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  • FINLANDS
    わたしが生きている理由はあなただ。
    わたしが生きている理由はあなただ。

    FINLANDS

    わたしが生きている理由はあなただ。

     2025年2月12日に“FINLANDS”が約4年ぶりとなるオリジナル・フルアルバム『HAS』をリリースしました。コロナ禍の時期も絶えること無くライブ活動を継続し、精力的にデジタルリリースを重ねてきたFINLANDS。今作には、この4年の間に遂げた、さらなる成長の姿を余すことなく詰め込んだ全12曲が収録されております。    さて、今日のうたではそんな“FINLANDS”の塩入冬湖による歌詞エッセイを3週連続でお届け。今回が最終回。綴っていただいたのは、収録曲「 HAS 」にまつわるお話です。自身が今まで得て持ってきたものから生まれたアイデンティティとは。そして、音楽を作ることが出来るその理由とは…。ぜひ歌詞と併せて、エッセイを受け取ってください。 いつか別れる日が来るのだと思う。 人は。 人の死も見てきたし、どれだけずっと一緒にいた人もぱったり会わなくなれば会おうともせず生活の中からその人だけがさっぱりと消えていく。 そうして、人はしっかり「別れ」というものを寂しくても寂しくなくても経験するんだと思う。   わたしは未来が想像出来ない。 FINLANDSの展望を聞かれた時も明確に答えられたことがなく、インタビューの最後の質問にありがちなこの問いにいつものらりくらりと、「健康にツアーをまわり切りたいですね!」なんて言葉しか出てこない。中学生でももっと気の利いた言葉を出せそうなものだ。   これは昔からそうなんだと思う。 だけど、夫との日々ではよく、50歳になったら、80歳になったら、100歳になったら、もしもこの先研究が進んで150歳まで生きられるようになったら、なんて話をよくする。 ただ、もしも話の範疇であり、何歳でどうのこうのというライフプランというもの(保険のチラシで読みました)はない。   死ぬ時は一緒に死にたい。と本気で口にする。 あなたがいない世界に価値はないと本気で思うからだ。 だって87歳まで生きるとして、あとお花見が出来るのは53回、閏年に今年2月少な。と言えるのは21回くらい。オリンピックを見る事ができるのだって21回くらい。お誕生日をお祝いできる事だってあと53回くらい。 一緒に眠れる日だって最大で19345日くらい。   いつもそんな事を考える。 じんわりと寂しくなる。 夫はそんな長生きできないよ。 と、論点のずれた答えをさっぱりと出して終える。ばっさりとしている。 わたしは気にせず続ける。 きっと夫は聴いていない。   でもその度に毎回それでも最後死ぬ時、いつなのかはわからないけれど、その時わたしの身体は頭は今以上にあなたで構築されたわたしになっているのだろうな。と思う。 わたしの今まで持ってきたもの、あなたが今まで持ってきたもの、これから別々に得ていくもの、思い、これから同じ時間で得ていくもの、知っていくもので互いを満たし合えたらなんて愛おしい事なんだろうと思う。   あなたはわたしのために生きているわけじゃない、わたしもあなたのために生きているわけじゃない、だけど、わたしが生きている理由はあなただ。 あなたを喜ばせる仕組みくらい忘れないままいつか体と心をしっかり満タンにあなたで満たして命を終えたい。 そう思っていつも心を取り戻している。   思いを伝える。それがわたしが今まで得て持ってきたものから生まれたアイデンティティなのだと思う。   音楽を作ること以上に楽しいことはない。 だが、わたしが音楽を作ることが出来るのは叶っても叶わなくても人を最大の心で思うことが出来るからだ。     <FINLANDS・塩入冬湖> ◆紹介曲「 HAS 」 作詞:塩入冬湖 作曲:塩入冬湖 ◆オリジナル・フルアルバム『HAS』 2025年2月12日発売   <収録曲> 01.ララバイ 02.わたしたちのエチュード 03.東京エレキテル  04.ナイトシンク  05.割れないハート 06.VS 07.ピース  08.like like  09.シルエット 10.キスより遠く 11.CLASSIC 12.HAS

