函館の女(ひと)はるばるきたぜ 函館へ さかまく波を のりこえて あとは追うなと 云いながら うしろ姿で 泣いてた君を おもいだすたび 逢いたくて とてもがまんが できなかったよ 函館山の 頂きで 七つの星も 呼んでいる そんな気がして きてみたが 灯りさざめく 松風町は 君の噂も きえはてて 沖の潮風 こころにしみる 迎えにきたぜ 函館へ 見はてぬ夢と 知りながら 忘れられずに とんできた ここは北国 しぶきもこおる どこにいるのか この町の 一目だけでも 逢いたかったよ | 西方裕之 | 星野哲郎 | 島津伸男 | | はるばるきたぜ 函館へ さかまく波を のりこえて あとは追うなと 云いながら うしろ姿で 泣いてた君を おもいだすたび 逢いたくて とてもがまんが できなかったよ 函館山の 頂きで 七つの星も 呼んでいる そんな気がして きてみたが 灯りさざめく 松風町は 君の噂も きえはてて 沖の潮風 こころにしみる 迎えにきたぜ 函館へ 見はてぬ夢と 知りながら 忘れられずに とんできた ここは北国 しぶきもこおる どこにいるのか この町の 一目だけでも 逢いたかったよ |
波止場お前が流す 別れの涙 男ごころに 芯から沁(し)みる 一人残して 旅立つ夜明け すすり泣く声 波間にひびく おんな切ない おんな切ない 未練の波止場 淋(さび)しい夜は あなたを思い 二人過ごした 思い出辿(たど)る そんな言葉を 囁(ささや)くお前 細いうなじが 震えて揺れて おんな悲しみ おんな悲しみ 涙の波止場 男の夢を 夜明けの海へ 捨ててお前と 暮らしたかった おんな盛(ざか)りを ひたすら待つと 告げる言葉も しぶきに濡れて 男泣きする 男泣きする 別れの波止場 | 西方裕之 | 筑紫竜平 | 筑紫竜平 | 南郷達也 | お前が流す 別れの涙 男ごころに 芯から沁(し)みる 一人残して 旅立つ夜明け すすり泣く声 波間にひびく おんな切ない おんな切ない 未練の波止場 淋(さび)しい夜は あなたを思い 二人過ごした 思い出辿(たど)る そんな言葉を 囁(ささや)くお前 細いうなじが 震えて揺れて おんな悲しみ おんな悲しみ 涙の波止場 男の夢を 夜明けの海へ 捨ててお前と 暮らしたかった おんな盛(ざか)りを ひたすら待つと 告げる言葉も しぶきに濡れて 男泣きする 男泣きする 別れの波止場 |
花から花へと酒場女の ぐちなど誰も どうせまともにゃ 聞くまいに 死んでもいい程 命をかけた だめなのね だめなのね お酒があなたを変えたのね 花から花へと 花から花へと行った人 心変りを 責めてはみても 所詮もどらぬ 恋だもの 妻ある男(ひと)とは 知らずに惚れた ばかでした ばかでした 信じた私がいけないの 花から花へと 花から花へと行った人 ぬれたまつげに 濃いめの化粧 夜の酒場の みれん花 泣いちゃいけない 泣いたら負けよ 生きるのよ 生きるのよ お酒で忘れて生きるのよ 花から花へと 花から花へと行った人 | 西方裕之 | 白鳥園枝 | むらさき幸 | 山田年秋 | 酒場女の ぐちなど誰も どうせまともにゃ 聞くまいに 死んでもいい程 命をかけた だめなのね だめなのね お酒があなたを変えたのね 花から花へと 花から花へと行った人 心変りを 責めてはみても 所詮もどらぬ 恋だもの 妻ある男(ひと)とは 知らずに惚れた ばかでした ばかでした 信じた私がいけないの 花から花へと 花から花へと行った人 ぬれたまつげに 濃いめの化粧 夜の酒場の みれん花 泣いちゃいけない 泣いたら負けよ 生きるのよ 生きるのよ お酒で忘れて生きるのよ 花から花へと 花から花へと行った人 |
花桔梗花桔梗 花桔梗 ふたりで歩いた ふるさとの すすきが揺れてる 丘の径 あの日の倖せ 探しても 原野の隅に 青むらさきの 愛しいばかりの 花桔梗 花桔梗 花桔梗 桔梗の花咲く 秋のころ あなたは帰ると 云いました どんなに遠くに 離れても こころの中に 浮かんできます 忘れはしません あの笑顔 花桔梗 花桔梗 過ぎゆく季節を 惜しむよに 日陰にいちりん 花桔梗 淋しさ堪えた わたしでも ふたたび逢える その日が来たら こころに咲かせる 花桔梗 | 西方裕之 | 竜はじめ | 岡千秋 | 猪股義周 | 花桔梗 花桔梗 ふたりで歩いた ふるさとの すすきが揺れてる 丘の径 あの日の倖せ 探しても 原野の隅に 青むらさきの 愛しいばかりの 花桔梗 花桔梗 花桔梗 桔梗の花咲く 秋のころ あなたは帰ると 云いました どんなに遠くに 離れても こころの中に 浮かんできます 忘れはしません あの笑顔 花桔梗 花桔梗 過ぎゆく季節を 惜しむよに 日陰にいちりん 花桔梗 淋しさ堪えた わたしでも ふたたび逢える その日が来たら こころに咲かせる 花桔梗 |
花冷え教えてください 身の振り方を 間違いでしょうか 愛したことが たゞ白き 露草 不倫(うみ)をかくして 春に咲く どこ迄も 待つ身でしょうか こゝろは花冷え あなた そちらへ行っても いゝですか 奪ってください 人妻(わたし)の立ち場 一期(いちご)の夢です 乱れてみたい 夜桜の 妖麗(うつく)しさ 秘めたおんなの 性(さが)ですね どこ迄も 他人でしょうか こゝろは花冷え あなた そちらへ行っても いゝですか 許してください おんなの愚痴を 時折あしたが 見えなくなるの その腕に 抱かれたい 躰ふるえて 眠れない どこ迄も 待つ身でしょうか こゝろは花冷え あなた そちらへ行っても いゝですか | 西方裕之 | 小金井一正 | 弦哲也 | | 教えてください 身の振り方を 間違いでしょうか 愛したことが たゞ白き 露草 不倫(うみ)をかくして 春に咲く どこ迄も 待つ身でしょうか こゝろは花冷え あなた そちらへ行っても いゝですか 奪ってください 人妻(わたし)の立ち場 一期(いちご)の夢です 乱れてみたい 夜桜の 妖麗(うつく)しさ 秘めたおんなの 性(さが)ですね どこ迄も 他人でしょうか こゝろは花冷え あなた そちらへ行っても いゝですか 許してください おんなの愚痴を 時折あしたが 見えなくなるの その腕に 抱かれたい 躰ふるえて 眠れない どこ迄も 待つ身でしょうか こゝろは花冷え あなた そちらへ行っても いゝですか |
