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  • 新山詩織
    夏の終わり
    夏の終わり

    新山詩織

    夏の終わり

    聞くひとの心を捉えて離さない、染み入る歌声と歌詞が多くのリスナーを惹きつけるシンガーソングライター・新山詩織。そんな彼女が2023年4月17日にメジャーデビュー10周年を迎えました。そして7月5日には10周年記念アルバム『何者 ~十年十色~』をリリース!    さて、今日のうたコラムでは、メモリアルイヤーを記念して“新山詩織”による歌詞エッセイを1年を通じ、12ヶ月連続でお届け!今回は第11弾です。夏から秋にかけて変化してゆくこの期間、新山詩織の心に渦巻く感情は…。今回も音声版がございます。本人の朗読でもエッセイをお楽しみください。 漢字の見た目がそうさせるのか 言葉の響きがそうさせるのか   夏から秋にかけてのこの期間は とてもセンシティブな気持ちになりやすい。   とんでもない暑さのなかで 長い時間を過ごしていたぶん   急にそれが和らぎ涼しくなると その変化に体や心が追いつかない   でも切り替えないといけない でも上手くいかない…どうしたものかと。   なんとなくそれは 人間関係にも似ている気がする。   あの頃は当たり前のように一緒にいたし わざわざ予定なんて組まなくても、自然と通じ合い 顔を合わせば、他愛のない会話をして何時間も経っていた   けれど、何がきっかけだったのかも 特に分からないまま、距離はどんどん開き 気づけば、互いに会うことも連絡を取り合うことも無くなった。   正直、そんな人が割といる。   今すごく会いたいな、というわけではないけれど その些細な幾つもの変化を振り返るたびに   寂しさなのか、前に進む勇気なのか 懐かしさを覚えるような、いろんな感情の渦の中にいる。   “夏が終わり 秋の香りがする”   今回のアコースティックツアーでも 「 Smile for you 」の歌詞を変えて、各地で歌いながら 今まで出会ってきたいろんな人たちの顔が、目の前に浮かんできた。   詩織 ◆新山詩織 4th ALBUM『何者 ~十年十色~』 2023.7.5 RELEASE! https://niiyama-shiori.com/cat-info/2023/04/17/2553/ ◆イベントライブ出演情報 『ハピコレ!!vol.478』  11/13(月) 六本木unravel tokyo OPEN 18:30 / START 19:00 出演:新山詩織 / 上野優華 / 初音 / ラストランプ(Aco set)  チケット料金:\3,500(D別)   チケット予約受付中! tiget.net/events/271087   ◆今年もデビュー記念日【12月12日】にLIVEが決定! 新山詩織 Live 2023 『NEXT PAGE』 日時:12月12日(火)OPEN 18:30 START 19:30 会場:東京・渋谷 WWW   https://www-shibuya.jp/ チケット料金:オールスタンディング(入場整理番号付き) FC会員限定チケット(特典付き)7,000円(税込)※ドリンク代別 一般チケット 5,500円(税込)※ドリンク代別 サポートメンバー:和久井沙良(key),イシイトモキ(gt),まきやまはる菜(ba),山近拓音(dr)   チケット一般発売/11/11~受付   詳しくは新山詩織オフィシャルHPまで! https://niiyama-shiori.com

    2023/10/31

  • Sano ibuki
    視界は不良が、心の良好。
    視界は不良が、心の良好。

    Sano ibuki

    視界は不良が、心の良好。

     2023年10月18日に“ Sano ibuki ”が3rd Mini Album『革命を覚えた日』をリリース! 昨秋リリースしたMini Album『ZERO』以来、約1年ぶりとなる新作。3月「眠れない夜に」、6月「下戸苦情」、そして8月に発表した「少年讃歌」の新曲3曲をはじめ、MBSほかドラマシャワー『ワンルームエンジェル』エンディング主題歌として書き下ろした「久遠」を含む全6曲を収録したアルバムとなっております。    さて、今日のうたコラムではそんな“ Sano ibuki ”による歌詞エッセイを3週連続でお届け! 今回が最終回です。視力が落ちて朧げな世界。それでも Sano ibukiが眼鏡をとって世界を見つめるその理由は…。ぜひ今作と併せて、エッセイをお楽しみください。 眼鏡をとって、世界を見つめている。   それは僕にとっては自然なことで、朧げな世界が当たり前だ。かすんでいて、水彩絵の具が滲んだような、その世界はあまりにも綺麗に見える時があります。 汚いものなんて、一つもないような、気持ちになる時があります。でもそれって汚いものに蓋をしているだけで、何も見ていないだけですよね? と言われればその通りで、ぐうの音も出ないのです。 なのに何故、それを続けるのか。 これが僕の逃避行のやり方なんだと気づいたのはここ最近のことでした。   視力が落ちたのは小学四年生の頃でした。 僕は普段からテレビゲームに齧り付いて、図書館で本の虫となって、薄暗い部屋で夜な夜な誰にも見せない物語を作っていたので、視力が落ちるのは時間の問題だったと思います。何より、クラスメイトがこれみよがしに眼鏡をかけている姿を羨ましくも思っていたので、初めて黒板が霞んで見えなくなった時、これで遂に眼鏡を買ってもらえる、とうきうきしたものでした。 今思えば、なんて馬鹿だったのかと頭を抱えてしまいます。   一度視力が落ちてしまえば、後は早いものでたった一年で眼鏡をかけないと日常生活が難しいところにまでなっていました。この頃、僕はクラスメイトから除け者にされていました。詳しくは書きませんが、意地悪もされていましたから学校という社会に対して心の底から嫌悪感と“??”感を覚えていました。   だからといって、誰かに助けを求めることはしなかった。それは自分が惨めに感じるとか、恥ずかしいとか、認めたくないとかそんな感じだったと思いますが、とにかく自分が変われば、世界が変わるんじゃないかと信じて止まなかった世界が、実は何も変わることなんてないし、汚れていて、誰かの揚げ足ばかりとる世界なんだと知ってしまったのです。   諦めて、期待しなくなれば、存外一人でいることは簡単なことでした。かといって逃げる場所がなければ、心を保てませんでしたから、そんな自分が逃げたのは視力が落ちた朧げな世界だったのです。   人と話すことも怖くなっていたのに、目の前の肌色の何かが揺れているだけなら会話もできたし、なにより塵やゴミに気づけない僕の視界はあまりにも美しいものしか映さないようになっていました。 そんな世界に慣れきってしまって、そのうち視界が良好な世界が何処かで怖いと感じるようになりました。   コンタクトレンズを付けて、眼鏡を付けて、世界を眺めている時間より、自分一人以外、人間なんて存在していないような世界の方が安心出来るようになっていたのです。これではいけないな…と、外の世界に触れたい。と勇気を振り出した瞬間が、音楽を作り始めた瞬間でした。   視界で繋がることのできなかった誰かとの世界と音で繋がりたい。そんなことを思い、書き殴っていました。   最近、視力がさらに落ち、今では朧げどころか色でしか判断出来なくなってしまって、転ぶことも増えましたが、未だに良好な視界でいる時間より、ぼやけた世界にいることの方が多いです。でもちゃんと、窓にこべりついた水滴の汚れからも、手荒れがひどい手からも、誰かが置いていった缶コーヒーのゴミからも逃げずに見つめることが出来るのです。 現実逃避の先で、現実を受け止めることができるきっかけを貰えることもあると思うのです。 だから僕は逃げることも、正しい姿で美しいと今は思えるのです。逃げてもいいよ。とよく歌うのはそういうことなのです。   <Sano ibuki>   ◆3rd Mini Album『革命を覚えた日』 2023年10月18日発売 <収録曲> 01. 少年讃歌  02. 罰点万歳  03. 下戸苦情  04. menthol  05. 眠れない夜に  06. 久遠 <bounus track>※CDのみ 07. エイトビート

    2023/10/30

  • tonari no Hanako
    “記憶とは呪いである”という持論
    “記憶とは呪いである”という持論

    tonari no Hanako

    “記憶とは呪いである”という持論

     2023年10月11日に“tonari no Hanako”が新曲「金木犀の花の名を」をリリースしました。金木犀の甘い香りを教えてあげれば、金木犀の香りと共に私を思い出す。次の秋、別の人がそばにいても私はあなたの脳に咲き続ける。そんな呪いをかけた歌。少し狂気的にも愛を伝える歌詞、疾走感と共に力強さのあるサウンドで魅せる1曲となっております。    さて、今日のうたコラムでは“tonari no Hanako”のame(Vo.)による歌詞エッセイをお届け! 綴っていただいたのは、新曲「 金木犀の花の名を 」にまつわるお話です。みなさんには過去の記憶が呼び起される特定の“香り”ってありますか…? また、今回は音声版もございます。本人の朗読でもエッセイをお楽しみください。 過去の記憶を呼び起こすトリガーの最たるものは“香り”だと思う。   初恋の幼馴染がいつも学校でつけていた香水は、 今でも街でその香りとすれ違えばすぐにわかるし、 雨上がりの香りがふっと舞う日には、 「雨の匂いする」って笑い合ったあの人を思い出す。 ベビーパウダーの香りが舞えば、実家の幼き日へと脳がトリップするし、 塩素の匂いなんかしようもんなら、小学校のプールが目の前に現れる。   香水も雨もベビーパウダーも塩素も、 きっと私が生きているうちに絶滅することはないだろうから、 私は一生その香りに付随する記憶を思い出したり忘れたりしながら、生きていくことが確定している。 香りと良い思い出が結びついていれば何も問題ない、むしろロマンチックだ。 だけど、今はもう思い出したくもない人や、黒歴史のような事件と結び付いているともうそれは悲劇以外の何者でもない。 昔は大好きだった香りも、色々な人生経験を経ていく中で苦い思い出と結び付いてしまうこともある。 香りと記憶を切り離して洗い流せたらいいのに、そういうわけにもいかない。 逆に、消そうとするほど強く刻み込まれるような気がして、恐怖すら感じる。     10月上旬の昼下がり、私はとある男性と駅までの道を歩いていた。 ふと舞う甘い風。 甘ったるいようで凛とした、懐かしい香り。 その時、隣から声が聞こえた。 「この甘い花は何?」 この人は金木犀を知らないのか、と一瞬思ったけれど、 男性が花の名前を知らないことは珍しいことではないと思った。 「金木犀だよ、毎年秋に咲く」 「ああこのオレンジのが金木犀ってやつか! 覚えたわ」 「来年にはどうせ忘れてるでしょ」 「いや思い出せる、甘いオレンジの花、金木犀! たぶんね」 そんな会話をした時だ。 ふと脳裏に浮かんだことがある。   この人はもしかしたら、来年も金木犀の甘い香りに触れた時、 その花の名を思い出すと同時に、 その名を教えた私のことも思い出すんじゃないだろうか、と。   もし私のことを思い出さなかったとしても、 私が授けた花の名が、あなたと一生を添い遂げてくれるんだろうな、と。   滅多に触れることのない香りであれば、思い出されることもないだろうけど、 ここ日本で生き続ける限り、金木犀は毎年秋に必ず甘い香りを放ちながら街中に咲く。 香りと共に遺した花の名と記憶は、永遠に巡る四季に乗って、来年も再来年も、二十年後までも、 この人の中に咲き続けるのではないか。   なんだか記憶って呪いみたいだな、って。   きっと来年の秋には、私じゃない他の誰かがこの人の隣にいるんだろうけど、 せめて、自分の一部を相手の中に遺したいと思うのは、たぶん人間の本能だ。たぶん。 そして、何かを教えるということは、相手の中に何かを遺すということだ。   全て捧げて欲しいとは言わない。 他人の心は変え難いことも、交わらない未来があることも解っている。 ただ、ほんの少し、今世で生きる限りの時間だけ、思い出すキッカケを遺させてほしい。   人は忘れられた時に死ぬ、とよく聞くけれど、 であれば思い出してもらうためのトリガーを相手の脳内にこっそり仕込めばいい。 それくらいは可愛い愛錠として大目に見てほしいものだ。     「ちなみに他に知ってる花の名前はある?」 という私の問いに 「うーん、紫陽花と向日葵と、桜、、くらい、全然知らない」 と答えたので、 次の季節は花屋に並ぶポインセチアを覚えてもらおうと密かに思っています。   <tonari no Hanako・ame> ◆紹介曲「 金木犀の花の名を 」 作詞:ame 作曲:ame 