    2025/02/28

  • FINLANDS
    どうぞご自由に。
    どうぞご自由に。

    FINLANDS

    どうぞご自由に。

     2025年2月12日に“FINLANDS”が約4年ぶりとなるオリジナル・フルアルバム『HAS』をリリースしました。コロナ禍の時期も絶えること無くライブ活動を継続し、精力的にデジタルリリースを重ねてきたFINLANDS。今作には、この4年の間に遂げた、さらなる成長の姿を余すことなく詰め込んだ全12曲が収録されております。    さて、今日のうたではそんな“FINLANDS”の塩入冬湖による歌詞エッセイを3週連続でお届け。今回は第2弾です。綴っていただいたのは、収録曲「 わたしたちのエチュード 」にまつわるお話。うまく生きるため、笑顔で相槌を打ち続けているあなたへ。それができなくて息がしにくいあなたへ。この歌とエッセイが届きますように。 うまく生きるための練習は多い。 高校生の時に同級生の女の子が、「あの子がモテる理由は相手の話をどんな話でも笑って聞くから」と言っていた。 その話が忘れられない。   つまらない話を笑顔で聞いて、相槌を打つ。 生涯で使える笑顔と相槌の数に制限があるのであれば絶対そんなところで使わないのに。 生きている間は無制限。が仇となりどこでもかしこでも使い続ける。   その子のことを素直に凄いと思ったし、歳をとるにつれて、意味がわかった。 バイトを始めた時に本当につまらないお客さんにもわたしは笑った。 はい、無駄笑いだなぁ。と思いながらも笑った。   時給のうちの笑顔だ。   バンドの先輩が話す打ち上げでの過去の栄光話でもわたしは笑った。 気まずいからだ。   そうやってうまく切り抜ける練習をして、だんだんうまくなりたくもない笑顔がうまくなり、出したくもない高い声と笑い声によく似た発声を選んで使えるようになる。   サービスのような笑顔と高い声と表情は、頼まれてもいないのに見えない空気に従うように生まれる。   練習を積み重ねて反射的に生まれているだけだ。 あぁめんどくせえ。猫撫で声も作り笑いも、見たくもない映画見ていないと話についていけない関係も、特別な人間だから愛されているという自慢話も、忘れた頃に連絡してくる男も。   でもそれらにどう答えるかなんて決め事じゃない、ましてや誰からも頼まれてもいない。   あぁ、もっと呼吸がしやすいように生きていよう。 急いで愛されよう。などと思わずに、練習した今までの息継ぎも声も顔も全て使うか使わないかはわたしたちが決めるべきである。 そしてそれらは実は求められていない場合が多く、勝手にやっていた。という事もあったりするのだ。     どうぞご自由に。 そちらもこちらも。     <FINLANDS・塩入冬湖> ◆紹介曲「 わたしたちのエチュード 」 作詞:塩入冬湖 作曲:塩入冬湖 ◆オリジナル・フルアルバム『HAS』 2025年2月12日発売   <収録曲> 01.ララバイ 02.わたしたちのエチュード 03.東京エレキテル  04.ナイトシンク  05.割れないハート 06.VS 07.ピース  08.like like  09.シルエット 10.キスより遠く 11.CLASSIC 12.HAS

    2025/02/21

  • FINLANDS
    真似したらあなたの気持ちがわかるんじゃないか。と思った。
    真似したらあなたの気持ちがわかるんじゃないか。と思った。

    FINLANDS

    真似したらあなたの気持ちがわかるんじゃないか。と思った。

     2025年2月12日に“FINLANDS”が約4年ぶりとなるオリジナル・フルアルバム『HAS』をリリースしました。コロナ禍の時期も絶えること無くライブ活動を継続し、精力的にデジタルリリースを重ねてきたFINLANDS。今作には、この4年の間に遂げた、さらなる成長の姿を余すことなく詰め込んだ全12曲が収録されております。    さて、今日のうたではそんな“FINLANDS”の塩入冬湖による歌詞エッセイを3週連続でお届け。今回は第1弾です。綴っていただいたのは、収録曲「 ララバイ 」にまつわるお話。<わたし>の誕生日を覚えてくれなかった<あなた>。あなたの気持ちが知りたくて、あなたの真似をしてみて、わかったことは…。ぜひ、歌詞と併せて、エッセイを受け取ってください。 続編シーズンの主役はずっと変わらずあなたである。誰と恋愛に似たそれを実行している最中でもあなたが主役の物語の端っこに申し訳なさそうに、それでいて当たり前の顔している通行人役のようにわたしはいる。   あなたがわたしの誕生日を覚えられなかった理由が今ならわかってしまうことで理解に至ったその心の正体に悲しまずにはいられなかったし、冬のコートは煙草の煙と混ぜこぜになった人間の匂いが染み込んでいて頬にあたる度、その匂いが冬の匂いなんだとしっかりと着実に覚えていったし、その匂いがいい匂いかどうかなんてことは問題ではなく、その匂いは無条件に思い出の一端を担うのだから好きに決まっていた。   それくらいにあなたが発するものは思い出となり、それを好きか嫌いかなんて判断する余裕もなく自動的に愛おしい特別としてそこにあった。   わたしは多分傷つけられている。 と何処かでわかっていた。 だから何なんだ。という話であるが。 傷つけられたから、だから、じゃあ、その先に何があるってわけではないのに、わたしも人を傷つけていいんだ。あなたみたいな愛し方とも言えない、その場しのぎの安心の乞い方を寂しさの薄め方をしていいのだ。 と無性に真似したくなった。   真似したらあなたの気持ちがわかるんじゃないか。と思った。   事実わかってしまった。 わたしの誕生日をあなたが覚えない気持ちの正体が痛いほどわかってしまった。   気持ちのいいものではないな。と思った。 真面目に、誠実に。なんてことではなく。 人を傷つけて楽しいことなんて本当に一つもないのである。 四六時中終わらないタスクのように眠る前に、朝起きた時に、あぁ、この人のこと好きでいるべき自分を作らないとと思うなんて健やかな心ではない。   だからもう人に恋をしていると思いたいが故の恋はやめるべきだと思った。   眠る前に話してくれたどうでもいい話をわたしはぼんやり思い出している。 子守唄みたいに、内容なんてない。 どうでもいい話を。 今でも思い出している。     <FINLANDS 塩入冬湖> ◆紹介曲「 ララバイ 」 作詞:塩入冬湖 作曲:塩入冬湖   ◆オリジナル・フルアルバム『HAS』 2025年2月12日発売   <収録曲> 01.ララバイ 02.わたしたちのエチュード 03.東京エレキテル  04.ナイトシンク  05.割れないハート 06.VS 07.ピース  08.like like  09.シルエット 10.キスより遠く 11.CLASSIC 12.HAS