火の国の女肥後は火の国よ 恋の国 燃える中岳(なかだけ)よ 胸こがす 一つしかないこの命 くれというならくれてやる 熱か 熱か こころもからだも 熱か 惚れた女(おなご)を抱きたけりゃ 火傷(やけど)かくごで 抱かんとね 抱かんとね 肥後は湯の里よ 滾(たぎ)る国 菊地(きくち) 地獄谷 血がさわぐ たとえ地の底 針の山 来いというならついてゆく 熱か 熱か 情念(おもい)も涙も 熱か 恋は一生ただひとり それでよかなら 抱かんとね 抱かんとね 熱か 熱か 枕も吐息も 熱か うちはひとりじゃ よう寝れん 月にかくれて 逢いに来い 逢いに来い 熱か 熱か こころもからだも 熱か 闇を流れる火の河で うちはあんたの 夢をみる 夢をみる | 西方裕之 | たかたかし | 猪俣公章 | 山田年秋 | 肥後は火の国よ 恋の国 燃える中岳(なかだけ)よ 胸こがす 一つしかないこの命 くれというならくれてやる 熱か 熱か こころもからだも 熱か 惚れた女(おなご)を抱きたけりゃ 火傷(やけど)かくごで 抱かんとね 抱かんとね 肥後は湯の里よ 滾(たぎ)る国 菊地(きくち) 地獄谷 血がさわぐ たとえ地の底 針の山 来いというならついてゆく 熱か 熱か 情念(おもい)も涙も 熱か 恋は一生ただひとり それでよかなら 抱かんとね 抱かんとね 熱か 熱か 枕も吐息も 熱か うちはひとりじゃ よう寝れん 月にかくれて 逢いに来い 逢いに来い 熱か 熱か こころもからだも 熱か 闇を流れる火の河で うちはあんたの 夢をみる 夢をみる |
風雪ながれ旅破れ単衣(ひとえ)に 三味線だけば よされ よされと 雪が降る 泣きの十六 短かい指に 息を吹きかけ 越えてきた アイヤー アイヤー 津軽 八戸(はちのへ) 大湊(おおみなと) 三味が折れたら 両手を叩け バチが無ければ 櫛でひけ 音の出るもの 何でも好きで かもめ啼く声 ききながら アイヤー アイヤー 小樽 函館 苫小牧(とまこまい) 鍋のコゲ飯(めし) 袂(たもと)で隠し 抜けてきたのが 親の目を 通い妻だと 笑った女(ひと)の 髪の匂いも なつかしい アイヤー アイヤー 留萌(るもい) 滝川(たきかわ) 稚内(わっかない) | 西方裕之 | 星野哲郎 | 船村徹 | | 破れ単衣(ひとえ)に 三味線だけば よされ よされと 雪が降る 泣きの十六 短かい指に 息を吹きかけ 越えてきた アイヤー アイヤー 津軽 八戸(はちのへ) 大湊(おおみなと) 三味が折れたら 両手を叩け バチが無ければ 櫛でひけ 音の出るもの 何でも好きで かもめ啼く声 ききながら アイヤー アイヤー 小樽 函館 苫小牧(とまこまい) 鍋のコゲ飯(めし) 袂(たもと)で隠し 抜けてきたのが 親の目を 通い妻だと 笑った女(ひと)の 髪の匂いも なつかしい アイヤー アイヤー 留萌(るもい) 滝川(たきかわ) 稚内(わっかない) |
ふたりの夜汽車石より痛い 噂の礫(つぶて) 逃(のが)れて来ました ふるさとを 世間を捨てて 過去を捨て 汽車を乗り継ぐ 北の駅 あなた後悔 してないですか 汽笛ひと声 ふたりの夜汽車 二人の膝に コートを広げ あなたに寄り添い つなぐ指 私がそっと 身を引けば 丸く収まる はずでした 心細さに 震える夜ふけ 頬に涙の 最終夜汽車 命を重ね あなたと生きる 罪なら一生 背負います 港の町か 山間(やまあい)か 明日(あす)はどこまで 流れ行く 離れられない 離れはしない 星が見つめる ふたりの夜汽車 | 西方裕之 | 麻こよみ | 水森英夫 | 前田俊明 | 石より痛い 噂の礫(つぶて) 逃(のが)れて来ました ふるさとを 世間を捨てて 過去を捨て 汽車を乗り継ぐ 北の駅 あなた後悔 してないですか 汽笛ひと声 ふたりの夜汽車 二人の膝に コートを広げ あなたに寄り添い つなぐ指 私がそっと 身を引けば 丸く収まる はずでした 心細さに 震える夜ふけ 頬に涙の 最終夜汽車 命を重ね あなたと生きる 罪なら一生 背負います 港の町か 山間(やまあい)か 明日(あす)はどこまで 流れ行く 離れられない 離れはしない 星が見つめる ふたりの夜汽車 |
冬・七夕貴方(あなた)を迎える 蛇の目の傘を 雪が白地に 染め変える 一年は 長過ぎますわ 一人待つ身の 女には…… 冬・七夕と 名を付けた 年に一度の しのび逢い 女の口から お酒をねだる 早く酔いたい 置炬燵(おきごたつ) この指を 憶えています 憎い恋しい 指だから…… 乱され燃えた あの夜が 肌を通して 蘇(よみがえ)る 一日 日付(ひづけ)が 変わっただけで 駅へ貴方(あなた)を また送る わがままを 言っては駄目(だめ)ね 夢があるだけ まだいいの…… 冬・七夕の 恋ならば 次の逢瀬も 雪見月 | 西方裕之 | 木下龍太郎 | 聖川湧 | | 貴方(あなた)を迎える 蛇の目の傘を 雪が白地に 染め変える 一年は 長過ぎますわ 一人待つ身の 女には…… 冬・七夕と 名を付けた 年に一度の しのび逢い 女の口から お酒をねだる 早く酔いたい 置炬燵(おきごたつ) この指を 憶えています 憎い恋しい 指だから…… 乱され燃えた あの夜が 肌を通して 蘇(よみがえ)る 一日 日付(ひづけ)が 変わっただけで 駅へ貴方(あなた)を また送る わがままを 言っては駄目(だめ)ね 夢があるだけ まだいいの…… 冬・七夕の 恋ならば 次の逢瀬も 雪見月 |
