せます。   前回、このコラムで「愛は凶器」だと言った。 それなら、言葉は「毒」だ。 相手から投げられた毒がいつか致死量を超えたとき、人は死ぬ。 こんなことを偉そうに言っている自分だって、たくさん人を傷つけてきた。 傷つけばいいと思って、しっかり毒を吐いた。 自分自身を守る手段だったのか。 その相手は、苦しかったと思う。 苦しめてしまった。 いや、その時は、苦しめたかった。 ここでそんな自白をしたところで、どうなるわけでもない。 そんな事はわかっている。 そうです。ナガマツシンタロウは、そういう人間です。 まったく、いい人なんかじゃない。 でも、毒というものは、使い方によっては薬になる。 ダチュラ。 自分の中の毒は捨てない。     このファンファーレが聞こえるか     最近調子どう?     俺は、あの日君がくれた、生きててくれてありがとうって言葉がとても嬉しかった。 そんな君も、今日まで生きててくれてありがとう。 次はいつ会えるかな。 何年ぶりかな。 もう飽きたかな。     君にいつか、俺たちの音楽が必要無くなっても、別に大丈夫です。     君だけの色使いで、あざやかに生きてください。     でも、死にたくなったら、呼んでください。   <SIX LOUNGE・ナガマツシンタロウ> ◆紹介曲「 俺たちのファンファーレ 」 作詞:ナガマツシンタロウ 作曲:ヤマグチユウモリ ◆NEW ALBUM『FANFARE』 2023年9月20日発売   <収録曲> 01.アナーキー・イン・ザ・人生 02.俺たちのファンファーレ 03.キタカゼ 04.エバーグリーン 05.merry bad end 06.モモコ 07.宿酔 08.エニグマ 09.HAYABUSA 10.恋人よ 11.僕と心臓 12.骨 13.アジアの王様 14.Paper Plane   -Bonus Track 15.リカ 16.夢みた君が大好きだ

    2023/11/07

  • カノエラナ
    救助船
    救助船

    カノエラナ

    救助船

     2023年11月1日に“カノエラナ”4th Single「Queen of the Night」をリリースしました。今作はTVアニメ『ティアムーン帝国物語~断頭台から始まる、姫の転生逆転ストーリー~』エンディングテーマ、TVアニメ『Helck』第2クール エンディングテーマ、そして、少女漫画誌「なかよし」で連載中の大人気作品『千紘くんは、あたし中毒。』イメージソングといった収録楽曲3曲全てがタイアップ楽曲で構成されております。    さて、今日のうたコラムではそんな“カノエラナ”による歌詞エッセイをお届け! 大きな波は望まないはずだったのに、自分の意思で大海原に向かっている今。その“航海中”の想いを綴っていただきました。ぜひ今作と併せて、エッセイを受け取ってください。 救助船   ゆらゆら飛んだ 海なら満ちた 遠いむかしの 記憶の底の 沈んでたのは ガラスの瓶の 内に潜るは 微かな香り   夏の匂いが 濃くなる前に 何処かへ行こう 約束をした 行く宛なんて わからないけど 大丈夫だよ 大丈夫だよ   大きくなると 小さくなって 砂の浜には 汚れが打って 大丈夫だと 言ったことさえ 遠いむかしの 記憶の底だ   広げた地図に 明日を記す ただひたすらに 海原を急く その時落ちた ガラスの瓶に ヒカリが消える 終わりを書いた   どんな時でも 進み続けた 航海やめた 船も見てきた 折り返しざま 肩を叩いて 駆ける言葉は 水面に消えた   誰よりずっと 知っているのに 誰よりずっと わからないまま 矛盾の中で しぶとく生きて 先へ進もう 先へ進もう   広げた地図に 明日は見えず ただひたすらに 海原を急く あの時落ちた ガラスの瓶に ヒカリかがやく 未来があった   巡り巡って 私へ戻る 私が生んだ 絶望のうた きっと今度は切望のうた ヒカリかがやく 希望を書いた   誰かにとって 胸を打つもの 誰かにとって 相容れぬもの 誰かにとって 見向かないもの 私にとって 大切なもの   きっと旅路は 無駄じゃなかった 多くの人の 熱さに触れた 帆を張るように 底の底から 空気を吐いて 音に変わった   海の底では 聴こえなかった 瓶の中では 聴こえなかった うたをうたおう なつかしいうた 離れないよう 強く結んだ   振り返ったら 近くにあった 遠回りでも 線は繋がる エンを縁取り 空に掲げる 私にとって 眩しい光   私の海は凪いでいる。 ほんのたまに少しだけゆれることもあるけれど、 基本的にはゆるやかな航海だ。 大きな波は望まない。 そう思って生きてきたのに、自分の意思で大海原に向かっている。 なぜ? わからない。 あまり自分のことがよくわからない。 ずっとずっと考えているけれど 私は自分がよくわからない。 わからないなりになんとかやってきた。 誤魔化すのは得意な方だ。 けれどもなんだかずっと不安定で、 どっちつかずの航海なのかもしれない。 矛盾矛盾矛盾。 私は自分を知っていきたい。 じゃないと他人もわからない。 日により自分が変わっても、 変わらない何かをつくりたい。   <カノエラナ> ◆4th Single「Queen of the Night」 2023年11月1日発売   <収録曲> 01. Queen of the Night 02. ヒカリ 03. ハニーホリック