    2025/02/14

  • FINLANDS
    わたしはキスよりもっと遠くにあるものが欲しいと思っている。
    わたしはキスよりもっと遠くにあるものが欲しいと思っている。

    FINLANDS

    わたしはキスよりもっと遠くにあるものが欲しいと思っている。

     2022年11月19日に“FINLANDS”が新曲「キスより遠く」を配信リリースしました。10月19日にリリースされた「like like」に続く、第2弾となる今作は、サビで始まる冒頭から心を持っていかれるはず…! 口癖になってしまうほど聴いてほしい1曲。ドチョッキュウなラヴソング達を携え、新たなステージへと向かうFINLANDSに是非、ご注目を!   さて、今日のうたコラムではそんな最新作を放った“FINLANDS”の塩入冬湖による歌詞エッセイを2カ月連続でお届け。今回は第2弾です。綴っていただいたのは、新曲「 キスより遠く 」にまつわるお話。習慣のキスや、暇つぶしの馴れ合いでは、満たされることのない思い…。みなさんは“キスより遠く”にある「何か」に触れた瞬間はありますか…? 歌詞と併せて、エッセイをお楽しみください。 よく今何時?と聞かれる。 ○○時だよ。と答える。 少ししてから時計を見て、え、もうこんな時間!? と驚く事が多々ある。   あの時に今何時?と聞かれて答えたところでわたしは数字に合った長い針と短い針を読んで口に出す。という事しかしておらず、特に頭で時間を理解したわけではない。自分が知りたいと思った時にだけきちんと「時間」というものを知る。   似たような事が日々には多々ある。 文字を読んだだけで、心から理解に及んでいない事なんてそれはそれは膨大にある。 恋愛においてもそんな事が多かった気がする。   関係上当たり前にそこにあるからする習慣のキスや、暇つぶしの触れ合い、挨拶みたいな愛しているよ、間に合わせの相槌。   それは心の中に突然発生したたまらない言葉を口に出した結果でも、抑えきれない願望の果ての行為なんかでもない。   それは酷く悲しい事なんじゃないか。 と思った。 そして、わたしも同じく残酷な事を今迄何の気なしにしてきたのではないだろうか。   わたしは昨年結婚をした。 結婚した後には、「歌う歌、変わるんじゃない?」と多く聞かれたし、わたし自身も変わるのかもなぁ。楽しみだわぁ。特に恋愛編は終わっちゃうのか?新しいフェーズだとかなんとか?なんてドキドキと考えたりしていた。   が、現在わたしは毎日夫に失恋しているような気持ちで過ごしている。驚く程に毎日片思いのようだ。   全く知りやしないのに爆発的な好意を持ち、大発明のような感情に苛まれはじめた時からずっと変わらない。 結婚しようと変わらない。 え、結婚しても変わらないの?とそりゃあ自身も驚いている。 この世には気持ちの熱量を測って見せてくれる機械なんてありはしないし、心の中にある本来の心を色付けずそのまま知り得る超能力も持ち合わせていないから解らないのだ。   当たり前にある関係に沿った好意を表す言葉を朝昼晩と口に出したところでそういう事ではないのか。と思い知った。 そんな処方箋みたいな使い方じゃ身体は慣れていく一方で効き目は無くなるばかりだ。   触れ合いや言葉の交換では無い、もっとそのずっと先にある、一瞬だけ垣間見れるような好意の満足がこの世には確かに存在する。 その確かめ方が悲しみを駆使ししないといけないようなものであっても。 その満足は確かにある。 だから毎日その満足や、愛情の理解を手に入れたいと思い続けている。今ある愛情の手入れも怠らずに。 その為にはわたし自身もアップデートされていかないといけないし、求めるだけではいけないと、知っている。 Yahoo!知恵袋で得た有難いアドバイスや、小説で読んだストーリーをなぞってみたり、人に聞いた話を咀嚼しては答えを導きだし攻略方を知るべく努めていかなければ。と毎日のように戦略方法を探しては実践しようとする。 忘れてしまう事もしばしば。 結構、週3で忘れてしまうが。   だけれども、そんな事忘れてしまった時にふと、訪れる愛情を理解できる瞬間がある。 え、今!?という時に。  本当に一瞬だけ。   その瞬間を毎日探し求めては大体を失敗に終えているのだ。   だから、恋愛編が終わるわけがない。 塩入冬湖 恋愛編は終われなかった。 残念ながら。 この戦は終わりそうに無い。 そうなると恋愛編は終えられない。 なんだか少し安心もした。 世界平和や、海や山の美しさ、社会問題なんかを歌えそうに無いし、歌いたくも無いと思っていたので丁度いい。   わたしはキスよりもっと遠くにあるものが欲しいと思っている。 <FINLANDS・塩入冬湖> ◆紹介曲「 キスより遠く 」 作詞:塩入冬湖 作曲:塩入冬湖

