知床旅情知床の岬に はまなすの咲くころ 思い出しておくれ 俺たちの事を 飲んで騒いで 丘にのぼれば はるかクナシリに 白夜は明ける 旅の情か のむほどにさまよい 浜に出てみれば 月は照る波の上 今宵こそ君を 抱きしめんと 岩かげに寄れば ピリカが笑う 別れの日は来た ラウスの村にも 君は出てゆく 峠をこえて 忘れちゃいやだよ 気まぐれカラスさん 私を泣かすな 白いかもめよ 白いかもめよ | 石原裕次郎 | 森繁久彌 | 森繁久彌 | | 知床の岬に はまなすの咲くころ 思い出しておくれ 俺たちの事を 飲んで騒いで 丘にのぼれば はるかクナシリに 白夜は明ける 旅の情か のむほどにさまよい 浜に出てみれば 月は照る波の上 今宵こそ君を 抱きしめんと 岩かげに寄れば ピリカが笑う 別れの日は来た ラウスの村にも 君は出てゆく 峠をこえて 忘れちゃいやだよ 気まぐれカラスさん 私を泣かすな 白いかもめよ 白いかもめよ |
白い浮雲火を噴く山を 見上げたら 涙こぼれる 二年ぶり 落葉松の林 つきる空に あの日のままの 雲ひとつ 死んでもやれず 抱きもせず あの子一人を 山裾に ふり棄ててにげた 弱い俺が 今更何を 悔みごと 火を噴く山を 見上げても 誰がふたたび 呼ぶものか ほろにがい影の 白い雲よ せめては秋の 風に散れ | 石原裕次郎 | 萩原四朗 | 上原賢六 | 塩瀬重雄 | 火を噴く山を 見上げたら 涙こぼれる 二年ぶり 落葉松の林 つきる空に あの日のままの 雲ひとつ 死んでもやれず 抱きもせず あの子一人を 山裾に ふり棄ててにげた 弱い俺が 今更何を 悔みごと 火を噴く山を 見上げても 誰がふたたび 呼ぶものか ほろにがい影の 白い雲よ せめては秋の 風に散れ |
白い手袋汽車に乗る時に 俺の肩に手をのせて たったひとこと 大丈夫よ と言っただけだ それで別れた 窓にゆれた あの子の 白い手袋が やけに目にうかぶ こわい東京で どんな仕事してるのか 気にはなったが 大丈夫か と訊いただけだ それで帰した おさな顔も いとしく ぬれた眸のそこに 嘘はない筈だ いのちある限り 通うこころ変わらぬと 誓い交した 大丈夫だ と 俺は思う それでいいのだ 遠く消えた あの子の 白い手袋が 胸にまた匂う | 石原裕次郎 | 萩原四朗 | 上原賢六 | 長津義司 | 汽車に乗る時に 俺の肩に手をのせて たったひとこと 大丈夫よ と言っただけだ それで別れた 窓にゆれた あの子の 白い手袋が やけに目にうかぶ こわい東京で どんな仕事してるのか 気にはなったが 大丈夫か と訊いただけだ それで帰した おさな顔も いとしく ぬれた眸のそこに 嘘はない筈だ いのちある限り 通うこころ変わらぬと 誓い交した 大丈夫だ と 俺は思う それでいいのだ 遠く消えた あの子の 白い手袋が 胸にまた匂う |
白い花の咲く頃白い花が咲いてた ふるさとの とおい夢の日 さよなら と云ったら だまってうつむいてた お下髪 かなしかった あの時の あの白い花だよ 白い雲が浮いてた ふるさとの 高いあの峰 さよなら と云ったら こだまがさようならと 呼んでいた さみしかった あの時の あの白い雲だよ 白い月が哭いてた ふるさとの 丘の木立ちに さよなら と云ったら 涙の眸でじっと みつめてた かなしかった あの時の あの白い月だよ | 石原裕次郎 | 寺尾智沙 | 田村しげる | | 白い花が咲いてた ふるさとの とおい夢の日 さよなら と云ったら だまってうつむいてた お下髪 かなしかった あの時の あの白い花だよ 白い雲が浮いてた ふるさとの 高いあの峰 さよなら と云ったら こだまがさようならと 呼んでいた さみしかった あの時の あの白い雲だよ 白い月が哭いてた ふるさとの 丘の木立ちに さよなら と云ったら 涙の眸でじっと みつめてた かなしかった あの時の あの白い月だよ |
