岡本おさみ作詞の歌詞一覧リスト  160曲中 1-160曲を表示

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曲名 歌手名 作詞者名 作曲者名 編曲者名 歌い出し
襟裳岬戸子台ふみや戸子台ふみや岡本おさみ吉田拓郎北の街ではもう 悲しみを暖炉で 燃やしはじめてるらしい 理由(わけ)のわからないことで 悩んでいるうち 老いぼれてしまうから 黙りとおした 歳月(としつき)を ひろい集めて 暖めあおう 襟裳の春は 何もない春です  君は二杯めだよね コーヒーカップに 角砂糖ひとつだったね 捨てて来てしまった わずらわしさだけを くるくるかきまわして 通りすぎた 夏の匂い 想い出して 懐かしいね 襟裳の春は 何もない春です  日々の暮らしはいやでも やってくるけど 静かに笑ってしまおう いじけることだけが 生きることだと 飼い馴らしすぎたので 身構えながら 話すなんて ああ おくびょう なんだよね 襟裳の春は 何もない春です  寒い友だちが 訪ねてきたよ 遠慮はいらないから 暖まってゆきなよ
落陽 featuring TERU(GLAY)Tak MatsumotoTak Matsumoto岡本おさみ吉田拓郎しぼったばかりの夕陽の赤が 水平線からもれている 苫小牧発・仙台行きフェリー あのじいさんときたら わざわざ見送ってくれたよ おまけにテープをひろってね 女の子みたいにさ みやげにもらったサイコロふたつ 手の中でふれば また振り出しに戻る旅に 陽が沈んでゆく  女や酒よりサイコロ好きで すってんてんのあのじいさん あんたこそが正直者さ この国ときたら 賭けるものなどないさ だからこうして 漂うだけ みやげにもらったサイコロふたつ 手の中でふれば また振り出しに戻る旅に 陽が沈んでゆく  サイコロころがしあり金なくし フーテン暮しのあのじいさん どこかで会おう 生きていてくれ ろくでなしの男たち 身を持ちくずしちまった 男の話を聞かせてよ サイコロころがして みやげにもらったサイコロふたつ 手の中でふれば また振り出しに戻る旅に 陽が沈んでゆく
旅の宿入山アキ子入山アキ子岡本おさみ吉田拓郎寺田正彦浴衣のきみは尾花の簪 熱燗徳利の首つまんで もういっぱいいかがなんて みょうに色っぽいね  ぼくはぼくで趺坐をかいて きみの頬と耳はまっかっか あゝ風流だなんて ひとつ俳句でもひねって  部屋の灯をすっかり消して 風呂あがりの髪 いい香り 上弦の月だったっけ ひさしぶりだね月見るなんて  ぼくはすっかり酔っちまって きみの膝枕にうっとり もう飲みすぎちまって きみを抱く気にもなれないみたい
旅の宿神野美伽神野美伽岡本おさみ吉田拓郎後藤次利浴衣(ゆかた)のきみは 尾花のかんざし 熱燗徳利(あつかんとっくり)の首 つまんで もういっぱい いかがなんて みょうに色っぽいね  ぼくはぼくで 胡坐をかいて きみの頬(ほほ)と耳は まっかっか ああ 風流だなんて ひとつ俳句でもひねって  部屋の灯(あかり)を すっかり消して 風呂あがりの髪 いい香り 上弦(じょうげん)の月だったけ ひさしぶりだね 月見るなんて  ぼくはすっかり 酔(よ)っちまって きみの膝枕(ひざまくら)に うっとり もう飲みすぎちまって きみを抱く気にも なれないみたい
旅の宿さだまさしさだまさし岡本おさみ吉田拓郎田代耕一郎浴衣のきみは 尾花(すすき)の簪(かんざし) 熱燗徳利の 首つまんで もういっぱい いかがなんて みょうに 色っぽいね  ぼくは ぼくで 趺坐(あぐら)をかいて きみの頬と耳は まっかっか あゝ 風流だなんて ひとつ俳句でも ひねって  部屋の灯を すっかり消して 風呂あがりの髪 いい香り 上弦の 月だったっけ ひさしぶりだね 月見るなんて  ぼくは すっかり 酔っちまって きみの膝枕に うっとり もう飲みすぎちまって きみを抱く気にも なれないみたい
プライベート・ソングII南こうせつ南こうせつ岡本おさみ南こうせつ静かにまどろむ夕暮れには あの娘のことをおもいだすのさ 馬鹿して騒いだ黄金の日々 何もかも祭にしたっけ  あぁ想い出は懐かしさの影さ ギターひとつが財産だったね 微笑んで暗闇に光る想い出たちに ふれることはもうできない  プライベート・ソング きみへの想い歌うだけ プライベート・ソング きみへの愛を歌うだけ だけど本当のことは他人(ひと)には語れない  夜のなか抱きしめる記憶の幻は もう淋しさがつのるばかりさ うわべばかりの笑い顔で 一日が流れてゆくのさ  冬の足音が枯れ葉にきこえる きみと抱きあって冬を越したね この部屋に住んでたすてきな愛は 春の風と旅立ってしまった  プライベート・ソング きみへの想い歌うだけ プライベート・ソング きみへの愛を歌うだけ だけど本当のことは他人(ひと)には語れない  この部屋に住んでたすてきな愛は 春の風と旅立ってしまった
夕陽より遠く西郷輝彦西郷輝彦岡本おさみ鈴木キサブロー鈴木茂駅の公衆電話で 泣きながら 話してる女を見た 頬をつたって落ちる涙が ほんの少しの 愛の火を 消しはじめてる  あのときの おまえもそうだった 酔った声で 電話してきたね どうしようも どうしようも なかった  落ちてゆく夕陽より もっと もっと 遠くへ おまえは去(い)った  白い高速道路が 曲りながら 黄昏の空にのびる カーラジオから愛の唄流れ きみ住む街を 夕暮れが つつみはじめてる  あのときの ふたりには もどれないが 港の灯 おぼえてるかい また会えると また会えると いいね  落ちてゆく夕陽より もっと もっと 遠くへ おまえは去(い)った  あのときの ふたりには もどれないが 港の灯 おぼえてるかい また会えると また会えると いいね  落ちてゆく夕陽より もっと もっと 遠くへ おまえは去(い)った
襟裳岬氷川きよし氷川きよし岡本おさみ吉田拓郎矢田部正北の街ではもう 悲しみを暖炉で 燃やしはじめてるらしい 理由(わけ)のわからないことで 悩んでいるうち 老いぼれてしまうから 黙りとおした 歳月(としつき)を ひろい集めて 暖めあおう 襟裳の春は 何もない春です  君は二杯めだよね コーヒーカップに 角砂糖をひとつだったね 捨てて来てしまった わずらわしさだけを くるくるかきまわして 通りすぎた 夏の匂い 想い出して 懐かしいね 襟裳の春は 何もない春です  日々の暮しはいやでも やってくるけど 静かに笑ってしまおう いじけることだけが 生きることだと 飼い馴らしすぎたので 身構えながら 話すなんて ああ おくびょう なんだよね 襟裳の春は 何もない春です 寒い友だちが 訪ねてきたよ 遠慮はいらないから 暖まってゆきなよ
襟裳岬パク・ジュニョンパク・ジュニョン岡本おさみ吉田拓郎伊戸のりお北の街ではもう 悲しみを暖炉で 燃やしはじめてるらしい 理由(わけ)のわからないことで 悩んでいるうち 老いぼれてしまうから 黙りとおした 歳月(としつき)を ひろい集めて 暖めあおう 襟(えり)裳(も)の春は 何もない春です  君は二杯目だよね コーヒーカップに 角砂糖をひとつだったね 捨ててきてしまった わずらわしさだけを くるくるかきまわして 通りすぎた 夏の匂い 想い出して 懐かしいね 襟裳の春は 何もない春です  日々の暮らしはいやでも やってくるけど 静かに笑ってしまおう いじけることだけが 生きることだと 飼い馴らしすぎたので 身構えながら 話すなんて ああ おくびょうなんだよね 襟裳の春は 何もない春です 寒い友だちが 訪ねてきたよ 遠慮はいらないから 暖まってゆきなよ
襟裳岬佳山明生佳山明生岡本おさみ吉田拓郎馬飼野俊一北の街ではもう 悲しみを暖炉で 燃やしはじめてるらしい 理由(わけ)のわからないことで 悩んでいるうち 老いぼれてしまうから 黙りとおした 歳月(としつき)を ひろい集めて 暖めあおう 襟裳の春は 何もない春です  君は二杯目だよね コーヒーカップに 角砂糖をひとつだったね 捨てて来てしまった わずらわしさだけを くるくるかきまわして 通りすぎた 夏の匂い 想い出して 懐かしいね 襟裳の春は 何もない春です  日々の暮らしはいやでも やってくるけど 静かに笑ってしまおう いじけることだけが 生きることだと 飼い馴らしすぎたので 身構えながら 話すなんて ああ おくびょう なんだよね 襟裳の春は 何もない春です  寒い友だちが 訪ねてきたよ 遠慮はいらないから 暖まってゆきなよ
落陽島津亜矢島津亜矢岡本おさみ吉田拓郎田代修二しぼったばかりの 夕陽の赤が 水平線からもれている 苫小牧発 仙台行きフェリー あのじいさんときたら わざわざ見送ってくれたよ おまけにテープをひろってね 女の子みたいにさ みやげにもらった サイコロふたつ 手の中でふれば また振り出しに戻る旅に 陽が沈んでゆく  女や酒より サイコロ好きで すってんてんの あのじいさん あんたこそが 正直者さ この国ときたら 賭けるものなどないさ だから こうして漂うだけ みやげにもらった サイコロふたつ 手の中でふれば また振り出しに戻る旅に 陽が沈んでゆく  サイコロころがし あり金なくし フーテン暮しの あのじいさん どこかで会おう 生きていてくれ ろくでなしの男たち 身を持ちくずしちまった 男の話を聞かせてよ サイコロころがして みやげにもらった サイコロふたつ 手の中でふれば また振り出しに戻る旅に 陽が沈んでゆく
おきざりにした悲しみは織田哲郎織田哲郎岡本おさみ吉田拓郎織田哲郎生きてゆくのは ああ みっともないさ あいつが死んだ時も おいらは飲んだくれてた そうさ おいらも罪人のひとりさ ああ また あの悲しみを おきざりにしたまま  まつりごとなど もう問わないさ 気になることといえば 今をどうするかだ そうさ あいつとうまくやらなければ ああ また あの悲しみを おきざりにしたまま  おまえだけは もう裏切らないさ 激しさが色褪せても やさしさだけ抱きしめて そうさ おまえは女だからね ああ また あの悲しみを おきざりにしたまま  おきざりにした あの悲しみは 葬るところ どこにもないさ  おきざりにした あの生きざまは 夜の寝床に抱いてゆくさ  おきざりにした あの生きざまは 夜の寝床に抱いてゆくさ
落陽寺岡呼人feat. 竹原ピストル寺岡呼人feat. 竹原ピストル岡本おさみ吉田拓郎寺岡呼人しぼったばかりの夕陽の赤が 水平線からもれている 苫小牧発・仙台行きフェリー あのじいさんときたらわざわざ見送ってくれたよ おまけにテープを拾ってね 女の子みたいにさ  みやげにもらったサイコロふたつ 手の中でふれば またふり出しに戻る旅に 陽が沈んでゆく  女や酒よりサイコロ好きで すってんてんのあのじいさん あんたこそが正直者さ この国ときたら賭けるものなどないさ だからこうして漂うだけ  みやげにもらったサイコロふたつ 手の中でふれば またふり出しに戻る旅に 陽が沈んでゆく  サイコロころがし あり金なくし フーテン暮らしのあのじいさん どこかで会おう 生きていてくれ ろくでなしの男たち 身を持ちくずしちまった 男の話をきかせてよ サイコロころがして  みやげにもらったサイコロふたつ 手の中でふれば またふり出しに戻る旅に 陽が沈んでゆく 戻る旅に 陽が沈んでゆく
落陽谷村新司谷村新司岡本おさみ吉田拓郎石坂慶彦・瀬戸谷芳治しぼったばかりの夕陽の赤が 水平線から もれている 苫小牧発・仙台行きフェリー あのじいさんときたら わざわざ見送ってくれたよ おまけにテープをひろってね 女の子みたいにさ  みやげにもらったサイコロふたつ 手の中でふれば また振り出しに戻る旅に 陽が沈んでゆく  女や酒よりサイコロ好きで すってんてんのあのじいさん あんたこそが正直ものさ この国ときたら 賭けるものなどないさ だからこうして 漂うだけ  みやげにもらったサイコロふたつ 手の中でふれば また振り出しに戻る旅に 陽が沈んでゆく  サイコロころがしあり金なくし フーテン暮らしのあのじいさん どこかで会おう 生きていてくれ ろくでなしの男たち 身を持ちくずしちまった 男の話を聞かせてよ サイコロころがして  みやげにもらったサイコロふたつ 手の中でふれば また振り出しに戻る旅に 陽が沈んでゆく  戻る旅に 陽が沈んでゆく
襟裳岬高橋真梨子高橋真梨子岡本おさみ吉田拓郎林有三北の街ではもう 悲しみを暖炉で 燃やしはじめてるらしい 理由(わけ)のわからないことで 悩んでいるうち 老いぼれてしまうから 黙りとおした歳月(としつき)を ひろい集めて 暖めあおう 襟裳の春は 何もない春です  君は二杯目だよね コーヒーカップに 角砂糖をひとつだったね 捨てて来てしまった わずらわしさだけを くるくるかきまわして 通りすぎた 夏の匂い 想い出して 懐かしいね 襟裳の春は 何もない春です  日々の暮しはいやでも やってくるけど 静かに笑ってしまおう いじけることだけが 生きることだと 飼い馴らしすぎたので 身構えながら 話すなんて ああ おくびょう なんだよね 襟裳の春は 何もない春です  寒い友だちが 訪ねてきたよ 遠慮はいらないから 暖まってゆきなよ
落陽森恵森恵岡本おさみ吉田拓郎しぼったばかりの 夕陽の赤が 水平線からもれている 苫小牧発 仙台行きフェリー あのじいさんときたら わざわざ見送ってくれたよ おまけにテープをひろってね 女の子みたいにさ  みやげにもらった サイコロふたつ 手の中でふれば また振り出しに戻る旅に 陽が沈んでゆく  女や酒より サイコロ好きで すってんてんの あのじいさん あんたこそが 正直者さ この国ときたら 賭けるものなどないさ だからこうして漂うだけ  みやげにもらった サイコロふたつ 手の中でふれば また振り出しに戻る旅に 陽が沈んでゆく  サイコロころがし あり金なくし フーテン暮しの あのじいさん どこかで逢おう 生きていてくれ ろくでなしの男たち 身を持ちくずしちまった 男の話をきかせてよ サイコロころがして  みやげにもらった サイコロふたつ 手の中でふれば また振り出しに戻る旅に 陽が沈んでゆく
子供らよフォー・セインツフォー・セインツ岡本おさみ上原徹宮澤謙いさかいの そのわけが つかのまの 高ぶりであっても 傷つけた その痛みだけは 永遠に 消えないだろう 人は みな 罪を犯して 生きるものだとしても  子供らよ 人は誰も 溢れでる 愛を持ってる 惜しみなく 与えるのなら 喜びが あふれてくるだろう たとえ 時に 信じた人の 裏切りにあったとしても  ふりあげたこぶしを 静かに下ろして やわらかな言葉で 語りあおうよ 怒りのことばは いつの日か 世界を 滅ぼす ものだから そうだろう
たまには仲間でフォー・セインツ with 松坂慶子フォー・セインツ with 松坂慶子岡本おさみ上原徹宮澤謙時計をどこかに 忘れたみたいに時が過ぎてゆく 暮れ残る 夢のぬくもりに身をゆだね ほろり 酔ってみるのもいいさ 死んじまった友が酔えば歌ってた あの歌 くちずさめば ん~ 泣けてくる この街で出会い100年たっても叶わない 夢を見たりしたけど 調子はどうだい 元気でいるか たまには仲間で飲もうや  心ならずも ここにいるよな 気もするけれど あの頃は ボロのジーパンを 身につけて そうさ きどったりしたものさ ウイスキーを 想い出に 注ぎこみ 一口 ふくんだら ん~ 泣けてきた この街に生まれ100年たっても出会わない 人もいたりするけど 調子はどうだい 元気でいるか たまには仲間で飲もうや  友がひとり またひとり 去ってゆき 日暮れが 足早に この背中 押してくる 振り返ってみれば 人生の折り返し地点を すでに過ぎているけど 調子はどうだい 元気でいるか たまには仲間で飲もうや  調子はどうだい 元気でいるか たまには仲間で飲もうや