    2022/11/21

  • FINLANDS
    これは道徳に反したただの恋である。
    これは道徳に反したただの恋である。

    FINLANDS

    これは道徳に反したただの恋である。

     2022年10月19日に“FINLANDS”が新曲「like like」を配信リリースしました。産休に伴いライブ活動を一時休止していた塩入冬湖が出産後初めてリリースする新曲。「like」という言葉が意味する“誤魔化せない思い”を込めた、温かくも切なさを感じさせるラブソングに仕上がっております。なお11月にも新曲がリリースされることが決定しており、「like like」は2カ月連続リリースの第1弾として配信!    さて、今日のうたコラムではそんな最新作を放った“FINLANDS”の塩入冬湖による歌詞エッセイを2カ月連続でお届け。今回は第1弾。綴っていただいたのは、新曲「 like like 」に通ずる想いです。「あなたが好き」と「りんごが好き」、本来は同じ英文にはならないけれど、時には、同じ動詞で誤魔化したくなるときはありませんか…? この世は全部を美しくしたい。 美しいと思いたい。 美しく正しく溌剌と素直であり、 且つスムーズなものだと思いたいんだと思う。   だが、人間の心には不備が沢山ある。 持ち合わせてしまえば道徳に反するような思いが確かに存在する。   英語の授業で一番最初に習った動詞は「like」だった。 「私はりんごが好きです」   「私はあなたが好きです」は 「私はりんごが好きです」と同じ英文にはならない。 人は惨めにならない為の方法を大人になるとそれぞれが持ち合わせる。 それでも尚、同じ動詞じゃ誤魔化せずに惨めになる方を勇んで選ぶ時がある。   これは道徳に反した ただの恋である。 ただの思いである。   美しくはなくとも、世の中の不都合であろうと、生まれたらすぐに排除される思いであろうと確かに存在するし、存在した恋がある。 人々は誰かを傷つけたいわけでも傷つきたいわけでもなく、生まれた心の置き場に苛まれ続けているだけなんじゃないだろうか。   誰かが、近年SNSや週刊誌に告発される不毛と言われる色恋沙汰の云々を見て「きっとみんな悲しいだけなんだよ」と言っていた。   やはり人の心には不備がある。 そして、この不備はこの先もなくならない。 悲しみは悲しみのままでいられない。   惚れた腫れた、愛した愛していない、愛されない愛しちゃいけないを繰り返してこの不備は突然生まれては人を苛ませる。 苛む人間はこの世の不都合であり、醜いものなのだろうか。 善悪を承知した上で生まれる不都合があるからわたしはずっと歌を歌うんじゃないだろうか。 <FINLANDS・塩入冬湖> ◆紹介曲「 like like 」 作詞:塩入冬湖 作曲:塩入冬湖

    2022/10/24

  • FINLANDS
    岡村靖幸に2週間振り回されたい。
    岡村靖幸に2週間振り回されたい。

    FINLANDS

    岡村靖幸に2週間振り回されたい。

     2022年4月13日に“FINLANDS”が新曲「ピース」を配信リリースしました。約1年ぶりのリリースとなる新曲は、TBSドラマ『村井の恋』のOP曲です。ドラマ原作漫画の作者・島 順太がFINLANDSの大ファンであり、オープニングテーマの担当を熱望したことから起用が実現。塩入冬湖(Vo)がはじめて“ド直球”を描いた、ストレートな恋心を歌詞に乗せた強い意志の感じられる、FINLANDSの新境地ともいえる1曲となっております。    さて、今日のうたコラムでは、そんな最新作を放った“FINLANDS”の塩入冬湖(Vo)による歌詞エッセイを3週連続でお届け!今回が最終回。綴っていただいたのは、2018年にリリースした楽曲「 PET 」にまつわるお話です。常々、「岡村靖幸に2週間振り回されたい」と言い続けてきたという彼女。その根本にある想いとは…。ぜひ改めて、「PET」の歌詞を味わいながら、エッセイをお楽しみください。 私は常々、「岡村靖幸に2週間振り回されたい」と言い続けてきた。 突発的な衝動や理解の範疇外にある行為、行動に右往左往したい。 こんな事を思う度に勝手なイメージでごめんなさい岡村靖幸様。とも思っています。   「カルアミルク」を初めて聴いた時、仲直りを持ちかけるが自分から会いには行かない。 「六本木においでよ。」と歌う男性に一瞬で心を奪われた。 私の聴いて育ってきた音楽の中では大体男が好きな女に会いに行こうとするし、今から会いに行く。と言う。 でも岡村靖幸は違った。 その違和感が妙にしっくり心に落ちてきて、自分の好きな男像を映し出したような気がした。   それまでも、「あの人は誠実で真面目で優しい人よ」 といった褒め言葉にそれの何が魅力的なんだろうか。と思う事がしばしばあった。   高校生の時は兎に角足が速い人が好きだった。喋った事もなかったし、 全く優しさを感じる局面はなかったけれど、校内ストーキングを続け部活で走る姿を見るとそれだけで愛おしくなった。   高校を卒業した後は叫び方が格好いい人を好きになった。 叫んだ後の所作が俺は叫んでやった。 という如何にも悦に満ちた顔をする男が嫌いで、その中でとびきりこんなに叫び方が好きな男はいない。 そう思った。   そうだ、思い返してみれば優しさや誠実さ、忠実さが全面に押し出された売り文句に心が解けた事って無い。   私にどれだけ約束をくれようが、毎日を真面目に努めていようが、溢れんばかりの愛情を与えてくれようが、 私は誰かに違和感を感じていたい。 アンバランスな違和感を。   その人の娯楽になりたい。と思うし、それ以上に私の娯楽であってほしい。 あなたが私の未来であってほしいけれど、未来でも安心や安定なんて言わないで出来るだけ娯楽でいてほしい。 私も娯楽でいさせてほしい。   岡村靖幸に2週間振り回されたい。 痛々しいと思いながらも今現在この歳までそれが根底にあるんだ。 面白くいられたらいいじゃない。 無茶苦茶なあなたに一生振り回されたい。 死ぬその時までアンバランスな勝ち負けない娯楽であって。 たまに飽きてしまった時も、嫌になった時も どうせ訳の分からない主義主張に笑ってしまうからその時はまた一から振り回してくれ。 と思う。 兎に角面白い。と無茶苦茶さに興味を持ち続けていたい。 「 PET 」を描いた頃はずっとそう願っていた。 今でもどこかそう思う節はあるけれど、無茶苦茶さだけではない安らかな愛おしさも知った。 日々人は変化していくのだろうと思える変化である。 だけれど私の初恋は玉置浩二さんだ。 根本はきっと変わらないのではないだろうか。   近頃「PET」を聴き返してそんな事を思った。 <塩入冬湖> ◆紹介曲「 PET 」 作詞:塩入冬湖 作曲:塩入冬湖