    2023/10/27

  • 有華
    「Baby you」を初めて聞いた日は。
    「Baby you」を初めて聞いた日は。

    有華

    「Baby you」を初めて聞いた日は。

     2023年10月25日に“有華”がMajor 1st Full Album『messy bag』をリリースしました。今作は、中身がごちゃごちゃに入っているバッグという意味で、ごちゃごちゃしている女の子のカバンのようにいろんなテイストの楽曲が詰まっているアルバムとなっております。新曲を含む全11曲を収録!    さて、今日のうたコラムではそんな“有華”による歌詞エッセイを2週連続でお届け! 今回は第1弾。綴っていただいたのは、収録曲「 Baby you 」にまつわるお話です。初めてこの曲に出会った日の衝撃。内澤崇仁(androp)との制作秘話。そしてリリース後…。ぜひ改めて歌詞と併せて、エッセイをお楽しみください! 「Baby you」を初めて聞いた日は 駅のホームで家路に着く時だった。 今からもう電車に乗るという時に再生して その後5、6本は電車を見送る事になった。 それほど私の中で衝撃的な音楽だった。   初めて聞いたその瞬間から 「べびゆっべびゆっ」のメロディ、歌詞が 頭から全く離れる事は無く、自然と体も動き出し 笑みが溢れてしまう。そんな曲だった。   よくヒットソングが出た後のインタビューで アーティストが「最初聴いた時稲妻が走った」とよく言うけれど、本当の事なんだと実感した。 最初の衝撃が今も忘れられない。   そこからあれよあれよと言う間に制作が進み 歌詞制作期間に入った。 元々内澤さんのデモはあったものの 私も制作に加わり“恋する女の子の気持ち”を詰め込みに詰め込んだ。 たった2文字なのに「すき」が言えない気持ち 恋をする事は楽しいはずのに苦しい事ばかりの気持ち とにかく込めれる気持ちは散りばめた。   そして、レコーディングの日。 初めて内澤さんとお会いする日だった。 とにかく緊張していた私はレコーディング室に入ったり、出てみたりうろちょろしていた。 そこへ内澤さんが、両手にいっぱいのパンを抱えて入ってきた。 そして笑顔で「おはようございまーす!」と挨拶をして下さって一気に心が緩んだ。 だってあの内澤さんが幸せそうな笑みで両手いっぱいにパンを抱えていたから。笑 なんてキュートな人なんだと思った。   レコーディングが始まってからは歌うニュアンスや 歌詞も最後の最後まで考えていた。 相談を投げかける度に 「とっても良い!」と励まし、讃えてくれるのが内澤さんだった。 その言葉がなかったらあんな跳ねた可愛い声は出なかったと思う。   そしてリリースが近づいていくたびに チームの中でも「たくさんの人にこれは届く!」と口にする人が増えていった。 メジャーデビュー曲でもあったからプレッシャーは果てしなかった。 リリースしてからは、SNSを毎日フル活用した。 とにかく一度でも耳に届けば離れないだろうと思ったからだ。 しかし、リリースしてから2週間が経っても中々反応はなかった。 もうだめかな、、、と思った日 友達から「とりあえずご飯食べようよ!」と連絡が入った。 そして友達の家に向かい、ウーバーイーツを注文して待っている間 友達が「Baby youの振付覚えたし一緒に踊ろうよ!」と言ってくれて、ただ楽しくダンスした動画を撮影して、せっかくならと思い投稿をした。   そしてその動画が火種となりバズが起こった。   あの時、友達が言わなければ、浮かない顔をする私に手を差し伸べてくれなければ、あのバズは起こらなかったかもしれない。   そこから瞬く間に日本を飛び越えて世界まで広まってくれた。   「Baby you」が出来るまでを振り返るといつだって、どの瞬間だって、私1人ではなかった。常に私に手を差し伸べてくれる人に囲まれていた。そんな恵まれた音楽人生は初めてだった。   これからも手を掴みながら 差し伸べながら音楽を楽しんでいきたい。   <有華> ◆紹介曲「 Baby you 」 作詞:有華・内澤崇仁(androp) 作曲:内澤崇仁(androp)  ◆Major 1st Full Album『messy bag』 2023年10月25日発売   <収録曲> 01.Partner 02.Bestie 03.Baby you 04.恋ごころ 05.#Me 06.HAPPY DATE 07.Darling Darling 08.キミエール 09.ずるいね。 10.Gentleman 11.Baby you -Reprise-

    2023/10/26

  • コアラモード.
    10年後の自分が聴いたときを想像してみる。
    10年後の自分が聴いたときを想像してみる。

    コアラモード.

    10年後の自分が聴いたときを想像してみる。

     2023年10月25日に“コアラモード.”が約5年ぶりのオリジナル・アルバム『COALAMODE.3 ~Blue Moment~』をリリース! 今作には、TVアニメ『俺だけ入れる隠しダンジョン』エンディングテーマ「ネモフィラ」をはじめとしたアニメタイアップ曲や、TVCMソングなど多数タイアップ曲が収録。彼らの多面的でバラエティに富んだ楽曲たちを楽しめる一枚となっております。    さて、今日のうたコラムではそんな“コアラモード.”による歌詞エッセイを4週連続でお届け! 今回が最終回。執筆を担当したのは小幡康裕です。綴っていただいたのは、収録曲「I'LL BE」にまつわるお話。ずいぶん前から温めていたこの曲を、改めて聴き返してみたとき思うことは…。ぜひ楽曲と併せて、エッセイをお楽しみください。 自分たちの「音楽性」とは、どういったものだろうか? 今でこそリリースしてきた作品群そのものが説明になるが、今から10年ほど前、コアラモード.結成当初―ほとんど持ち曲がなかった我々は、自分たちが生み出す音楽がどういった特徴をもつのか、その作品で世の中にどうアプローチしていくのか、客観的に捉えるための材料を持ち得なかった。   というわけで、グループを結成こそしたものの、まずは一にも二にも曲作りをしなければ始まらない!ということで、自分たちに「1週間に1人7曲ずつ作ってくる」というノルマを課すことにした。すなわち、単純計算で1曲/1日のペースで作らなければならないわけだが、こんな作り方を始めると、曲作りが毎日書き留める「日記」のようになってくる。   日記のような作品を素のままに人に見られる(音楽として聴かれる)状態にする……というのは、心の深層を開けっ広げにするかのような痛い恥ずかしさを伴うことなので、そこから格好がつく作品にするために、ある時はどこか他人事っぽく角度を変えてみたり、ある時は直接的な表現を避けて回り道をしてみたりする。   そういう「表現の奥行き」を探す行程もクリエイティブな行為で、往々にして時間がかかるものなのだが……いざ「1日1曲」のペースで制作をしていると、何はともあれ時間がない。取り急ぎは肝要な部分を端的に表現するゼロイチの行程に全力を注ぐことになるのだ。つまり「カッコつけてる余裕がない」とも言える…。   じゃあ、そんなノルマを課すのは止めたら? とお思いになるかもしれないが、こんな具合に、1曲作ったらまた次の曲……そんなペースで千本ノックを繰り返す中で生み出された曲の断片たちは、今振り返るとどこか日記的で、赤裸々で、無垢だ。その開けっ広げな無垢さというものは、時として、ストレートの速球のような説得力を持つ。   今回紹介する「I'LL BE」という楽曲も、日記のように楽曲を作っていた2014年頃にデモの第一稿が仕上がっていた、ずいぶん前から温めていた楽曲だ。   <愛されたいと願っていて でも 傷つくのが怖くって ぎこちない笑顔 振りまいて ここまで来たけど 本音をどっかで偽って 小さな居場所 守ったって どうしても 虚しさは募った>   この楽曲の冒頭に記されたこの一連の文は、自分が物心ついた頃からずっと抱えているコンプレックスそのもの。普段生きるコミュニティの中の小さな居場所を守るために、本音を偽り作り笑いを続ける自分が嫌で仕方なかった……という、ある種のモノローグのような章である。   これはまさに赤裸々な内省で、日記のようにしたためた直球の心の深層だ。本来であれば、もっとカッコつけようと努めたであろうものを、見てくれを繕っているほど余裕のないこの頃の歌詞作りが、かえってこの無垢な作風を助長したのだと思う。   そして、デモの第一稿の作成からおよそ9年経った現段階で、いくつかのブラッシュアップを経て正式にレコーディングしなおしたこの曲をあらためて聴きかえすと、嘘偽りない「自分自身」が純度高く表現できてしまっているからなのか、妙な説得力であったり、ぱっと曲を聞いた時に飛び込んでくるメッセージのパワーが高いな、と驚くのであった。   今作『COALAMODE.3 ~Blue Moment~』は、5年ぶりのオリジナル・アルバムであると同時に、メジャーデビュー以前から温存していた楽曲群も多く収録されている。   ある程度活動を続けてきて、テクニックや経験値をベースにした安定した曲作りは出来るようになったし、最新こそが最善でありたい、と常々思っている。けれども、過去の曲作りを見返して、自分の作品の無垢さに驚きつつも、その説得力や、悔しいけれど今では持ち得ない角度の表現に学ばせられる部分が多くあった。それこそ、まるで日記を見返すような感覚かもしれない。   そして、今回の自分たちの最新作を、10年後の自分が聴いたときを想像してみる。今の自分のクオリティをゆうに飛び越えていてほしいなという気持ちと、「あの頃の俺たちも、イイな」と思わせてやりたい、というふたつの願いが同居している。   このエッセイを10年後の自分が読んだとき何を思うのだろう? そんな想像を膨らませながら、さらには向こう10年のコアラモード.の展望にもわくわくしながら、この文を結ばせていただく。   <コアラモード.小幡康裕>   ◆オリジナル・アルバム『COALAMODE.3 ~Blue Moment~』 2023年10月25日発売   <収録曲> 1.ネモフィラ 2.ラッタッタラッタ 3.アンダンテ 4.わたしの願いごと 5.思い出コレクション 6.雨上りには好きだといって 7.ユラユラリカ 8.ビデオテープ 9.ビューティフルデイズ 10.I‘LL BE 11.カンパイ! 12.あなたに会えて 13.はるつげどり