白いブランコ君はおぼえているかしら あの白いブランコ 風に吹かれて二人でゆれた あの白いブランコ 日暮れはいつも淋しいと 小さな肩をふるわせた 君にくちづけした時に 優しくゆれた 白い白いブランコ 僕の心に今もゆれる あの白いブランコ 幼ない恋を見つめてくれた あの白いブランコ まだこわれずにあるのなら 君のおもかげ抱きしめて ひとりでゆれてみようかしら 遠いあの日の 白い白いブランコ まだこわれずにあるのなら 君のおもかげ抱きしめて ひとりでゆれてみようかしら 遠いあの日の 白い白いブランコ | 石原裕次郎 | 小平なほみ | 菅原進 | | 君はおぼえているかしら あの白いブランコ 風に吹かれて二人でゆれた あの白いブランコ 日暮れはいつも淋しいと 小さな肩をふるわせた 君にくちづけした時に 優しくゆれた 白い白いブランコ 僕の心に今もゆれる あの白いブランコ 幼ない恋を見つめてくれた あの白いブランコ まだこわれずにあるのなら 君のおもかげ抱きしめて ひとりでゆれてみようかしら 遠いあの日の 白い白いブランコ まだこわれずにあるのなら 君のおもかげ抱きしめて ひとりでゆれてみようかしら 遠いあの日の 白い白いブランコ |
白い街この道の はるか彼方の 雲流れる下に 幸福がある ああ 久屋通りの花時計 花に遺した きみの微笑 白い街 白い街 名古屋の街 この道の 行きつくはての 青い空に浮かぶ 美しい女 ああ 白壁町の黄昏れの 舗道(みち)にのこした ぼくの心よ 白い街 白い街 名古屋の街 この道の 光るゲートの 星の消えた空に ふるえる瞳 ああ 楓にひめた東山 杜にのこした 雨のくちづけ 白い街 白い街 名古屋の街 | 石原裕次郎 | 内村直也 | 野崎真一 | | この道の はるか彼方の 雲流れる下に 幸福がある ああ 久屋通りの花時計 花に遺した きみの微笑 白い街 白い街 名古屋の街 この道の 行きつくはての 青い空に浮かぶ 美しい女 ああ 白壁町の黄昏れの 舗道(みち)にのこした ぼくの心よ 白い街 白い街 名古屋の街 この道の 光るゲートの 星の消えた空に ふるえる瞳 ああ 楓にひめた東山 杜にのこした 雨のくちづけ 白い街 白い街 名古屋の街 |
地獄花俺たちに 明日はない あるのは ひかる瞳 地獄の瞳 放さないと あゝ燃えてる瞳 「愛しあって仕舞(しま)った者を、他人がどう見ようとそれは勝手です。 貴男は地獄を見たと仰有(おっしゃ)る。そんな地獄が怖いのですか。 誰も二人の世界には入ってこれないんですよ。 凝乎(じっと)こうしている限り、怖い世界など来るものですか。 怖いのは、貴男があたしを裏切った時だけです…」 お前だけ 愛してる 賭けるぜ 命ひとつ ここまで来たら あとがないさ あゝ帰りはないさ 「ほんとですね…あたしだけと…最後まで言って下さるのね… 呼(ああ)…嬉しい… さあ、今ここで…あたしを抱いて!」 太陽も 逝く春も 砕けて 散ってしまえ 地獄がなんだ 滅びるのが あゝこの世がなんだ | 石原裕次郎 | 萩原四朗 | 上原賢六 | | 俺たちに 明日はない あるのは ひかる瞳 地獄の瞳 放さないと あゝ燃えてる瞳 「愛しあって仕舞(しま)った者を、他人がどう見ようとそれは勝手です。 貴男は地獄を見たと仰有(おっしゃ)る。そんな地獄が怖いのですか。 誰も二人の世界には入ってこれないんですよ。 凝乎(じっと)こうしている限り、怖い世界など来るものですか。 怖いのは、貴男があたしを裏切った時だけです…」 お前だけ 愛してる 賭けるぜ 命ひとつ ここまで来たら あとがないさ あゝ帰りはないさ 「ほんとですね…あたしだけと…最後まで言って下さるのね… 呼(ああ)…嬉しい… さあ、今ここで…あたしを抱いて!」 太陽も 逝く春も 砕けて 散ってしまえ 地獄がなんだ 滅びるのが あゝこの世がなんだ |