    2022/05/25

  • FINLANDS
    全てが私の体温の価値を無くす理由であった。
    全てが私の体温の価値を無くす理由であった。

    FINLANDS

    全てが私の体温の価値を無くす理由であった。

     2022年4月13日に“FINLANDS”が新曲「ピース」を配信リリースしました。約1年ぶりのリリースとなる新曲は、TBSドラマ『村井の恋』のOP曲です。ドラマ原作漫画の作者・島 順太がFINLANDSの大ファンであり、オープニングテーマの担当を熱望したことから起用が実現。塩入冬湖(Vo)がはじめて“ド直球”を描いた、ストレートな恋心を歌詞に乗せた強い意志の感じられる、FINLANDSの新境地ともいえる1曲となっております。    さて、今日のうたコラムでは、そんな最新作を放った“FINLANDS”の塩入冬湖(Vo)による歌詞エッセイを3週連続でお届け!今回は第2弾。綴っていただいたのは、FINLANDSが昨年3月にリリースした楽曲「 HEAT 」にまつわるお話です。名前に成らない、言葉に成らない関係のなか、<私>が感じる想いは…。ぜひ、歌詞と併せて、このエッセイを受け取ってください。 肌の色さえ見えない距離に至っても、体温が揃うほど触れ合っても 互いの体温を打ち消しあってこの夜の価値が真っ黒く飲み込まれていくような気がした。   丈の足りないカーテンを見て笑う事、使っているシャンプーの種類を知っている事、当たり前に転がる靴下を横目で見つめている事さえ、特別の印だと思えたけれど、 満身創痍の中で繰り返す「取り敢えず」の愛情表現は過去の経験から懸命に割り出した暇潰しの種類の中の一つの方法でしかなかった。   本来に触れる事は互いにしなかったし、 真実はきっとその日、その時間、その瞬間によって変わるようなものだった。   普遍などこの世にはない。なくていい。 だけれど無い普遍に縋り合うような心持ちを互いがお揃いで忍ばせていられる事が 恋愛関係の暗黙の了解なんじゃないか。と常々思っている。 だからこそ、それが存在しない関係は言葉にならない。 名前に至らない。 言葉に成ろうともしなかった。   夜に訪れる秘密のチャンス、望まないふりの来週、家に転がる違和感の理由、 濁した名前の挙動、眠る度、許す度遠くなる気がする近い寝息も 全てが私の体温の価値を無くす理由であった。   目に見えるように心が離れていくことは寂しかったけれど、 二つでありたった一つ。であるような一瞬の体温を今も愛しんでいる。   あの日々に学んだ事は価値は無くなってもその後、自分でせっせとまた作っていく事が出来る。   だからあの日々の部屋の中に確かにあった一度しか作れなかった一つきりの体温をずっと忘れないようにと繰り返し思い出す。 いつか忘れてしまうだろうから。 <塩入冬湖> ◆紹介曲「 HEAT 」 作詞:塩入冬湖 作曲:塩入冬湖