    2023/10/25

  • Reol
    恐れずに出逢いたい、これから先にいるさよならたちに。
    恐れずに出逢いたい、これから先にいるさよならたちに。

    Reol

    恐れずに出逢いたい、これから先にいるさよならたちに。

     2023年10月18日に“Reol”がニューアルバム『BLACK BOX』をリリースしました。今作には、TVアニメ『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-』エンディングテーマ「切っ先」などの既発曲に加え、MONJOE、Geek Boy Al Swettenhamらがサウンドプロデュースした新曲や、YouTubeチャンネル『THE FIRST TAKE』で披露された「第六感 - From THE FIRST TAKE」など全13曲を収録。    さて、今日のうたコラムではそんな“Reol”による歌詞エッセイをお届け! 綴っていただいたのは、収録曲「 さよならのすゝめ、今日のつづき 」にまつわるお話です。あなたにとっての誰かや何かとの“別れ”を思い浮かべながら、この歌詞とエッセイを受け取ってください。 さよならだけが人生だ、ということばがある。このことばを辿ると古くは中国唐の時代、干武陵の漢詩「勧酒」の一節であると出てくる。はるか昔からずっと、人間は別れを経験し別れについて考えてきたのだとよくわかる。   別れ、ということばをきいて思い出すのは。昔の恋人、先生、あの頃の友人、この道、季節、あの人の顔。できることなら今も繋いでいたかった何かとのお別れを繰り返して、そしてその度に前を向こうとして、わたしたちは今日という日に辿り着き息をしている。   出逢うということはいずれお別れをするということなのだとは知らずに後悔を募らせて。こんな思いをするのは二度とごめんだと思ったり、経つ時間がそれを忘れさせたりした。   人は忘れる。忘れてしまうことは一見悲しいことであるように思えるが、この上なく救いでもある。さよならをしたあの日に、少しずつ忘れていく温度に、一抹の淋しさを覚えながらあの別れとは何か、今もまだ考えているところ。   後悔を重ねていくということはそれほどに、惜しめるほどの何かに、誰かに、出逢えた人生でもあるということ。恐れずに出逢いたい、これから先にいるさよならたちに。 さよならのすゝめ、今日の続き <Reol> ◆紹介曲「 さよならのすゝめ、今日のつづき 」 作詞:Reol 作曲:Reol・MONJOE・Hiromu(INIMI) ◆ニューアルバム『BLACK BOX』 2023年10月18日発売 <収録曲> 01. Final Call 02. TAKE OFF 03. SCORPION 04. 綺羅綺羅 05. -Neo Nostalgia- 06. secret trip 07. さよならのすゝめ、今日のつづき 08. 切っ先 09. -#000000- 10. DDD 11. 煽げや尊し 12. 赤裸裸 13. 第六感 - From THE FIRST TAKE  

    2023/10/24

  • Sano ibuki
    ちくり
    ちくり

    Sano ibuki

    ちくり

     2023年10月18日に“ Sano ibuki ”が3rd Mini Album『革命を覚えた日』をリリース! 昨秋リリースしたMini Album『ZERO』以来、約1年ぶりとなる新作。3月「眠れない夜に」、6月「下戸苦情」、そして8月に発表した「少年讃歌」の新曲3曲をはじめ、MBSほかドラマシャワー『ワンルームエンジェル』エンディング主題歌として書き下ろした「久遠」を含む全6曲を収録したアルバムとなっております。    さて、今日のうたコラムではそんな“ Sano ibuki ”による歌詞エッセイを3週連続でお届け! 今回は第2弾です。みなさんは胸が“ちくり”と痛む、という経験をしたことはありますか? なぜ私たちは“ちくり”を感じるのか。“ちくり”とは一体どんなものなのか…。今作と併せて、エッセイをお楽しみください。 胸がちくりと痛む。という経験をしたことがある人はどれくらいいるのだろう。僕はしょっちゅうある。   がんばって育てた紫陽花が枯れてしまった日に。 地元の駅で、母校の制服を着た学生に自分を重ねた時に。 ライブの後のひとりぼっちの帰り道に。 ずっと隠していた嘘がバレた時に。 大切だった人が吸っていた、たばこの匂いを嗅いだ時に。 初恋の人とよく似た姿の人を見かけた時に。   これら、情動反応という現象らしいです。   全身に血液と酸素を送って、逃げるにせよ戦うにせよ、生き抜く行動を取るための手段で、特に脳と筋肉の血流が増すらしいです。感覚を研ぎ澄まし、生存するための行動を取る態勢に、全身が瞬時にセッティングされ、血液を流す装置の心臓の辺りが痛むみたいです。   …なんだか分かるのだけれども、分からないような、要領を得てないような、そんな気になる説明文ですよね。“ちくり”ってこんな生物として正しい反応なのかなって少し違和感も抱いてしまいます。   そもそもこの“ちくり”大きく3種類存在している気がしていて。一つが出会えてよかったと思うと同時に失いたくないと切に願ってしまった時。もう一つがもう手に入らない大切だったものを振り返った時。そして悪だとわかっていることをしてしまった時。大きくこの三つな気がします。   あ、失った瞬間はちくりではなく、ずきずきとし、見つけた瞬間はばくばくだとしたのでこれらは省いてます。 あくまで“ちくり”だとした時に、どれも僕にとっては生き抜くための事象ではなかったと思うのです。   じゃあ無くてもいいのかというと、そうでもないと言いたい。   生き抜くためなんてたいそうなもんではなく、感情の無駄な部分の煌めいているもので、それは汚くて、酷い部分だとしても人間らしいと言える瞬間でもあって。 僕らは要らないけど、そういう感情の機微に生かされていて、心が揺れて、傷ついて、満たされている。 そういうことに気付ける可能性として、“ちくり”と痛むことがあるんじゃないかと思うのです。   そういう愛すべき無駄の一つな気がするのです。   ちくりとする匂い、音、感触、景色、味。どれも大切な自分を形成している一つで、そして自分が出来ているかどうかは分からないけれど、無駄さえ愛せた時、無駄に惹かれる自分のことも愛せる気がするのです。 蓄積した思い出と共に“ちくり”が肯定してくれると思うと、その事象も愛したいのです。   長くなりましたね。まあ何が言いたいか纏めると、“ちくり”がちゃんとある人生でいたいのです。   <Sano ibuki>   ◆3rd Mini Album『革命を覚えた日』 2023年10月18日発売 <収録曲> 01. 少年讃歌  02. 罰点万歳  03. 下戸苦情  04. menthol  05. 眠れない夜に  06. 久遠 <bounus track>※CDのみ 07. エイトビート

    2023/10/23

  • なきごと
    簡単に人は信じられないってはなし。
    簡単に人は信じられないってはなし。

    なきごと

    簡単に人は信じられないってはなし。

     2023年10月4日に“なきごと”が3曲入り7thデジタルシングル「君と暮らしの真ん中で」をリリースしました。収録曲は、「退屈日和」、「マリッジブルー」、「Hangover」の3曲。さらにリリースに伴い、初のワンマン・ツアーも実施!    さて、今日のうたコラムではそんな“なきごと”の水上えみりによる歌詞エッセイを3週連続でお届け! 今回が最終回です。綴っていただいたのは、収録曲「 Hangover 」にまつわるお話。この体に残る感覚の正体は…。さらに今回は音声版もございます。本人による朗読でもエッセイをお楽しみください。 10月4日になきごとから3曲リリースされた。 退屈日和、マリッジブルー、Hangover。   先週は、マリッジブルーについて歌詞解説しました。 早くも最終週。 ここまでお付き合いいただきありがとうございました。     本日は、Hangover。 直訳は二日酔いです。   二日酔いになったことない方も 体の中を巡るモヤっとした気持ちと 重ねてお楽しみください。       M-3“Hangover”     体は正直だ。   酷使すれば悲鳴をあげる。   肉体的な運動は筋肉痛を呼ぶし   酩酊的な飲酒は二日酔いを呼ぶ。     体の真ん中がぐるぐるして   倒れ込んだ暗い部屋   冷たいフローリングが心地好い。     気付けば朝日がカーテンをすり抜けて   体へ射し込む。   意識はあるのにまだ寝ているような。     昨日の会話を思い出す。   あー、言わなきゃよかったって後悔も   胸を動かされた言葉も   全て全て、残っている。     後味の悪い貰い物の言葉も   体を駆け巡る気持ち悪さも   少しの期待と、ときめきも。     ただただ身体中に張り巡って   どうにも抑えようのない気持ちが   込み上げてくる。     あぁ、そうか、   この体に残る感覚は   君と過ごした時間か。       ━━━━━━━━   3週にわたって歌詞エッセイをお届けしましたが いかがでしたでしょうか。   今作はいつにも増して 非常に素直でまっすぐでひねくれた 水上えみりらしい歌詞です。   自由に解釈をして あなたが思った通りに聞いて欲しいです。   水上自身、聞いてきた曲が 意味が汲み取りづらい歌詞だったりして。   ただ、ずっと聞いてると 同じ境遇になった時に 言葉の通り“腑に落ちる” そんな瞬間があります。   まるで知恵の輪が外れる時のような なくしたパズルのピースをベッドの下で見つけた時のような あの子とあの子付き合ってたんだ~って知らされた時のような。   なきごとの曲を聞いたあなたが。 この歌詞難しいなって 思ってくれたあなたが。   “ストン” という感覚を味わってくれるその日まで なきごとの曲を愛してくれますように。   <なきごと・水上えみり> ◆紹介曲「 Hangover 」 作詞:水上えみり 作曲:水上えみり   ◆7thデジタルシングル「君と暮らしの真ん中で」 2023年10月4日発売   <収録曲> 1. 退屈日和 2. マリッジブルー 3. Hangover