人生劇場やると思えば どこまでやるさ それが男の 魂じゃないか 義理がすたれば この世はやみだ なまじとめるな 夜の雨 あんな女に 未練はないが なぜか涙が 流れてならぬ 男ごころは 男でなけりゃ わかるものかと あきらめた 時世時節は 変わろとままよ 吉良の仁吉は 男じゃないか おれも生きたや 仁吉のように 義理と人情の この世界 | 石原裕次郎 | 佐藤惣之助 | 古賀政男 | | やると思えば どこまでやるさ それが男の 魂じゃないか 義理がすたれば この世はやみだ なまじとめるな 夜の雨 あんな女に 未練はないが なぜか涙が 流れてならぬ 男ごころは 男でなけりゃ わかるものかと あきらめた 時世時節は 変わろとままよ 吉良の仁吉は 男じゃないか おれも生きたや 仁吉のように 義理と人情の この世界 |
人生の並木路泣くな妹よ 妹よ泣くな 泣けばおさない 二人して 故郷をすてた かいがない 遠いさびしい 日暮の路で 泣いてしかった 兄さんの 涙の声を わすれたか 雪も降れ降れ 夜路のはても やがてかがやく あけぼのに わが世の春は きっと来る 生きてゆこうよ 希望に燃えて 愛の口笛 高らかに この人生の 並木路 | 石原裕次郎 | 佐藤惣之助 | 古賀政男 | | 泣くな妹よ 妹よ泣くな 泣けばおさない 二人して 故郷をすてた かいがない 遠いさびしい 日暮の路で 泣いてしかった 兄さんの 涙の声を わすれたか 雪も降れ降れ 夜路のはても やがてかがやく あけぼのに わが世の春は きっと来る 生きてゆこうよ 希望に燃えて 愛の口笛 高らかに この人生の 並木路 |
素晴しき男性素晴しい男性 素晴しい男性 虹のかなたに 素晴しい男性 (セリフ)“冗談じゃないよ”“馬鹿云うなよ” “ねえ”“君も”“僕も” “あっしもかい”“そうさ皆だよ” 素晴しい男性 青い駒鳥が言ったとさ 明るく陽気で 心健やか 何処にもいるよ 素晴しい男性 (セリフ)“みんなだってさ”“俺も” “ユーも”“えーっサンキュー” “君もだよ”“ありがとう” “おいらもかね”“そう皆” 素晴しい男性 青い駒鳥が言ったとさ 明るく陽気で 心健やか 何処にもいるよ 素晴しい男性 素晴しい男性 素晴しい男性 虹のかなたに 素晴しい男性 (セリフ)“冗談じゃないよ”“馬鹿云うなよ” “ねえ”“君も”“僕も” “あっしもかい”“そうさ皆だよ” 素晴しい男性 青い駒鳥が言ったとさ 明るく陽気で 心健やか 何処にもいるよ 素晴しい男性 あなたの隣りにいるよ 素晴しい男性 | 石原裕次郎 | 井上梅次 | 萩原忠司 | 萩原忠司 | 素晴しい男性 素晴しい男性 虹のかなたに 素晴しい男性 (セリフ)“冗談じゃないよ”“馬鹿云うなよ” “ねえ”“君も”“僕も” “あっしもかい”“そうさ皆だよ” 素晴しい男性 青い駒鳥が言ったとさ 明るく陽気で 心健やか 何処にもいるよ 素晴しい男性 (セリフ)“みんなだってさ”“俺も” “ユーも”“えーっサンキュー” “君もだよ”“ありがとう” “おいらもかね”“そう皆” 素晴しい男性 青い駒鳥が言ったとさ 明るく陽気で 心健やか 何処にもいるよ 素晴しい男性 素晴しい男性 素晴しい男性 虹のかなたに 素晴しい男性 (セリフ)“冗談じゃないよ”“馬鹿云うなよ” “ねえ”“君も”“僕も” “あっしもかい”“そうさ皆だよ” 素晴しい男性 青い駒鳥が言ったとさ 明るく陽気で 心健やか 何処にもいるよ 素晴しい男性 あなたの隣りにいるよ 素晴しい男性 |