リンゴ井上陽水井上陽水岡本おさみよしだたくろう相川等ひとつのリンゴを 君がふたつに切る ぼくの方が少し大きく切ってある そして二人で仲良くかじる こんなことはなかった 少し前までは 薄汚れた喫茶店の バネの壊れた椅子で 長い話に 相槌うって そしていつも 右と左に分かれて  このリンゴは昨日 二人で買ったもの ぼくの方がお金を出して おつりは君がもらって こんなことはなかった 少し前までは コーヒーカップはいつだって 二つ運ばれてきて 向うとこちらに ウエイトレスは さりげなく カップをわけて  ふたつめのリンゴの 皮を君が剥く ぼくの方が上手く剥けるのを 君はよく知ってるけど リンゴを強く齧る 甘い汁が唇をぬらす 左の頬を君は ぷくんとふくらませて 欲張って ほおばると ほらほら 話せなくなっちまうだろう
旅の宿高橋真梨子高橋真梨子岡本おさみ吉田拓郎林有三浴衣のきみは尾花の簪 熱燗徳利の首つまんで もういっぱいいかがなんて みょうに色っぽいね  ぼくはぼくで胡坐をかいて きみの頬と耳はまっかっか ああ風流だなんて ひとつ俳句でもひねって  部屋の灯をすっかり消して 風呂あがりの髪いい香り 上弦の月だったっけ ひさしぶりだね 月みるなんて  ぼくはすっかり酔っちまって きみの膝枕にうっとり もう飲みすぎちまって きみを抱く気にもなれないみたい
襟裳岬吉井和哉吉井和哉岡本おさみ吉田拓郎Kazuya Yoshii北の街ではもう 悲しみを暖炉で 燃やしはじめてるらしい 理由(わけ)のわからないことで 悩んでいるうち 老いぼれてしまうから 黙りとおした 歳月(としつき)を ひろい集めて 暖めあおう 襟裳の春は 何もない春です  君は二杯目だよね コーヒーカップに 角砂糖をひとつだったね 捨てて来てしまった わずらわしさだけを くるくるかきまわして 通りすぎた 夏の匂い 想い出して 懐かしいね 襟裳の春は 何もない春です  日々の暮らしはいやでも やってくるけど 静かに笑ってしまおう いじけることだけが 生きることだと 飼い馴らしすぎたので 身構えながら 話すなんて ああ おくびょう なんだよね 襟裳の春は 何もない春です  寒い友だちが 訪ねてきたよ 遠慮はいらないから 暖まってゆきなよ
落陽吉幾三吉幾三岡本おさみ吉田拓郎野村豊しぼったばかりの 夕陽の赤が 水平線から もれている 苫小牧発 仙台行フェリー あのじいさんときたら わざわざ見送ってくれたよ おまけにテープを拾ってね 女の子みたいにさ みやげにもらった サイコロふたつ 手の中でふれば また振り出しに 戻る旅に 陽が沈んでゆく  女や酒より サイコロ好きで すってんてんの あのじいさん あんたこそが 正直者さ この国ときたら 賭けるものなどないさ だからこうして ただようだけ みやげにもらった サイコロふたつ 手の中でふれば また振り出しに 戻る旅に 陽が沈んでゆく  サイコロころがし あり金なくし フーテン暮しの あのじいさん どこかで会おう 生きていてくれ ろくでなしの男たち 身を持ちくずしちまった 男の話をきかせてよ サイコロころがして みやげにもらった サイコロふたつ 手の中でふれば また振り出しに 戻る旅に 陽が沈んでゆく
ガール宮田恭男宮田恭男岡本おさみ財津和夫船山基紀見ているよりは 奪いとりたい 愛の挫折も 怖くない  ぼくのこと どう思うんだい 抱きしめるから いやなら ひっぱたいてくれ  魂が 吐きだした すべての道 オー・マイ・ロード オー・マイ・ロード きみにつづいているよ  ガール オー・マイ・ガール きみにあいたい ガール オー・マイ・ガール きみが欲しい  いっしょに行こう 愛を起そう 親のフェンスも とびこして  きみの勇気で できるはずだよ ぶっとばすから いやなら とびおりてくれ  魂が 吐きだした すべての道 オー・マイ・ロード オー・マイ・ロード きみにつづいているよ  ガール オー・マイ・ガール きみにあいたい ガール オー・マイ・ガール きみが欲しい
旅に唄あればやしきたかじんやしきたかじん岡本おさみ鈴木キサブロー旅人よ あんずの花の咲くころ 通り過ぎてお行き この街を 旅人よ 青春に帰りたくても 心踊るところへは 戻れない 出逢いも 別れも よくあることなら 苦しみも 喜こびも 想い出にすぎない 唄あれば 旅に唄あれば 旅人よ 今は 歌っておゆき 行きずりの 恋あれば それもよい  旅人よ 父や母と別れ 故郷さえも 離れて 旅人よ 騒がしい 街に住んでも 生きてゆく そのことが きみの旅 出逢いも 別れも よくあることなら 苦しみも 喜こびも 想い出にすぎない 唄あれば 旅に唄あれば 旅人よ いつか帰りたくて 戻りゆく家あれば それもよい
レインコート上田知華上田知華岡本おさみ上田知華レインコートの襟をたてながら 木作りのベンチに座ってみるけどもう 聴こえてこない あのにぎわいも 恋する人たちのささやく声も  あなたはいつも黙ってうなずいてくれるし 私は私で激しさみせないまま  レインコートを脱いであなたのあの部屋に立ちたい レインコートを脱いで強く抱かれたい  冬の雨を足にからませて 走り過ぎてゆく青い車よ  送られてまた別れて 別々に眠って ちがう夢見るのも もう淋しすぎるわ  レインコートを脱いであなたのあの部屋に立ちたい レインコートを脱いで強く抱かれたい  レインコートを脱いであなたのあの部屋で眠りたい レインコートを脱いで二人めざめたい
落陽ダイアモンド☆ユカイダイアモンド☆ユカイ岡本おさみ吉田拓郎しぼったばかりのタ陽の赤が 水平線からもれている 苫小牧発・仙台行きフェリー あのじいさんときたら わざわざ見送ってくれたよ  おまけにテープをひろってね 女の子みたいにさ みやげにもらったサイコロふたつ 手の中でふれば また振り出しに戻る旅に 陽が沈んでゆく  女や酒よりサイコロ好きで すってんてんのあのじいさん あんたこそが正直者さ この国ときたら 賭けるものなどないさ だからこうして 漂うだけ みやげにもらったサイコロふたつ 手の中でふれば また振り出しに戻る旅に 陽が沈んでゆく  サイコロころがしあり金なくし フーテン暮らしのあのじいさん どこかで会おう 生きていてくれ ろくでなしの男たち 身を持ちくずしちまった  男の話を聞かせてよ サイコロころがして みやげにもらったサイコロふたつ 手の中でふれば また振り出しに戻る旅に 陽が沈んでゆく 戻る旅に陽が沈んでゆく 戻る旅に陽が沈んでゆく
落陽LoVendoЯLoVendoЯ岡本おさみ吉田拓郎しぼったばかりの夕陽の赤が 水平線からもれている 苫小牧発・仙台行きフェリー あのじいさんときたらわざわざ見送ってくれたよ おまけにテープを拾ってね 女の子みたいにさ  みやげにもらったサイコロふたつ 手の中でふれば またふり出しに戻る旅に 陽が沈んでゆく  女や酒よりサイコロ好きで すってんてんのあのじいさん あんたこそが正直者さ この国ときたら賭けるものなどないさ だからこうして漂うだけ  みやげにもらったサイコロふたつ 手の中でふれば またふり出しに戻る旅に 陽が沈んでゆく  サイコロころがし あり金なくし フーテン暮らしのあのじいさん どこかで会おう 生きていてくれ ろくでなしの男たち 身を持ちくずしちまった 男の話をきかせてよ サイコロころがして  みやげにもらったサイコロふたつ 手の中でふれば またふり出しに戻る旅に 陽が沈んでゆく
襟裳岬越山元貴越山元貴岡本おさみ吉田拓郎三沢またろう北の街ではもう 悲しみを暖炉で 燃やしはじめてるらしい 理由(わけ)のわからないことで 悩んでいるうち 老いぼれてしまうから 黙りとおした 歳月を ひろい集めて 暖めあおう 襟裳の春は 何もない春です  君は二杯目だよね コーヒーカップに 角砂糖をひとつだったね 捨ててきてしまった わずらわしさだけを くるくるかきまわして 通りすぎた 夏の匂い 想い出して 懐かしいね 襟裳の春は 何もない春です  日々の暮らしはいやでも やってくるけど 静かに笑ってしまおう いじけることだけが 生きることだと 飼い慣らしすぎたので 身構えながら 話すなんて ああ おくびょうなんだよね 襟裳の春は 何もない春です  寒い友だちが 訪ねてきたよ 遠慮はいらないから 暖まってゆきなよ
襟裳岬島津亜矢島津亜矢岡本おさみ吉田拓郎北の街ではもう 悲しみを暖炉(だんろ)で もやしはじめてるらしい わけのわからないことで 悩んでいるうち おいぼれてしまうから だまりとおした歳月(としつき)を ひろい集めて 暖めあおう えりもの春は何もない春です  君は二杯めだよね コーヒーカップに 角砂糖をひとつだったね すててきてしまった わずらわしさだけを くるくるかきまわして 通りすぎた夏のにおい 想い出して なつかしいね えりもの春は何もない春です  日々のくらしはいやでも やってくるけど 静かに笑ってしまおう いじけることだけが 生きることだと かいならしすぎたので 身構えながら 話すなんて ああ おくびょうなんだよね えりもの春は 何もない春です 寒い友だちが 訪ねてきたよ えんりょはいらないから 暖まってゆきなよ
襟裳岬八代亜紀八代亜紀岡本おさみ吉田拓郎伊藤雪彦北の町ではもう 悲しみを暖炉(だんろ)で 燃やしはじめてるらしい 理由のわからないことで 悩んでいるうちに おいぼれてしまうから 黙りとおした 歳月(としつき)を ひろい集めて 暖めあおう 襟裳の春は 何もない春です  君は二杯目だよね コーヒーカップに 角砂糖を一つだったね 捨てて来てしまった わずらわしさだけを くるくるかきまわして 通りすぎた 夏の匂い 思い出して 懐かしいね 襟裳の春は 何もない春です  日々の暮しはいやでも やってくるけど 静かに笑ってしまおう いじけることだけが 生きることだと 飼い馴らしすぎたので 身構えながら 話すなんて あゝおくびょう なんだよね 襟裳の春は 何もない春です  寒い友だちが 訪ねてきたよ 遠慮はいらないから 暖ってゆきなよ
曲名 歌手名 作詞者名 作曲者名 編曲者名 歌い出し
あいたくてオルリコオルリコ岡本おさみ佐東賢一林部亜紀子眠れない夜に溢れ出る 恋しさすくって話したね  髪をとかすのは誰のため 切った黒髪は美しい  あいたくて あいたくて あの人に 切なくて 切なくて 胸を抱く  頬を寄せてたね 離れないで恋心  化粧するのは誰のため 鏡に写した微笑みは  あいたくて あいたくて あの人に 切なくて 切なくて 胸を抱く  あいたくて あいたくて あの人に 触れたくて 触れたくて 胸で泣く  愛するっていいね いとしいね恋心  いとしいね 恋心
草原の虹オルリコオルリコ岡本おさみ松本俊明宮原慶太紫色の ヤルグイの 花が咲き始めると 冷たい風 凍る土も 春に目覚めてゆくわ ことばにとまどう 異国にいるけど やさしい真心で 励ましてもらった  命の雨が 大地を濡らすように 私も惜しみなく この愛を贈りたい  思い出すわ 手をつないで 草原を走ったわ 地平線に かかる虹の 橋をくぐりたくて 7つの楽器が 奏でる音楽 感じて 見上げながら 寝ころんでいたね  命の雨が 大地を濡らすように 私も惜しみなく この愛を贈りたい  草原の虹よ 生きとし生けるものを 草原の虹よ 永久(とわ)に守っておくれ
旅の宿神野美伽+後藤次利神野美伽+後藤次利岡本おさみ吉田拓郎浴衣(ゆかた)のきみは尾花(すすき)の簪(かんざし) 熱燗徳利(あつかんとっくり)の首つまんで もういっぱいいかがなんて みょうに色っぽいね  ぼくはぼくであぐらをかいて きみの頬と耳はまっかっか ああ 風流だなんて ひとつ俳句でもひねって  部屋の灯をすっかり消して 風呂あがりの髪 いい香り 上弦の月だったっけ ひさしぶりだね 月見るなんて  ぼくはすっかり酔っちまって きみの膝枕にうっとり もう飲みすぎちまって きみを抱く気にも なれないみたい
旅の宿吉幾三吉幾三岡本おさみ吉田拓郎野村豊浴衣のきみは尾花(すすき)の簪(かんざし) 熱燗徳利の首つまんで もういっぱいいかがなんて みょうに色っぽいね  ぼくはぼくであぐらをかいて きみの頬と耳はまっかっか ああ 風流だなんて ひとつ俳句でもひねって  部屋の灯をすっかり消して 風呂あがりの髪 いい香り 上弦の月だったっけ ひさしぶりだね 月見るなんて  ぼくはすっかり酔っちまって きみの膝枕に うっとり もう飲みすぎちまって 君を抱く気にも なれないみたい
Voice吉田拓郎吉田拓郎岡本おさみ吉田拓郎吉田拓郎・石川鷹彦声のセクシーな男って好き なぜって?「ふふ」なんて君は笑う セクシーな声ってのは チョコレートみたいな声で 乳房がかたくなってくる そんな声なんだそうだけど ぼくの声はセクシーだそうで お酒をのむと悩ましいらしい 乳房がかたくなってくるって …ゴム風船みたいなのかな? ぼくのおっぱいは アズキみたいで はじめからかたいツブなんだ  私の声って セクシー? ねぇ教えてなんて君はいう それでは正直にいつわらず いわせてもらいます 君の声はウサギみたいなのが そうさ黙っている方が…さ ウサギの耳ばかりになって 嘘のまじったことばをきいて 少しの嘘は正直すぎる男が生きのびる 生きのびるためのホロホロホロにが知恵なんだ  地球の円は少しゆがんでるけど 丸くなくてもゆるしてやろう ぼくは今そう思ってるけど 君はきっとゆるさないだろう だからぼくのおっぱいは 申し訳なくて小さくなってる 申し訳なくてほらちぢんじまってるだろう
黄金の花やなわらばーやなわらばー岡本おさみ知名定男黄金の花が咲くという 噂で夢を描いたの 家族を故郷 故郷に 置いて泣き泣き 出てきたの  素朴で純情な人達よ きれいな目をした人たちよ 黄金でその目を汚さないで 黄金の花はいつか散る  楽しく仕事をしてますか 寿司や納豆食べてますか 病気のお金はありますか 悪い人には気をつけて  素朴で純情な人達よ ことばの違う人たちよ 黄金で心を汚さないで 黄金の花はいつか散る  あなたの生まれたその国に どんな花が咲きますか 神が与えた宝物 それはお金じゃないはずよ  素朴で純情な人達よ 本当の花を咲かせてね 黄金で心を捨てないで 黄金の花はいつか散る  黄金で心を捨てないで 本当の花を咲かせてね
襟裳岬PLATINA LYLIC森進一PLATINA LYLIC森進一岡本おさみ吉田拓郎馬飼野俊一北の街ではもう 悲しみを暖炉で 燃やしはじめてるらしい 理由(わけ)のわからないことで 悩んでいるうち 老いぼれてしまうから 黙りとおした 歳月(としつき)を ひろい集めて 暖めあおう 襟裳の春は 何もない春です  君は二杯めだよね コーヒーカップに 角砂糖をひとつだったね 捨てて来てしまった わずらわしさだけを くるくるかきまわして 通りすぎた 夏の匂い 想い出して 懐かしいね 襟裳の春は 何もない春です  日々の暮しはいやでも やってくるけど 静かに笑ってしまおう いじけることだけが 生きることだと 飼い馴らしすぎたので 身構えながら 話すなんて ああ おくびょう なんだよね 襟裳の春は 何もない春です  寒い友だちが 訪ねてきたよ 遠慮はいらないから 暖まってゆきなよ
君に愛のすべてを渡辺徹渡辺徹岡本おさみ財津和夫君の唇が くちずさんだ歌 陽灼けしたままで 思い出す 風のランナー  この胸の中に 君のまなざしが 熱く焼きついて 輝くよ 風のランナー  青春の中を 今 夕陽に染まり 鮮やかに燃えて駆けてく  翼あるのなら 空をくぐりぬけて 君の住む街へ飛んでゆくさ  何度めかのトライ たとえ倒れても 汗まみれの顔 まぶしいよ 風のランナー  青春の光は つかのまに走る ひとときの熱い夢なら  抱きしめてやるさ 汗まみれの腕で 君に愛のすべて賭けるさ  青春の中を 今 夕陽に染まり 鮮やかに燃えて駆けてく  抱きしめてやるさ 汗まみれの腕で 君に愛のすべて賭けるさ