ふるさとのあいつ流れる雲が はこんで来たよ 女房をもらうと あいつの便り みんな故郷 出て行く春に おいらは残ると 見送っていた やけにやけにあいつの 笑顔が浮かぶよ あいつはとても 優しい奴さ 仲間の喧嘩も とめ役だった 畑相手に 苦労をしても 嫁さん大事に 守ってやれよ やけにやけにあいつが でかく見えるよ 夕焼け雲は きれいだろうか 故郷みなさん 元気だろうか きっと行くとも あいつの門出 唄ってやろうか 長持唄を やけにやけに今夜は 涙にじむよ | 西方裕之 | 杉紀彦 | 弦哲也 | 南郷達也 | 流れる雲が はこんで来たよ 女房をもらうと あいつの便り みんな故郷 出て行く春に おいらは残ると 見送っていた やけにやけにあいつの 笑顔が浮かぶよ あいつはとても 優しい奴さ 仲間の喧嘩も とめ役だった 畑相手に 苦労をしても 嫁さん大事に 守ってやれよ やけにやけにあいつが でかく見えるよ 夕焼け雲は きれいだろうか 故郷みなさん 元気だろうか きっと行くとも あいつの門出 唄ってやろうか 長持唄を やけにやけに今夜は 涙にじむよ |
ふるさと日和駅を降りたら 潮風が 迎えてくれた この俺を あれから何年 すぎたやら ふるさとなまりの 懐かしさ いいもんだ いいもんだ 笑顔が嬉しい ふるさと日和 一度離れて よく分かる 故郷(こきょう)の良さが ぬくもりが ごぶさた続きと 照れながら 重ねる友との コップ酒 いいもんだ いいもんだ 肩の荷おろして ふるさと日和 胸に描いた 夢がある 心底惚れた 女(ひと)がいる も一度ここから 出直そか 都会じゃ見えない 空がある いいもんだ いいもんだ 心もほころぶ ふるさと日和 | 西方裕之 | たきのえいじ | 水森英夫 | 南郷達也 | 駅を降りたら 潮風が 迎えてくれた この俺を あれから何年 すぎたやら ふるさとなまりの 懐かしさ いいもんだ いいもんだ 笑顔が嬉しい ふるさと日和 一度離れて よく分かる 故郷(こきょう)の良さが ぬくもりが ごぶさた続きと 照れながら 重ねる友との コップ酒 いいもんだ いいもんだ 肩の荷おろして ふるさと日和 胸に描いた 夢がある 心底惚れた 女(ひと)がいる も一度ここから 出直そか 都会じゃ見えない 空がある いいもんだ いいもんだ 心もほころぶ ふるさと日和 |
北海酔虎伝親にもらったヨ 名前もあるに 虎と呼ばれる 無法者 人のいやがる 船に乗り 人にゃ呑めない 酒をのむ 夢も北海 酔虎伝 酒で寒さはヨ しのげるけれど 浴びる吹雪に 血も凍る 男 いっぴき さいはての 海を墓場と 決めて咲く 花は北海 酔虎伝 酒と女をヨ はかりにかけて 酒を選んだ 男だぜ 呼ぶな ウトロの恋灯り どうせ一生 この海で 唄う北海 酔虎伝 | 西方裕之 | 星野哲郎 | 徳久広司 | | 親にもらったヨ 名前もあるに 虎と呼ばれる 無法者 人のいやがる 船に乗り 人にゃ呑めない 酒をのむ 夢も北海 酔虎伝 酒で寒さはヨ しのげるけれど 浴びる吹雪に 血も凍る 男 いっぴき さいはての 海を墓場と 決めて咲く 花は北海 酔虎伝 酒と女をヨ はかりにかけて 酒を選んだ 男だぜ 呼ぶな ウトロの恋灯り どうせ一生 この海で 唄う北海 酔虎伝 |
ぼたん雪その胸貸して くれますか 音もなく降る 窓の雪 これが最後(おわり)の 恋だから 一夜(ひとよ)一生 女で生きる あなたとこのまま 埋(う)もれたい しのぶ湯の里 ぼたん雪 心のままに 生きるのは 夢のまた夢 無理ですか バカを云(ゆ)うなと 眼(め)で叱る 袖(そで)を引かれて あなたの胸へ 流れてうれしい 恋小舟 しのぶ湯の里 ぼたん雪 そこまで春は 来てるのに 触(ふ)れりゃつめたい 指の先 たとえ世間に そむいても 一夜(ひとよ)一生 女で生きる あなたと命を 重ねあい しのぶ湯の里 ぼたん雪 | 西方裕之 | 一葉よう子 | 村田耕一 | 南郷達也 | その胸貸して くれますか 音もなく降る 窓の雪 これが最後(おわり)の 恋だから 一夜(ひとよ)一生 女で生きる あなたとこのまま 埋(う)もれたい しのぶ湯の里 ぼたん雪 心のままに 生きるのは 夢のまた夢 無理ですか バカを云(ゆ)うなと 眼(め)で叱る 袖(そで)を引かれて あなたの胸へ 流れてうれしい 恋小舟 しのぶ湯の里 ぼたん雪 そこまで春は 来てるのに 触(ふ)れりゃつめたい 指の先 たとえ世間に そむいても 一夜(ひとよ)一生 女で生きる あなたと命を 重ねあい しのぶ湯の里 ぼたん雪 |