青春とはなんだ「青春とはなんだ」流れる雲に 叫んだら 「青春とはなんだ」谺になって 消えてった 明日の空へ 伸びてゆく 若い木の芽や 草の芽の そうだ息吹きが 青春だ 「青春とはなんだ」悩みも夢もわけ合って 「青春とはなんだ」力の限り 生きようよ どえらい希望 寄せ合えば 何んの地球も ひと跨ぎ そうだ斗志だ 青春だ 「青春とはなんだ」夜空の星に 聞いてみた 「青春とはなんだ」涙に濡れた 眸をあげて 小さな胸に でかい夢 若い血汐が また疼く そうだこいつが 青春だ | 石原裕次郎 | 渋谷郁男 | 伊達政男 | 牧野昭一 | 「青春とはなんだ」流れる雲に 叫んだら 「青春とはなんだ」谺になって 消えてった 明日の空へ 伸びてゆく 若い木の芽や 草の芽の そうだ息吹きが 青春だ 「青春とはなんだ」悩みも夢もわけ合って 「青春とはなんだ」力の限り 生きようよ どえらい希望 寄せ合えば 何んの地球も ひと跨ぎ そうだ斗志だ 青春だ 「青春とはなんだ」夜空の星に 聞いてみた 「青春とはなんだ」涙に濡れた 眸をあげて 小さな胸に でかい夢 若い血汐が また疼く そうだこいつが 青春だ |
青春の谷間背のびしたとて 見えるじゃないに 空の青さよ 恋しさよ 堕ちてどん底 堕ちてどん底 まゝよ俺らの 青春は 暗い谷間の あゝこぼれ花 命ひとつに 情けをひとつ 賭けて今更 なにを泣く 想い出しても 想い出しても 恨みやしないさ これっぽち これがこの世の あゝ掟なら 泪こらえて せめても仰ぎゃ 愛の嵐に 虹がたつ 敗けてなるかよ 敗けてなるかよ 男一匹 この胸の あつい血潮も あゝまた燃える | 石原裕次郎 | 大高ひさお | 上村晴男 | 大久保徳二郎 | 背のびしたとて 見えるじゃないに 空の青さよ 恋しさよ 堕ちてどん底 堕ちてどん底 まゝよ俺らの 青春は 暗い谷間の あゝこぼれ花 命ひとつに 情けをひとつ 賭けて今更 なにを泣く 想い出しても 想い出しても 恨みやしないさ これっぽち これがこの世の あゝ掟なら 泪こらえて せめても仰ぎゃ 愛の嵐に 虹がたつ 敗けてなるかよ 敗けてなるかよ 男一匹 この胸の あつい血潮も あゝまた燃える |
青年の国をつくろう友よ 暁の風に立て 上げ来る潮のとどろきに 歴史をつげるひびきあり いざ 手を握りもろともに つくりて建てんわが祖国 青年の青年の国を 聞けよ わだつみに 波さわぎ 大いなる朝は明けていく 未来をつくる若ものよ いざ 呼びあって かぎりなく すすみて建てんわが祖国 青年の青年の国を 叫べ 大空に雲遠く この手でつくるうるわしの 祖国の誓いたからかに いざ たち上り命かけ この手で建てんわが祖国 青年の青年の国を | 石原裕次郎 | 石原慎太郎 | 小林亜星 | 小林亜星 | 友よ 暁の風に立て 上げ来る潮のとどろきに 歴史をつげるひびきあり いざ 手を握りもろともに つくりて建てんわが祖国 青年の青年の国を 聞けよ わだつみに 波さわぎ 大いなる朝は明けていく 未来をつくる若ものよ いざ 呼びあって かぎりなく すすみて建てんわが祖国 青年の青年の国を 叫べ 大空に雲遠く この手でつくるうるわしの 祖国の誓いたからかに いざ たち上り命かけ この手で建てんわが祖国 青年の青年の国を |