襟裳岬野口五郎野口五郎岡本おさみ吉田拓郎北の街ではもう 悲しみを暖炉で 燃やしはじめてるらしい 理由(わけ)のわからないことで 悩んでいるうち 老いぼれてしまうから 黙りとおした 歳月(としつき)を ひろい集めて 暖めあおう 襟裳の春は 何もない春です  君は二杯目だよね コーヒーカップに 角砂糖をひとつだったね 捨てて来てしまった わずらわしさだけを くるくるかきまわして 通りすぎた 夏の匂い 想い出して 懐かしいね 襟裳の春は 何もない春です  日々の暮らしはいやでも やってくるけど 静かに笑ってしまおう いじけることだけが 生きることだと 飼い馴らしすぎたので 身構えながら 話すなんて ああ おくびょう なんだよね 襟裳の春は 何もない春です  寒い 友だちが 訪ねてきたよ 遠慮はいらないから 暖まってゆきなよ
旅の宿やもり(森山良子と矢野顕子)やもり(森山良子と矢野顕子)岡本おさみ吉田拓郎浴衣のきみは 尾花の簪 熱燗徳利の首 つまんで もういっぱい いかがなんて みょうに 色っぽいね  ぼくは ぼくで 胡坐をかいて きみの頬と耳は まっかっか あゝ 風流だなんて ひとつ俳句でも ひねって  部屋の灯を すっかり消して 風呂あがりの髪 いい香り 上弦の月だったっけ ひさしぶりだね 月見るなんて  ぼくはすっかり酔っちまって きみの膝枕に うっとり もう飲みすぎちまって きみを抱く気にもなれないみたい
松原健之松原健之岡本おさみ国安修次雪が降る 立ち話してるだけで 雪が積もる ふたりの傘に あなたは明日行ってしまう 夜汽車に乗って行ってしまう ストーブの温かい部屋で 抱き合って泣いたとき わたしの胸に頬をあてて 雪みたいに白いねってあなたは言った 雪国の娘だから 遅い春を 遅い春を じっと待つけれど 帰ってきてくれますか  雪が舞う 風 狂うように乱れ 想いはつのるわたしの心に 静かに暮らし淋しく暮らし 目立たないまま過ごしたけれど あんなに激しく求めて 愛し合い取り乱して あなたの名を呼んでみたら 激しいひとだねってあなたは言った 雪国の娘だから 遠い春も 遠い春も じっと待つけれど 迎えに来てくれますか  雪国の娘だから 遠い春も 遠い春も じっと待つけれど 抱きしめてくれますか  雪が降る 雪が舞う 雪が降る 雪が舞う  雪が降る 雪が舞う 雪が降る 雪が舞う…
旅の宿都はるみ都はるみ岡本おさみ吉田拓郎浴衣のきみは尾花(すすき)の簪(かんざし) 熱燗徳利の首つまんで もういっぱいいかがなんて みょうに色っぽいね  ぼくはぼくであぐらをかいて きみの頬と 耳はまっかっか ああ 風流だなんて ひとつ俳句でもひねって  部屋の灯をすっかり消して 風呂あがりの髪 いい香り 上弦の月だったっけ ひさしぶりだね 月見るなんて  ぼくはすっかり酔っちまって きみの膝枕にうっとり もう飲みすぎちまって きみを抱く気にも なれないみたい
ルーム・ライト(室内灯)由紀さおり由紀さおり岡本おさみ吉田拓郎あなたが運転手に道を教えはじめたから 私の家に近づいてしまった あの薬屋の角を左に曲ると 車はもうすぐ止まり私はおりる ルームライトにボンヤリ あなたの横顔がみえる そのせいじゃなく 疲れてるみたい  車はこのままずっと走りつづけてはくれない 私の家に近づいてしまった あの薬屋の角を左に曲ると 車はスピードゆるめ私はおりる 忙しさがすっかり あなたを疲れさせてしまい もう話すことさえ 辛いんだなんて  あなたが私の手を軽くにぎってくれる頃 私の家が近くなった この薬屋の角を何回曲っただろう 車はもうすぐ止まり私はおりる ルームライトにぼんやり あなたの横顔がみえる もう送られることにも なれてしまった
旅の宿中森明菜中森明菜岡本おさみ吉田拓郎鳥山雄司浴衣のきみは尾花の簪 熱燗徳利の首 つまんで もういっぱい いかがなんて みょうに 色っぽいね  ぼくは ぼくで 胡坐をかいて きみの頬と耳は まっかっか あゝ風流だなんて ひとつ俳句でも ひねって  部屋の灯を すっかり消して 風呂あがりの髪 いい香り 上弦の月だったっけ ひさしぶりだねェ 月見るなんて  ぼくはすっかり酔っちまって きみの膝枕に うっとり もう飲みすぎちまって きみを抱く気にもなれないみたい
リンゴ岡平健治岡平健治岡本おさみ吉田拓郎ひとつのリンゴを 君がふたつに切る ぼくの方が少し大きく切ってある そして二人で仲良くかじる  こんなことはなかった 少し前までは 薄汚れた喫茶店のバネの壊れた椅子で 長い話に相槌うって そしていつも右と左に別れて  このリンゴは昨日 二人で買ったもの ぼくの方がお金を出して おつりは君がもらって こんなことはなかった 少し前までは コーヒーカップはいつだってふたつ運ばれてきて 向こうとこちらに ウェイトレスは さりげなくカップをわけて  ふたつめのリンゴの皮を君が剥く ぼくの方がうまく剥けるのを 君はよく知ってるけど リンゴを強くかじる 甘い汁が唇をぬらす 左の頬を君はぷくんとふくらませて 欲張ってほおばると ほら ほら 話せなくなっちまうだろう
アジアの片隅で吉田拓郎吉田拓郎岡本おさみ吉田拓郎ひと晩たてば 政治家の首がすげかわり 子分共は慌てふためくだろう 闇で動いた金を 新聞は書きたてるだろう ひと晩たてば 国境を戦火が燃えつくし 子供達を飢えが襲うだろう むき出しのあばら骨は 戦争を憎みつづけるだろう アジアの片隅で 狂い酒飲みほせば アジアの片隅で このままずっと 生きていくのかと思うのだか  ひと晩たてば 街並は汚れ続けるだろう 車は人を轢き続けるだろう 退屈な仕事は 野性の魂を老けさせるだろう ひと晩たてば チャンピオンはリングに転がり セールスマンは道路に坐りこむだろう 年寄りと放浪者は 乾杯の朝を迎えないだろう アジアの片隅で 狂い酒飲みほせば アジアの片隅で このままずっと 生きていくのかと思うのだか  ひと晩たてば 秘密の恋があばかれて 女たちは噂の鳥を放つだろう 古いアパートの部屋で 幸せな恋も実るだろう ひと晩たてば 頭に彫った誓いがくずれ落ちて 暮らしの荒野が待ち受けるだろう 甘ったれた子供達は 権利ばかり主張するだろう アジアの片隅で 狂い酒飲みほせば アジアの片隅で このままずっと 生きていくのかと思うのだか  ひと晩たてば 働いて働きづくめの男が 借りた金にほろぼされるだろう それでも男は 政治などをあてにしないだろう ひと晩たてば 女まがいの唄があふれだして やさしさがたたき売られる事だろう 悩む者と飢えた者は 両手で耳をふさぐだろう アジアの片隅で お前もおれもこのままずっと アジアの片隅で このままずっと生きていくのかと アジアの片隅で アジアの片隅で アジアの片隅で ああ アジアの片隅で 俺もおまえも …………
地下鉄にのって吉田拓郎吉田拓郎岡本おさみ吉田拓郎ねぇ君 何を話してるの だからさ 聞きとれないよ もっと 大きな声で もっと 大きな声で でなけりゃ 次の駅にとまったら 走り出すまでの あの わずかな静けさに話そうか 今 赤坂見附を すぎたばかり 新宿までは まだまだ だね  そう君 とてもよかったの 今日の 映画はとても もっと そばにおいで もっと そばにおいで 車輪の 悲鳴が何もかも こなごなに立ち切ってしまう もう おだやかな静けさにもどれない 今 四谷を通りすぎたばかり もう うんざりするほど いやだよ  ねぇ君 もうおりてしまおう だからさ 次の駅でさ ここは どこの駅かな ここは どこの駅かな いいさ 次の駅にとまったら 何かを始めるように そこから歩いてみよう 次でおりるよ 君も もちろん おりるんだろうね でも 君はそのまま 行ってもいいよ
襟裳岬GOLD LYLIC吉田拓郎GOLD LYLIC吉田拓郎岡本おさみ吉田拓郎北の街ではもう 悲しみを暖炉で 燃やしはじめてるらしい 理由のわからないことで 悩んでいるうち 老いぼれてしまうから 黙りとおした歳月を ひろい集めて 暖めあおう 襟裳の春は 何もない春です  君は二杯目だよね コーヒーカップに 角砂糖をひとつだったね 捨てて来てしまった わずらわしさだけを くるくるかきまわして 通りすぎた夏の匂い 想い出して 懐かしいね 襟裳の春は 何もない春です  日々の暮しはいやでも やってくるけど 静かに 笑ってしまおう いじけることだけが 生きることだと 飼い馴らしすぎたので 身構えながら話すなんて ああ おくびょう なんだよね 襟裳の春は 何もない春です 寒い友だちが 訪ねてきたよ 遠慮はいらないから 暖まってゆきなよ
ビートルズが教えてくれた吉田拓郎吉田拓郎岡本おさみ吉田拓郎髪と髭をのばして ボロを着ることは簡単だ うじうじと吹き溜りのスナックで 腕を組みながら 考え深そうな顔をするのも楽にできる 日陰ばかりを好んでいては いじけてしまうんだぜ もっと陽気であっていいんじゃないか もっと陽気でもいいんじゃないか  勲章を与えてくれるなら 女王陛下からもらってしまおう 女王陛下はいい女だから つきあってみたいと思う それも自由だとビートルズは教えてくれた  くれるものはもらってしまえ 欲しいものはものにしたい その代わり捨てるのも勝手さ もらうも捨てるも勝手さ  ビートルズが教えてくれた ビートルズが教えてくれた ビートルズが  人が幸せになるのを 批判する権利は誰にもない みんな 幸せになっていいんだ 人に迷惑さえかけなければね  ビートルズが教えてくれた ビートルズが教えてくれた ビートルズが  ビートルズが教えてくれた ビートルズが教えてくれた ビートルズが
おきざりにした悲しみは吉田拓郎吉田拓郎岡本おさみ吉田拓郎生きてゆくのは ああ みっともないさ あいつが死んだ時も おいらは飲んだくれてた そうさ おいらも罪人のひとりさ ああ また あの悲しみを おきざりにしたまま  まつりごとなど もう問わないさ 気になることといえば 今をどうするかだ そうさ あいつとうまくやらなければ ああ また あの悲しみを おきざりにしたまま  おまえだけは もう裏切らないさ 激しさが色褪せても やさしさだけ抱きしめて そうさ おまえは女だからね ああ また あの悲しみを おきざりにしたまま  おきざりにした あの悲しみは 葬るところ どこにもないさ ああ おきざりにした あの生きざまは 夜の寝床に抱いてゆくさ  ああ おきざりにした あの生きざまは 夜の寝床に抱いてゆくさ
落陽PLATINA LYLIC吉田拓郎PLATINA LYLIC吉田拓郎岡本おさみ吉田拓郎しぼったばかりの夕陽の赤が 水平線からもれている 苫小牧発・仙台行きフェリー あのじいさんときたら わざわざ見送ってくれたよ おまけにテープをひろってね 女の子みたいにさ みやげにもらったサイコロふたつ 手の中でふれば また振り出しに戻る旅に 陽が沈んでゆく  女や酒よりサイコロ好きで すってんてんのあのじいさん あんたこそが正直ものさ この国ときたら 賭けるものなどないさ だからこうして漂うだけ みやげにもらったサイコロふたつ 手の中でふれば また振り出しに戻る旅に 陽が沈んでゆく  サイコロころがしあり金なくし フーテン暮らしのあのじいさん どこかで会おう 生きていてくれ ろくでなしの男たち 身を持ちくずしちまった 男の話を聞かせてよ サイコロころがして みやげにもらったサイコロふたつ 手の中でふれば また振り出しに戻る旅に 陽が沈んでゆく
襟裳岬天童よしみ天童よしみ岡本おさみ吉田拓郎北の街ではもう 悲しみを暖炉で もやしはじめてるらしい わけのわからないことで 悩んでいるうち おいぼれてしまうから だまりとおした歳月を ひろい集めて暖めあおう えりもの春は何もない春です  君は二杯めだよね コーヒーカップに 角砂糖をひとつだったね すててきてしまった わずらわしさだけを くるくるかきまわして 通りすぎた夏のにおい 想い出してなつかしいね えりもの春は何もない春です  日々のくらしはいやでも やってくるけど 静かに笑ってしまおう いじけることだけが 生きることだと かいならしすぎたので 身構えながら 話すなんて ああ おくびょうなんだよね えりもの春は 何もない春です 寒い友だちが 訪ねてきたよ えんりょはいらないから 暖まってゆきなよ
さよならなんて言わない大山百合香大山百合香岡本おさみマシコタツロウ旅立つ君には さよならなんて言わない 微笑みの握手をするだけ  旅立つ君には さよならなんて言わない 少し、少しうつむくだけ  ひきとめられないわ わかってる、わかっているから ふたり笑っていた陽だまりに 想い出をおこう  君のことなら、そうさ、誰よりも 知っていると、今言えるよ、ああ  旅立つ君には さよならなんて言わない 瞳の奥で語るだけ 旅立つ君には さよならなんて言わない 涙があふれるから  一緒にいようねと 言ったこと、いちどもなかった ふたり離れるなんて一瞬も 思わないままに  君に想いを、そうさ、伝えたい だけどなにを、今言えるの、ああ  旅立つ君には さよならなんて言わない またね、といつも言えたのに 旅立つ君には さよならなんて言わない 涙があふれるから  君のことなら、そうさ、誰よりも 知っていると、今言えるよ、ああ  旅立つ君には さよならなんて言わない 瞳の奥で語るだけ 旅立つ君には さよならなんて言わない 涙があふれるから 旅立つ君には さよならなんて言わない またね、といつも言えたのに 旅立つ君には さよならなんて言わない 涙があふれるから
襟裳岬香西かおり香西かおり岡本おさみ吉田拓郎薗広昭北の街ではもう悲しみを暖炉で もやしはじめてるらしい 理由のわからないことで 悩んでいるうち老いぼれてしまうから 黙りとおした歳月を ひろい集めて暖めあおう 襟裳の春は何もない春です  君は二杯めだよねコーヒーカップに 角砂糖ひとつだったね 捨てて来てしまった わずらわしさだけをくるくるかきまわして 通りすぎた夏の匂い 想い出して懐かしいね 襟裳の春は何もない春です  日々の暮しはいやでもやってくるけど 静かに笑ってしまおう いじけることだけが 生きることだと飼い馴らしすぎたので 身構えながら話すなんて あゝおくびょうなんだよね えりもの春は何もない春です 寒い友だちが訪ねてきたよ 遠慮はいらないから暖まってゆきなよ
歌ってよ夕陽の歌を森山良子森山良子岡本おさみ吉田拓郎歌ってよ 夕陽の歌を 歌ってよ 心やさしく  あなたは坂を登ってゆく 私はあとからついてゆく 影は私達をへだてるので やさしい夕陽は 時々雲にかくれてくれる 歌ってよ夕陽の歌を 歌ってよ心やさしく 歌ってよ夕陽の歌を 歌ってよ心やさしく  あなたは夏をおりて行く 私は秋に登って行く 心を季節がへだてるので すばやい風は こうして二人を寒くさせる 歌ってよ夕陽の歌を 歌ってよ心やさしく 歌ってよ夕陽の歌を 歌ってよ心やさしく  歌ってよ夕陽の歌を 歌ってよ心やさしく 歌ってよ夕陽の歌を 歌ってよ心やさしく
制服クミコクミコ岡本おさみよしだたくろう吉田建ラッシュ・アワーが疲れを吐き出してる 人の多さまでがものめずらしげに見えて 東京駅地下道の人ごみの中 ひと群れの制服の娘たちがいる  真新しいスーツ・ケースをさげて 集団就職で今着いたらしい 妙に腰の低い男が先頭にたって 何とか会社の旗など振りまわしている  家を出る前の晩は赤飯など食べて 家族揃って泣き笑いしたのかい 里心だけはまだ田舎の家に置き それでも家を出てくる魅力に負けて  どうですか東京って奴に会ってみて どうですか東京って奴の御挨拶の仕方は みんな押し黙ったままのこの人ごみは そうこれが都会って奴の御挨拶の仕方なんだよ  初めから都会に出て行かなければ いつまでも都会でなくてすんだのに きれいに暮らしてゆけるところは どこか他のところのような気もするよ  今はまだ驚いてることだけですむけれど もうすぐ判るさ驚かなくてすむさ 駆け引きのうまい男ばかり出世して きれいな腹の男はもう拗ねてしまっている  これからきみは日曜日だけを待つんだね 悲しみの唄がなぜ街に流れるかも判ってきて 使うのに容易く稼ぐのに辛い そんな給料の苦さも知ってしまうんだろうね  今度きみが故郷に帰ってゆくまでには 親に語れない秘密のひとつやふたつは できてしまって嘘もついてしまうんだね 騙された男のことはきっと話さないんだろうね  ぼくはこれから大阪へ行くところ いちばんきれいだった女の子の顔など思いだし 制服が人ごみの中に消えてゆくのを 振りかえりながらぼくは見送っている