    2023/10/20

  • KALMA
    僕はそんな人生を「ムソウ」と呼ぶ。
    僕はそんな人生を「ムソウ」と呼ぶ。

    KALMA

    僕はそんな人生を「ムソウ」と呼ぶ。

     2023年10月18日に“KALMA”がミニアルバム『ムソウ』をリリースしました。今作には、リリース済みの楽曲に加えて未発表の「モーニングラブ」「アイス」「意味のないラブソング」「ムソウ」を含む全8曲が収録。さらにミニアルバム発売を記念したリリースツアー“KALMA one man tour 2023~2024「ムソウニナラス」”も開催が決定!    さて、今日のうたコラムではそんな“KALMA”の畑山悠月による歌詞エッセイをお届け! 綴っていただいたのは、今作『ムソウ』全収録曲それぞれの歌詞にまつわるお話です。ぜひ、歌詞と併せてエッセイをお楽しみください。 1.「 ABCDガール 」   学校イチのマドンナ。   話したい。声をかけたい。交わりたい。   声をかける勇気が無いわけではない。   「バンドやってて~…」なんて言って近づこうとしたって、多分振り向いてくれない。そんなことはわかってる。   僕がやってるバンドのことなんて絶対知らない。   “あの子”と僕とじゃ生きてる世界が違うんだろうなって思ってた。   どーせ、醜い“アイツ”とくっつくんだろうって思ってた。   けど、現実では話せなくたって、 夢の中で逢えたら嬉しいな とか、 よくある歌詞みたいなことを思ったりした。   ただ、夢は掴めるものだけど、操れるものではない。   だから、ほんとに奇跡みたいな可能性にかけて もし夢で逢えたらその時は 好き勝手させてください。   飲めないビールを20杯いけちゃうくらいの深いやつ   2.「 モーニングラブ 」   楽しい時も、悲しい時も 「全部夢だったらいいのに」 なんて考える時間がある。   朝起きて夢から醒めたとき この腕の中で 幸せそうな顔してスヤスヤ寝てるあなたがいる。   確かにこの目で見えている。 確かにこの耳であなたの寝息が聞こえている。 確かにこの手でかわいいあなたの顔を触っている。 確かにこの指であなたの綺麗な髪の毛をいじっている。   なのに、これも全部夢なのかもしれない  って そんなこと考えたらキリがないけどさ、 ほんとにそうかもしれないとかさ、 思っちゃったりするくらい 理解が追いつかないくらい ただただあなたが好き   3.「 デート! 」   私のどこが好き?という質問に対して 彼女を納得させられるような 上手な返しを言えたためしが無い。   「だってまじで全部好きだから~」   って言っちゃうような男だけど、   それは本当にそう思ってるからだよ。     それなりの収入を得て 良さげな雰囲気のレストランに ちょっとは君を連れていけるようにもなった。   ただ、 脂乗りが最高のぶりぶりでぷりぷりな新鮮なお寿司を食べて得る幸せよりも でっかい皿に盛り付けられたなんの腹の足しにもならないような、高級フレンチの一口サイズのパスタを食べて得る幸せよりも   君と食べるラーメンで得る幸せの方が ぼくにとっては “明日も生きるため”の生きがいになる   ラーメンが安いから、ラーメン屋に行くんじゃない。   君と食べるラーメンが美味いから、ラーメンを食べる。   そりゃあ、3万円のお寿司を食べたら そりゃあ、幸せな気持ちになる   ただ、500円のラーメンを食べても とっても幸せな気持ちになる   てことは実質、ラーメンも3万円である。 それを500円で食べさせてもらってる。   そしたら結果的に29500円が浮く。   奇跡みたいな話なんです。   まあそんな話はどうでも良くて   結局なにが言いたいのかって ラーメンは美味しい   4.「 アイス 」   大事にしたいものを「愛」と呼ぶ   その「愛」を吸い込んで、僕は今日も生きてる。   夏の魔法なんて信じない。   ただ不思議なことに 毎年、夏は一年の中で一番 「愛」が溶けやすい季節だ。   いつか終わってしまうってわかってるからこそ 僕は今を抱きしめる。   5.「 夢見るコトダマ 」   こんなことを自分で言うのは変かもしれないけど 昔から、目指してた目標とか夢とか結果を 有言実行してきた人生だった。   高校生の頃、お昼ご飯を食べる時間に友達に 「おれ絶対メジャーデビューするわ」 なんてことを本気で言ってた   もちろん友達は冗談半分で聞いてた(多分)   メジャーデビューなんて、一握りの人間しかできないことはわかっていた。   ただ、運もあって、本当にメジャーデビューできた。   ただ、そんな僕だけど 未だに叶えられてない夢が一つある。   それは、「あの人みたいになりたい」という夢だ。   “あの人”は“あの人”だ。   高一で友達と組んだ3文字のバンド   気付けば少しずつだけど段階を踏んで メジャーデビューしたり 大きいステージ立ったり 憧れのフェスに出たり 会いたかった人に会えたり 欲しかったギターも買えた   ただ未だに“あの人”みたいにはなれてない   夢は、口にすることで叶うと思ってた   僕は「きっと」とか「いつか」って言葉が好きだ   突拍子も無い言葉だし 根拠なんて無いけれど 僕は好きな言葉だ   バンドを始めて8年経つ あの頃は、10年後には誰もが知るバンドになってる なんて妄想してた   けど、やっぱりこの世界で生きていくのは難しい   でもまだ22歳。 人生はまだまだこれから 今までもめちゃくちゃ充実した人生だったし 今だってめちゃくちゃ充実した人生を送ってると思ってる ただ、これから来る未来は もっとすごいことが起こると思ってる   “あの人”みたいになれる日は いつかきっと来ると思ってる   少し前に <根拠の無い自信 それだけで大丈夫さ ワクワクが僕らを待ってる> って歌詞を書いた   本当にそうだと思う こんなこと歌詞にする自分 変だけど、かっこいいと思った   だから僕は 夢見るコトダマに乗せて 今日も今を歌う   僕が“あの人”みたいになれた時 僕も誰かにとっての“あの人”になれるんだと思う   6.「 アローン 」   KALMAというバンドは “今”を歌うバンドだと思ってる。   だから、過去のことはあまり歌わないようにしてた   特に、過去の恋愛のことは 歌いたくなかった   だけど そんな今までの自分の中のしょうもないルールを 突き破りたくなるくらいの 忘れられない恋をした   気付いたらギターとペンを持ってた   その時思った。   過去の恋愛を歌うのも “今”の僕なんだって   「過去」という言葉に囚われすぎていた。   「過去」は「今」だ。   だから、今だから思う過去のことを 歌うと決めた   丁寧に慎重に というよりは ヤケクソになって書いてた   気付いた時には 「こんな歌詞をほんとにおれが書いたの?」 って思うくらい 自分でも信じられないようなダサい歌詞を書いてた   恋人から 友達でもなく赤の他人でもない 他の誰かさん同士に戻ったあの日の帰り道   雨が降ってた   透明な傘を低い位置に持ってた   帰り道を、透明な傘越しに見ながら歩いてた。 視界がぼやけていたせいか 道路に咲いてた青い花が「?」に見えた   帰って、たくさん考えた。   このモヤモヤしている心の花に 寄り添って、見つめて、水をあげても ずっと答えは出なかったあの日の唄。   7.「 意味のないラブソング 」   ここ何年か ぼくにとって大切な人の大切な人が 「死」を迎える瞬間が、多い気がする。   人はどの時代も、いつか必ず息を引き取る   だから僕があまり気にしていなかっただけで 僕が子供の頃も、僕の周りでは人が亡くなっていたんだと思う。     昔よりも大人になってしまったせいか 「死」というものに対しての感じ方・捉え方が変わった。     こっちの声も届かなくなる。   僕からするとあなたはもういないけど あなたからしても、僕はもういないんだね   こちらがいくら喚いたって まるで意味がないんだね   想い続けることしかできないんだね   けど、それが大切なことなんだ。   こちらの勘違いでもいいから あなたに届いてると、想い続けるんだ。   想い続けたその気持ちがいつか 意味以上のモノになるのかなって思った。   じゃあこんな僕に何をすることができるんだろう   ぼくはまだ幸い、 身近な大切な人の「死」を経験していない。   だけど、さっきまで、昨日まで、 普通に息をして暮らしていた大事な人が もう永遠に息をしなくなるという出来事は 本当にいつ訪れるかわからない。   もし僕がその出来事に直面した時 僕のことを救ってあげられるものってなんなんだろうって考えた。   自分で自分を救う唄を書いた。   8.「 ムソウ 」   久しぶりに、これだ!と思う歌詞が書けた。   大きすぎる夢を見たり 東京という街で勘違いしたり 嫌なことが続いて消えたくなったり 喧嘩したり、飯食えなくなったり、 タバコを吸い始めたり、朝から酒飲んだり、 遅刻したり、とびきりの恋したり、   バンドとして考えれば おれら今一番かっこいいなって 無双できてる気がするし   1人の人間として考えれば 夢があるから夢を想って1日1日を過ごして 夢想してるな~自分 と思うし   もうなにもいらないやって、 もうなにもしたくないやって、 さっきまであんなにかっこいいライブをしてたのに 家に帰って1人、無想にもなる。   きっとこの全ての「ムソウ」は 良くも悪くも死ぬまで続くと思う   僕はそんな人生を 「ムソウ」と呼ぶ   <KALMA・畑山悠月> ◆ミニアルバム『ムソウ』 2023年10月18日発売   <収録曲> 1 ABCDガール 2 モーニングラブ 3 デート! 4 アイス 5 夢見るコトダマ 6 アローン 7 意味のないラブソング 8 ムソウ

    2023/10/19

  • コアラモード.
    大事な大事な、あの人からの。
    大事な大事な、あの人からの。

    コアラモード.