船頭小唄おれは河原の 枯れすすき 同じお前も 枯れすすき どうせ二人は この世では 花の咲かない 枯れすすき 死ぬも生きるも ねえおまえ 水の流れに なに変る 俺もお前も 利根川の 船の船頭で 暮らそうよ 枯れた真菰(まこも)に 照らしてる 潮来出島の お月さん わたしゃこれから 利根川の 船の船頭で 暮らすのよ なぜに冷たい 吹く風が 枯れたすすきの 二人ゆえ 熱い涙の 出た時は 汲んでお呉れよ お月さん | 石原裕次郎 | 野口雨情 | 中山晋平 | | おれは河原の 枯れすすき 同じお前も 枯れすすき どうせ二人は この世では 花の咲かない 枯れすすき 死ぬも生きるも ねえおまえ 水の流れに なに変る 俺もお前も 利根川の 船の船頭で 暮らそうよ 枯れた真菰(まこも)に 照らしてる 潮来出島の お月さん わたしゃこれから 利根川の 船の船頭で 暮らすのよ なぜに冷たい 吹く風が 枯れたすすきの 二人ゆえ 熱い涙の 出た時は 汲んでお呉れよ お月さん |
そっとおやすみ化粧の後の かがみの前で いつも貴方の手を借りた 背中のボタンがとめにくい 一人ぽっちの部屋で 今は居ない貴方に そっとそっと お休みなさい もう陽にやけた タタミのにおい 白いフスマに傷ついた けんかの名残りも悲しそう 一人ぽっちの部屋で 今は居ない貴方に そっとそっと お休みなさい 別れの夜の 涙のしずく 星も流れて散ってゆく 今夜のベッドも冷たそう 一人ぽっちの部屋で 今は居ない貴方に そっとそっと お休みなさい そっとそっと お休みなさい | 石原裕次郎 | クニ河内 | クニ河内 | | 化粧の後の かがみの前で いつも貴方の手を借りた 背中のボタンがとめにくい 一人ぽっちの部屋で 今は居ない貴方に そっとそっと お休みなさい もう陽にやけた タタミのにおい 白いフスマに傷ついた けんかの名残りも悲しそう 一人ぽっちの部屋で 今は居ない貴方に そっとそっと お休みなさい 別れの夜の 涙のしずく 星も流れて散ってゆく 今夜のベッドも冷たそう 一人ぽっちの部屋で 今は居ない貴方に そっとそっと お休みなさい そっとそっと お休みなさい |
それぞれの旅それぞれの人生に 疲れることはありませんか 足を早め 街をゆく人の群れ 西の空の ああ夕日さえ気づかない どん行の汽車になど 乗りたいことはありませんか うつら、うつら 目を閉じて揺れながら 雪の深い ああ北国へ来るもいい どうぞ貴方 僕は待っている どうぞ どうぞ その時 手袋と帽子と ブーツを 忘れないように それぞれの人生に 疲れることはありませんか 背中まるく 木枯らしをよけながら 地下の駅へ ああ今日もまた 降りてゆく 温かい暖炉など 恋しいことはありませんか うつら、うつら 雪嵐ききながら酒に酔って ああ手枕で 眠るのもいい どうぞ貴方 僕は待っている どうぞ どうぞ その時 手袋と帽子と ブーツを 忘れないように どうぞ貴方 僕は待っている どうぞ どうぞ その時 手袋と帽子と ブーツを 忘れないように | 石原裕次郎 | 池田充男 | 長戸大幸 | 小谷充 | それぞれの人生に 疲れることはありませんか 足を早め 街をゆく人の群れ 西の空の ああ夕日さえ気づかない どん行の汽車になど 乗りたいことはありませんか うつら、うつら 目を閉じて揺れながら 雪の深い ああ北国へ来るもいい どうぞ貴方 僕は待っている どうぞ どうぞ その時 手袋と帽子と ブーツを 忘れないように それぞれの人生に 疲れることはありませんか 背中まるく 木枯らしをよけながら 地下の駅へ ああ今日もまた 降りてゆく 温かい暖炉など 恋しいことはありませんか うつら、うつら 雪嵐ききながら酒に酔って ああ手枕で 眠るのもいい どうぞ貴方 僕は待っている どうぞ どうぞ その時 手袋と帽子と ブーツを 忘れないように どうぞ貴方 僕は待っている どうぞ どうぞ その時 手袋と帽子と ブーツを 忘れないように |