落陽ニューロティカニューロティカ岡本おさみ吉田拓郎しぼったばかりの夕日の赤が 水平線から もれている 苫小牧発・仙台行きフェリー あのじいさんときたら わざわざ見送ってくれたよ おまけにテープをひろってね女の子みたいにさ  みやげにもらったサイコロふたつ 手の中でふれば また振り出しに戻る旅に 陽が沈んでゆく  女や酒よりサイコロ好きで すってんてんのあのじいさん あんたこそが正直ものさ この国ときたら 賭けるものなどないさ だからこうして漂うだけ  みやげにもらったサイコロふたつ 手の中でふれば また振り出しに戻る旅に 陽が沈んでゆく  サイコロころがしあり金なくし フーテン暮らしのあのじいさん どこかで会おう生きていてくれ ろくでなしの男たち 身を持ちくずしちまった 男の話を聞かせてよサイコロころがして  みやげにもらったサイコロふたつ 手の中でふれば また振り出しに戻る旅に 陽が沈んでゆく  戻る旅に陽が沈んでゆく
制服下地勇下地勇岡本おさみ吉田拓郎ラッシュアワーが疲れを吐き出してる 人の多さまでが ものめずらしげに見えて 東京駅地下道の 人ごみの中 ひと群れの制服の娘たちがいる  真新しいスーツ・ケースを提げて 集団就職で今着いたらしい 妙に腰の低い男が先頭にたって 何とか会社の旗など振り回している  家を出る前の晩は赤飯など食べて 家族揃って泣き笑いしたのかい 里心だけはまだ田舎の家に置き それでも家を出てくる 魅力に負けて  どうですか東京って奴に会ってみて どうですか東京って奴の御挨拶の仕方は みんな押し黙ったままの この人ごみは そうこれが都会って奴の御挨拶の仕方なんだよ  初めから都会に出て行かなければ いつまでも都会でなくてすんだのに きれいに暮らしてゆける土地(ところ)は どこか他のところのような気もするよ  今はまだ驚いてることだけですむけれど もうすぐ判るさ驚かなくてすむさ 駆け引きのうまい男ばかり出世して きれいな腹の男はもう拗ねてしまってる  これからきみは日曜日だけを待つんだね 悲しみの唄がなぜ街に流れるかも判ってきて 使うのに容易く稼ぐのに辛い そんな給料の苦さも知ってしまうんだろうね  今度きみが故郷に帰ってゆくまでには 親に語れない秘密のひとつやふたつは できてしまって嘘もついてしまうんだね 騙された男のことはきっと話さないだろうね  ぼくはこれから大阪へ行くところ いちばんきれいだった女の子の顔など思い出し 制服が人ごみの中に消えてゆくのを 振り返りながら僕は見送っている
落陽怒髪天怒髪天岡本おさみ吉田拓郎しぼったばかりの夕陽の赤が 水平線からもれている 苫小牧発 仙台行きフェリー あのじいさんときたら わざわざ見送ってくれたよ おまけにテープをひろってね 女の子みたいにさ  みやげにもらったサイコロふたつ 手の中でふれば また振り出しに戻る旅に 陽が沈んでゆく  女や酒よりサイコロ好きで すってんてんのあのじいさん あんたこそが正直者さ この国ときたら 賭けるものなどないさ だからこうして 漂うだけ  みやげにもらったサイコロふたつ 手の中でふれば また振り出しに戻る旅に 陽が沈んでゆく  サイコロころがしあり金なくし フーテン暮しのあのじいさん どこかで会おう 生きていてくれ ろくでなしの男たち 身を持ちくずしちまった 男の話を聞かせてよ サイコロころがして  みやげにもらったサイコロふたつ 手の中でふれば また振り出しに戻る旅に 陽が沈んでゆく 戻る旅に 陽が沈んでゆく
リンゴ平川地一丁目平川地一丁目岡本おさみ吉田拓郎ひとつのリンゴを君がふたつに切る ぼくの方が少し大きく切ってある そして二人で仲良くかじる こんなことはなかった少し前までは 薄汚れた喫茶店のバネの壊れた椅子で 長い話に相槌うって そしていつも右と左に別れて  このリンゴは昨日二人で買ったもの ぼくの方がお金を出して おつりは君がもらって こんなことはなかった少し前までは コーヒーカップはいつだって二つ運ばれてきて 向うとこちらに、ウエイトレスは さりげなくカップをわけて  ふたつめのリンゴの皮を君が剥く ぼくの方が巧く剥けるのを君はよく知ってるけど リンゴを強く齧る、甘い汁が唇をぬらす 左の頬を君はぷくんとふくらませて 欲張ってほおばると ほらほら 話せなくなっちまうだろう
曲名 歌手名 作詞者名 作曲者名 編曲者名 歌い出し
ビートルズが教えてくれたLISALISA岡本おさみ吉田拓郎髪と髭をのばして ボロを着ることは簡単だ うじうじと吹き溜りのスナックで 腕を組みながら 考え深そうな顔をするのも楽にできる 日陰ばかりを好んでいては いじけてしまうんだぜ  もっと陽気であっていいんじゃないか もっと陽気でもいいんじゃないか  勲章を与えてくれるなら 女王陛下からもらってしまおう 女王陛下はいい女だから つきあってみたいと思う それも自由だとビートルズは教えてくれた  くれるものはもらってしまえ 欲しいものはものにしたい その代わり捨てるのも勝手さ もらうも捨てるも勝手さ  ビートルズが教えてくれた ビートルズが教えてくれた ビートルズが  人が幸せになるのを 批判する権利は誰にもない みんな幸せになっていいんだ 人に迷惑さえかけなければね  ビートルズが教えてくれた ビートルズが教えてくれた ビートルズが  ビートルズが教えてくれた ビートルズが教えてくれた ビートルズが
話さずにはいられない大山百合香大山百合香岡本おさみ松本俊明坂本昌之さわやかな夜明けで 想い出をつつみたい 花びらのようなひとひら こぼれないように  瞳は覚えている 形あるものたちを 身体は覚えている 形などないものも  この想い出の行方 まぶた閉じて想ってる 話さずにはいられない 大好きな人に  みちあふれるほどの豊かさで 実らせて、育てた愛を この胸で受けとめながら 明日へ向かってる  会えないかも知れない もう2度と、あの人に 立てないかも知れない 草原のあの村に  この想い出の行方 まぶた閉じて想ってる 話さずにはいられない 今は遥かな旅路の 途中にまだいるけど、いるけど
夕暮れはラブ・ソング桜田淳子桜田淳子岡本おさみ深町純なんだかとても人恋しくて 旅をさがしにでてきたわ 夕暮れににぎわう人ごみのなかに 生きてる人のなかに 話かけてみたい ふれあってみたい 街の旅人たち 愛する人を抱きしめたときの 激しい素顔みせてよ 泣くのはおよし オー・ロンリー ロンリー・ガール きっとすぐに らくになるわ 泣くのはおよし オー・ロンリー ロンリー・ガール 街のさすらい人  いつか私が愛する人に だまったまま うなずいたら 幾千もの想い出たちが ラブ・ソング 歌うだろう 悲しみを抱いて闇の中へ 沈む夕陽よ あしたもどうか暖めておくれ うつろいやすい心を 愛しておゆき オー・ロンリー ロンリー・ガール いつかこの街 好きになるわ 愛しておゆき オー・ロンリー ロンリー・ガール 街のさすらい人  愛しておゆき オー・ロンリー ロンリー・ガール いつかこの街 好きになるわ 愛しておゆき オー・ロンリー ロンリー・ガール 街のさすらい人
黄金の花夏川りみ夏川りみ岡本おさみ知名定男黄金の花が咲くという 噂で夢を描いたの 家族を故郷、故郷に 置いて泣き泣き、出てきたの  素朴で純情な人達よ きれいな目をした人たちよ 黄金でその目を 汚さないで 黄金の花は いつか散る  楽しく仕事をしてますか 寿司や納豆食べてますか 病気のお金はありますか 悪い人には気をつけて  素朴で純情な人たちよ ことばの違う人たちよ 黄金で心を 汚さないで 黄金の花は いつか散る  あなたの生まれたその国に どんな花が咲きますか 神が与えた宝物 それはお金じゃないはずよ  素朴で純情な人達よ 本当の花を咲かせてね 黄金で心を 捨てないで 黄金の花は いつか散る  黄金で心を 捨てないで 本当の花を 咲かせてね
裸馬長谷川きよし長谷川きよし岡本おさみ長谷川きよし裸馬にまたがったお前の身區は 乾いた小麦の匂い 黒髪は草の匂い こんなにもやさしいお前が他人なんて こんなにもやさしいお前が他人なんて ああまた帰ってゆく旅なのか  かがり火の暖かさでお前を抱けば いちめんの黒い闇 いちめんの星座 生きてる証しは燃えるしかない 生きてる証しは燃えるしかない ああまた帰ってゆく旅なのか  季節に飢えながら冬枯れの時代を 爽やかに駆けめぐる旅人であれ つかのまに燃えておまえと寝よう つかのまに燃えておまえと寝よう ああまた帰ってゆく旅なのか  燃えてるうちに去るのがいいさ 燃えてるうちに去るのがいいさ 醒めてしまえばゆきどまりだけ 醒めてしまえばくりかえしだけ ああまた帰ってゆく旅なのか
インドの娘へ南こうせつ南こうせつ岡本おさみ南こうせつ南こうせつ思い出すよ アニタ 母なる国インドヘ帰っていった 思い出すよ アニタ 君はいつでもつつましかった  肉を食べず 魚も食べず 自然に仕える 生命(いきもの)たちの命を尊び  あー 豊かに流れるガンジス河 ガンジス河の そぱに立ちたい そして 生きる人達の唄をうたいたい  思い出すよ アニタ 旅人達の帰る国忘れるものか いつもそぱにいた アニタ 赤いサリー風に揺れていた  水を信じ 光を信じ 日本は豊かと 微笑みながら僕に話した  あー 高原にひびくシタールの音 そのシタールの ひびきに包まれて そして 生きる人達の唄をうたいたい  あー アニタ 遠いアニタ あー アニタ 心の恋人  あー アニタ 遠いアニタ
光あるもの大山百合香大山百合香岡本おさみ松本俊明松本俊明出会いと別れ 繰り返してきたけれど たとえ悲しい風景でも 今では心で輝いてるわ  光あるものを届けにゆこう やわらかな頬の子供たちや 老いた人のそばに静かに座り めぐる季節感じ しなやかに輝いていたい  汚れた街のことば 使い慣れてた 拒むことさえ忘れていた 私の心はきれいだろうか  光あることば探しにゆこう 幾億の人の渦に巻かれ ことばを失くしてる異国にいても 耳を傾けて ひそやかに頷いていたい  光あるものを探しにゆこう 渡ってゆく風に身をまかせて まだ見ぬ人と街、去りゆく記憶 愛おしみながら 軽やかな旅人でいたい 軽やかな旅人でいたい
旅の宿美空ひばり美空ひばり岡本おさみ吉田拓郎浴衣のきみは尾花(すすき)の簪(かんざし) 熱燗徳利の首つまんで もういっぱいいかがなんて みょうに色っぽいね  ぼくはぼくで趺坐(あぐら)をかいて きみの頬と耳はまっかっか ああ風流だなんて ひとつ俳句でもひねって  部屋の灯(あかり)をすっかり消して 風呂あがりの髪いい香り 上弦の月だったっけ ひさしぶりだね 月見るなんて  ぼくはすっかり酔っちまって きみの膝枕にうっとり もう飲みすぎちまって きみを抱く気にもなれないみたい
真夜中のドライバー大山百合香大山百合香岡本おさみ知名定男真夜中のタクシーに乗った時 三線の島唄流れていたら 沖縄生まれかとたずねて欲しい 私の彼かも知れないから  漁師の家に生まれ育ち 幼ななじみの友達だった 月夜の浜辺で別れた時に 抱きしめてくれた人だから  真夜中のタクシードライバー 私のいとしい人 無口なタクシードライバー 私の思やー小  博打やゴルフなんて大嫌い 泡盛飲んだら踊りだすの 太陽みたいに輝いて ごろんと牛になって眠るのよ  都会の夜をさまよいながら 島唄寂しく泣いてるだろう あなたが一節歌ったら 百年の友だと思うはずよ  真夜中のタクシードライバー 私のいとしい人 孤独なタクシードライバー 私の思やー小  それからなにげなく聞いて欲しい 都会の道で迷ってないか 徹夜の仕事で無理してないか 惚れた女がいるかどうか  私を遠くで待たせたまま こっそり浮気をしてないか 疲れ果てて飲んだ時に 博打や女で遊んでないか  真夜中のタクシードライバー 私のいとしい人 無口なタクシードライバー 私の思やー小  私の思やー小
地下鉄にのって岡本おさみ吉田拓郎ねえ君何話してるの だからさ聞きとれないよ  もっと大きな声でもっと大きな声で でなけりゃ次の駅にとまったら 走り出すまでの あのわずかな静けさに話そうか 今赤坂見附をすぎたばかり 新宿まではまだまだね  そう君とってもよかったの 今日の映画はとても もっとそばにおいでもっとそばにおいで 車輪の悲鳴が何もかも こなごなに立ち切ってしまう もうおだやかな静けさにもどれない 今四谷を通りすぎたばかり もううんざりするほどいやだよ  ねえ君もう降りてしまおう だからさ次の駅でさ ここはどこの駅かなここはどこの駅かな いいさ次の駅にとまったら 何かを始めるようにそこから歩いてみよう 次で降りるよ 君ももちろん降りるんだろうね でも君はそのまま行ってもいいよ
襟裳岬テレサ・テンテレサ・テン岡本おさみ吉田拓郎森岡賢一郎北の街ではもう 悲しみを暖炉で もやしはじめてるらしい 理由のわからないことで 悩んでいるうち おいぼれてしまうから だまりとおした歳月を ひろい集めて 暖めあおう 襟裳の春は 何もない春です  君は二杯めだよね コーヒーカップに 角砂糖ひとつだったね すてきてしまった わずらわしさだけを くるくるかきまわして 通りすぎた 夏のにおい 想い出して なつかしいね 襟裳の春は 何もない春です  日々のくらしはいやでも やってくるけど 静かに笑ってしまおう いじけることだけが 生きることだと かいならしすぎたので 身構えながら 話すなんて アー臆病なんだよね 襟裳の春は 何もない春です 寒い友だちが 訪ねてきたよ えんりょはいらないから 暖まってゆきなよ
愛の絆を吉田拓郎吉田拓郎岡本おさみ吉田拓郎Booker T.Jones静かな夜のけはいが ベッドのそばに訪れてる ぬれた髪をとかしたら ぼくのそばにおいで  なだらかな海の唄が 窓の外にきこえる 遠い国にふたりで 愛するために来た  朝までの短い時間を しっかり確かめよう 躰と躰 心と心 確かめよう  語り合う一日が終って みつめる夜がやってくる きみ躰が冷えてるよ もっとそばにおいで  愛しいきみの声が 闇の中でつぶやく 遠い国にふたりで 愛するために来た  断ち切れぬ愛の絆を 幾度も結び合おう 躰と躰 心と心 確かめよう  愛するすべてのものを 二人で分かち合おう 躰と躰 心と心 確かめよう
あの娘を待ってる街角吉田拓郎吉田拓郎岡本おさみ吉田拓郎Booker T.Jonesあの娘の待ってる ビルの彼方に 風が散らした いわし雲 タバコを一本 ひねりつぶして かわいい泣き虫 おもいだしてる  ふとくちずさむ 遠い港町の唄 耳鳴りだろうか 遠い霧笛聞こえたような あの娘どうしているんだろうか 蒼い空に貨物船が どこに行こうというんじゃないが ロスアンゼルスなら ロスアンゼルスならいいね  あの娘を待ってる 街角には 待ちぼうけが 三人四人 小春日和にあくびがひとつ 隣りにうつって 顔みあわせて  ふとおもいだす 旅人たちの唄 貸車にゆられて みんなどこか行っちまったけど あの娘いつまで待たせる気だろうか ビルの谷間を飛行船が どこに行こうというんじゃないが ロスアンゼルスなら ロスアンゼルスならいいね
又逢おうぜ あばよ吉田拓郎吉田拓郎岡本おさみ吉田拓郎Booker T.Jonesこの汗ばんだギターをおけば 最後の唄 歌いおわれば 熱い気流にみちた この場所にも 静けさが漂い ぼくらをへだてるけれど  又逢おうぜ そうさ又逢おうぜ 又逢おうぜ あばよ woo...  今ここにいるきみらのすべて わかちあい燃えた時間と 怒りと悲しみを抱いた このひとときに かよった叫びを けっして忘れるものか  又逢おうぜ そうさ又逢おうぜ 又逢おうぜ あばよ woo...  命絶つほどの狂気ではなく 命救うほどの力でもないが いさかいとなごみのはざまに 流れてゆけ 流れてゆけ 私の唄たちよ  又逢おうぜ そうさ又逢おうぜ 又逢おうぜ あばよ woo...