    2022/05/18

  • FINLANDS
    込み合った理由はないけれどあなたが心底好き。
    込み合った理由はないけれどあなたが心底好き。

    FINLANDS

    込み合った理由はないけれどあなたが心底好き。

     2022年4月13日に“FINLANDS”が新曲「ピース」を配信リリースしました。約1年ぶりのリリースとなる新曲は、TBSドラマ『村井の恋』のOP曲です。ドラマ原作漫画の作者・島 順太がFINLANDSの大ファンであり、オープニングテーマの担当を熱望したことから起用が実現。塩入冬湖(Vo)がはじめて“ド直球”を描いた、ストレートな恋心を歌詞に乗せた強い意志の感じられる、FINLANDSの新境地ともいえる1曲となっております。    さて、今日のうたコラムでは、最新作を放った“FINLANDS”の塩入冬湖(Vo)による歌詞エッセイを3週連続でお届け!綴っていただいたのは、今作「 ピース 」に通ずるお話です。自分にも誰にも何のポーズも取れず、「込み合った理由はないけれどあなたが心底好き。」そんな恋をしたことがありますか…? 降参するように人を好きになる。 そんな時、自分にさえもポーズを取る事が出来なくなり、格好のいい説明や言い訳が一つも思いつかなくなる。   恥じらいや、後に訪れる可能性のある哀れな経緯(いきさつ)、或いは惨めな夜の中身、 取り返しの付かない喪失感を携えた未来を想像しては早く格好のいい説明を作らないと!と、焦燥に駆られ不安になった果て、一秒きりで全ての事情を超越する好意に圧倒されやっとの事で諦める。 そんな経験がある。一度。   わたしにはどうしてもこれを「降参」という言葉でしか言い表せないのだ。   根拠のない自信があった。 その自信は目の前にいるこの人が絶対今後自分に好意を抱く。 という事に対してではなく、私はこの人に全人生の好意を使い切るだろう。という自信だった。 だからこそ格好のついたポーズを取る事ができず、言い訳の通用しなさに驚愕したのだ。   あの好意に込み合った理由はなかったし、数え切れる程しか同じ時間を過ごしていない、 黒子の数まで隈なく覚えているような距離にいた訳ではない、 昨日好きになって今日嫌いになったものを一々知れるような時間を共有している関係でもない、 些細な事を質疑する事さえ一世一代の大勝負かのように思わせる人であったのにただ、一生分の好意がそこには溢れていた。   こんな込み合った理由なく人に好意を抱くとはなんとも気持ちのいい事だな。 と思った。   「誰かを好きでいる自分が好き。」という名前は無いが古より確かに存在するあの気持ちに苛まれる事もなければ 「恋愛とはいい距離感をとれますから、私。」といったすかした女になっている暇もなかったので妙に健やかに感じた。   「ポーズは取らずに心に従え。」   というテーマはその時のあの好意に由来している気がする。 小難しさにばかり心が惹かれてしまう日々で 「込み合った理由はないけど心底好き」 という言葉にすれば妙に阿呆のように思える言葉は憧れに近い場所に存在する。   今回OPテーマを担当させていただいた実写ドラマ『村井の恋』の原作漫画を読ませて貰った時に強烈に思い出したのだ。 目に見えないけれど目の前にいるあなたに今使えるものは言葉と態度しかない。 だから言葉を使って態度を示して心を伝える。 そんなド直球さにくらくらとした。 そうだ、忘れかけていた。   何の確信がなくとも、恥じらう事なく「込み合った理由はないけれどあなたが心底好き。」 と言えるシンプルさを手に入れた時にやっと出来るであろう誰に向けた訳でもないださくてありきたりな自然なピースサインのポーズに私は憧れていたんだ。   ありがとう、村井君。 <塩入冬湖> ◆紹介曲「 ピース 」 作詞:塩入冬湖 作曲:塩入冬湖