まわり道桜の花のような 小雪がふりかかる お前のおくれ髪(げ)を この手で なでつける まわり道を したけれど めぐり逢えたら いいさ いいさ 遅れてやって来た 二人の春に 乾杯を あ… 川辺で子供たちが 無邪気に遊んでる お前はそれを見て かすかに 涙ぐむ まわり道を したけれど 夢が叶えば いいさ いいさ 苦労の分だけは お前もなれよ 幸せに あ… まわり道を したけれど これが最后(さいご)の 恋さ 恋さ 二人であたたかな ねぐらをきっと つくろうよ あ… | 西方裕之 | なかにし礼 | 三木たかし | | 桜の花のような 小雪がふりかかる お前のおくれ髪(げ)を この手で なでつける まわり道を したけれど めぐり逢えたら いいさ いいさ 遅れてやって来た 二人の春に 乾杯を あ… 川辺で子供たちが 無邪気に遊んでる お前はそれを見て かすかに 涙ぐむ まわり道を したけれど 夢が叶えば いいさ いいさ 苦労の分だけは お前もなれよ 幸せに あ… まわり道を したけれど これが最后(さいご)の 恋さ 恋さ 二人であたたかな ねぐらをきっと つくろうよ あ… |
みだれ髪髪のみだれに 手をやれば 赤い蹴出しが 風に舞う 憎や 恋しや 塩屋の岬 投げて届かぬ 想いの糸が 胸にからんで 涙をしぼる すてたお方の しあわせを 祈る女の 性(さが)かなし 辛らや 重たや わが恋ながら 沖の瀬をゆく 底曳き網の 舟にのせたい この片情け 春は二重に 巻いた帯 三重に巻いても 余る秋 暗や 涯てなや 塩屋の岬 見えぬ心を 照らしておくれ ひとりぼっちに しないでおくれ | 西方裕之 | 星野哲郎 | 船村徹 | | 髪のみだれに 手をやれば 赤い蹴出しが 風に舞う 憎や 恋しや 塩屋の岬 投げて届かぬ 想いの糸が 胸にからんで 涙をしぼる すてたお方の しあわせを 祈る女の 性(さが)かなし 辛らや 重たや わが恋ながら 沖の瀬をゆく 底曳き網の 舟にのせたい この片情け 春は二重に 巻いた帯 三重に巻いても 余る秋 暗や 涯てなや 塩屋の岬 見えぬ心を 照らしておくれ ひとりぼっちに しないでおくれ |
みちのく冬の寒さが まだ残る 奥の細道 ただひとり 寂しすぎます みちのくは みちのくは まして忘れる 恋の旅なら 風も足音 しのばせる 痛むこころを 抱きしめて 古い町並み たどり行く 雨が来そうな みちのくは みちのくは 人の気配も 消えたみたいで 迷うこころの 日暮れ路 歩き疲れて ふりむけば 遠い山並み 日が落ちる ひとり旅する みちのくは みちのくは 春をどこかに 置いて来たのか 今日も寒々 風が泣く | 西方裕之 | たかたかし | 岡千秋 | | 冬の寒さが まだ残る 奥の細道 ただひとり 寂しすぎます みちのくは みちのくは まして忘れる 恋の旅なら 風も足音 しのばせる 痛むこころを 抱きしめて 古い町並み たどり行く 雨が来そうな みちのくは みちのくは 人の気配も 消えたみたいで 迷うこころの 日暮れ路 歩き疲れて ふりむけば 遠い山並み 日が落ちる ひとり旅する みちのくは みちのくは 春をどこかに 置いて来たのか 今日も寒々 風が泣く |
みちのく哀愁一生いちどの 夢をみて あなたと流れた 情け川 宿の紅葉が 水面に揺れて あかあかキラキラ 燃えたのよ 好きで別れた 人だから 女みちのく 雨が降る かわらぬ想いを 胸に秘め 渡ればせつない なみだ橋 肌をかさねた ふたりの夜が あかあかキラキラ 燃えるのよ せめて逢いたい もう一度 音もたてずに 降るしぐれ 面影つれそう 湯の町は ひとりで差しても ふたり傘 川の流れに あなたがいまも あかあかキラキラ 燃えている 夢のはかなさ 恋しさに 女みちのく 雨が降る | 西方裕之 | たかたかし | 岡千秋 | 伊戸のりお | 一生いちどの 夢をみて あなたと流れた 情け川 宿の紅葉が 水面に揺れて あかあかキラキラ 燃えたのよ 好きで別れた 人だから 女みちのく 雨が降る かわらぬ想いを 胸に秘め 渡ればせつない なみだ橋 肌をかさねた ふたりの夜が あかあかキラキラ 燃えるのよ せめて逢いたい もう一度 音もたてずに 降るしぐれ 面影つれそう 湯の町は ひとりで差しても ふたり傘 川の流れに あなたがいまも あかあかキラキラ 燃えている 夢のはかなさ 恋しさに 女みちのく 雨が降る |
みちのくひとり旅ここでいっしょに 死ねたらいいと すがる涙の いじらしさ その場しのぎの なぐさめ云って みちのく ひとり旅 うしろ髪ひく かなしい声を 背(せな)でたちきる 道しるべ 生きていたなら いつかは逢える 夢でも逢えるだろう 時の流れに さからいながら ひとりゆく身の 胸のうち 俺は男と つぶやきながら みちのく ひとり旅 月の松島 しぐれの白河 昨日と明日(あした)は ちがうけど 遠くなるほど いとしさつのる みれんがつのるだけ たとえどんなに 恨んでいても たとえどんなに 灯りがほしくても お前が俺には 最後の女 俺にはお前が 最後の女 たとえどんなに つめたく別れても お前が俺には 最後の女 たとえどんなに 流れていても お前が俺には 最後の女 | 西方裕之 | 市場馨 | 三島大輔 | | ここでいっしょに 死ねたらいいと すがる涙の いじらしさ その場しのぎの なぐさめ云って みちのく ひとり旅 うしろ髪ひく かなしい声を 背(せな)でたちきる 道しるべ 生きていたなら いつかは逢える 夢でも逢えるだろう 時の流れに さからいながら ひとりゆく身の 胸のうち 俺は男と つぶやきながら みちのく ひとり旅 月の松島 しぐれの白河 昨日と明日(あした)は ちがうけど 遠くなるほど いとしさつのる みれんがつのるだけ たとえどんなに 恨んでいても たとえどんなに 灯りがほしくても お前が俺には 最後の女 俺にはお前が 最後の女 たとえどんなに つめたく別れても お前が俺には 最後の女 たとえどんなに 流れていても お前が俺には 最後の女 |