からっ風のブルース吉田拓郎吉田拓郎岡本おさみ吉田拓郎村岡建・柳田ヒロ・吉田拓郎とてもすてきだ きみ 暗闇をさがそう でなけりゃ安いベッドで そしてキスして遊ぼう それから あれも  からっ風が吹いてゆく からっ風が吹いてゆく 冷えちゃできない 男と女  じっとこうして じっと 待つことに慣れよう なんにも起らずに 今日が終わってしまったら 爆発しそうだから  からっ風が吹いてゆく からっ風が吹いてゆく ただじゃすまない 男と女  つかのまの夢だ きみは 強く抱いてはなさないで それでもまだとどかない とどいてはくれない もういちど抱いて  からっ風が吹いてゆく からっ風が吹いてゆく ひとつにゃなれない 男と女
蒼い夏吉田拓郎吉田拓郎岡本おさみ吉田拓郎村岡建・柳田ヒロ・吉田拓郎浜日傘 ゆらゆら すらりとのびた 長い脚 蒼い夏が 駆けてゆく ぼくは昼寝を口実に 泳げないのを幸いに 女の子って やっぱりいいな  裸の子 じゃぶじゃぶ おちんちんさえかわいくて 蒼い夏が はしゃいでる きみは夏みかん剥きながら 早く子供が欲しいなぁ わざと言って 溜息ひとつ  孟蘭盆会(うらぼんえ)ちらちら 燈籠流し 水明り 蒼い夏に 祈りあり いつか亡びる この海が 肌をじりじり こがすので 今夜きっと寝つかれぬでしょう  老夫婦 はらはら すごした日々が朽(く)ちてゆく 蒼い夏に淋しさあり ぼくは平凡な愛妻家 もうなにも考えまい 愛することのわずらわしささえ
制服吉田拓郎吉田拓郎岡本おさみ吉田拓郎村岡建・柳田ヒロ・吉田拓郎ラッシュ・アワーが疲れを吐き出してる 人の多さまでがものめずらしげに見えて 東京駅地下道の人ごみの中 ひと群れの制服の娘たちがいる  真新しいスーツ・ケースを提げて 集団就職で今着いたらしい 妙に腰の低い男が先頭にたって 何とか会社の旗など振りまわしている  家を出る前の晩は赤飯など食べて 家族揃って泣き笑いしたのかい 里心だけはまだ田舎の家に置き それでも家を出てくる魅力に負けて  どうですか東京って奴に会ってみて とうですか東京って奴の御挨拶の仕方は みんな押し黙ったままのこの人ごみは そうこれが都会って奴の御挨拶の仕方なんだよ  初めから都会に出ていかなければ いつまでも都会でなくてすんだのに きれいに暮らしてゆけるところは どこか他のところのような気もするよ  今はまだ驚いていることだけですむけれど もうすぐ判るさ驚かなくてすむさ 駆け引きのうまい男ばかり出世して きれいな腹の男はもう拗ねてしまってる  これからきみは日曜日だけを待つんだね 悲しみの唄がなぜ街に流れるかも判ってきて 使うのに容易く稼ぐのに辛い そんな給料の苦さも知ってしまうんだろうね  今度きみが故郷に帰ってゆくまでには 親に語れない秘密のひとつやふたつは できてしまって嘘もついてしまうんだね 騙された男のことはきっと話さないだろうね  ぼくはこれから大阪へ行くところ いちばんきれいだった女の子の顔など思い出し 制服が人ごみの中に消えてゆくのを 振りかえりながらぼくは見送っている
夕立ち吉田拓郎吉田拓郎岡本おさみ吉田拓郎村岡建・柳田ヒロ・吉田拓郎きみと これから暮らそうって 今 言おうとしてるぼくは どんなふうに切りだそうか まだ ためらって ためらっている  日照りの街の喫茶店 君は頬をへこませ クリーム・ソーダを ごくりごくり 燃えるようにきみを抱きたいんだ そのあと 涼しくならない 夏に 夏に 夏に 夏に  奇妙に静かで 冷房の風 さあ言って しまおう すぐに 声を 声をひそめないと 誰かに聴かれそうだ  騒がしいぼくの心と あどけないきみの顔は いつも いつもの笑い 笑い 描いてきたきみの裸 破いて 残らずたいらげたいんだ 夏に 夏に 夏に 夏に  夕立ちさえ駆け足でくれば 夕立ちさえ駆け足でくれば きみに きみに きみに きみに  たった一言 言ってしまえば たった一言 言ってしまえば きみに きみに きみに きみに  夕立ちすぎ カラリと晴れれば 君はとなりで眠ってくれるよね 夏に 夏に 夏に 夏に
いつか夜の雨が吉田拓郎吉田拓郎岡本おさみ吉田拓郎Booker T.Jonesいつか夜の雨が 走りはじめたネ 過ぎ去るものたちよ そんなに急ぐな  きみの住む街を おもいださせるネ あの頃の愛の唄よ 喜びをうたうな  きみが吐く息に 呼吸をあわせながら うたいつづける ぼくに きみが何処へ行くのか 知らせてくれないか かえっておいで ぼくに  いつか夜の雨が きみの寝顔に 安らぐひとときよ いつまで続くか  きみの眠る部屋も おなじ雨だね でてきてくれないか いつでも待ってる  ぼくの愛の唄は 子守唄になったろうか つらく長い日々に ぼくの愛の唄は 慰めになったろうか 色あせやすい 日々に  いつか夜の雨が いつか夜の雨が いつか夜の雨が……
まるで孤児のように吉田拓郎吉田拓郎岡本おさみ吉田拓郎青山徹出会う事にも慣れて 話す事にも慣れて 行くあてもなく 街角にたたずむ ふたりしてふたりの 影を踏んでるうちに 眠る所へ 沈んでゆく地下鉄(サブウェイ) なんだか 俺達 荒れ果てた土地に とり残された 孤児みたいだな 唄っておくれ ラブソング ラブソング 唄っておくれ ラブソング ラブソング 唄っておくれ  抱きしめる事にも慣れて 口づけにさえ慣れて それでもふたりは はなればなれに眠る ふたりしてふたりの 夢を思ってるうちに 汚れた空へ のびてゆくハイウェイ いつでも 俺達 愛してきたけれど ゆく場所のない 孤児みたいだな 唄っておくれ ラブソング ラブソング 唄っておくれ ラブソング ラブソング 唄っておくれ
古いメロディー吉田拓郎吉田拓郎岡本おさみ吉田拓郎吉田拓郎古い メロディ こびりついて 離れないぜ やりきれないね はじめて女を 抱いた 夜みたいさ 古い メロディ 酔えば 唄ってる かくせない かくせない 心  古い メロディ ふりはらっても からみつくぜ いつからだろうか 光をこばみ 日陰から 湧いてくる 古い メロディ 酔えば 唄ってる 振りはらう 振りはらう 想い  古い メロディ 叫びつづけ 怨み節 淋しすぎるぜ ひとりで酒に おぼれた 夜ふらつく 古いメロディ 酔えば 唄ってる 影をひく 影をひく 昔
いくつもの朝がまた吉田拓郎吉田拓郎岡本おさみ吉田拓郎青山徹重い闇を 救急車が引き裂いて 夜が更けてゆけば 淋しさを この淋しさを ベッドにしばりつけるだろう いっせいに ビルの窓があけられて 陽が昇りはじめても お前を このお前を 朝に激しく ひきとめる  回転椅子のオフィスや 腰ふる電車の中で 俺達は語る いらだちの夕暮れと せっかちな未来を  ああ いくつもの朝がまた いくつもの朝がまた いくつもの朝がまた いくつもの朝がまた  おりたたんだ 朝刊が訴えている 飢えている者よ 悲しみに 悲しみに 怒る事さえ何処(いずこ)へか 幾千のニュースたちが ばらまかれ 夜が目覚めはじめたら お前を このお前を 俺は強く守りたい  高速道路の孤独や 落ちゆくエレベーターの中 俺達はつぶやく 見知らぬ人達の 見知らぬ不幸の  ああ いくつもの朝がまた いくつもの朝がまた いくつもの朝がまた いくつもの朝がまた
いつも見ていたヒロシマ吉田拓郎吉田拓郎岡本おさみ吉田拓郎青山徹八月の光が オレを照らし コンクリート・ジャングル 焼けつく暑さが オレの心を いらつかせる いやせない みたせない なぐさめもない 深い祈りと 深い悲しみ 渇いた心をかかえて  オレはどこへ行こう 君はどこへ行く  時はおし流す 幾千の悲しみを 時は苦しめる 幾千の想い出を 焼けつきた都市から 確かな愛が聞こえる  子供らに オレ達が与えるものはあるか 安らかに笑う家は いつまであるか いつもいつも 遠くから遠くから 見ていたヒロシマ  八月の神が オレを見つめ コンクリート・ジャングル 逆らう日々が オレの心を いらだたせる 笑えない 落ち着けない 安らぎもない 唄う敵と 唄う真実 見えない心をいだいて  オレはどこへ行こう 君はどこへ行く  時は忘れ去る 幾千のごまかしを 時は汚してる 幾千のやさしさを 焼けつきた都市から 確かな愛が聞こえる  子供らに オレ達が与えるものはあるか 安らかに笑う家は いつまであるか いつもいつも 遠くから遠くから 見ていたヒロシマ
こっちを向いてくれ吉田拓郎吉田拓郎岡本おさみ吉田拓郎いっしょになれないからといって 愛していなかったなんていうのは とてもこまるんだ こっちを向いてくれ  ぼくは君を愛しているにちがいない でも愛するってどういうことなんだろう いま言える事は縛られたくないということだけさ  他人からみれば愛しあっているようにみえて そうなんだ、ぼくらはキスもして 落着ける場所を捜し続けたけど  だからと言って、いっしょになるというのは 君の嫌いな者たちのいい草だったろう ぼくはもう少しこのままでいたいんだ  いっしょにすむという事が とても気軽なのか苦痛なのか それは、そうならなきゃわからないにしても  いっしょになれないからといって 愛していなかったと泣いたりするのは 罪をせめられるそんな気がする  ぼくには君だけしかいないんだし 君にもぼくだけしかいないにしても いっしょになろうよと今は言いたくないんだ  たのむからこっちを向いてくれ でないとこれっきりになりそうだから このまま別れたくないから、こっちを向いてくれ
リンゴ吉田拓郎吉田拓郎岡本おさみ吉田拓郎ひとつのリンゴを君がふたつに切る ぼくの方が少し大きく切ってある そして二人で仲良くかじる こんなことはなかった少し前までは 薄汚れた喫茶店のバネの壊れた椅子で 長い話に相槌うって そしていつも右と左に別れて  このリンゴは昨日二人で買ったもの ぼくの方がお金を出して おつりは君がもらって こんなことはなかった少し前までは コーヒーカップはいつだって二つ運ばれてきて 向こうとこちらに、ウエイトレスは さりげなくカップをわけて  ふたつめのリンゴの皮を君が剥く ぼくの方が巧く剥けるのを君はよく知ってるけど リンゴを強く齧る、甘い汁が唇をぬらす 左の頬を君はぷくんとふくらませて 欲張ってほおばると ほらほら 話せなくなっちまうだろう
また会おう吉田拓郎吉田拓郎岡本おさみ吉田拓郎きれいに裏切ろう あいつが信じきってる そのうしろの肩に無言の斧を打ちこみ  あゝでも今日も一日 裏切れなかった 身に覚えがあるだろう 女さえ抱けずに  だからさ こうして裏町の酒場はいつも 正直な男たちでいっぱい きみ もういっぱい!  戦争もありふれてる ぼくらは知りすぎてる なぜ人が人を殺し合うのかもね  あゝでも今日も一日 殺すなんてとても 憎い奴もいるのにね 怒りを流しこみ だからさ おなじみの裏町の酒場は 正直な男たちでいっぱい 帰るのか、 また会おう!
花嫁になる君に吉田拓郎吉田拓郎岡本おさみ吉田拓郎遠藤賢司・加藤和彦・木田高介・小室等・吉田拓郎指がふれたら ぽつんと落ちてしまった 椿の花みたいに おそらく観念したんだネ  君はいつもの様に 電話に僕を呼びだし 僕を笑わせた後で その宣言をしたのだった  お料理を習うのも まんざらすてたもんじゃないよ  そちらから電話を切ったから 君はもっと他のことも 云おうとしてたんだろう  受話器をおいたら 終ってから初めて気づく 運命みたいに ぼくにも 悲しみが湧いてきた  君はこれから ぼくに 気軽に電話をしなくなり ぼくの退屈さをすくってくれる君は いなくなったのだ  お料理を習うのも まんざらすてたもんじゃないよ  とつぜん とても確かになったのは とり残されたのは 僕だったということなんだ
君去りし後吉田拓郎吉田拓郎岡本おさみ吉田拓郎「好もしからざる女」だった君の 監禁された 唄をきいていると 酒さえもいらないと思ったものさ もういちど君が ぼくの退屈さを盗んでくれるなら すべての女と縁を切ってもいい  そうさ君のいた頃の この部屋の扉は いつだって夜に 向かってひらかれて マネキンさえ踊る 陽気なブルースを歌ってたよ  君が去ったあとは 君が去ったあとは 君が去ったあとは てんではっぴいになれないんだよ  「飼われた女」になった君は おあいそ笑いの人形でしかない けっこうテレビが似合うようになったね もう帰って来なくてもいいよ どんな餌が君を 誘惑してしまったのか あやつっている男は どんな奴なんだろう  君の居ないこの部屋のステージで 昨日から厚い化粧の女が 味噌汁みたいな恋唄を 唄い始めてるよ 昔の仲間は寄りつかなくなったよ  君が去ったあとは 君が去ったあとは 君が去ったあとは てんではっぴいになれないんだよ
都万の秋吉田拓郎吉田拓郎岡本おさみ吉田拓郎イカ釣り船が帰ると ちいさなおかみさんたちが エプロン姿で 防波堤を駆けてくるよ 都万の朝は 眠ったまま 向うの浜じゃ 大きなイカが手ですくえるんだよ  おかみさんは待っている 亭主の自慢話をね 黙ってイカを洗う亭主に 相槌うってね 隠岐の島は 逃げるとこなし 盗人だって ここじゃどこにも隠れられない  海のきげんをとってきた 都万のおかみさんたち ひと荒れすりゃ ひと年も老けてきた 明日の朝は 去ってしまおう だって ぼくは怠けものの渡り鳥だから
ひらひら吉田拓郎吉田拓郎岡本おさみ吉田拓郎喫茶店に行けば今日もまた 見出し人間の群れが 押し合いへし合い つつきあっているよ 恋の都合がうまくいくのは お互いの話じゃなくて 見知らぬ他人の噂話 お笑い草だ お笑い草だ ああ 誰もかれもチンドン屋 おいらもひらひら お前もひらひら あいつもひらひら 日本中ひらひら ちょいとマッチを擦りゃあ 火傷をしそうな そんな頼りないつき合いさ  ラッシュ・アワーをごらんよ今朝もまた 見出し人間の群れが 押し合い へし合い でかけて行くよ 商売・取引うまく行くのは ほんとの話じゃなくて どこかで仕入れた噂話 用心しろよ 用心しろよ ああ そのうち 君もねらわれる おいらもひらひら お前もひらひら あいつもひらひら 日本中ひらひら ちょいとマッチを擦りゃあ 燃えてしまいそうな そんな頼りない世の中さ  おいらもひらひら お前もひらひら あいつもひらひら 日本中ひらひら
曲名 歌手名 作詞者名 作曲者名 編曲者名 歌い出し
望みを捨てろ吉田拓郎吉田拓郎岡本おさみ吉田拓郎ひとりになれない ひとりだから ひとりになれない ひとりだから 妻と子だけは 暖めたいから 妻と子だけは 暖めたいから 望みを捨てろ 望みを捨てろ  ひとりになれない ひとりだから ひとりになれない ひとりだから 我が家だけは 守りたいから 我が家だけは 守りたいから 望みを捨てろ 望みを捨てろ  ふたりになりたい ひとりだから ふたりになりたい ひとりだから 年とることは さけられぬから 年とることは さけられぬから 望みを捨てろ 望みを捨てろ  望みを捨てろ 望みを捨てろ 望みを捨てろ 望みを捨てろ 最後はいやでも ひとりだから 最後はいやでも ひとりだから 望みを捨てろ 望みを捨てろ  ひとりになりたい ひとりを捨てろ 望みを捨てろ ひとりを捨てろ ひとりになれない ひとりだから 望みを捨てろ 望みを捨てろ 年とることは さけられぬから  ひとりになりたい ひとりを捨てろ 望みを捨てろ 望みを捨てろ ふたりになりたい ひとりだから
まにあうかもしれない吉田拓郎吉田拓郎岡本おさみ吉田拓郎僕は僕なりに自由に振るまってきたし 僕なりに生きてきたんだと思う だけど、だけど 理由もなく めいった気分になるのはなぜだろう  思ってる事とやってる事の 違う事へのいらだちだったのか だから僕は自由さをとりもどそうと 自分を軽蔑して、自分を追いこんで  なんだか自由になったように 意気がっていたのかも知れないんだ まにあうかもしれない今なら 今の自分を捨てるのは今なんだ  まにあわせなくては今すぐ 陽気になれるだろう今なら 大切なのは思い切ること 大切なのは捨て去ること  そうすりゃ自由になれるなんて 思っている程甘くはないけれど だけど今は捨て去ることで 少し位はよくなると思えるんだ  まにあうかもしれない今なら まにあうかもしれない今すぐ  なんだか自由になったように 意気がっていたのかも知れないんだ まにあうかもしれない今なら 今の自分を捨てるのは今なんだ
祭りのあとGOLD LYLIC吉田拓郎GOLD LYLIC吉田拓郎岡本おさみ吉田拓郎祭りのあとの淋しさが いやでもやってくるのなら 祭りのあとの淋しさは たとえば女でまぎらわし もう帰ろう、もう帰ってしまおう 寝静まった街を抜けて  人を怨むも恥しく 人をほめるも恥しく なんのために憎むのか なんの怨みで憎むのか もう眠ろう、もう眠ってしまおう 臥待月の出るまでは  日々を慰安が吹き荒れて 帰ってゆける場所がない 日々を慰安が吹きぬけて 死んでしまうに早すぎる もう笑おう、もう笑ってしまおう 昨日の夢は冗談だったんだと  祭りのあとの淋しさは 死んだ女にくれてやろ 祭りのあとの淋しさは 死んだ男にくれてやろ もう怨むまい、もう怨むのはよそう 今宵の酒に酔いしれて  もう怨むまい、もう怨むのはよそう 今宵の酒に酔いしれて   注:三連目“日々を慰安が吹き荒れて”は 吉野弘氏の詩の一行を借りました。
旅の宿GOLD LYLIC吉田拓郎GOLD LYLIC吉田拓郎岡本おさみ吉田拓郎浴衣のきみは尾花の簪 熱燗徳利の首つまんで もういっぱいいかがなんて みょうに色っぽいね  ぼくはぼくで趺坐をかいて きみの頬と耳はまっかっか あゝ風流だなんて ひとつ俳句でもひねって  部屋の灯をすっかり消して 風呂あがりの髪 いい香り 上弦の月だったっけ ひさしぶりだね月見るなんて  ぼくはすっかり酔っちまって きみの膝枕にうっとり もう飲みすぎちまって きみを抱く気にもなれないみたい
夕暮れはラブ・ソング嘉陽愛子嘉陽愛子岡本おさみ深町純安藤高弘なんだかとても人恋しくて 旅をさがしにでてきたわ 夕暮れににぎわう人ごみのなかに 生きてる人のなかに 話かけてみたい ふれあってみたい 街の旅人たち 愛する人を抱きしめたときの 激しい素顔みせてよ 泣くのはおよし オー・ロンリー ロンリー・ガール きっとすぐに らくになるわ 泣くのはおよし オー・ロンリー ロンリー・ガール 街のさすらい人  いつか私が愛する人に だまったまま うなずいたら 幾千もの想い出たちが ラブ・ソング 歌うだろう 悲しみを抱いて闇の中へ 沈む夕陽よ あしたもどうか暖めておくれ うつろいやすい心を  愛しておゆき オー・ロンリー ロンリー・ガール いつかこの街 好きになるわ 愛しておゆき オー・ロンリー ロンリー・ガール 街のさすらい人  愛しておゆき オー・ロンリー ロンリー・ガール いつかこの街 好きになるわ 愛しておゆき オー・ロンリー ロンリー・ガール 街のさすらい人