    2022/05/11

  • FINLANDS
    戻りたくはないけれど思い出として存在してくれてありがとう。
    戻りたくはないけれど思い出として存在してくれてありがとう。

    FINLANDS

    戻りたくはないけれど思い出として存在してくれてありがとう。

     2021年3月24日に“FINLANDS(フィンランズ)”が3rd Full Album『FLASH』をリリース!これまで年間100本近いライブを行ってきたFINLANDSが、ライブハウスにほぼ立つことすらできなかった2020年。さらにリリースの延期、大規模なツアーの中止を経験する中で込み上げる様々な想いを込めた10曲を12月に都内でレコーディング。CD化を切望されていた「USE」「SILVER」「HEAT」と楽曲を加え、全13曲のフルアルバムが完成しました…!    さて、今日うたコラムではそんな“FINLANDS”の塩入冬湖による歌詞エッセイを3週連続でお届けいたします。今回はその最終回。綴っていただいたのは、収録曲「 ランデヴー 」に通ずるお話。今思えばろくでもないかもしれないけれど、周りから見たら無様だったかもしれないけれど、それでも愛おしく大切な思い出、みなさんにもありませんか…? 是非、歌詞と併せてこのエッセイをご堪能ください。 ~歌詞エッセイ最終回:「 ランデヴー 」~ 取り立ての免許で半同棲の恋人と要らないものを買いに行く深夜25時半のドンキホーテの安い香水の匂い。あぁ、何てノスタルジーなんだろうか。 あの10代の終わりから20代前半の日々は私にとって何よりノスタルジーを具現化した日々だった。 煌びやかな夜も終わりかけた24時過ぎに「要らない物を買いに行く」ただそれが美しかった。 店内では幾つもの香水が混ざり合った独特の匂いが放たれており、激安と張り紙のされた無くてもいいけどあったら素敵。という商品が無数に陳列されている。そこから選んだ幾つかをどうせ自堕落であろう二人の明日の為に購入し黄色いビニール袋に詰め込みR246を走って帰るんだ。 当時、私は一人暮らしをしていて、その家に恋人が転がり込む形で生活をしていた。あの部屋が私達のハリボテのアジトであって、あの部屋は世界中そのものだった。 だからあの世界を彩る事にかけては手を抜かなかったんだろう。どんな些細な欲でも満たせるようにと数の少ない選択肢の中、万全の手段を持っていたような気がする。 お金も無いのに、明日のバイトもどうせ遅刻しちゃうのに、あったら素敵じゃない? 持ちたてのクレジットカード切っちゃおうか? ろくでもないね、でもこの真夜中の逃避行には何者も敵わないのよ。 これが私達の中では言葉に成らずとも常套句として存在していたはずだ。 今思えば人としては大不正解である。迷惑をかけるな、計画的に生活をしろ、金がないなら働け、バイト休むな、そもそも部屋狭いのにカラーボックスばかり買うな、恋人にも家賃払わせろ、馬鹿が。と思う。 ろくでもない生活に何一つ頑張る事もないくせして、身の程知らずな期待を明日にかける二人の構図は無様だった。 だけどあの頃の大失敗の大不正解の毎晩のランデヴーは私の身体の栄養になり、ノスタルジーとなって正解の思い出となっているんだから不思議だ。 先日、仕事が終わってヘトヘトながら洗剤を求め向かった夜中のドンキホーテはしっかりと生活を支える便利なディスカウントショップだった。なんだか、私はドンキホーテの使い方が下手くそになった気にさえなった。 もう戻らないであろうあの無様なランデヴーがなんて、あぁ、なんて愛おしいんだろうか。まぁ、戻りたくはないけれど思い出として存在してくれてありがとう。と思うばかりだ。 ドンキホーテにいる恋人達、そして私のノスタルジーへ歌うランデヴーという歌です。 平塚のドンキホーテ様、本厚木のメガドンキホーテ様、大変世話になりました。 <FINLANDS・塩入冬湖> ◆紹介曲「 ランデヴー 」 作詞:塩入冬湖 作曲:塩入冬湖 ◆3rd Full Album『FLASH』 2021年3月24日発売 <収録曲> 01.HOW 02.ラヴソング 03.HEAT 04.テレパス 05.Stranger 06.ナイトハイ 07.ランデヴー 08.ひかりのうしろ 09.Silver 10.Balk 11.UNDER SONIC 12.USE 13. まどか(FLASH ver. )

    2021/04/05

  • FINLANDS
    失う可能性を知っているのに永遠さえ信じきる
    失う可能性を知っているのに永遠さえ信じきる

    FINLANDS

    失う可能性を知っているのに永遠さえ信じきる

     2021年3月24日に“FINLANDS(フィンランズ)”が3rd Full Album『FLASH』をリリース!これまで年間100本近いライブを行ってきたFINLANDSが、ライブハウスにほぼ立つことすらできなかった2020年。さらにリリースの延期、大規模なツアーの中止を経験する中で込み上げる様々な想いを込めた10曲を12月に都内でレコーディング。CD化を切望されていた「USE」「SILVER」「HEAT」と楽曲を加え、全13曲のフルアルバムが完成しました…!    さて、今日うたコラムではそんな“FINLANDS”の塩入冬湖による歌詞エッセイを3週連続でお届けいたします。今回はその第2弾。綴っていただいたのは、収録曲「 Stranger 」に通ずるお話です。<喜んで失ってあげる 人は失う事が得意なんだから>。何かを失うことが怖くて、なかなか前に進めないあなたにこそ、このエッセイと歌詞が届きますように。 ~歌詞エッセイ第2弾:「 Stranger 」~ 小さい頃からワイドショーが時折騒ぐ、婚約指輪の何カラット。に理解が乏しかった。生活する上であんなに大きな指輪は邪魔だろうし、大きければ大きいほど輝けば輝くほどに人は騒ぐ。 凄い事なのだろうか? 何故ここまで騒ぎ立てるのだろう? 大人になればわかるのだろうか? 学校をズル休みして見ていたジャストを見ながら私はずっと疑問に思っていた。ジャストは私の全てだった。メイクの方法もジャストで学んだ。 大人になり、物語の中で小さい女の子が花を摘み「綺麗だからあげる」と言っていた。それを見て、あ、そういう事ね。と、20年越しで理解をした。「綺麗だからあげたい」始まりはそれだったんだな。そんな原始的な理由を繰り返した結果が大きくて高価なダイヤだったんだ。と。 だとしたら人間の繰り返し能力は凄まじい。馬鹿の一つ覚えみたいな感情を未だに形を変えながら持ち続けているなんて凄い。と思った。 「美しきを差し上げます」 「これが私の心の具現です」 だ。変わらないって恐ろしい。人間。失う可能性を知っているのに永遠さえ信じきる。いや、信じ切ったふりをする。 私もそうだ。 愛して、施して、寂しがって、期待して、怒って、どんなに傷ついてもまた同じ人に与えたくなって、与えて欲しいと思って、守ってあげるよと勝手に決めて、特等という高揚感を頂戴したくなって、心の中で行ったり来たりして、それでいて最後、高確率で失う。 なのに失う事に長けているものだから、都度、悲しみ処理のテンプレートさえ作り上げている。こんな繰り返し馬鹿みたいと思うのだけど、人間の本能として繰り返しを続ける生き物なんだな。と思った。 人間は本能からして変だったのか。 失おう。失って尚、失う為に突き進め。 そう思うと安心して私も愛に勤しめます。 <FINLANDS・塩入冬湖> ◆紹介曲「 Stranger 」 作詞:塩入冬湖 作曲:塩入冬湖 ◆3rd Full Album『FLASH』 2021年3月24日発売 <収録曲> 01.HOW 02.ラヴソング 03.HEAT 04.テレパス 05.Stranger 06.ナイトハイ 07.ランデヴー 08.ひかりのうしろ 09.Silver 10.Balk 11.UNDER SONIC 12.USE 13. まどか(FLASH ver. )