港やどこれが最後と 我がまま言って ふたり来ました いで湯町 窓をあければ 日暮れの海が 胸のせつなさ つのらせる ここは下田 お吉(きち)浜 潮の香りの 港やど 髪を梳(と)かした 浴衣の肩を そっとあなたは 抱き寄せる 指をからめて 眠ってみても つらい別れは すぐに来る ここは下田 湯のけむり 夢は儚(はか)ない 港やど 遠くかすんだ 寝姿山(ねすがたやま)も これで見おさめ 今日かぎり しのび泣くよに そぼ降る雨は 女みれんの なみだ雨 ここは下田 恋ひと夜 名残りつきない 港やど | 西方裕之 | 仁井谷俊也 | 水森英夫 | 伊戸のりお | これが最後と 我がまま言って ふたり来ました いで湯町 窓をあければ 日暮れの海が 胸のせつなさ つのらせる ここは下田 お吉(きち)浜 潮の香りの 港やど 髪を梳(と)かした 浴衣の肩を そっとあなたは 抱き寄せる 指をからめて 眠ってみても つらい別れは すぐに来る ここは下田 湯のけむり 夢は儚(はか)ない 港やど 遠くかすんだ 寝姿山(ねすがたやま)も これで見おさめ 今日かぎり しのび泣くよに そぼ降る雨は 女みれんの なみだ雨 ここは下田 恋ひと夜 名残りつきない 港やど |
未練の風が吹く路地のこぼれ灯 拾っても 男ごころは 晴れはせぬ 屋台で今夜も しのび酒 いまもお前は ひとりと聴(き)けば 胸のすき間に 未練の風が吹く すがるお前の やせた手を 無理に解(ほど)いて うしろ向き 若さがさせたか まよい酒 遠いあの日に 戻(もど)れるならば 逢って詫(わ)びたい 男のわがままを 月に恋しい 面影が 浮かぶ屋台の 暖簾(のれん)越し 苦さが沁(し)みるよ ひとり酒 呑(の)んできっぱり 忘れるはずが 酔えば心に 未練の風が吹く | 西方裕之 | 木下龍太郎 | 松原正明 | | 路地のこぼれ灯 拾っても 男ごころは 晴れはせぬ 屋台で今夜も しのび酒 いまもお前は ひとりと聴(き)けば 胸のすき間に 未練の風が吹く すがるお前の やせた手を 無理に解(ほど)いて うしろ向き 若さがさせたか まよい酒 遠いあの日に 戻(もど)れるならば 逢って詫(わ)びたい 男のわがままを 月に恋しい 面影が 浮かぶ屋台の 暖簾(のれん)越し 苦さが沁(し)みるよ ひとり酒 呑(の)んできっぱり 忘れるはずが 酔えば心に 未練の風が吹く |
昔の名前で出ています京都にいるときゃ 忍と呼ばれたの 神戸じゃ渚と 名乗ったの 横浜(はま)の酒場に戻ったその日から あなたがさがしてくれるのを待つわ 昔の名前で 出ています 忘れたことなど 一度もなかったわ いろんな男を 知るたびに いつもこの胸 かすめる面影の あなたを信じてここまできたわ 昔の名前で 出ています あなたの似顔を ボトルに書きました ひろみの命と書きました 流れ女の さいごの止まり木に あなたが止ってくれるの待つわ 昔の名前で 出ています | 西方裕之 | 星野哲郎 | 叶弦大 | | 京都にいるときゃ 忍と呼ばれたの 神戸じゃ渚と 名乗ったの 横浜(はま)の酒場に戻ったその日から あなたがさがしてくれるのを待つわ 昔の名前で 出ています 忘れたことなど 一度もなかったわ いろんな男を 知るたびに いつもこの胸 かすめる面影の あなたを信じてここまできたわ 昔の名前で 出ています あなたの似顔を ボトルに書きました ひろみの命と書きました 流れ女の さいごの止まり木に あなたが止ってくれるの待つわ 昔の名前で 出ています |
紅葉雪積るそばから はかなく消える 季節はずれの みぞれ雪 哀しい夢の 移り香抱いて 今日も佇む 出会い橋 色づく秋を ……涙で染める 紅葉雪 世間知らずが 身も世もかけて 恋を紡いだ 花の糸 結んだ小指 噛みしめながら 右と左へ 別れ橋 おもかげにじむ ……想い出揺れる 紅葉雪 男ごころと 割り切れたのに 背伸びしてみる 遠灯り 流れる川は 女のさだめ 胸にきかせて 戻り橋 幸福なんて ……表と裏の 紅葉雪 | 西方裕之 | 松井由利夫 | 山田年秋 | 佐伯亮 | 積るそばから はかなく消える 季節はずれの みぞれ雪 哀しい夢の 移り香抱いて 今日も佇む 出会い橋 色づく秋を ……涙で染める 紅葉雪 世間知らずが 身も世もかけて 恋を紡いだ 花の糸 結んだ小指 噛みしめながら 右と左へ 別れ橋 おもかげにじむ ……想い出揺れる 紅葉雪 男ごころと 割り切れたのに 背伸びしてみる 遠灯り 流れる川は 女のさだめ 胸にきかせて 戻り橋 幸福なんて ……表と裏の 紅葉雪 |
矢切の渡し「つれて逃げてよ……」 「ついておいでよ……」 夕ぐれの雨が降る 矢切りの渡し 親のこころに そむいてまでも 恋に生きたい 二人です 「見すてないでね……」 「捨てはしないよ……」 北風が泣いて吹く 矢切りの渡し 噂かなしい 柴又すてて 舟にまかせる さだめです 「どこへ行(ゆ)くのよ……」 「知らぬ土地だよ……」 揺れながら艪(ろ)が咽(むせ)ぶ 矢切りの渡し 息を殺して 身を寄せながら 明日(あす)へ漕(こ)ぎだす 別れです | 西方裕之 | 石本美由起 | 船村徹 | | 「つれて逃げてよ……」 「ついておいでよ……」 夕ぐれの雨が降る 矢切りの渡し 親のこころに そむいてまでも 恋に生きたい 二人です 「見すてないでね……」 「捨てはしないよ……」 北風が泣いて吹く 矢切りの渡し 噂かなしい 柴又すてて 舟にまかせる さだめです 「どこへ行(ゆ)くのよ……」 「知らぬ土地だよ……」 揺れながら艪(ろ)が咽(むせ)ぶ 矢切りの渡し 息を殺して 身を寄せながら 明日(あす)へ漕(こ)ぎだす 別れです |