きみよ荒野へ森進一森進一岡本おさみ鈴木キサブロー男の淋しさ 埋めるものは たとえば女 男の淋しさ 埋めるものは たとえば熱い酒 男はみんな獣だった 志に燃えてた きみに今でも 荒野はあるか 命賭けているか さすらいたいと願い 長い旅にたっても おまえを捨てた わけじゃないのさ ひとりでいたいだけ  男までが 浮かれている そいつが哀しい 女はみんな 着飾っている そいつもなぜか哀しい 心のままに 生きようとして 傷つき倒れ 偽りさえも許すことに いつか慣れてしまった さすらいたいと願い 長い旅にたっても 死ぬまで淋しさ 満たせないだろ この身をさらすだけ 死ぬまで淋しさ 満たせないだろ この身をさらすだけ
襟裳岬ボニージャックスボニージャックス岡本おさみ吉田拓郎北の街ではもう 悲しみを暖炉で もやしはじめてるらしい 理由(わけ)のわからないことで 悩んでいるうち 老いぼれてしまうから だまりとうした歳月(としつき)を ひろい集めて暖めあおう 襟裳の春は 何もない春です  君は二杯めだよね コーヒーカップに 角砂糖ひとつだったね すててきてしまった わずらわしさだけを くるくるかきまわして 通りすぎた夏のにおい 思い出してなつかしいね 襟裳の春は 何もない春です 日々のくらしはいやでも やってくるけど 静かに笑ってしまおう いじけることだけが 生きることだと かいならしすぎたので 身構えながら話すなんて アーおくびょうなんだよね 襟裳の春は 何もない春です 寒い友だちが 訪ねてきたよ えんりょはいらないから 暖まってゆきなよ
襟裳岬水森かおり水森かおり岡本おさみ吉田拓郎若草恵北の街ではもう 悲しみを暖炉で 燃やしはじめてるらしい 理由のわからないことで 悩んでいるうち 老いぼれてしまうから 黙りとおした歳月を ひろい集めて 暖めあおう 襟裳の春は 何もない春です  君は二杯目だよね コーヒーカップに 角砂糖ひとつだったね 捨てて来てしまった わずらわしさだけを くるくるかきまわして 通りすぎた夏の匂い 想い出して懐かしいね 襟裳の春は 何もない春です  日々の暮しはいやでも やってくるけど 静かに笑ってしまおう いじけることだけが 生きることだと 飼い馴らしすぎたので 身構えながら話すなんて ああ おくびょう なんだよね 襟裳の春は 何もない春です  寒い友だちが 訪ねてきたよ 遠慮はいらないから 暖まってゆきなよ
襟裳岬美空ひばり美空ひばり岡本おさみ吉田拓郎丸山雅仁北の街ではもう 悲しみを暖炉で 燃やしはじめてるらしい わけのわからないことで 悩んでいるうち 老いぼれてしまうから だまりとおした歳月を ひろい集めて暖めあおう えりもの春は 何もない春です  君は二杯めだよね コーヒーカップに 角砂糖をひとつだったね すててきてしまった わずらわしさだけを くるくるかきまわして 通りすぎた夏のにおい 想い出してなつかしいね えりもの春は 何もない春です  日々の暮らしはいやでも やってくるけど 静かに笑ってしまおう いじけることだけが 生きることだと かいならしすぎたので 身構えながら話すなんて アー おくびょうなんだよね えりもの春は 何もない春です 寒い友だちが 訪ねてきたよ えんりょはいらないから 暖まってゆきなよ
椅子長谷川きよし長谷川きよし岡本おさみ長谷川きよしとりもどした温かさに 貧しい木造りの椅子を置こう 光を浴びながら 椅子はまぶしそうだ その椅子には ゆきずりの女が座るんじゃない ショールより温かく きみが座るんだ  きみが座るにふさわしいのは 陽溜りの椅子に似ている 忘れられながら 椅子は待ちつづけて その椅子では たそがれの風景が通りすぎると おだやかなことばが きみに与えられる  でもやがて ぼくに気づくと きみは くるりと椅子を廻すかも知れないけれど
祭りのあと堺正章堺正章岡本おさみ吉田拓郎瀬尾一三祭りのあとの淋しさが いやでもやってくるのなら 祭りの後の淋しさは たとえば女でまぎらわし もう帰ろう もう帰ってしまおう 寝静まった街を抜けて  人を怨むも恥しく 人をほめるも恥しく なんのために憎むのか なんの怨みで憎むのか もう眠ろう もう眠ってしまおう 臥待(ふしまち)月の出るまでは  日々を慰安が吹き荒れて 帰ってゆける場所がない 日々を慰安が吹きぬけて 死んでしまうに早すぎる もう笑おう もう笑ってしまおう 昨日の夢は冗談だったんだと  祭りのあとの淋しさは 死んだ女にくれてやろ 祭りのあとの淋しさは 死んだ男にくれてやろ もう怨むまい もう怨むのはよそう 今宵の酒に酔いしれて もう怨むまい もう怨むのはよそう 今宵の酒に酔いしれて
坂の上の家大橋純子大橋純子岡本おさみ佐藤健佐藤健なだらかな坂道を 子供らが駆けてゆく あんなにも無邪気なころが あったような気がする 遠い昔 笑いころげ泣きじゃくり 会ったり別れたりの夕暮れに 生きたぶんだけ魂が 病んでゆくのを見てきた 歳月は忘れてゆくために あるのだろうか だから私 もう愛してしまうだろう だから私 この坂をのぼってゆくだろう  なだらかな坂道で 老人が休んでる あんなにも静かなときが やってくるのだろうか 遠い今 ほほえんでいれるだろうか 生まれたり死んだりの夕暮れに 人はいつでも忙しく 動きまわっていた 歳月は疲れてゆくために あるのだろうか だから私 もう愛してしまうだろう だから私 この坂をのぼってゆくだろう
旅の宿メロン記念日メロン記念日岡本おさみ吉田拓郎高橋諭一浴衣のきみは 尾花の簪 熱燗徳利の首 つまんで もういっぱい いかがなんて みょうに 色っぽいね  ぼくは ぼくで 趺坐をかいて きみの頬と耳はまっかっか あゝ 風流だなんて ひとつ俳句でも ひねって  部屋の灯りを すっかり消して ふろあがりの髪 いい香り 上弦の月だったっけ ひさしぶりだね 月見るなんて  ぼくは すっかり 酔っちまって きみの膝枕に うっとり もう飲みすぎちまって きみを抱く気にも なれないみたい
DOWN TOWN DREAM葛城ユキ葛城ユキ岡本おさみもんたよしのりヘッドライトの流れる街に 酒を浴びせ よいどれている 男の夢は 何処へ 彷徨う Down town dream  胸のなかに埋めたサキソフォン 傷痕が吹く哀しいメロディ 男は男に こだわってゆけよ Down town dream Down town dream so long  奪いたいよな愛もない 眩暈(めまい)するよな愛もない 風が風が風が夜に吠えるだけ Down town dream  孤独な翳過去をふちどり やさしい声に背を向けたがる 女は男の夢を愛せよ Down town dream Down town dream so long  渇き癒す場所もない たどりつきたい場所もない 風が風が風が夜に吠えるだけ Down town dream……  奪いたいよな愛もない 眩暈するよな愛もない 風が風が風が夜に吠えるだけ Down town dream
Hold On Me葛城ユキ葛城ユキ岡本おさみ井上大輔くよくよするなよ 心破れても お前の悲しみなんて 束の間さ 夢見る男たち いつだって淋しがりやだね Baby You Gotta Hold …Hold On Me  狂った恋なら ケリをつけるだけ この胸切なく誰か 待ってるのさ 見えない星屑と ちぎれた闇の中で お前のハートに焦がれて  だから愛の魂を 今夜捜すのさBABY  ふたり抱きあえるまで 愛の魂を きっと歌うのさBABY 傷ついても激しく  止めなよ独りで 答を出すのは ぬくもり重ねることが 真実さ 強がる女たち 愛されりゃ弱虫なんだよ Baby You Gotta Hold …Hold On Me  だから愛の魂を 今夜捜すのさBABY
花の店吉田拓郎吉田拓郎岡本おさみ吉田拓郎吉田拓郎なだらかな坂の途中 花の店がある 長い雨もあがったらしい 淡い光がさしてきた  ぼくはいつも窓側の 同じ椅子に座り コーヒーなど飲みながら 店の方を見ている  恋人らしく、はなやぐふたり 内気そうな少女もいて 花の店は坂の途中 花の店は坂の途中  夕陽射す、ビルの谷間 花の店の前 なぜか人は立ち止まって ほほえみながら花を見る  春は春の花々が 彩りをそえて 訪れる人も流れながら また、変わってゆく  照れくさそうな男たちや 杖をついた老人もくる 花の店は坂の途中 花の店は坂の途中  ぼくはいつも窓側の 同じ椅子に座る 誰か先に居るときは またあとで、といって  季節の風を、身体に感じ それからまた、いつもの椅子に 花の店は坂の途中 花の店は坂の途中
少女よ、眠れ吉田拓郎吉田拓郎岡本おさみ吉田拓郎吉田拓郎人ごみがとぎれてる裏通りで 携帯電話をにぎった少女の 栗色の長い髪がゆれてる  午前0時をすぎてるよ 最終はまだあるさ もの欲しげな視線の中 親はいるんだろ、家も  今夜、なにかに夢中になれたかい 眠りは君を、きれいにするだろう なにをいっても、うるさいだろうけど ケガしないうちに、もう、帰ったほうがいい  静けさのなかでは落ち着かない さびしさ隠して、はしゃぐ少女の あどけない瞳はなにを見つめてる  楽しければ、それだけで 満足だというんだね その若さが、まぶしいほど 時を輝かせる、けれど  今夜、なにかに夢中になれたかい 眠りが君を、きれいにするだろう なにをいっても、うるさいだろうけど ケガしないうちに、もう、帰ったほうがいい  コンクリートを積み上げた街角で 少女の白い素足と微笑は 可憐な花のように、はかなすぎて  笑い転げて、気が抜けて 道端にしゃがみこみ そのやさしさ、すりへらして 夜に座りこむ いつも  今夜、なにかに夢中になれたかい 眠りは君を、きれいにするだろう なにをいっても、うるさいだろうけど ケガしないうちに、もう、帰ったほうがいい  今夜、なにかに夢中になれたかい 眠りが君を、きれいにするだろう なにをいっても、うるさいだろうけど ケガしないうちに、もう、帰ったほうがいい
聖なる場所に祝福を吉田拓郎吉田拓郎岡本おさみ吉田拓郎吉田拓郎ああ、この至福の時が いつまで、続けばいい ああ、きみの夢と ぼくのたどった夢が 出会ったような気がするよ  今、この魂のすべてを燃やした この時に祝福を 聖なる場所に祝福を  ああ、この希望の酒を 喉に注ぎこもう ああ、ぼくの夢が やがて消え去る前に 再び燃やす、そのために  今、この魂のすべてを燃やした この時に祝福を 聖なる場所に祝福を  ああ、この一夜の夢を 酔って、語りあおう ああ、心ほぐし 身体ゆだねた夜に 見果てぬ夢をたどろうか  今、この魂のすべてを燃やした この時に祝福を 聖なる場所に祝福を 聖なる場所に祝福を
月夜のカヌー吉田拓郎吉田拓郎岡本おさみ吉田拓郎吉田拓郎話すことはいつも他愛ない 話しすぎて疲れてる 憂鬱のわけも気づかずに 魂の岸辺に寝転んで  月夜のカヌーで 夢のつづきへ、漕ぎ出そう 月夜のカヌーで 息をひそめ、漕ぎ出よう  冬の空で光る星屑に 指をのばす、触れたくて とどかない恋に疲れても 思い出の窓辺で嘆くなよ  月夜のカヌーで 夢のつづきへ、漕ぎ出そう 月夜のカヌーで 息をひそめ、漕ぎ出よう  老いた人が、揺れて漂うのは 家族の船 暗い海 かすかな光を輝かせ まなざし燃え尽き、閉ざすまで  月夜のカヌーで 夢のつづきへ、漕ぎ出そう 月夜のカヌーで 息をひそめ、漕ぎ出そう  月夜のカヌーで 夢のつづきへ、漕ぎ出よう 月夜のカヌーで 息をひそめ、漕ぎ出よう
春よ、こい吉田拓郎吉田拓郎岡本おさみ吉田拓郎吉田拓郎冬になると 旅の支度をするんだね どこへ行くんだい? 去り行くものたちよ  変わり続けてきた いさぎよく捨ててきた なのに、なぜ、さびしがらせる 春よ、来い  別れ歌が 胸にしみてゆくように なぜに、迷わせる 去り行くものたちよ  生きて、ここまで来た いさぎよく生きてきた なのに、なぜ、さびしがらせる 春よ、来い  雨に濡れた 冷えた季節も飛び出した 身体、ほてらせ 去り行くものたちよ  好きで、好きでやってきた いさぎよく惚れてきた なのに、なぜ、さびしがらせる 春よ、来い 春よ、来い
白いレースの日傘吉田拓郎吉田拓郎岡本おさみ吉田拓郎吉田拓郎きみが波と遊んでるのを ねころびながら、ぼくは見ている 長い波が膝まで寄せるので きみは声をあげ、転びそうになる  ふたりの夏がもう、帰ってこないことを ぼくらは知ってる、秋がおだやかなことも もしも、求めなければ  きみの白いレースの日傘 まわしてみれば、フリルが揺れる てれくさいけど、なぜか暖かく 傘の中には若いきみがいる  ふたりの暮らし、あの心にひそむことも すべてを知ってる、秋がやすらかなことも そうさ、ゆずりあえれば  鳥の形、翼ひろげて 飛び立つしぐさで、きみが誘う ぼくは靴と靴下、脱ぎすてて ふたりの影だけ、夏に歩き出す  陽射しを浴びながら、日傘が風に揺れる ふたりの影と空、日傘が風に揺れる  ぼくらは思い出たちを、語り出すのさ そうさ、夏のことばで
ときめく時は吉田拓郎吉田拓郎岡本おさみ吉田拓郎吉田拓郎うつむいて 心、曇らせるきみの 横顔を見ていると そんなこともあるよねと 言えなくて、言えなくて ことばをさがしてしまう  微笑んでくれ、やわらかい頬で あの頃のぼくたちの ときめく時は過ぎていても  また春が 芽吹く樹々たちと花が 街角をうるおして そんなこともあったねと 言える日が、言える日が 必ず、必ず、来るよ  照れくさいけど、指先をからめ あの頃のぼくたちの ときめく時は過ぎていても  微笑んでくれ、やわらかい頬で あの頃のぼくたちの ときめく時は過ぎていても
星降る夜の旅人は吉田拓郎吉田拓郎岡本おさみ吉田拓郎吉田拓郎星降る夜の旅人は 今頃どこで眠るやら 土のベットで寝返りを それとも草の露にぬれ  もしも もしも、景色に飽きたなら 足を速めてみるもいい  星降る夜の旅人が くちずさむのはどんな歌 取り残された幼子が 涙こらえてうたう歌  もしも もしも、夜風になれるなら 草笛鳴らしてあげようか  星降る夜の旅人が 見ている月は、どんな月 故郷で待つ恋人の やせた三日月 立ち姿  もしも もしも、手紙を書いたなら すぐに届けてあげるのに  もしも もしも、手紙を書いたなら すぐに届けてあげるのに
きみの朝新垣勉新垣勉岡本おさみ岸田智史淡海悟郎横たわるきみの顔に 朝の光が射している 過去の重さを洗おうとして たどりついた 深い眠りよ 別れようとする魂と 出会おうとする魂と あゝ心より躯のほうが 確かめられるというのか モーニング モーニング きみの朝だよ モーニング モーニング きみの朝だよ  急ぎ足ふととめて ふりかえれば夕焼けが この先いくら生きてゆくのか こんな暮らし 仮の姿と 生まれようとする魂と 老いぼれてゆく魂と あゝ人間のはしくれに 生まれてきたというのに モーニング モーニング きみの朝だよ モーニング モーニング きみの朝だよ  群衆をのみこんだ 都会(まち)の悲しみの渦の中に コーヒー一杯分のやさしさを そそぎこむ ぼくの唄よ かわろうとする魂と よどんでしまう魂と あゝ躯じゅう輝きながら 旅立ってゆけ 朝に  モーニング モーニング きみの朝だよ モーニング モーニング きみの朝だよ  モーニング モーニング きみの朝だよ モーニング モーニング きみの朝だよ
義務泉谷しげる泉谷しげる岡本おさみ浅沼勇浅沼勇「今日だけは人間らしくいたいから デモの列で歩いてくるよ陽気にね」 というと 女房は子供をあやしながら 「気をつけてね、行かせたくないけど」 と言ってから 「そこまで私が立ちいることは ゆるされないわね」とつけ加えた 「ボクは庶民です どこの党にも関係ない 税金を払っている一庶民です ボクが好んでいるものといったら 貧しい詩を書くこと位で 国の運営などというものは ふだんは忘れていて 新聞も読みすてちまう あくせく働く一庶民です」 「でも、デモに行くからね」というと 「変なシャレ」と女房は笑って 心配しているのが顔にあらわれていた それでボクは陽気におどけてみせて 団地の階段を二段づつとびおりると 今日は胸をはって 静かに歩いてこようと 思ったのだった ムムムム‥‥‥‥
RAIN RAIN葛城ユキ葛城ユキ岡本おさみ井上大輔Rain Rain Rain Rain Rain Rain My broken heart in the Rain この胸が泣いている  冷たい雨は嘆きのバラード 哀しみばかり しのびこむ あいつのこと忘れなよと 囁くように歌うよ  愛してた あの人を 情熱のすべてで  Rain Rain Rain Rain Rain Rain My broken heart in the Rain この胸が泣いている Rain Rain Rain Rain Rain Rain 泣くだけ泣けよ 雨のバラード  眠らぬ街へ雨のバラード 哀しみばかり降らせてる 愛は脆(もろ)い夢だなんて 歌わないで おくれよ  信じてた あの人を 体じゅう 燃やして  Rain Rain Rain Rain Rain Rain My broken heart in the Rain この胸がうずくよ Rain Rain Rain Rain Rain Rain My broken heart in the Rain この胸が泣いている Rain Rain Rain Rain Rain Rain いつまで続く 雨のバラード Rain Rain Rain……
黄金の花ネーネーズネーネーズ岡本おさみ知名定男黄金の花が咲くという 噂で夢を描いたの 家族を故郷 故郷に 置いて泣き泣き 出てきたの  素朴で純情な人達よ きれいな目をした人たちよ 黄金でその目を汚さないで 黄金の花はいつか散る  楽しく仕事をしてますか 寿司や納豆食べてますか 病気のお金はありますか 悪い人には気をつけて  素朴で純情な人達よ ことばの違う人たちよ 黄金で心を汚さないで 黄金の花はいつか散る  あなたの生まれたその国に どんな花が咲きますか 神が与えた宝物 それはお金じゃないはずよ  素朴で純情な人達よ 本当の花を咲かせてね 黄金で心を捨てないで 黄金の花はいつか散る  黄金で心を捨てないで 本当の花を咲かせてね  
抱きしめればきみは南こうせつ南こうせつ岡本おさみ南こうせつ愛してるといってと 君が言う 照れるじゃないかと 僕は言う なんどでも聞かせてと 君がねだる 女なんだなと そっと抱きしめる  眼をとじてごらん 眼をとじてごらん 夜がふたりを激しくさせるね 愛の中で会おうよ 眠っていても 君だけさ  雨は降ってるかしらと 君が言う 泊まってゆきなよと 僕は言う ねぞうが悪くて恥ずかしいと 君がすねる おたがいさまさと 髪を撫でている  眼をとじてごらん 眼をとじてごらん 夜がふたりを無邪気にさせるね 夢のなかで会おうよ どこに行っても君だけさ  眼をとじてごらん 眼をとじてごらん 夜がすべてを忘れさせるね 裸のままでいようよ 愛しているのは君だけさ