    大事な大事な、あの人からの。

     2023年10月25日に“コアラモード.”が約5年ぶりのオリジナル・アルバム『COALAMODE.3 ~Blue Moment~』をリリース! 今作には、TVアニメ『俺だけ入れる隠しダンジョン』エンディングテーマ「ネモフィラ」をはじめとしたアニメタイアップ曲や、TVCMソングなど多数タイアップ曲が収録。彼らの多面的でバラエティに富んだ楽曲たちを楽しめる一枚となっております。    さて、今日のうたコラムではそんな“コアラモード.”による歌詞エッセイを4週連続でお届け! 今回は第3弾。執筆を担当したのはあんにゅです。綴っていただいたのは、収録曲「 ビューティフルデイズ 」にまつわるお話。2019年に書き下ろしたこの曲を、最近ライブで歌ってみて驚いた理由は…。ぜひ歌詞とあわせて、エッセイを受け取ってください。 「ビューティフルデイズ」は、テレビアニメ『逆転裁判 ~その「真実」、異議あり!』のエンディングテーマとして、コロナ禍に入る直前、2019年に書き下ろした楽曲です。   書き下ろしは、ストーリーやキャラクターの関係性を踏まえつつ、その作品のために一から作るのですが、この楽曲はあえて歌詞を抽象的に表現することによって、聴いてくださる人達のこれまでの人生の記憶に寄り添えるように意識して制作しました。   しかし先日、ファンクラブの生配信で久々にこの楽曲を演奏して驚きました。   それはまるで、コロナ禍を経て作った楽曲なのでは? と思ってしまうほど、わたしの中で歌詞の響き方が変わったんです。   これはあくまでも自分の感想ですが、この楽曲を歌っているとき、こんなにひとつひとつの歌詞、メロディー、アレンジ、始めから終わりまで全てに渡って、具体的な意味を持ったのは初めてでした。   自分の中からじんわり湧いてくる切実な感情に、うんうん、と頷くようにして言葉を紡ぎ、マイクに乗せました。 その日のわたしは、歌い終わってもしばらく曲の中に浸かったまま動けませんでした。 まるで別の曲みたい。   この曲をリリースしたときはまだ、コロナという言葉すら知らなかったはずなのに、本当に本当に不思議です。   ライブの中止や、制作の制限、コアラモード.の活動も思うようには進められず… テレビ、SNSでは毎日のように悲しいニュースが飛び交い、いつ自分の身の周りに起きてもおかしくないと、恐る恐る耳を傾けながら過ごした日々。 コロナ禍を通して、家族や親しい人達が健やかでいてくれることが何よりも愛おしく、当たり前ではないと感じたのは、きっとわたしだけではないはず。   この経験を通して絶対に守りたいものや、忘れたくない大切な存在が、以前より実感としてわたし達の心に、強く刻み込まれました。   生きていると、素晴らしい出会いはもちろん、悲しいお別れもきっとありますよね。 でも大切な人が残してくれた言葉って、ずっと聞こえてくるから…嬉しいし、おかしくて笑っちゃうこともある。 あの人だったらきっとこう言うだろうなって。 買い物をしていても、人生の分岐点で迷った時も、ちゃんと教えてくれる。     目には見えないけれど、温かいなにかにいつも守られているような感覚ってありませんか? それはきっと、今まであなたがもらってきた、優しさなんだと思います。 大事な大事な、あの人からの。 < コアラモード. あんにゅ> ◆紹介曲「 ビューティフルデイズ 」 作詞:あんにゅ・小幡康裕 作曲:あんにゅ  ◆オリジナル・アルバム『COALAMODE.3 ~Blue Moment~』 2023年10月25日発売   <収録曲> 1.ネモフィラ 2.ラッタッタラッタ 3.アンダンテ 4.わたしの願いごと 5.思い出コレクション 6.雨上りには好きだといって 7.ユラユラリカ 8.ビデオテープ 9.ビューティフルデイズ 10.I‘LL BE 11.カンパイ! 12.あなたに会えて 13.はるつげどり

    2023/10/18

  • SARD UNDERGROUND
    この日を境に“人生が何倍にも楽しくなった”
    この日を境に“人生が何倍にも楽しくなった”

    SARD UNDERGROUND

    この日を境に“人生が何倍にも楽しくなった”

     来年2024年9月18日に“SARD UNDERGROUND”がデビュー5周年を迎えます(アーティスト写真:坂本ひろ美(Key)、神野友亜(Vo)、杉岡泉美(Ba))。彼女たちは、令和の時代に“ZARD 永遠のスタンダード・ナンバー”を継なぐトリビュートバンド。2019年にZARDの数々の名曲が詰め込まれたトリビュートカバーアルバムでデビュー。そして現在に至るまで、数々のZARDのカバー曲と、坂井泉水の未公開詞によるオリジナル曲の他、ボーカル神野友亜によるオリジナル曲を発表し続けております。    さて、今日のうたコラムではそんなアニバーサリーに向けて“SARD UNDERGROUND”の神野友亜による歌詞エッセイを1年を通じ、12ヶ月連続でお届け!今回は第2弾です。綴っていただいたのは、この時期になると思い出す、小学五年生の頃のお話。みなさんにも、やらずになんとなく諦めてしまっていること、ありませんか…? 十月。   私は夏が大好きなので、暑さが恋しくなる時期です。 この時期になるとよく思い出す、小学五年生の頃のお話をさせてください。   秋から冬にかけて、体育の授業で持久走(1000m)をすることが多かったのですが、私は毎年下から数えるほうが早いくらいの順位で、決して運動が得意とは言えませんでした。 かなり負けず嫌いな私は、毎年恒例でやってくるこの競技が嫌いでした。   小学五年生の冬、例年通り持久走の日がやってきて、憂鬱な気持ちで運動場に向かっているとき、ふと、「一回思いっきり楽しんで走ってみよう」と思ったんです。 そう決めてすぐ、隣にいた友人に「私、一位取るわ」と冗談混じりに宣言しました。 宣言したからには本気でやろうと、なんだか心がゾワっと湧き上がったのを覚えています。   スタートの笛が鳴って、いつも一番速い子が先頭を切って走っていきました。 私はその姿を、ただひたすら必死で追いかけました。 だんだん息が上がって、いつもなら苦しいと感じる三周目くらいのタイミング。 なぜかその日は "心臓がテンポ良く踊ってる!気持ちいい!" と感じていました。 その時点で、例年よりもタイムはかなり縮まっていて、いつもなら諦めたくなるくらい疲れている四周目には、もっと走れる!もっとペースを上げられる!と…。 嬉しくて、楽しくて、飛び跳ねるような心に引っ張られる感覚でペースを更に上げると、難なく一位の子を抜かすことができました。 その日、体育の授業で初めて一位になりました。   一定のラインを超えると爽快に走れることに気がついた私は“え? やればできたんだ。”という喜びと共に、今までやってこなかったことに対して、すごく後悔しました。 その日から、私は走ることが大好きで、持久走が得意競技になりました。 他にも、少しでもできるようになりたいと思ったことや、興味があることに全力で取り組むようになって、体操を始めたり、ギターを始めたり、柔軟を極めたり、水泳を極めたり…。 新しい自分を見つけることが日々の喜びになりました。   小さなことかもしれないけれど、 この日を境に“人生が何倍にも楽しくなった” 私にとって大切な経験だったと思っています。 この日がなければ、私は今でもなんでも中途半端にやっていたのかな…やらずに諦めていたのかな。と思うと少し怖くなります…。いや、かなり…。 こういった感覚に気づいていないだけで、私より速い子はもっとたくさんいたと思います。 結局、なんでもやってみなければわからない。“やったもん勝ち!” 諦めると言うことは、楽だけどおもしろくない。 “やらずに後悔するより やって後悔するほうがいい”この言葉の通り、私は挑戦し続ける人生にしたいと思います。 “興味が湧く”ということは素晴らしいことです。 これから先の人生、小さな興味も、大きくて届きそうにない興味も、全てチャレンジしたい。きっと、ワクワクが止まりませんね!   皆さんも毎日を思いっきり楽しめますように。 <SARD UNDERGROUND・神野友亜>

    2023/10/17

  • Sano ibuki
    一駅、二駅分の永遠
    一駅、二駅分の永遠

    Sano ibuki

    一駅、二駅分の永遠

     2023年10月18日に“ Sano ibuki ”が3rd Mini Album『革命を覚えた日』をリリース! 昨秋リリースしたMini Album『ZERO』以来、約1年ぶりとなる新作。3月「眠れない夜に」、6月「下戸苦情」、そして8月に発表した「少年讃歌」の新曲3曲をはじめ、MBSほかドラマシャワー『ワンルームエンジェル』エンディング主題歌として書き下ろした「久遠」を含む全6曲を収録したアルバムとなっております。    さて、今日のうたコラムではそんな“ Sano ibuki ”による歌詞エッセイを3週連続でお届け! 今回は第1弾です。大人になればなるほど、増えていく“知っている”こと。果たしてそれは幸せなのか。無垢で無知だったあの頃は罪なのか…。今作と併せて、エッセイをお楽しみください。 お日様の香りを目一杯に吸い込んだ。   パリパリに乾いた、柔らかいとは程遠い洗濯物から、やさしくて、やわらかい香りがふわっと香った。この匂いのために週一、布団を洗濯してると言ってもいい。   そのお日様の香りの正体を知ったのはいつ頃だったろうか。知ったというより読み漁っていた雑学本の中で見つけたといった方が正しいのだろうけど、そんなことはどうでもいい。今、それでも好きだと言えるけれど、純粋にお日様には香りが存在していて、日向を優しいものだと思えていた頃の方が素直に素敵に生きていた気がする。   無知は罪である。というソクラテスの言葉がある。 無知な人間は無知を取り繕うと無責任な発言を行い、その結果に納得できないと隠蔽しようとして嘘を重ね、さらに悪い結果を導き出し、罪を産むという意の、ぐうの音も出ないほど、その通りの言葉がある。   でも僕は知りすぎるのも罪なのではないかと思ってしまうのだ。 自転車が移動手段の主な方法で、隣町にいくだけで大冒険だった少年時代のあの頃。無垢で無知だったあの頃は果たして罪だったのだろうか。それは子供だから。とか幼い子を舐めた思想で終わらせてはいけない。大人だって無垢でいいはずだった。それでも無垢ではいられず、汚れて、傷ついて、無知であることを咎められ、恥じてしまうのだ。そんな世界が素敵だとは、繋げたいとはやっぱり思えないのだ。そしてそれなのにまだ期待してしまう自分が何より、惨めに思えて仕方ないのだ。   無知を恥じることが罪なのであって、無知であることは罪ではないのではないだろうか。取り繕うことを、無責任な言葉の吐き方を、隠蔽のやり方を、嘘のつき方を知ってしまうことの方がよっぽど罪で、無垢でいられなかった罰なのではないのか。 そんなことを思ってしまうほど、この世は知っても得することが少ないような気がしてしまう。知ってしまった罰を受け続ける僕には世界の広さを知らなかった頃の方が幸せだったという気がしてしまうのだ。   最寄りから一駅、二駅分くらいの世界が丁度よかった。そんなことを思いながら、今日も洗濯物に残った皮脂や洗剤などの残留物が太陽光の紫外線に当たることで起こる化学反応により生成される、アルデヒドやアルコール、脂肪酸などの香りを嗅ぎながら眠るのだった。   < Sano ibuki >   ◆3rd Mini Album『革命を覚えた日』 2023年10月18日発売 <収録曲> 01. 少年讃歌  02. 罰点万歳  03. 下戸苦情  04. menthol  05. 眠れない夜に  06. 久遠 <bounus track>※CDのみ 07. エイトビート

    2023/10/16

  • なきごと
    吾輩は聞き上手な猫だが?
    吾輩は聞き上手な猫だが?