夜行列車夜行列車よ 俺を乗せた 青い夜汽車よ 今故里(ふるさと)を 過ぎてゆく あそこだよ あの山のふもとだよ おふくろが 妹が住んでいる 夜行列車よ 汽笛ならせよ ゆれて ゆれて ゆれて走るよ 夜行列車よ 俺を乗せた 青い夜汽車よ 線路のきしみ なつかしい 灯りだよ 二つ三(み)つ五(いつ)つ六(む)つ みつめれば あふれくるこの涙 夜行列車よ 汽笛ならせよ ないて ないて ないて走れよ 夜行列車よ 俺を乗せた 青い夜汽車よ もう故里は 闇(やみ)の中 もう一度 はじめからやりなおす 待ってなよ おふくろよその日まで 夜行列車よ 汽笛ならせよ ゆれて ゆれて ゆれて走れよ | 西方裕之 | 中山大三郎 | 船村徹 | 船村徹 | 夜行列車よ 俺を乗せた 青い夜汽車よ 今故里(ふるさと)を 過ぎてゆく あそこだよ あの山のふもとだよ おふくろが 妹が住んでいる 夜行列車よ 汽笛ならせよ ゆれて ゆれて ゆれて走るよ 夜行列車よ 俺を乗せた 青い夜汽車よ 線路のきしみ なつかしい 灯りだよ 二つ三(み)つ五(いつ)つ六(む)つ みつめれば あふれくるこの涙 夜行列車よ 汽笛ならせよ ないて ないて ないて走れよ 夜行列車よ 俺を乗せた 青い夜汽車よ もう故里は 闇(やみ)の中 もう一度 はじめからやりなおす 待ってなよ おふくろよその日まで 夜行列車よ 汽笛ならせよ ゆれて ゆれて ゆれて走れよ |
宿かり世の中いつでも お世話様 人間ひとりじゃ 生きられぬ 雨風波風 人の一生(みち) たすけられたり たすけたり 俺もおまえも 相身互いの 宿かりさ いいことばかりじゃ おさまらぬ 生きてりゃ涙も 流すだろ 満潮引潮 人の一生(みち) ささえられたり ささえたり 俺もおまえも 相身互いの 宿かりさ 感謝の心は ありがとう 五文字で通わす 人の縁 出会いも別れも 人の一生(みち) 泣いて笑って また明日 俺もおまえも 相身互いの 宿かりさ | 西方裕之 | たかたかし | 岡千秋 | 佐伯亮 | 世の中いつでも お世話様 人間ひとりじゃ 生きられぬ 雨風波風 人の一生(みち) たすけられたり たすけたり 俺もおまえも 相身互いの 宿かりさ いいことばかりじゃ おさまらぬ 生きてりゃ涙も 流すだろ 満潮引潮 人の一生(みち) ささえられたり ささえたり 俺もおまえも 相身互いの 宿かりさ 感謝の心は ありがとう 五文字で通わす 人の縁 出会いも別れも 人の一生(みち) 泣いて笑って また明日 俺もおまえも 相身互いの 宿かりさ |
山の吊橋山の吊橋(つりはし)ァ どなたが通る せがれなくした 鉄砲うちが 話相手の 犬つれて 熊のおやじを みやげにすると 鉄砲ひとなで して通る ホレ ユーラユラ 山の吊橋ァ どなたが通る 遠い都へ 離れた人を そっとしのびに 村娘 谷の瀬音が 心にしむか 涙ひとふき して通る ホレ ユーラユラ 山の吊橋ァ どなたが通る 酒がきれたか 背中をまるめ のんべェ炭焼き 急ぎ足 月をたよりに 枯れ葉のように くしゃみ続けて して通る ホレ ユーラユラ | 西方裕之 | 横井弘 | 吉田矢健治 | 伊戸のりお | 山の吊橋(つりはし)ァ どなたが通る せがれなくした 鉄砲うちが 話相手の 犬つれて 熊のおやじを みやげにすると 鉄砲ひとなで して通る ホレ ユーラユラ 山の吊橋ァ どなたが通る 遠い都へ 離れた人を そっとしのびに 村娘 谷の瀬音が 心にしむか 涙ひとふき して通る ホレ ユーラユラ 山の吊橋ァ どなたが通る 酒がきれたか 背中をまるめ のんべェ炭焼き 急ぎ足 月をたよりに 枯れ葉のように くしゃみ続けて して通る ホレ ユーラユラ |
夕焼とんび夕焼け空が マッカッカ とんびがくるりと 輪を描(か)いた ホーイのホイ そこから東京が 見えるかい 見えたらここまで 降りて来な 火傷(やけど)をせぬうち 早くこヨ ホーイホイ 上りの汽車が ピーポッポ とんびもつられて 笛吹いた ホーイのホイ 兄(あん)ちゃはどうして いるんだい ちょっぴり教えて くんないか 油揚げ一丁 進上(しんじょう)ヨ ホーイホイ 一番星が チーカチカ とんびは意地悪 知らぬ顔 ホーイのホイ 祭りにゃ必ず 帰るって 俺らをだまして 置いてった 兄ちゃもおまえも ばかっちょヨ ホーイホイ | 西方裕之 | 矢野亮 | 吉田矢健治 | 小町昭 | 夕焼け空が マッカッカ とんびがくるりと 輪を描(か)いた ホーイのホイ そこから東京が 見えるかい 見えたらここまで 降りて来な 火傷(やけど)をせぬうち 早くこヨ ホーイホイ 上りの汽車が ピーポッポ とんびもつられて 笛吹いた ホーイのホイ 兄(あん)ちゃはどうして いるんだい ちょっぴり教えて くんないか 油揚げ一丁 進上(しんじょう)ヨ ホーイホイ 一番星が チーカチカ とんびは意地悪 知らぬ顔 ホーイのホイ 祭りにゃ必ず 帰るって 俺らをだまして 置いてった 兄ちゃもおまえも ばかっちょヨ ホーイホイ |