    2023/11/06

  • 有華
    「絶対がない」からこそ恋は面白い。
    「絶対がない」からこそ恋は面白い。

    有華

    「絶対がない」からこそ恋は面白い。

     2023年10月25日に“有華”がMajor 1st Full Album『messy bag』をリリースしました。今作は、中身がごちゃごちゃに入っているバッグという意味で、ごちゃごちゃしている女の子のカバンのようにいろんなテイストの楽曲が詰まっているアルバムとなっております。新曲を含む全11曲を収録!    さて、今日のうたコラムでは“有華”による歌詞エッセイを2週連続でお届け! 今回は第2弾です。綴っていただいたのは、収録曲「 恋ごころ 」にまつわるお話。誰しもに当てはまる正解はないし、絶対もないのが恋。だからこそなかなか「好き」を伝えることができない。そんなあなたへ。この歌詞とエッセイを受け取ってください…! 恋をすると いつもの景色が180度違って見えたり ちょっとした言葉で心が浮いたり落ちたり 名前を呼ばれるだけで頭から声が離れなくなったり 普通だったら、いつもだったらの 私がどこにもいなくて 急にどこから現れたかもわからない迷子の私が登場し物語が始まる。   決まった道があるわけもなく 坂道や急カーブの道、時には真っ暗なトンネルもくぐったりして。 そしてたまに案内板が出る。 「こちらの道の方が近道になりそうですよ。」 確実な言葉は書いていない。 今までこの道を通った人にとって近道だった事が多いから ただそれだけ。倍率の話だけで書いてある。 答えがないのは相手が皆違うから。 絶対がないのだ。   そしてまた道に迷っていると 「りんご食べますか?」とたまたま出会った タイプの子が声をかけてくる。 そしてまんまと食べると倒れ込んでしまったり すごく不味かったりする。 体が弱っている時を狙って 優しい言葉をかけて大事な体、物だけを奪ったり そして捨てられたり。 目先の幸せを取ると痛い目を見る事がある。 絶対がないのだ。   でもその「絶対がない」からこそ 恋は面白い。   急展開して目をあけたらゴールに辿り着いていたり あと少しのところで振り出しに戻ったり 先が見えないからこそ楽しむ事ができる。   そして、人を好きになるからこそ 自分を知る事ができるのだ。   そんな気持ちを書いた歌が「恋ごころ」である。   まだまだ曲の中には書ききれなかった 「恋をするからこそ、、、」の心はたくさんあった。 でも、何より大抵の人が立ち止まるのは 「好き」が伝えられない事だ。 たった2文字なのに、1秒以内に言える言葉なのに 本当に好きな人には言えない。 だからこそ、この曲で伝えるも良し。 勇気をもらうのも良し。 好きな気持ちに気づくのも良し。 自由に受け取って欲しい。   何千年も前から今もそしてこれからも この世から去ったとしても「恋」は続いていく。 迷子になったとしても、傷だらけになったとしても それほど誰かを好きになり、愛することは 生きていく上で一番と言っていいほど 生きる意味を教えてくれる事だと私は思う。   <有華> ◆紹介曲「 恋ごころ 」 作詞:有華・内澤崇仁(androp) 作曲:内澤崇仁(androp)  ◆Major 1st Full Album『messy bag』 2023年10月25日発売   <収録曲> 01.Partner 02.Bestie 03.Baby you 04.恋ごころ 05.#Me 06.HAPPY DATE 07.Darling Darling 08.キミエール 09.ずるいね。 10.Gentleman 11.Baby you -Reprise-