    2021/03/29

  • FINLANDS
    あなたも私も自分が大好きだからつまらなかった。そんなラヴソング。
    あなたも私も自分が大好きだからつまらなかった。そんなラヴソング。

    FINLANDS

    あなたも私も自分が大好きだからつまらなかった。そんなラヴソング。

     2021年3月24日に“FINLANDS(フィンランズ)”が3rd Full Album『FLASH』をリリース!これまで年間100本近いライブを行ってきたFINLANDSが、ライブハウスにほぼ立つことすらできなかった2020年。さらにリリースの延期、大規模なツアーの中止を経験する中で込み上げる様々な想いを込めた10曲を12月に都内でレコーディング。CD化を切望されていた「USE」「SILVER」「HEAT」と楽曲を加え、全13曲のフルアルバムが完成しました…!    さて、今日うたコラムではそんな“FINLANDS”の塩入冬湖による歌詞エッセイを3週連続でお届けいたします。今回はその第1弾。綴っていただいたのは、今作に収録されている新曲「 ラヴソング 」に通ずるお話です。<さよならさ つまらない人>と幕を開ける歌。その背景にある想いとは。好きだけど、好きだから、大切なひとに本音が言えないあなた。是非、想いを重ねながら読んでみてください。 ~歌詞エッセイ第1弾:「 ラヴソング 」~ ルノアールくらいのもてなしはする。いや、モーニングを出してくれる朝のコメダ珈琲くらいのもてなしかもしれない。家に来た恋人に。それでいて頼まれてもいないサービスに最後疲弊してしまう。だからと言って時が経てど、手を抜くわけにはいかない。 あれ?サービスの質落ちましたね? と思われるくらいなら、そうだ、いっそ閉店しちまおう、夜逃げじゃ!夜逃げ!と心に決め私は恋人から格好をつけたまま逃げ出すのだ。 好きで恋人同士になったはずが何時からか愛想笑いのオンパレードになって、つまらない。が言えなくなった。 つまらないから眠りたい。が言えなかった。 明日朝早いので眠りたい。が言えなかった。 よくわからない音楽流すな寝る前に。が言えなかった。 あなたの生活のオススメの自論に興味がない。が言えなかった。 これくらいで怒る奴と思われたくない、これくらいで睡魔に負けるような奴だと思われたくない、よくわからない音楽も受け入れる器のある人間でいなければ。と見えない敵と戦うのだ。 こうして少しずつ少しずつろくでもない内弁慶女が完成した。 持つべく恥じらいは時に、色恋沙汰に特別な起爆剤のような作用を齎す事があるけれど、己を良く見せたいが為存在するプライドや恥じらいは全く役に立たない。 ちなみに、私はマッサージでもすみませんちょっと痛いです。と言えない。「こいつこれぐらいで痛がるなんて。弱い奴だ」と思われたくないのだ。 先日も、もう間もなく頭蓋骨割れます。という握力でヘッドスパをされたが「痛いです。」の一言が言えなかった。激痛で帰宅した。2日間程、事故にでもあったのか?という痛みに耐えた。やっぱり言える事は言っておいた方がいいんだ。プライドなんてない方がいい事ばかりだと日々学ぶ。 そもそも相手をつまらないと思った事なんて、私自身が殻を突き破る努力をしないで相手と面白く共存しようとしなかった事が問題である。 それなのに、私は「さよならさ つまらない人~」と歌う。きっと自分に向けても歌っている。自分の話のオンパレードの男を自己愛満点だと感じて皮肉を歌った。 これは、プライドを守る為に持った自己愛満点の私が感じた同族嫌悪そのものだったんじゃないか。 本当は私もきっと相手に話したい事、言いたい事が沢山あったんじゃないだろうか。 もしあの時、恐れずに本心で話をしていたら、少し違った未来を繰り広げていたのかもしれない。 もし、殻を破っていたら、お互いの面白い所をもっと知る事ができていたのかもしれない。私のどうしようもないところも何て事なく愛してもらえたのかもしれない。 互いが自分を愛するが故に起きてしまった顛末、これは自分に向けたラヴソング。自己愛を歌ったラヴソング。 相手を悪にすると自分は気楽になる。 本当はわかっている。何となく。あなたも私も自分が大好きだからつまらなかった。そんなラヴソング。 <FINLANDS・塩入冬湖> ◆紹介曲「 ラヴソング 」 作詞:塩入冬湖 作曲:塩入冬湖 ◆3rd Full Album『FLASH』 2021年3月24日発売 <収録曲> 01.HOW 02.ラヴソング 03.HEAT 04.テレパス 05.Stranger 06.ナイトハイ 07.ランデヴー 08.ひかりのうしろ 09.Silver 10.Balk 11.UNDER SONIC 12.USE 13. まどか(FLASH ver. )

    2021/03/22

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