雪國好きよあなた 今でも今でも 暦はもう少しで 今年も終りですね 逢いたくて恋しくて 泣きたくなる夜 そばにいて少しでも 話を聞いて 追いかけて 追いかけて 追いかけて…雪國 窓に落ちる 風と雪は 女ひとりの部屋には 悲しすぎるわあなた 酔いたくて泣きたくて ふるえるくちびる そばに来て少しでも わがまま聞いて 追いかけて 追いかけて 追いかけて…雪國 好きな人はいるの あなた バカねバカな女ね 意地をはってた私 逢いたくて夜汽車乗る デッキの窓に とめどなく頬つたう 涙のあとを 追いかけて 追いかけて 追いかけて…雪國 逢いたくて恋しくて 泣きたくなる夜 そばにいて少しでも 話を聞いて 追いかけて 追いかけて 追いかけて…雪國 | 西方裕之 | 吉幾三 | 吉幾三 | 山田年秋 | 好きよあなた 今でも今でも 暦はもう少しで 今年も終りですね 逢いたくて恋しくて 泣きたくなる夜 そばにいて少しでも 話を聞いて 追いかけて 追いかけて 追いかけて…雪國 窓に落ちる 風と雪は 女ひとりの部屋には 悲しすぎるわあなた 酔いたくて泣きたくて ふるえるくちびる そばに来て少しでも わがまま聞いて 追いかけて 追いかけて 追いかけて…雪國 好きな人はいるの あなた バカねバカな女ね 意地をはってた私 逢いたくて夜汽車乗る デッキの窓に とめどなく頬つたう 涙のあとを 追いかけて 追いかけて 追いかけて…雪國 逢いたくて恋しくて 泣きたくなる夜 そばにいて少しでも 話を聞いて 追いかけて 追いかけて 追いかけて…雪國 |
雪椿やさしさと かいしょのなさが 裏と表に ついている そんな男に 惚れたのだから 私がその分 がんばりますと 背(せな)をかがめて 微笑み返す 花は越後の 花は越後の 雪椿 夢にみた 乙女の頃の 玉の輿には 遠いけど まるで苦労を 楽しむように 寝顔を誰にも 見せないあなた 雪の谷間に 紅さす母の 愛は越後の 愛は越後の 雪椿 つらくても がまんをすれば きっと来ますよ 春の日が 命なげすて 育ててくれた あなたの口癖 あなたの涙 子供ごころに 香りを残す 花は越後の 花は越後の 雪椿 | 西方裕之 | 星野哲郎 | 遠藤実 | | やさしさと かいしょのなさが 裏と表に ついている そんな男に 惚れたのだから 私がその分 がんばりますと 背(せな)をかがめて 微笑み返す 花は越後の 花は越後の 雪椿 夢にみた 乙女の頃の 玉の輿には 遠いけど まるで苦労を 楽しむように 寝顔を誰にも 見せないあなた 雪の谷間に 紅さす母の 愛は越後の 愛は越後の 雪椿 つらくても がまんをすれば きっと来ますよ 春の日が 命なげすて 育ててくれた あなたの口癖 あなたの涙 子供ごころに 香りを残す 花は越後の 花は越後の 雪椿 |
雪夜酒宿の蛇の目傘(じゃのめ)に 身をよせあって 渡るこの世の 罪の橋 逢うが別れの いで湯の郷(さと)で 人目しのんで 燃える恋… あなた酔わせて…酔わせて…雪夜酒(ゆきよざけ) まわり道でも 倖せ探す 肩にひとひら 冬紅葉(ふゆもみじ) 寒くないかと 両手で包む そんな情(なさけ)が ただ欲しい… あなた泣かせて…泣かせて…雪夜酒 あれは始発の 汽笛の音か こころ乱れる 虎落笛(もがりぶえ) 雪見障子を 背中で閉めて すがる女の 夢ひとつ… あなた抱いてて…抱いてて…雪夜酒 | 西方裕之 | 水木れいじ | 市川昭介 | | 宿の蛇の目傘(じゃのめ)に 身をよせあって 渡るこの世の 罪の橋 逢うが別れの いで湯の郷(さと)で 人目しのんで 燃える恋… あなた酔わせて…酔わせて…雪夜酒(ゆきよざけ) まわり道でも 倖せ探す 肩にひとひら 冬紅葉(ふゆもみじ) 寒くないかと 両手で包む そんな情(なさけ)が ただ欲しい… あなた泣かせて…泣かせて…雪夜酒 あれは始発の 汽笛の音か こころ乱れる 虎落笛(もがりぶえ) 雪見障子を 背中で閉めて すがる女の 夢ひとつ… あなた抱いてて…抱いてて…雪夜酒 |
湯けむりの宿送る背中が つらいから わたし始発で 帰ります 湯けむりの 湯けむりの なさけ宿 昨夜あなたに 愛されて 今朝はわかれる いで湯駅 明日が見えない ふたりでも 契(ちぎ)る情けに うそはない 湯けむりの 湯けむりの しのび宿 光る線路の その先は 狭霧(さぎり)流れる いで湯駅 倫(みち)にはずれた 恋だけど 罪はわたしが せおいます 湯けむりの 湯けむりの かくれ宿 胸にあなたの ぬくもりを 抱いて汽車待つ いで湯駅 | 西方裕之 | たかたかし | 岡千秋 | | 送る背中が つらいから わたし始発で 帰ります 湯けむりの 湯けむりの なさけ宿 昨夜あなたに 愛されて 今朝はわかれる いで湯駅 明日が見えない ふたりでも 契(ちぎ)る情けに うそはない 湯けむりの 湯けむりの しのび宿 光る線路の その先は 狭霧(さぎり)流れる いで湯駅 倫(みち)にはずれた 恋だけど 罪はわたしが せおいます 湯けむりの 湯けむりの かくれ宿 胸にあなたの ぬくもりを 抱いて汽車待つ いで湯駅 |
夢追い川川の瀬音か 降る雨か 山の湯宿(ゆやど)は こころがしぐれる 夢をみさせて もう一度 浴衣の肩を抱きよせた あの日のあなたが盃(さかずき)に こぼれてすがる 夢追い川よ 誰を呼ぶのか 水鳥よ 声がわびしく 夜雨(よさめ)にあとひく 夢をみさせて ねぇ あなた 拭いても残るくち紅の 色さえさみしく身をせめる あなたが欲しい 夢追い川よ 酔いにうたたね 手枕の 耳に流れる せせらぎ悲しい 夢をみさせて もう一度 湯の香に匂う黒髪が 今夜もあなたに濡れながら 乱れてからむ 夢追い川よ | 西方裕之 | たかたかし | 徳久広司 | | 川の瀬音か 降る雨か 山の湯宿(ゆやど)は こころがしぐれる 夢をみさせて もう一度 浴衣の肩を抱きよせた あの日のあなたが盃(さかずき)に こぼれてすがる 夢追い川よ 誰を呼ぶのか 水鳥よ 声がわびしく 夜雨(よさめ)にあとひく 夢をみさせて ねぇ あなた 拭いても残るくち紅の 色さえさみしく身をせめる あなたが欲しい 夢追い川よ 酔いにうたたね 手枕の 耳に流れる せせらぎ悲しい 夢をみさせて もう一度 湯の香に匂う黒髪が 今夜もあなたに濡れながら 乱れてからむ 夢追い川よ |