    なきごと

    吾輩は聞き上手な猫だが?

     2023年10月4日に“なきごと”が3曲入り7thデジタルシングル「君と暮らしの真ん中で」をリリースしました。収録曲は、「退屈日和」、「マリッジブルー」、「Hangover」の3曲。さらにリリースに伴い、初のワンマン・ツアーも実施!    さて、今日のうたコラムではそんな“なきごと”の水上えみりによる歌詞エッセイを3週連続でお届け! 今回は第2弾です。綴っていただいたのは、収録曲「 マリッジブルー 」にまつわるお話です。歌詞と併せて、“聞き上手な猫”さんによる代筆ライナーノーツをお楽しみください! 10月4日になきごとから3曲リリースされた 退屈日和、マリッジブルー、Hangover。   先週は、退屈日和について歌詞解説しました。   今週はM-2 マリッジブルー。 歌詞解説をしようと思ったのですが、 パパにもママにも話せない話なので、 それは猫だけに解説します。   聞き上手な猫さんから、 代筆でライナーノーツをいただいたので そちらをお届けします。     M-2“マリッジブルー”     吾輩は猫である。   しかも、聞き上手な猫である。   とかくニンゲンという生き物は   秘密が多い。     猫が言葉をわからないと思って   色々な話を聞かせてくれる。   が、しかし   猫は皆、全てわかっているのだ。     わからないふりをして   静かに聞いて   適当に相槌を打つと   ニンゲンは喜ぶ。       うとうとはしつつも   しっかり聞いている。     ニンゲンは知っている。     我々が話を聞いたところで   解決しないことを。     なのに懲りずに話しているな。     無邪気に楽しそうにしていたり   時には涙を流したり   感情がコロコロ変わる生き物だな。     いつ悲しみが襲うかわからないから   楽しいときも悲しい時も   遠くから見守ってやろう。     涙を流していたら   そばにいてあげよう。     時に声をかけてあげよう。     吾輩にしか聞けない話を   たくさん聞かせておくれ。         以上、聞き上手な猫さんからのメッセージでした!     今度私の話も聞いてくださいね~!   せっかくなので   解説というほどでもないですが   この曲のヒントを…     ・1番のぎゅっとしてと、2番のぎゅっとしては、同じぎゅっでも別物です。   ・人と人との関係は相性がよければよいほど離れるのが辛くなるものです。     歌詞って、楽しくて大好きです。   <なきごと・水上えみり> ◆紹介曲「 マリッジブルー 」 作詞:水上えみり 作曲:水上えみり ◆7thデジタルシングル「君と暮らしの真ん中で」 2023年10月4日発売   <収録曲> 1. 退屈日和 2. マリッジブルー 3. Hangover

    2023/10/13

  • 鷲尾伶菜
    気がつけば隣には昔のように愛し合ったあなたはもういない。
    気がつけば隣には昔のように愛し合ったあなたはもういない。

    鷲尾伶菜

    気がつけば隣には昔のように愛し合ったあなたはもういない。

     2023年10月11日に“鷲尾伶菜”がニューアルバム『For My Dear』をリリースしました。身近な人たちや応援してくれる人たちのために歌い続ける、鷲尾の音楽の原動力からタイトルが名付けられた今作。これまでの配信シングルに加え、新録オリジナル楽曲8曲を含む全10曲が収録されております。    さて、今日のうたコラムではそんな“鷲尾伶菜”による歌詞エッセイをお届け! 綴っていただいたのは、今作の収録曲であり作詞家・小竹正人が歌詞を手掛けた新曲「 銀色 」のお話です。20代ラストイヤーの“今の自分”に刺さったラブソングへの想い。そしてこれからの意志を明かしてくださいました。歌詞と併せて、エッセイを受け取ってください。 12年音楽活動をしてきた私が、最近 新たに衝撃を受けた曲が アルバムに収録している「銀色」という曲です。   作詞家、小竹正人氏渾身の この曲を紐解くのはきっと難しいと思う。   けれど彼の詩を一番歌ってきた私が感じる「銀色」について、今回は書きたいと思います。   曲や歌詞を聴いていて自然と体に溶け込んでくるような その経験を自分がしたかのような そんな不思議な気持ちや感覚を味わえるのは、 小竹正人さんの歌詞だけ。   アーティストやミュージシャンはきっと 音楽制作において、様々な概念があり 拘りがあると思う。 その中でわたしが思う音楽美学は、 誰の作詞、作曲であろうと 自主制作であろうと それはかけがえのない作品で、 エンターテイメントだということ。   自分が作詞した曲しか歌わないし伝わらない。 そんな概念を大切にされているシンガーも多いと思う。 けれど、私は 自主制作の楽曲を歌うことも、誰かに提供していただくことも、 どちらも大切で大事。 自分にない世界観や引き出しを 「音」を通して味わえたり、経験を知ることができたり、 そこに必ず「学び」がある。   そんな中で「銀色」というタイトルとそのストーリーは、不思議と自分を掻き立てるものがありました。   “白でもなく黒でもない”   それは決してグレーでもない。   人が人を想い、愛し合う事 その中で生まれる葛藤やもどかしさ、 切なさや苦しさ。そして愛おしさ。   「銀色」それは不慥かで曖昧。 だけどそこには微かにも煌めきが確かにあって 黒と白が混ざり合い 艶のある光沢感が重なると銀色になる。 その感情や状況を色で表現するセンスが小竹正人さんならではだと思いました。   グループ時代とは一味違うこのラブソングは、 29歳の自分にとって凄く刺さるものがありました。   “一番暑い夏に 綺麗に咲いていた 若さという名の 花を摘みとった君は 私に光も 水も優しさも くれなかった人”   というフレーズ。   30を手前にして思う事と凄く重なり、 自分の一番綺麗で美しい時期を共に過ごしてきたのに、気がつけば隣には 昔のように愛し合ったあなたはもういない。   そんな恋を、きっと沢山の女性が経験したんだと思う。   この歌詞や表現は 私にとってリアルな“今”を悲しいくらいに描いてくれている。 だからこそ、20代ラストイヤーに 銀色という曲に出会えて私は幸せ者です。   これから先も、“歌うこと”は私の全てです。   自分で綴る言葉もメロディも 出会う新しい曲達も ひっくるめてわたしの表現。   音楽、それはいつでも寄り添ってくれて 一番近くにあるもの。   嬉しい時も、苦しい時も 遠くにいたとしても あなたに寄り添っていける そんな音楽を私は歌い続けていきたい。   <鷲尾伶菜> ◆紹介曲「 銀色 」 作詞:小竹正人 作曲:長沢知亜紀・永野小織・YHEL ◆ニューアルバム『For My Dear』 2023年10月11日発売   <収録曲> 1 銀色 2 So Addictive 3 Say No 4 煌めき 5 強く儚い者たち 6 残留思念 7 Noisy 8 Always I'm into you 9 Photogenic Boy 10 For My Dear

    2023/10/12

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    大切な人を応援してあげたいとき、どんな言葉をかけるだろうか?
    大切な人を応援してあげたいとき、どんな言葉をかけるだろうか?

    コアラモード.

    大切な人を応援してあげたいとき、どんな言葉をかけるだろうか?

     2023年10月25日に“コアラモード.”が約5年ぶりのオリジナル・アルバム『COALAMODE.3 ~Blue Moment~』をリリース! 今作には、TVアニメ『俺だけ入れる隠しダンジョン』エンディングテーマ「ネモフィラ」をはじめとしたアニメタイアップ曲や、TVCMソングなど多数タイアップ曲が収録。彼らの多面的でバラエティに富んだ楽曲たちを楽しめる一枚となっております。    さて、今日のうたコラムではそんな“コアラモード.”による歌詞エッセイを4週連続でお届け! 今回は第2弾。執筆を担当したのは小幡康裕です。綴っていただいたのは収録曲「 アンダンテ 」にまつわるお話。大切なひとを応援したいとき、「頑張れ」以外に言葉をかけるとしたら…。ぜひ歌詞と併せて、このエッセイを受け取ってください。 あなたは、身近にいる大切な人を応援してあげたいとき、どんな言葉をかけるだろうか? 僕の場合、これまでによく使っていたのが、ある種のカジュアルさと共に伝えることができる「頑張れ」という言葉。   ところが! 時代は「頑張る」ことなんてもはや当たり前に求めてきて、頑張っていること自体を、社会は褒めてくれない。 そんな現実に途方に暮れている時に、「頑張れ」という言葉を無条件にギフトとして受け取れたらいいのだけど、残念ながらそんな余裕がないことが、僕にはある。 あえてその心の余裕のなさを言語化してしまうと----頑張っても頑張っても、報われないことの方が多い現状において、「いや、頑張ってはいるのよ!」とか「これ以上頑張れって言うの!?」とさえ思ってしまうことが、恥ずかしながら、たまにあるのだ。 さらには日々SNSを見ていると、さまざまな苦境に立たされている人々の投稿を見るほどに「頑張れ」という言葉がむしろ人を追い詰めることだってあるんだ、って痛感させられる。   「頑張れ」のストレート球をガッとキャッチできる心の元気がある場合はいいのだけれど、そうでない場合にどんな言葉をかけられたら、気持ちが上向くだろうか? そんな事をぼんやり考える機会が増えていた。   そんな中、あるとき、職業も全く違う友人にかけてもらった「頑張ろうね」という言葉。 なんだか不思議な程にスッと心に入ってきたのだった。 表現としては「頑張れ」と大差ないのに……。その理由はなんだろうか? きっと、冷たい社会の中で孤軍奮闘することが当たり前だと思い続けてきた自分にとって、フィールドは違えど「一緒にいるからね!」と言われたような、急に共闘する仲間ができたような心強さが、妙に心地良かったのだと思う。 「頑張れ」が命令形なのに対して、「頑張ろうね」は強要しないニュアンスで、どこか「マイペースでいてもいいんだ……」と許されているような気持ちになるのも良い。   と、いうことで「頑張ろうね」という表現を妙に気に入った自分が、意気揚々と中心部分にその詞を添えた【アンダンテ】という曲。 この曲は、ただ頑張っているだけでは褒めてもらえないような冷たい社会で、孤軍奮闘するあなたへの「応援歌」であり、そんなあなたと“今”を共闘していきたい、ひとりじゃないよ、という気持ちを伝えたいコアラモード.からのメッセージ。   歩くようなスピードでいい。マイペースにそれぞれの今日を頑張ろうね。そんな思いを込めたこの曲で、今日のあなたを元気付けられたらいいなと願っています。   <コアラモード.  小幡康裕> ◆紹介曲「 アンダンテ 」 作詞:小幡康裕 作曲:小幡康裕 ◆オリジナル・アルバム『COALAMODE.3 ~Blue Moment~』 2023年10月25日発売   <収録曲> 1.ネモフィラ 2.ラッタッタラッタ 3.アンダンテ 4.わたしの願いごと 5.思い出コレクション 6.雨上りには好きだといって 7.ユラユラリカ 8.ビデオテープ 9.ビューティフルデイズ 10.I‘LL BE 11.カンパイ! 12.あなたに会えて 13.はるつげどり