二月のハーモニカ南こうせつ南こうせつ岡本おさみ南こうせつビルの屋上の 回転木馬 まわらない回転木馬に かけていると 鉛色に暮れてゆく ビルの向こうに ふたつみっつと ついてゆく灯たち  母ちゃんは掃除婦さ 母ちゃんは掃除婦さ ぼくは眺めてる 肌寒いこの街  二月のハーモニカ 二月のハーモニカ ひとりで吹くのさ 母ちゃんの好きな唄  ビルの屋上の ホットドッグ屋 太っちょ陽気な兄ちゃん ひまになると 流行歌を歌っていた ポケットからぼくはとりだす 二十二音のハーモニカ  母ちゃんは掃除婦さ 母ちゃんは掃除婦さ 僕は待っている 母ちゃんの仕事  二月のハーモニカ 二月のハーモニカ ひとりで吹くのさ 母ちゃんの好きな唄
ねがい南こうせつ南こうせつ岡本おさみ南こうせつどこか遠くへ行きたいと 懐かしい人が歌っている 机の上の小さなラジオで 行きたい いつか行ってみたい はるかな土地にねそべると そこから空の蒼さが始まるところに  いつの日にか幸せをと 懐かしい人が歌っている なぜだか忘れられないこの歌だ なりたい いつかなってみたい 日あたりのよいアパートで そこから愛の暮らしを始める女に  どこか遠くへ行きたいと 懐かしい人が歌っていた なぜだか窓をあけたくなった 待ちたい ずっと待つだろう 愛する人が 現れたら そこからひとりっきりを捨ててみるんだ
曲名 歌手名 作詞者名 作曲者名 編曲者名 歌い出し
風をくらって南こうせつ南こうせつ岡本おさみ南こうせつ狂うほど酔いしれて おまえを忘れたいだけさ 幻さえいまは 燃やしたいだけさ  おまえを失くして 夢にもはぐれたぜ  風をくらって 旅にでよう 風をくらって 旅にでよう  安い酒のせいさ おまえのせいじゃないさ 弱いところみせて 腹だたしいだけさ  なきがらの心にゃ 酒がしみてくるぜ  風をくらって 旅にでよう 風をくらって 旅にでよう  風をくらって 旅にでよう 夜が明けたら 汽車にのって  風をくらって 旅にでよう 夜が明けたら 汽車にのって
Fighting In The Danger葛城ユキ葛城ユキ岡本おさみ鈴木キサブロー椎名和夫渇いた眼をした夜のけものが うごめくような雑踏の中に 誰にも救えない怒りを吐き出して 今、Fighting Spirit たたくよ Cry For Help 魂達の声で Cry For Help 街の中を満たせよ Fighting In The Danger Fighting In The Danger いらだつのは いらだつのは お前だけじゃない Fighting In The Danger Fighting In The Danger ほえてるのは お前だけじゃないよ  みえない罠がしかけられた 俺達の夜の孤独な闇で さまよういつわりにふと立ちすくみ 気が狂いそうになるよ Cry For Help 引き裂こうとする Cry For Help 誰かのそれは罠だ Fighting In The Danger Fighting In The Danger 眠れぬのは 眠れぬのは お前だけじゃない Fighting In The Danger Fighting In The Danger 淋しいのは お前だけじゃないよ  Fighting In The Danger Fighting In The Danger 眠れぬのは 眠れぬのは お前だけじゃない Fighting In The Danger Fighting In The Danger 淋しいのは お前だけじゃないよ
ブルースはもう聴こえない葛城ユキ葛城ユキ岡本おさみ鈴木キサブロー鈴木キサブロー凍てつくStreet 暖め エンジンの吐息が彷徨(さまよ)ってる 街灯(まちあかり)さえもが震えてる はなれられずに歩く  Good night my friend good night my friend good night my friend ブルースは聴こえない  街角さえもが躯(からだ)を 暖めながら寄せている 愛する心が求めあう ふたつの唇熱く  Good night my friend good night my friend Love you good night my friend ブルースはもう聴こえない  Good night my friend good night my friend good night my friend Thank you friend Thank you friend
ウイスキー色の街で森進一森進一岡本おさみ細野晴臣三井誠西の空がウイスキー色に 染まってゆくこの街で しなやかな夢を飲みながら かすかないらだちを流そう 生き急ぐ人の流れの中で 俺は俺 こだわりは捨てないさ それでいいんだよ それでいいんだよ  想い出を並べながら ひとりで飲むのもいいさ ほろにがい別れもあった ときめく恋などもたまに 揺らめいて通り過ぎゆくものに 捧げよう 祝福と微笑みを 今も元気か 今も元気か  ざわめきの中で揉まれた 上着を今脱ぎ捨てて 帰ってゆく場所など忘れ 友よ今夜は飲もうか ふけてゆく夜の流れの中で 俺は俺 信じてる友がいる 俺に乾杯 君に乾杯
旅酔い唄山田パンダ山田パンダ岡本おさみ山田つぐと吉川忠英春は来たけど 変りはしない そろそろ出るか 旅仕度 ふらりふらふら 男が一人 北の果てまで 行ってやろう  惚れられ惚れて 一歳たって 気がつきゃ いつものくりかえし あばよさらばよ 男が一人 おまえがきらいな わけじゃない  うれしいことなら さらさらに 悲しいことでも まんざらじゃない 思い出ひとつ ふえればいいさ 思い出ひとつ ふえればいいさ  祭りはまだだし あの娘もいない 待つものないから 旅仕度 とろりとろとろ 男がひとり 酔えるとこまで 酔ってやろう  仮の宿りに 恩人ふえた 暮らしにゃもどれぬ 風来坊 ひらりひらひら 男が一人 日暮れの町を 捨ててゆく  うれしいことなら さらさらに 悲しいことでも まんざらじゃない 思い出ひとつ ふえればいいさ 思い出ひとつ ふえればいいさ
落陽山田パンダ山田パンダ岡本おさみ吉田拓郎瀬尾一三しぼったぼかりの夕陽の赤が 水平線からもれている 苫小牧発・仙台行きフェリー あのじいさんときたら わざわざ見送ってくれたよ おまけにテープひろってね 女の子みたいにさ みやげにもらったサイコロふたつ 手の中でふれば また振り出しに戻る旅に陽が沈んでゆく  女や酒よりサイコロ好きで すってんてんのあのじいさん あんたこそ正直者さ この国ときたら 賭けるものなどないさ だからこうして漂うだけ みやげにもらったサイコロふたつ 手の中でふれば また振り出しに戻る旅に 陽が沈んでゆく  サイコロころがしあり金なくし フーテン暮しのあのじいさん どこかで会おう 生きていてくれ ろくでなしの男たち 身を持ちくずしちまった 男の話をきかせてよ サイコロころがして みやげにもらったサイコロふたつ 手の中でふれば また振り出しに戻る旅に 陽が沈んでゆく
世捨人唄吉田拓郎吉田拓郎岡本おさみ吉田拓郎たとえば 故郷を捨てるとも 旅の情は 捨てないで 悲しみ川に 漕ぎだそう まして一人の男なら  男と男が もつれても 悲しみ川は 深くなる 酔っても 陽気になれなくて まして 男と女なら  都の川を さかのぼり 女の川に 棹させば おぼれおぼれの やさしさに ひとつふたつと 痩せてゆく  故郷川から 女川 悲しみ川を 漕いでゆく 川の流れの ゆく先は 川の流れの ゆく先は
町づくし唄天童よしみ天童よしみ岡本おさみ井上忠夫こんなとこにも 人が居る こんなとこにも 人が住む 子供の笑いも すずしくて 旅行く自分を 問うてみる みかえりの町(まち) 情町(なさけちょう) 帰らずの町(まち) 字(あざ)恋し町(ちょう)  酔っているうち いいけれど 酔っているうち いいけれど 醒めてひとりじゃ 眠れずに おまえのぬくもり おもいだす 酔いしれの町(まち) 千鳥町(ちょう) 眠れずの町(まち) 字寂(あざさみ)し町(ちょう)  あてないうちは いいけれど あてないうちは いいけれど いい人ばかりに 会いすぎて 情(なさけ)ばかりが 重くなる ほほえみの町(まち) 人待ち町(ちょう) お別れの町(まち) 字(あざ)やさし町(ちょう)  歩いているうち いいけれど 歩いているうち いいけれど 今日の生きざま 恥かしく 明日(あした)がだんだん 遠くなる 過ぎゆきの町(まち) 急ぎ町(ちょう) おきざりの町(まち) 字(あざ)悲し町(ちょう)
夕陽のなかで岸田敏志岸田敏志岡本おさみ岸田智史萩田光雄ざわめきの街に さまよいでても きみはもういない 夕陽よ おぼえているさ 別れぎわに いつでも ぼくらは 美しい歌のように挨拶をしたね See you again in such a red sunset 今はもうはるかに See you again in such a red sunset 今はもうGood-bye  将来のことも 話さないままに 足早やに過ぎた 日々よ またどこかで 出会ったら 微笑みあえるよね そんなとき 夕陽が燃えていたらいいね See you again in such a red sunset 今はもうはるかに See you again in such a red sunset 今はもうGood-bye  See you again See you again 今はもうはるかに See you again See you again 今はもうGood-bye
きみの朝GOLD LYLIC岸田敏志GOLD LYLIC岸田敏志岡本おさみ岸田智史大村雅朗横たわるきみの顔に 朝の光が射している 過去の重さを洗おうとして たどりついた深い眠りよ  別れようとする魂と 出会おうとする魂と あゝ心より躯のほうが 確かめられるというのか  モーニング モーニング きみの朝だよ モーニング モーニング きみの朝だよ  急ぎ足ふととめて ふりかえれば夕焼けが この先いくら生きて行くのか こんな暮らし 仮の姿と  生まれようとする魂と 老いぼれてゆく魂と あゝ人間のはしくれに 生まれてきたというのに  モーニング モーニング きみの朝だよ モーニング モーニング きみの朝だよ  群衆をのみこんだ 都会の悲しみの渦の中に コーヒー一杯分のやさしさを そそぎこむぼくの唄よ  かわろうとする魂と よどんでしまう魂と あゝ躯じゅう輝きながら 旅立ってゆけ 朝に  モーニング モーニング きみの朝だよ モーニング モーニング きみの朝だよ  モーニング モーニング きみの朝だよ モーニング モーニング きみの朝だよ
こんなに抱きしめても吉田拓郎吉田拓郎岡本おさみ吉田拓郎君を こんなに抱きしめても 満たしきれない 寂しさが 君を こんなにだきしめても 証しきれない 寂しさが まだ 始まったばかりの君と もう終わりかけてる ぼくだから まだ 軽くなれない君と もう 重さになっている ぼくだから  どんなに強く 抱きしめても 満たしきれる はずがない どんなに強く 抱きしめても ひとつになれる はずがない まだ はるかにゆらぐ 君と もう とどかない ぼくだから まだ 溢れすぎてる君と もう 醒めすぎてる ぼくだから  だから 言葉なんか投げつけたら それでなくとも 傷つきやすいのに 野暮なことは よそう 抱きしめていてさえ こんなに こんなに 寂しいんだから  君を こんなに抱きしめても 満たしきれない 寂しさが 君を こんなに抱きしめても 証しきれない 寂しさが…
子供に吉田拓郎吉田拓郎岡本おさみ吉田拓郎吉田拓郎夢はいつまでも ぬけがらなので 夕焼けの 美しいときは いつも寂しいだろう  子供よ 君は 失った夢のあとに ふと生まれた 夢のように  なぜ生んだか 生まれたくて 生まれてきたんじゃないと きっというだろう  子供よ かつて私が 父にはいた 不届千万な あの啖呵を  今はねむれ 君が今 人生に 欠席しても 誰もとがめない  子供よ 新しい船に 乗り込み帆をはる 新しい水夫であれ  今はねむれ 君が今 人生に 欠席しても 誰もとがめない
君が好き吉田拓郎吉田拓郎岡本おさみ吉田拓郎バネのきしむ喫茶店で トーストをかじりながら 朝刊をひろい読む こんな暇つぶしの午後に 君が好きだ  病んだ町を 見下ろしながら 野うさぎが 吹き鳴らす 草笛のように笑う そんな壊れやすい午後に 君が好きだ  退屈が誘う 夕暮れに ワインを飲みながら 寂しさをうるおしている こんな暇つぶしの夜に 君が好きだ  誰も叫ばぬ 夜の街で 野うさぎが 吹き鳴らす 草笛のように笑う そんな淋しい夜に 君が好きだ
おきざりにした悲しみは吉田拓郎とLOVE2ALLSTARS吉田拓郎とLOVE2ALLSTARS岡本おさみ吉田拓郎高中正義生きてゆくのは ああ みっともないさ あいつが死んだ時も おいらは飲んだくれてた そうさ おいらも罪人のひとりさ ああ また あの悲しみを おきざりにしたまま  まつりごとなど もう問わないさ 気になることといえば 今をどうするかだ そうさ あいつとうまくやらなければ ああ また あの悲しみを おきざりにしたまま  おまえだけは もう裏切らないさ 激しさが色褪せても やさしさだけ抱きしめて そうさ おまえは女だからね ああ また あの悲しみを おきざりにしたまま  おきざりにした あの悲しみは 葬るところ どこにもないさ ああ おきざりにした あの生きざまは 夜の寝床に抱いてゆくさ  ああ おきざりにした あの生きざまは 夜の寝床に抱いてゆくさ
こっちを向いてくれ吉田拓郎とLOVE2ALLSTARS吉田拓郎とLOVE2ALLSTARS岡本おさみ吉田拓郎中川雅也いっしょになれないからといって 愛していなかったなんていうのは とてもこまるんだ、こっちを向いてくれ  ぼくは君を愛しているにちがいない でも愛するってどういうことなんだろう いま言える事は縛られたくないということだけさ  他人からみれば愛しあっているようにみえて そうなんだ、ぼくらはキスもして 落着ける場所を捜し続けたけど  だからと言って、いっしょになるというのは 君の嫌いな者たちのいい草だったろう ぼくはもう少しこのままでいたいんだ  いっしょにすむという事が とても気軽なのか苦痛なのか それは、そうならなきゃわからないにしても  いっしょになれないからといって 愛していなかったと泣いたりするのは 罪をせめられるそんな気がする  ぼくには君だけしかいないんだし 君にもぼくだけしかいないにしても いっしょになろうよと今は言いたくないんだ  たのむからこっちを向いてくれ でないとこれっきりになりそうだから このまま別れたくないから、こっちを向いてくれ
旅の宿吉田拓郎とLOVE2ALLSTARS吉田拓郎とLOVE2ALLSTARS岡本おさみ吉田拓郎武部聡志浴衣(ゆかた)のきみは尾花(すすき)の簪(かんざし) 熱燗徳利(あつかんとっくり)の首つまんで もういっぱいいかがなんて みょうに色っぽいね  ぼくはぼくで趺坐(あぐら)をかいて きみの頬(ほほ)と耳はまっかっか あゝ風流だなんて ひとつ俳句でもひねって  部屋の灯をすっかり消して 風呂あがりの髪 いい香り 上弦の月だったっけ ひさしぶりだね月見るなんて  ぼくはすっかり酔っちまって きみの膝枕にうっとり もう飲みすぎちまって きみを抱く気にもなれないみたい
ひらひら吉田拓郎とLOVE2ALLSTARS吉田拓郎とLOVE2ALLSTARS岡本おさみ吉田拓郎吉田建喫茶店に行けば今日もまた 見出し人間の群れが押し合いへし合い つつきあっているよ恋の都合がうまくいくのは お互いの話じゃなくて 見知らぬ他人の噂話 お笑い草だお笑い草だ ああ誰もかれも チンドン屋 おいらもひらひら お前もひらひら あいつもひらひら 日本中ひらひら ちょいとマッチを擦りゃあ 火傷をしそうな そんな頼りないつき合いさ  ラッシュ・アワーをごらんよ今朝もまた 見出し人間の群れが押し合いへし合い でかけて行くよ商売・取引うまく行くのは ほんとの話じゃなくて どこかで仕入れた噂話 用心しろよ用心しろよ ああそのうち 君もねらわれる おいらもひらひら お前もひらひら あいつもひらひら 日本中ひらひら ちょいとマッチを擦りゃあ 燃えてしまいそうなそんな頼りない世の中さ  おいらもひらひら お前もひらひら あいつもひらひら 日本中ひらひら ちょいとマッチを擦りゃあ 火傷をしそうな そんな頼りないつき合いさ  おいらもひらひら お前もひらひら あいつもひらひら 日本中ひらひら  おいらもひらひら お前もひらひら あいつもひらひら 日本中ひらひら
野の仏吉田拓郎とLOVE2ALLSTARS吉田拓郎とLOVE2ALLSTARS岡本おさみ吉田拓郎武部聡志この頃さっぱり釣りはだめですと 高節くんが言う 昔はこんな大物をと 両手をひろげて 野の仏 笑ったような 笑わぬような  ここにはいっぱい野鳥かいますねと 高節くんが言う そらそら浮子(うき)にあたりがきてるよと 教えてあげたいけど 野の仏 笑ったような 笑わぬような  ぽっかり 浮んだ根なし人生ですよと 高節くんが言う 彼はずっとしゃべってるんだね ほら魚が逃げちまうよ 野の仏 笑ったような 笑わぬような  鮒の病気が広がりましたねと 高節くんが言う 昔の鮒は健康でしたねと 淋しそうな顔をして 野の仏 笑ったような 笑わぬような  ぼくは野の仏になるんですよ と高節くんが言う だけどこんないい男ではと 顎などなでながら 野の仏 こんどはたしかに 笑いました 野の仏 こんどはたしかに 笑いました
いつでも吉田拓郎吉田拓郎岡本おさみ吉田拓郎吉田拓郎いつでもどこでも おまえがいたのさ だらけて、はしゃいで おまえがいたのさ まじめに生きてよ おまえは飛び出した 勝手にしなよ 酔っていたのさ  どうして俺の寝息聞いたのさ やり直せないのに 濡れたりしたのさ 夜明けの舗道を しょぼついた眼をして 夜明けの舗道 あてなく歩く  泣けてきたよ 空が青くて 泣けてきたよ 肩を抱いたら 今日は晴れさ 泣けてきたよ  始発の電車に お前の時間と 俺の時間が 並んで座って 夜明けの光に うつむき黙って もどれぬ場所へ 旅立ったのさ  いつまで俺は 俺にこだわって 今でも おまえは お前でいるかい あの日が時々 呼んでいるようさ わずかにうずく 痛みとともに  胸に落ちた 熱い涙に 胸に落ちた 熱い想いに 今も濡れて 泣けてきたよ 今も濡れて 泣けてきたよ  いつでもどこでも おまえがいるのさ 今でも そばには おまえがいるのさ 生きるスタイルは 変わることはない 不器用なまま あの日のままさ  胸にしみる 空の青さが 胸にしみる 空の深さが  胸に落ちた 熱い涙に 胸に落ちた 熱い想いに  胸にしみる 空の青さが 胸にしみる 空の深さが 今日は晴れさ 泣けてきたよ 今日は晴れさ 泣けてきたよ