夢追い酒悲しさまぎらす この酒を 誰が名付けた 夢追い酒と あなたなぜなぜ わたしを捨てた みんなあげてつくした その果てに 夜の酒場で ひとり泣く 死ぬまで一緒と 信じてた わたし馬鹿です 馬鹿でした あなたなぜなぜ わたしを捨てた 指をからめ 眠った幸せを 思いださせる 流し唄 おまえと呼ばれた 気がしたの 雨ににじんだ 酒場の小窓 あなたなぜなぜ わたしを捨てた じんとお酒 心に燃えさせて 夢を追いましょ もう一度 | 西方裕之 | 星野栄一 | 遠藤実 | | 悲しさまぎらす この酒を 誰が名付けた 夢追い酒と あなたなぜなぜ わたしを捨てた みんなあげてつくした その果てに 夜の酒場で ひとり泣く 死ぬまで一緒と 信じてた わたし馬鹿です 馬鹿でした あなたなぜなぜ わたしを捨てた 指をからめ 眠った幸せを 思いださせる 流し唄 おまえと呼ばれた 気がしたの 雨ににじんだ 酒場の小窓 あなたなぜなぜ わたしを捨てた じんとお酒 心に燃えさせて 夢を追いましょ もう一度 |
リンゴ村からおぼえているかい 故郷の村を 便りも途絶えて 幾年(いくとせ)過ぎた 都へ積出す 真赤なリンゴ 見る度辛いよ 俺らのナ 俺らの胸が おぼえているかい 別れたあの夜 泣き泣き走った 小雨のホーム 上りの夜汽車の にじんだ汽笛 切なく揺(ゆす)るよ 俺らのナ 俺らの胸を おぼえているかい 子供の頃に 二人で遊んだ あの山小川 昔とちっとも 変っちゃいない 帰っておくれよ 俺らのナ 俺らの胸に | 西方裕之 | 矢野亮 | 林伊佐緒 | 白石十四男 | おぼえているかい 故郷の村を 便りも途絶えて 幾年(いくとせ)過ぎた 都へ積出す 真赤なリンゴ 見る度辛いよ 俺らのナ 俺らの胸が おぼえているかい 別れたあの夜 泣き泣き走った 小雨のホーム 上りの夜汽車の にじんだ汽笛 切なく揺(ゆす)るよ 俺らのナ 俺らの胸を おぼえているかい 子供の頃に 二人で遊んだ あの山小川 昔とちっとも 変っちゃいない 帰っておくれよ 俺らのナ 俺らの胸に |
若い衆時代おくれと 演歌を嗤(ワラ)う そこの若い衆 若い衆さんよ 義理も人情も すたれた巷(マチ)に 生まれ育った あんた達(ラ)に 日本(ニッポン)印の 演歌の本音 おう!ドント 伝えたい!! ボタン一つで チョイと生き返える ゲーム育ちの 若い衆さんよ 人間(ヒト)の命の 愛(イト)しさ重さ 歌の間に間に 汲(ク)んどくれ 日本印の 演歌の温(ヌク)み おう!ドント 届けたい!! 受けた情(ナサ)けは 骨身(ホネミ)に刻(キザ)め かけた情けは さらりと流せ いいさじんわり 感じておくれ 未来(アス)をまかせる あんた達(ラ)に 日本印の 演歌の魂(ココロ) おう!ドント 託したい!! | 西方裕之 | 吉田旺 | 船村徹 | 蔦将包 | 時代おくれと 演歌を嗤(ワラ)う そこの若い衆 若い衆さんよ 義理も人情も すたれた巷(マチ)に 生まれ育った あんた達(ラ)に 日本(ニッポン)印の 演歌の本音 おう!ドント 伝えたい!! ボタン一つで チョイと生き返える ゲーム育ちの 若い衆さんよ 人間(ヒト)の命の 愛(イト)しさ重さ 歌の間に間に 汲(ク)んどくれ 日本印の 演歌の温(ヌク)み おう!ドント 届けたい!! 受けた情(ナサ)けは 骨身(ホネミ)に刻(キザ)め かけた情けは さらりと流せ いいさじんわり 感じておくれ 未来(アス)をまかせる あんた達(ラ)に 日本印の 演歌の魂(ココロ) おう!ドント 託したい!! |
別れの一本杉泣けた 泣けた こらえ切れずに 泣けたっけ あの娘と別れた 哀しさに 山のかけすも 鳴いていた 一本杉の 石の地蔵さんのよ 村はずれ 遠い 遠い 思い出しても 遠い空 必ず東京へ 着いたなら 便りおくれと いった娘(ひと) りんごのような 赤い頬っぺたのよ あの涙 呼んで 呼んで そっと月夜にゃ 呼んでみた 嫁にもゆかずに この俺の 帰りひたすら 待っている あの娘(こ)はいくつ とうに二十(はたち)はよ 過ぎたろに | 西方裕之 | 高野公男 | 船村徹 | | 泣けた 泣けた こらえ切れずに 泣けたっけ あの娘と別れた 哀しさに 山のかけすも 鳴いていた 一本杉の 石の地蔵さんのよ 村はずれ 遠い 遠い 思い出しても 遠い空 必ず東京へ 着いたなら 便りおくれと いった娘(ひと) りんごのような 赤い頬っぺたのよ あの涙 呼んで 呼んで そっと月夜にゃ 呼んでみた 嫁にもゆかずに この俺の 帰りひたすら 待っている あの娘(こ)はいくつ とうに二十(はたち)はよ 過ぎたろに |
わすれ宿これでいいねと 宿帳に 妻とあなたは 書き入れる 窓の外 悲しげに なく虫を 聞きながら 浴衣の胸に 指をやる どこかさびれた この宿が 今のふたりに 似合うわね しのび逢い もえたとて 明日は又 よその人 甘えてみたい しみじみと あなたつかれて いるようね 同じくらいに なやんだの ありがとう うれしいわ 心だけ くださいね 涙にふける わすれ宿 | 西方裕之 | 中川大三郎 | 船村徹 | 山田年秋 | これでいいねと 宿帳に 妻とあなたは 書き入れる 窓の外 悲しげに なく虫を 聞きながら 浴衣の胸に 指をやる どこかさびれた この宿が 今のふたりに 似合うわね しのび逢い もえたとて 明日は又 よその人 甘えてみたい しみじみと あなたつかれて いるようね 同じくらいに なやんだの ありがとう うれしいわ 心だけ くださいね 涙にふける わすれ宿 |