    2023/10/11

  • SCANDAL
    ひとりぼっちみたいに生きてんなよ。
    ひとりぼっちみたいに生きてんなよ。

    SCANDAL

    ひとりぼっちみたいに生きてんなよ。

     2023年10月4日に“SCANDAL”がニューシングル「ハイライトの中で僕らずっと」をリリース! 表題曲「ハイライトの中で僕らずっと」はMAMIが作詞・作曲。リスナーと共に過ごす瞬間が今までもこれからの人生のハイライトであるようにというバンドの願いと、17 年続けてきたバンドとして過去も未来も背負っていく覚悟が込められております。そして、カップリングにはTOMOMIが作詞・作曲を担当した新曲「CANDY」が収録。    さて、今日のうたコラムではそんな“SCANDAL”による歌詞エッセイを2週連続でお届け! 今回は第2弾。執筆を担当したのはTOMOMIです。綴っていただいたのは、カップリング曲「 CANDY 」にまつわるお話。この歌に込めた大切なメンバー3人への想いとは…。歌詞と併せて、エッセイを受け取ってください。 うちのバンドは他のメンバー個人の仕事を細かくチェックしたりしない。 4人でいる時は1つの事柄について長い時間話し合っても、個人の活動となると全ての表現をその人に任せている。 このエッセイもそうだ。 だからここでだけ言う。   この曲は大切なメンバー3人に向けて書いた。   ずいぶん長い年月、一緒に過ごしてきた。 だから何を言わなくてもほとんどのことがわかる。   優しすぎたり、挫けたり、いじけたりして、本当の気持ちを閉じ込めている瞬間、心をすり減らしている瞬間を私は知っている。   だけど何も言わない。 それぞれのタイミングでそれぞれの乗り越え方をしてきた。   別に真正面からそういう話をすることが照れくさいわけではなく(いや、少しはそれもある) 、ひとりひとりムジョルニアを使っても割れないくらいの固い意志があり、結局は自分自身で問題を解決する以外に方法がない場合が多いのだ。   実はとても心配している。 17年間、良い時も悪い時もずっと傍にいた。 心の隅っこの小さく深い傷を一生懸命隠している3人に、ひとりぼっちみたいに生きてんなよと言いたい。   内緒にしててください。   <SCANDAL・TOMOMI> ◆紹介曲「 CANDY 」 作詞:TOMOMI 作曲:TOMOMI ◆ニューシングル「ハイライトの中で僕らずっと」 2023年10月4日発売   <収録曲> 1.「ハイライトの中で僕らずっと」 2.「CANDY」

    2023/10/10

  • SIX LOUNGE
    僕だけのもの
    僕だけのもの

    SIX LOUNGE

    僕だけのもの

     2023年9月20日に“SIX LOUNGE”がニューアルバム『FANFARE』をリリースしました。バンドにとって約2年半のアルバムとなる今作は、話題曲「リカ」や「エバーグリーン」、TVアニメ『僕のヒーローアカデミア』6期 第2クールEDテーマに起用されていた「キタカゼ」など、SIX LOUNGEの魅力がたっぷり詰まった一枚となっております。    さて、今日のうたコラムではそんな“SIX LOUNGE”のナガマツシンタロウによる歌詞エッセイを2ヶ月連続でお届け! 今回は第1弾。綴っていただいたのは、楽曲「 リカ 」にまつわるお話です。二人だけの世界で、今までの僕と、君を救うためのラブソング。ぜひ歌詞と併せて、エッセイを受け取ってください。 どうして僕ばっか、失ってばかりなんだろうと思って生きていた。   なぜ僕は幸せになりたいんだろう。   ・ちゃんと学校に行くこと。 ・家に帰ったら母が台所にいて、仕事終わりの父を待ちながら夕飯の支度の手伝いをすること。 ・風呂に入ってベッドで友達とくだらない長電話をすること。 ・成績も中の上で、将来の進路を悩むこと。 ・未来が希望に溢れていること。   そんな普通ってどこで買えますか? 何を引き換えに、幸せは手に入れることができますか?   あー吐きそう。   君の笑顔は、失う事を知っている人の笑顔だと思った。 悲しそうで、冷たくて痛くて、放っておけばすぐにどこかへ消えてしまいそうで不安になってしまう。 隠すように、蓋をするように、綺麗にメイクをしているその瞳の奥は、全てを諦めたように光を反射していない。 そんな君の笑顔を見ていると、守りたくて、独り占めしたくて、たまらなくなってしまっていた。   君と不幸になりたい。 二人でめちゃくちゃなダンスを踊るんだ。 世間から笑われて、怒られて、邪魔者扱いされていい。 どうせもう、燃やす価値もないゴミみたいな人生なら、どうなってもいい。 今までの僕を救うために、僕はラブソングを書く。 二人だけの世界で、僕は君を救うために愛を歌いたい。   ねえ、明日は何食べたい? どこに行きたい? 幸せなんて一瞬で壊れる。 太陽に照らされて影が出来るように、僕らの隣には悪魔がいる。 明日が当たり前に来るなんて思ってない。 今日を生き抜けるかなんて知らない。 法律も宗教も戦争も、僕らには関係ない。 君の身体の温もりだけが、僕の居場所です。   2023年 狂気的、暴力的だと言われた僕らの愛を、知らない誰かが歌っている。 愛は凶器だと思う。 相手を傷つけることもできるし、救うこともできる凶器。   まともな愛なんて、ないんだよ。 限界の世代、もう最初から不幸を選べば、傷付かなかったのかもしれないね。 でも、それでもずっとそばにいて欲しいよ、リカ。 地獄でも笑っていようね。   忘れないでいて。離さないでいて。   僕だけのもの。   この愛は誰にも渡さない。   < SIX LOUNGE・ ナガマツシンタロウ> ◆紹介曲「 リカ 」 作詞:ナガマツシンタロウ 作曲:清田尚吾  ◆NEW ALBUM『FANFARE』 2023年9月20日発売   <収録曲> 01.アナーキー・イン・ザ・人生 02.俺たちのファンファーレ 03.キタカゼ 04.エバーグリーン 05.merry bad end 06.モモコ 07.宿酔 08.エニグマ 09.HAYABUSA 10.恋人よ 11.僕と心臓 12.骨 13.アジアの王様 14.Paper Plane   -Bonus Track 15.リカ 16.夢みた君が大好きだ

    2023/10/09

  • なきごと
    君も僕と同じように退屈な日々を過ごしていたらいいなぁ。
    君も僕と同じように退屈な日々を過ごしていたらいいなぁ。

    なきごと

    君も僕と同じように退屈な日々を過ごしていたらいいなぁ。

     2023年10月4日に“なきごと”が3曲入り7thデジタルシングル「君と暮らしの真ん中で」をリリースしました。収録曲は、「退屈日和」、「マリッジブルー」、「Hangover」の3曲。さらにリリースに伴い、初のワンマン・ツアーも実施!    さて、今日のうたコラムではそんな“なきごと”の水上えみりによる歌詞エッセイを3週連続でお届け! 今回は第1弾。綴っていただいたのは、今作の収録曲「 退屈日和 」にまつわるお話です。この曲を聴いた友達からの意外な感想とは…。みなさんはどんな思いを抱きますか? ぜひ歌詞と併せてエッセイをお楽しみください。 10月4日になきごとから3曲リリースされる。   退屈日和、マリッジブルー、Hangover。   3種3様の暮らしがあって、その暮らしの中には “君”が存在している。   配信シングルのタイトルは “君と暮らしの真ん中で”     アルバムリリースごとにライナーノーツを書いていますが、 詩の延長としてかいているので、 せっかくならたまにはちゃんと歌詞解説をしてみようと思います。 不慣れですがどうぞお付き合いください。       M-1 “退屈日和”     この曲を友達に聞かせた時に   「えみりさんって性格悪いですね」   と言われた。   とてつもなくびっくりした。     「相手の幸せじゃなくて、退屈を望むなんてすごい歌詞だなと思いました。」   なるほど。   そう言われると確かにひどい歌詞だと思う。     こんなにもびっくりしたのは   この曲は私の中で   とってもあったかくて愛おしい曲   と思っていたからである。     聞いてくれたあなたはどう思っただろうか?     失恋の曲?   卒業の曲?   誰かを思う曲?     歌詞において「こう思って書きました!」   と断言するのは嫌いなのだが   ちょっと友達と話して面白いなと思ったから   今回は特別に話すことにする。       私にとっては退屈日和は   幸せの最中の曲だ。     水上は幸せを感じる時、不安も同時に感じる。     幸せの裏には誰かが悔しい思いをしていたり   誰かが不幸になっていることもあるから。     その誰かのことを考えると   自分が幸せでいていいのかと不安になる。     そして、   幸せを感じれば感じるほど   何かを信じてしまったり   期待をしてしまったり。     マイナスなことが起こった時に   裏切られた!と思ってしまう。   その度合いが比例して増える。     だからこそ、   マイナスな感情が隣合わせな   幸せという環境を   味わいきれないのである。       退屈日和は、   誰かの不幸を願っているニュアンスも含まれているが   もっともっと優しい曲なのである。     「幸せだよ。」   と、この曲の主人公は“きみ”へ伝えている。     退屈だと感じるこの日々も   きみも同じように   退屈だ。と、思ってくれていたら   幸せな日になる。   退屈日和だなぁ。     そんな曲。     いや、でもやっぱ皮肉だね。   こういう人間なんです。   水上えみりは。     ちなみに、水上はスピッツが好きで   自己解釈として   スピッツの歌詞には   “ぬるい”という言葉が   キーワードになっていると思っている。     暖かくもあり暖かくもない。   プラスでもマイナスでもない   少し気味悪さもあるし   少し心地よさも感じる。   不思議と人の感情に似ていると思う。     “ぬるいぬるい毎日が きみのことを思い出させる 頼んでもないのにさぁ”   ここの歌詞に出てくる   このぬるさがまさに   心地悪くて心地よい表現としてしっくりくる。     こんな感じのことばっか考えて歌詞を書いています。   言葉にしなくても   なんか潜在的に伝わる。   これが私の歌詞へのこだわりだったりします。     過去の歌詞にも   ぬるいところあるのでよかったら見てみてね。   楽曲が最高な分、   歌詞もしっかり味わってもらえたらいいなー。   <なきごと・水上えみり> ◆紹介曲「 退屈日和 」 作詞:水上えみり 作曲:水上えみり ◆7thデジタルシングル「君と暮らしの真ん中で」 2023年10月4日発売   <収録曲> 1. 退屈日和 2. マリッジブルー 3. Hangover