    2023/11/02

  • reGretGirl
    この言葉をもらったから僕は大丈夫だ。
    この言葉をもらったから僕は大丈夫だ。

    reGretGirl

    この言葉をもらったから僕は大丈夫だ。

     2023年11月1日に“reGretGirl”がMajor 2nd EP『告白e.p.』をリリースしました。『生活e.p.』以来約2年ぶりとなる、「告白」がキーワードになった5曲入りEP。失恋に関する曲を多くリリースしているreGretGirlですが、今回は恋愛に限らず、「思いを伝える」という大局的な意味で、幅広い層に聞いてもらいたい作品となっております。    さて、今日のうたコラムではそんな“reGretGirl”の平部雅洋による歌詞エッセイをお届け! 綴っていただいたのは、収録曲「 月の色 」にまつわるお話です。ずっと“友達”だったふたり。ある日の彼女からの“告白”とは。そして僕からの“告白”とは…。今回は音声版もございます。本人の朗読でもエッセイをお楽しみください。 この度、我々reGretGirlは本日11月1日に『告白e.p.』をリリースいたしました。“告白”をテーマにバラエティに富んだ渾身の5曲が詰まっております。 今回、この今日のうたコラムではそのE.P.から「月の色」に纏わる文章を掲載させていただきます。是非ご一読ください。       高さや時間、満ち欠けで月の色は違って見える。昼間に見える薄い月は白だったり、真夜中に見る低い月は濃い黄色だったり様々だ。日によって色々な表情をもつ月は、僕ら二人の関係に似ている気がした。   二人でいると居心地が良い。くだらないことでゲラゲラ笑い合え、無言が続いても気まずく思わない。意見が食い違うこともなく、共通の趣味も有る。食の好みも合う。まるでドとミ、隣同士のパズルピース。綺麗に噛み合わさり調和し合う関係。そんな僕と彼女は互いを「友だち」と呼んでいる。   ただ“友だち”と呼ぶけど少し近い気がしていて、“恋人”と呼ぶには違和感がある。特別な感情を抱きながら、互いに他に恋人がいても、嫉妬したり独占したいとは思わない。不思議な力で引き合わされた二人はいったい何なのだろうか。   この曖昧な関係が人間臭くて僕は好きだった。世の中白か黒かハッキリしていることの方が少なく、5段階評価の2~4みたいなことが大概だ。オラついているヤンキーが動物に優しかったり。温厚な人が平気でゴミをポイ捨てしたり。そんなうまく形容のできない所が優柔不断な僕たちみたいで良いなと思っていた。   今、彼女に告げられた「結婚することになった」という、自分は経験をしたことのない未知の言葉を目の前に少し困惑している。恋人がいるのは知っていたし、十分あり得る話しだと分かっていたはずなのに。祝福の気持ちももちろんある。ただ本音を言うと少し寂しく思っている。   会えなくてもずっと何処かで通じ合っていると思っていた二人の関係が、結婚を機に少し変わってゆく気がした。だから最後にずっと心の奥底に秘めていた思いを伝えた。   「結婚おめでとう。今更言うのアレだけど、僕らいつか一緒になると思ってたよ」   「ありがとう。もしかしたら私たち前世で一緒だったのかもね」   この言葉をもらったから僕は大丈夫だ。 もう今この気持ちが愛情だとか友情だとかどうでもいい。大切な人には変わりないのだから。   今夜見上げた月の色は、見たことのない赤だった。   <reGretGirl・平部雅洋> ◆紹介曲「 月の色 」 作詞:平部雅洋 作曲:平部雅洋 ◆Major 2nd EP『告白e.p.』 2023年11月1日発売   <収録曲> 1. ページワン 2. バブルス 3. ワールド 4. マイフェアレディ 5. 月の色

    2023/11/01

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