満天の星南こうせつ南こうせつ岡本おさみ南こうせつ水谷公生・南こうせつにぎやかに歌った コンサートは終わり 君は家路に急ぐ 待つ人のいるうちに すぐにおかえり ひとりの部屋に おかえり  また会おうよ 君のことは忘れない 騒がしい街並はずれたら 仰いでごらん空を  ひとりぼっちのきみに降るのは 満天の星  ひとりぼっちのきみに降るのは 満天の星  ひとにぎりの愛を 心から贈り ぼくは満たされ眠る 待つ人のいるうちに すぐにかえろう 子供の寝顔と 話そう  また会おうよ 君のことは忘れない 騒がしい街並はずれたら 仰いでごらん空を  ひとりぼっちのきみに降るのは 満天の星  ひとりぼっちのきみに降るのは 満天の星  また会おうよ 君のことは忘れない 騒がしい街並はずれたら 仰いでごらん空を  ひとりぼっちのきみに降るのは 満天の星  ひとりぼっちのきみに降るのは 満天の星…
夕陽のなかで岸田敏志岸田敏志岡本おさみ岸田智史ざわめきの街に さまよいでても きみはもういない 夕陽よ おぼえているさ 別れぎわに いつでもぼくらは 美しい歌のように挨拶をしたね See you Again in such a red sunset 今はもう はるかに See you Again in such a red sunset 今はもう Good-bye  将来のことも 話さないままに 足早やに過ぎた 日々よ またどこかで 出会ったら 微笑みあえるよね そんなとき夕陽が燃えていたらいいね See you Again in such a red sunset 今はもうはるかに See you Again in such a red sunset 今はもう Good-bye そんなとき夕陽が燃えていたらいいね See you Again in such a red sunset 今はもうはるかに See you Again in such a red sunset 今はもう Good-bye
思い出にしてしまえるさ南こうせつ南こうせつ岡本おさみ南こうせつぼくは旅を抱いて ねむるようになった きみは淋しさと 話すようになった いつも見送ってばかりいたって言って 手をふるんだね 旅立ちを 淋しくさせるんだね  また冬だよ もう一年たつね 思い出にしてしまえるさ  早く結婚してくれると 気が楽さって言うと それっきり君は 話さないようになった いつか ぼくでない他の男と 暮らしはじめるんだね 寝床を 温めあうんだね  また冬だよ もう一年たつね 思い出にしてしまえるさ  ぼくは風をつれて 歩くようになった きみは夜と なじむようになった まだひとりでいるなんて言って ワインを 飲むんだね 都市(まち)に 住むんだね  また冬だよ もう一年たつね 思い出にしてしまえるさ
愛する人へ南こうせつ南こうせつ岡本おさみ南こうせつ君のきれいな胸 とてもあったかい 暮れ残った 日だまりみたいさ 窓の外は冬 雪さえ降ってきた  過去をふりかえると 恥ずかしいことでいっぱいさ 長い眠りからさめると 生まれ変わってた なんて言うのがいいね  愛する人よ眠ろう ことばは愛想なしさ 愛する人よ眠ろう だまって眠りなさい  正義はまたからぶりさ こんなところにも いやなニュースが聞こえてくる 街は病気だね 毒が空をめぐってる  なんにもできないから 愛の唄をうたっていくよ ことばのままに生きてゆけたらそいつはむずかしいな そいつは苦しすぎるよ  愛する人よ眠ろう ことばは愛想なしさ 愛する人よ眠ろう だまって眠りなさい  愛する人よ眠ろう ことばは愛想なしさ 愛する人よ眠ろう だまって眠りなさい
赤い燈台小柳ルミ子小柳ルミ子岡本おさみ吉田拓郎森岡賢一郎かもめ群がる 防波堤の先には 胴長ふとっちょの 赤燈台 波しぶきあびて あなたと走れば かもめがいちどに 翔びたつよ  見ているつもりが 見られてるようで とてもとても 恥かしいんです  知人町の あけっぱなしの玄関で 耳の遠い おばあさん 幾歳月も おんなじところで 遠い霧笛を 聞いてきた  潮の香りに 洗われた顔が とてもとても やさしいんです  カメラをむける 私は旅人 カメラにむかって おばあさん しわの深い 顔でにっこり とても懐しく 笑うんです  おふたりさん けんかしても 時がたてば 時がたてば 楽しくなるよ  見ているつもりが 見られてるようで とてもとても 恥かしいんです
黒いカバン泉谷しげる泉谷しげる岡本おさみ泉谷しげる黒いカバンをぶらさげて歩いていると おまわりさんに 呼びとめられた おーいちょっとと彼は言うのだった おいちょっとというあいさつを くれたことがなかったので むかっときたのです すると おまわりは そのカバンをみせてもらいたいといって さも それが当然なような 顔をした 見せたくなければ見せない これは当然なのであるから 見せたくないですね というと おまえは誰だというので ぼくは人間ですよ と答えたのです すると おまえは と大きな声でいうので あなたのお名前は と尋ねると それはいえない という それは変ですね 人は会ったなら まして初対面なら お互に名のるのが最低の礼儀でしょう というと おまわりは たてつくのかというので 礼儀知らず というと なに!とおこったが 思いなおしたように彼は まあ今度だけは許してやる などといったので そこでぼくも 今度だけは許してやるといってやった 
川の流れを抱いて眠りたい時任三郎時任三郎岡本おさみ鈴木キサブローコンクリートが鈍く光ってる この街をこの人ごみを いつだって見ていただけの 見ていただけのこの俺さ  おちてゆくあの夕陽を 追いかけて追いつづけて 歌のないさびしい国で くたばっちまった奴がいた  オー・マイ・ジャーニー あんたそいつを オー・マイ・ジャーニー 馬鹿だと思うのかい 今は今はあいつのそばで 川の流れを抱いて眠りたい  恋しさに身も心も ボロボロにすてられて 酒のないさびしい国で くたばっちまった女がいた  オー・マイ・ジャーニー あんたその女を オー・マイ・ジャーニー 馬鹿だと思うのかい 今は今はあの女のそばで 川の流れを抱いて眠りたい  オー・マイ・ジャーニー あんたその女を オー・マイ・ジャーニー 馬鹿だと思うのかい 今は今はあの女のそばで 川の流れを抱いて眠りたい
旅の宿研ナオコ研ナオコ岡本おさみ吉田拓郎浴衣(ゆかた)のきみは 尾花(すすき)の簪(かんざし) 熱燗徳利(あつかんとっくり)の首 つまんで もういっぱいいかがなんて みょうに色っぽいね  ぼくはぼくで 跌坐(あぐら)をかいて きみの頬(ほほ)と耳は まっかっか あゝ風流だなんて ひとつ俳句でもひねって  部屋の灯を すっかり消して 風呂あがりの髪 いい香り 上弦の月だったっけ ひさしぶりだね 月見るなんて  ぼくはすっかり 酔っちまって きみの膝枕に うっとり もう飲みすぎちまって きみを抱く気にもなれないみたい
酔ったからって和田アキ子和田アキ子岡本おさみ鈴木キサブロー酔ったからって 別れたひとに ひたっているんじゃないよ そういう私が想い出たちに さよならひとつ言えない  強がってみせて 笑い上手になってゆくけど 夜更けには 夜更けには 別れ唄を歌うわ  ああ女には 恋がすべて 躰あずける男(ひと)ができたら ああ昨日のことも昔ばなしにしてしまう そんな薄情さも知ってる  冷えた躰を うまい言葉で 暖めてしまうんじゃないよ そういう私が淋しい夜は やさしい人に会いたい  着かざってみせて 答え上手になってゆくけど 夜明けには 夜明けには ひとり鏡見てるわ  ああ女には 恋がすべて 躰あずける男(ひと)ができたら ああ昨日のことも昔ばなしにしてしまう そんな薄情さも知ってる
揺れる瞳中村雅俊中村雅俊岡本おさみ大森敏之踊り疲れて俺の肩に 長い髪をゆだね 揺れて俺の心誘う 俺の男を誘う 海が見たいとつぶやく つれていってとつぶやく 俺は男を隠しながら きみの髪を撫でてるよ センチメンタルレディ センチメンタルレディ センチメンタルレディ きみは18歳(エイティーン) Oh, レディ  夜になじんだきみの胸を 夏が焦すといいね 夜の愁いをまといながら きみの若さが翳る 抱いていてとつぶやく ねむりたいとつぶやく 俺は男を隠しながら きみの肩を抱いてるよ センチメンタルレディ センチメンタルレディ センチメンタルレディ きみは18歳(エイティーン)  揺れる瞳がつぶやく 揺れる髪がつぶやく 俺は男を隠しながら きみと夜を抱いてるよ  センチメンタルレディ センチメンタルレディ センチメンタルレディ きみは18歳(エイティーン) Oh, レディ
雨のハイウェイ中村雅俊中村雅俊岡本おさみ鈴木キサブロー激しく求めあった あのぬくもりを 今でも躯はおぼえている 俺の叫ぶ声に背中をむけたまゝ 出ていったおまえの姿も  すれちがうトラックたちのうなり声が 地響きをたてて胸をゆする おまえの幻が誘いこむ闇へと 車走らせてゆく  雨のハイウェイ 煙る向うに 行きつくあてなど なんにもないのさ 雨のハイウェイ 待っているのは 見知らぬ街の ホテルのベッドさ  どんなに離れてゆく旅路よりも おまえがいなくなった夜は遠い 誰にも見られずに荒野に沈んでゆく 夕陽の嘆きのようだ  雨のハイウェイ 煙る向うに 行きつくあてなど なんにもないのさ 雨のハイウェイ 待っているのは 見知らぬ街の 酒場の匂いさ  雨のハイウェイ 去りゆく街を 雨が激しくふりきってゆく 雨のハイウェイ 待っているのは 見知らぬ街の 見知らぬ女さ
ガール岸田敏志岸田敏志岡本おさみ岸田智史ガール 悩みがあればぼくにもおくれ ひとりでこっそり悩まないで きみの悲しみは ぼくの悲しみ  ガール 喜びあればぼくにもおくれ 他の男に与えないで きみの喜びは ぼくの喜び  Oh ガール きみが少女のままでいたらいいのに Oh ガール きみが笑いころげていたらいいのに だのに黒い風がきみを汚しにくるよ ぼくにも守りきれない風が  ガール 友ができたらぼくにも教えて ひとりでこっそり会わないように それが愛してる きみの人でも  ガール 愛があればぼくにもおくれ できることならはじめての愛を きみの愛なら ぼくの愛だよ  ガール ビルの街を踊っておゆき だれにもいつでも好かれるように 角をまがれば ぼくが待ってる  ガール うたがあればぼくにもおくれ きみといっしょにうたいたいんだ きみのおもいでは ぼくのおもいで  Oh ガール きみが少女のままでいたらいいのに Oh ガール きみが笑いころげていたらいいのに だのに黒い風がきみを汚しにくるよ ぼくにも守りきれない風が
暑中見舞い吉田拓郎吉田拓郎岡本おさみ吉田拓郎村岡建・柳田ヒロ・吉田拓郎こんなに遠くの海に来ています こんなに遠くの海に来ています 彼女は鼻の頭まで皮が剥けて おまけに化粧もしてないけど とってもよく笑うんです 暑中御見舞申し上げます 暑中御見舞申し上げます  君と幸子さんも元気ですか 愛するところはきみのアパートですか 公園はみょうに薄暗く秘密めいてて おまけに誰かにどこかで見られてるみたいでいやですね 暑中御見舞申し上げます 暑中御見舞申し上げます  陰口言ってる人もいるでしょうね 長い休暇をとりました 休んでいると落着かないってのは 知らぬうちに病んでるんですね もっときれいになりたいんです 暑中御見舞申し上げます 暑中御見舞申し上げます  子供のように笑えないけれど なにも考えず 駆けて 叫んで それから跳んで なにも考えず なにも考えず きれいに笑っていたいんです 暑中御見舞申し上げます 暑中御見舞申し上げます 
季節風時任三郎時任三郎岡本おさみ宇崎竜童崩れてゆく 都市の幻が オーロラに 揺れる ヘッドライトの海に 沈みゆく 廃墟の都市が  あした俺と 幻を捨て船出しないか 新しがりやの 声に巻かれて 季節風を待つ  淋しさが 淋しさが過ぎてく この胸に この胸に過ぎてく まだ夢はあるさ こいつに駆けるさ  コンクリートの海峡だなと 誰かが言ってたぜ 海へ吹く風を 俺は待ってるだけさ  難破船のように きのうの時代が漂っている ダウンタウンじゃ 誰もが次の ヒーローを夢見る  懐かしいなんて 俺に思わせないでくれ 去りゆくものを 見送りながら 季節風を待つ  あの歌が あの歌が過ぎてく この胸に この胸に過ぎてく まだ夢はあるさ こいつに駆けるさ  コンクリートの海峡だなと 誰かが言ってたぜ 海へ吹く風を 俺は待ってるだけさ
もうすぐ帰るよ吉田拓郎吉田拓郎岡本おさみ吉田拓郎徹夜明けのけだるさが なぜかきみを抱きたがってるよ 風は刺ばかり運んで 寒さが骨までつきさすけど ぼくは煙草に火をつける 朝早く街はまだ眠ってるよ 消し忘れた水銀灯が ひとつふたつぼやけて もうすぐ帰るよ ぼくは少し疲れて もうすぐ帰るよ きみはまだ眠ってるかな  カーテンをそろそろかえようよ ベッドのそばの緑色のやつをね 湿りすぎていたから 重くない光を通すやつにね きみを強く抱きしめたあとの 朝の光はまぶしいほうがいい けだるさのあとが いやでも いやでも やってくるから もうすぐ帰るよ ぼくは少し疲れて もうすぐ帰るよ きみはまだ眠ってるかな  なんにも心配はいらないさ きみだけのぼくになったんだから ビルが空までのびている 人間のさびしい野心みたいに こんな街にも風が吹きはじめ 心をよぎって行くように もうすぐ帰るよ ぼくは少し疲れて もうすぐ帰るよ きみはまだ眠ってるかな  もうすぐ帰るよ ぼくは少し疲れて もうすぐ帰るよ きみはまだ眠ってるかな
ルームライト吉田拓郎吉田拓郎岡本おさみ吉田拓郎Takuro Yoshidaあなたが運転手に道を教えはじめたから 私の家に近づいてしまった あの薬の角を左に曲ると 車はもうすぐ止まり私はおりる ルームライトにボンヤリ あなたの横顔がみえる そのせいじゃなく 疲れてるみたい  車はこのままずっと 走りつづけてはくれない 私の家に近づいてしまった あの薬屋の角を左に曲ると 車のスピードゆるめ私はおりる 忙しさがすっかり あなたを 疲れさせてしまい もう話すことさえ 辛いんだなんて  あなたが私の手を軽くにぎってくれる頃 私の家が近くなった この薬屋の角を何回曲っただろう 車はもうすぐ止まり 私はおりる ルームライトにぼんやり あなたの横顔がみえる もう送られることにも なれてしまった
歌ってよ夕陽の歌を吉田拓郎吉田拓郎岡本おさみ吉田拓郎Takuro Yoshida歌ってよ夕陽の歌を 歌ってよ心やさしく  あなたは 坂を登って行く 私は あとからついて行く 影は私達をへだてるので やさしい夕陽は 時々雲にかくれてくれる 歌ってよ夕陽の歌を 歌ってよ心やさしく 歌ってよ夕陽の歌を 歌ってよ心やさしく  あなたは 夏をおりて行く 私は 秋に登って行く 心を季節がへだてるので すばやい風は こうして二人を寒くさせる 歌ってよ夕陽の歌を 歌ってよ心やさしく 歌ってよ夕陽の歌を 歌ってよ心やさしく
赤い燈台吉田拓郎吉田拓郎岡本おさみ吉田拓郎Takuro Yoshidaかもめ群がる 防波堤の先には 胴長ふとっちょの 赤燈台 波しぶきあびて あなたと走れば かもめがいちどに 翔びたつよ 見ているつもりが 見られてるようで とてもとても 恥かしいんです  知人町の あけっぱなしの玄関で 耳の遠い おばあさん 幾歳月も おんなじところで 遠い霧笛を聞いてきた 潮の香りに洗われた顔が とてもとても やさしいんです  カメラをむける 私は旅人 カメラにむかって おばあさん しわの深い顔で にっこり とても懐しく 笑うんです おふたりさん けんかしても 時がたてば時がたてば楽しくなるよ 見ているつもりが 見られてるようで とてもとても 恥ずかしいんです
悲しいのは吉田拓郎吉田拓郎岡本おさみ吉田拓郎悲しいのは 空ではないんです 悲しいのは 唄でもないんです 悲しいのは 遠すぎる事ですか?  悲しいのは 男じゃないんです 悲しいのは 女でもないんです 悲しいのは 生きて行く事ですか?  悲しいのは 夜ではないんです 悲しいのは 朝でもないんです 悲しいのは 時が過ぎてしまう事  悲しいのは 顔ではないんです 悲しいのは 心でもないんです 悲しいのは この痛みだけ  悲しいのは 死ぬ事ではなく 悲しいのは 人生でもなく 悲しいのは 私だからです  悲しいのは 私がいるために 悲しいのは 私であるために 悲しいのは 私自身だから
サマーピープル吉田拓郎吉田拓郎岡本おさみ吉田拓郎サマーピープル太陽の光は 誰にでも輝いているぜ サマーピープル孤独に吠え 裏切りに吠え  燃える愛にうちのめされても 裸のやつとならうまくやれる 裸のあの娘とならうまくやれる 踊る気分で踊る気分で 灼けつく夏だぜ とにかく人間に生まれてきたんだ 愛してるぜ愛してるぜ  サマーピープル悲しみのパンチで 恋の夜くだけたって サマーピープル涙をうて 別れに笑え  燃える愛をひきとめたくても 裸のやつとならうまくやれる 裸のあの娘とならうまくやれる 踊る気分で踊る気分で 灼けつく夏だぜ とにかく人間に生まれてきたんだ 愛してるぜ愛してるぜ  感じるぜ夏の中で ぬれたハートを灼きつくそう オレの心の全てをやろう きみの愛と色とりどりの 燃えるパラソル
夕べの雨森進一森進一岡本おさみ鈴木キサブロー好きだと言って欲しいと おまえが言う てれくさいじゃないかと おれは思う 出会ったあの頃は 激しく燃えたのに 抱きしめることにも もう慣れてしまった  冗談など言いながら 時の過ぎてゆくのが 物足らないのかい 会ったり 別れたりの 人の世の夕暮れに 雨が降る ああ 雨が降る  雨ってゆううつねと おまえが言う 女なんだなと おれは思う あいつが別れたと 噂がきこえる 日々の繰り返しに 敗けたのかなと思う  愛しているよと吐いた 言葉の重ささえ 忘れたのかい 会ったり 別れたりの 人の世の夕暮れに 雨が降る ああ 雨が降る  愛しているよと吐いた 言葉の重ささえ 忘れたのかい 会ったり 別れたりの 人の世の夕暮れに 雨が降る ああ 雨が降る
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