    2023/10/06

  • GOOD BYE APRIL
    「普通」は要らない
    「普通」は要らない

    GOOD BYE APRIL

    「普通」は要らない

     2023年10月4日に“GOOD BYE APRIL”がメジャー第2弾シングル「サイレンスで踊りたい」をリリース!この多様化の時代に “形に囚われない愛” をテーマにしたオトナ・シティポップ・ソング。楽曲を彩るサポートには、岸本亮(Pf.)、島裕介(Tp, Tb)、三輪紫乃(Vn)を迎え、ともにグルーヴィーでソウルフルなサウンドを作り上げております。    さて、今日のうたコラムではそんな“GOOD BYE APRIL”の倉品翔による歌詞エッセイをお届け。綴っていただいたのは、新曲「 サイレンスで踊りたい 」にまつわるお話です。はみ出すことが恥ずかしく、どうしても誰かと自分を比べて“普通”を追い求めてしまうあなたへ…。また、今回は音声版もございます。本人の朗読でもエッセイをお楽しみください。 小学校低学年から高学年になるタイミングで、僕は転校した。 不思議なもので、同じ市の違うエリアへの転校という近い距離での転校なのに、そこに集まる生徒たちの空気感は全然違っていたのをよく覚えている。 転校前の学校は、とりわけ僕のいたクラスは、なんとなく純朴な雰囲気だった。おかげで地味な僕も何の違和感もなく馴染めていた。一方で転校先の学校は、どことなくお洒落で大人っぽい雰囲気だった。転校生である僕は、そのコミュニティーに馴染むために少し背伸びをする必要があったし、自分がうまくこなせないことがあったりすると、周囲の視線が厳しく感じてとても恥ずかしかった。 その頃から僕は、「普通」という言葉を追い求めるようになった。   自分の好きなものや愛するもの、ことは、 人に教えたいときもあるけれど、 自分の中にそっと留めておきたいこともある。 どちらかというと僕は、後者であることが多い。   大人になるにつれて、自分の好きなもの、嫌いなものが明確になっていく。 得意なこともあれば、苦手なままのこともある。 そして当然、誰かと同じものばかりが好きになるはずもなく、ひとりの時間が好きだったり、大人になった今でもクワガタが好きだったり、新しい道を覚えることが好きだったり、なかなか理解されないような趣味趣向だって当然ある。 そんな自分の好きになるものの種類や度合いは、人と比べる必要のないものであり、自分の胸の中で大切に温め続ければいいものだと思っている。   恥ずかしい思いをしたくないという気持ちから「普通」でありたいと願い続けていた少年時代から、年を重ねていつからか「普通」という言葉を必要としなくなった。 仕事をするにしたって、人と違う得意なことや好きなことへの熱意は、何よりもパワーになるから。   でも生きていると、大人になった今も、みんなと同じものを好きと言ったり嫌いと言ったりしたほうがいいのかな? と思うような瞬間が時々訪れる。 僕が子どもの頃に感じていたように、はみ出すことが恥ずかしいことだという空気が、時折流れてくるのを感じる。   愛は、人に対しても、物事に対しても同じで、好きだと思う人やもの、自分の人生に必要だと思う人やものを、自分の感度で選びながら歳を重ねていく。 そこにルールや決まった形はなくていいはず。人と比べる必要もない。   音が鳴り止んだ、誰もいなくなった真夜中のフロアでもいい。 誰かとは違う、「普通」とは違う自分らしい人生を、目一杯踊れたらそれでいい。   そんなことを思いながら、「サイレンスで踊りたい」という曲の詞をかきました。   <倉品翔(GOOD BYE APRIL)> ◆紹介曲「 サイレンスで踊りたい 」 作詞:倉品翔・延本文音 作曲:倉品翔   

    2023/10/05

  • コアラモード.
    進んでいく、変わっていく、だけど変わらないこの空気感。
    進んでいく、変わっていく、だけど変わらないこの空気感。

    コアラモード.

    進んでいく、変わっていく、だけど変わらないこの空気感。

     2023年10月25日に“コアラモード.”が約5年ぶりのオリジナル・アルバム『COALAMODE.3 ~Blue Moment~』をリリース! 今作には、TVアニメ『俺だけ入れる隠しダンジョン』エンディングテーマ「ネモフィラ」をはじめとしたアニメタイアップ曲や、TVCMソングなど多数タイアップ曲が収録。彼らの多面的でバラエティに富んだ楽曲たちを楽しめる一枚となっております。    さて、今日のうたコラムではそんな“コアラモード.”による歌詞エッセイを4週連続でお届け! 今回は第1弾。執筆を担当したのはあんにゅです。綴っていただいたのは、収録曲「 カンパイ! 」にまつわるお話。どんなに月日が経っても、お互いの境遇が変わっても、大切な友達を思い浮かべながら、この歌詞とエッセイをお楽しみください。 「そろそろ会おうよ」 このLINEを2人に送るタイミングは、いつも桜が咲き始める頃。     ひとりは現在横浜にあるケーキ屋さんの店長さん。   彼女は好きなアイドルを推すことに生きがいを感じていて、いつだったかわたしにKちゃんというアイドルの顔写真が大きく印刷されたうちわを500円で売ってあげると言った。 正直それが高いのか安いのかよくわからなかったけれど、なんだか楽しそうだったので買ってみることにした。   すると彼女は「あなたは今日からKちゃん担当ね!」と言い放ち、満足そうに笑った。 わたしはそれが嬉しくて、まだそんなに詳しくないうちわに収まったKちゃんを眺めながら、これから自分の中に新しい世界が広がるような気がしてワクワクした。   家に帰って母親に「また変なもの買ってきて」と心配されたけれど、もちろん悔いはない。 だってカラオケに行った時も大活躍だったし、うろ覚えだった曲をみんなとノリノリで歌いながらはしゃいだあの時間は、まさにわたしの青春そのものだ。 それにしても、当時わたしの周りにいた友達のほとんどがそのアイドルグループのファンで、わたしは会話についていくのに必死だった。   この前、久しぶりに実家の押し入れを開けたら、暗闇の中不気味に浮かびあがるKちゃんと目が合った。 ドキッとしながらも当時のこのエピソードが思い出されて「ふふ、ありがとうKちゃん、ありがとう友達のSちゃん」と心の中で呟きながら、うちわをパタパタと扇ぎ、懐かしい風を思いっきり吸い込んだ。     もうひとりはこの前結婚をして、ついにお母さんになったYちゃん。 何歳になっても、自分と同い年の友達がお母さんというのが不思議でたまらないけれど、我が子の成長を見守る幸せそうな姿を見ていると、わたしも幸せな気持ちになる。   あの頃は想像もつかなかった未来。 誰が1番に結婚するのか、わたしの予想ははずれたし、まさかSちゃんがケーキ屋さんのかわいい店長になるなんて最高すぎるけれど、ちょっと意外だった。   今思えば、誰にも伝わらないであろう些細なことで授業中必死に笑いを堪えたり、ファミレスに山盛りポテトとドリンクバーだけで何時間も居座ったり、まさかの恋の結末にみんなで号泣したり、どこへ向かっていくのか、私達の人生は。そんなことをずっと考えていた。   進んでいく、変わっていく、だけど変わらないこの空気感。   以前より会う頻度は減ってしまったけれど、たまにみんなで集まって、これからも相変わらずあーだこーだ語り合いたい。 おばあちゃんになっても子どもみたいにはしゃいで、いつもお花見をするあの桜並木の道を、ケタケタ笑いながら3人で全力疾走したい。   そのために「足腰を鍛えておこう」なんて言ったら、もちろん笑ってくれるだろうけど、あながち、冗談でもない(笑)     そんな中学時代から仲の良い彼女たちへ、感謝を込めて作ったのが、この『カンパイ!』という楽曲。 データを遡ってみたところ、2014年の2月のデモを発見!コアラモード.のデビュー前から存在していたことになる。   20歳くらいのわたしの歌詞は、素直で初々しくてくすぐったい。今書いたらまた歌詞も変わってくるだろうけど、リアルなこの感じが逆に良くて、ライブで歌うと不安と期待が入り混じっていた当時の感覚が蘇る。   皆さんも大切な友達のことを思い出しながら、是非聴いてみて欲しい。 そして久しぶりにその友達に会えた時には、盛大に「カンパイ!」忘れずに♪   <コアラモード. あんにゅ> ◆紹介曲「 カンパイ! 」 作詞:あんにゅ・小幡康裕 作曲:あんにゅ ◆オリジナル・アルバム『COALAMODE.3 ~Blue Moment~』 2023年10月25日発売   <収録曲> 1.ネモフィラ 2.ラッタッタラッタ 3.アンダンテ 4.わたしの願いごと 5.思い出コレクション 6.雨上りには好きだといって 7.ユラユラリカ 8.ビデオテープ 9.ビューティフルデイズ 10.I‘LL BE 11.カンパイ! 12.あなたに会えて 13.はるつげどり

    2023/10/04

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