たとえばヨコハマアドリブの冴えた ジャズメンがいれば 酒が美味い たとえばヨコハマ 別れたおんなが いかしたおとこと 眼のまえで 踊っていても 揺れるハーバーライト 少し切なくて 少し幸せな夜さ 古いホテルには 懐かしいピアノ とても似合う たとえばヨコハマ 港に流れる 霧笛はサックス サテン着た おんなが笑う 揺れるハーバーライト おもいでの街で おもいでを作る二人 ホンキートンクが センチメンタルに ひびいてる 酒場もいいさ 揺れるハーバーライト 優しい気分で 昔に還ろう二人 | 石原裕次郎 | 杉紀彦 | 小谷充 | 小谷充 | アドリブの冴えた ジャズメンがいれば 酒が美味い たとえばヨコハマ 別れたおんなが いかしたおとこと 眼のまえで 踊っていても 揺れるハーバーライト 少し切なくて 少し幸せな夜さ 古いホテルには 懐かしいピアノ とても似合う たとえばヨコハマ 港に流れる 霧笛はサックス サテン着た おんなが笑う 揺れるハーバーライト おもいでの街で おもいでを作る二人 ホンキートンクが センチメンタルに ひびいてる 酒場もいいさ 揺れるハーバーライト 優しい気分で 昔に還ろう二人 |
旅笠道中夜が冷たい 心が寒い 渡り鳥かよ 俺等の旅は 風のまにまに 吹きさらし 風が変われば 俺等も変わる 仁義双六 丁半かけて 渡るやくざの たよりなさ 亭主持つなら 堅気をおもち とかくやくざは 苦労の種よ 恋も人情も 旅の空 | 石原裕次郎 | 藤田まさと | 大村能章 | | 夜が冷たい 心が寒い 渡り鳥かよ 俺等の旅は 風のまにまに 吹きさらし 風が変われば 俺等も変わる 仁義双六 丁半かけて 渡るやくざの たよりなさ 亭主持つなら 堅気をおもち とかくやくざは 苦労の種よ 恋も人情も 旅の空 |
旅姿三人男清水港の 名物は お茶の香りと 男伊達 見たか聞いたか あの啖呵 粋な小政の 粋な小政の 旅すがた 富士の高嶺の 白雪が とけて流れる 真清水(ましみず)で 男みがいた 勇み肌 なんで大政 なんで大政 故郷を売る 腕と度胸じゃ 負けないが 人情からめば ついほろり 見えぬ片眼に 出る涙 森の石松 森の石松 よい男 | 石原裕次郎 | 宮本旅人 | 鈴木哲夫 | | 清水港の 名物は お茶の香りと 男伊達 見たか聞いたか あの啖呵 粋な小政の 粋な小政の 旅すがた 富士の高嶺の 白雪が とけて流れる 真清水(ましみず)で 男みがいた 勇み肌 なんで大政 なんで大政 故郷を売る 腕と度胸じゃ 負けないが 人情からめば ついほろり 見えぬ片眼に 出る涙 森の石松 森の石松 よい男 |
ダイナ/DINAHおゝダイナ 私の恋人 胸にえがくは 美わしき姿 おゝベイビー ダイナ… 紅き唇 我に囁け 愛の言葉を あゝ夜毎君の瞳 慕わしく 想い狂わしく おゝダイナ… 許せよくちづけ 我が胸ふるえる 私のダイナ おゝダイナ 私の恋人 胸にえがくは 美わしき姿 おゝベイビー ダイナ… 紅き唇 我に囁け 愛の言葉を あゝ夜毎君の瞳 慕わしく 想い狂わしく おゝダイナ… 許せよくちづけ 我が胸ふるえる 私のダイナ オーマイダイナリー | 石原裕次郎 | S.M.LEWIS・J.YOUNG | H.AKST | | おゝダイナ 私の恋人 胸にえがくは 美わしき姿 おゝベイビー ダイナ… 紅き唇 我に囁け 愛の言葉を あゝ夜毎君の瞳 慕わしく 想い狂わしく おゝダイナ… 許せよくちづけ 我が胸ふるえる 私のダイナ おゝダイナ 私の恋人 胸にえがくは 美わしき姿 おゝベイビー ダイナ… 紅き唇 我に囁け 愛の言葉を あゝ夜毎君の瞳 慕わしく 想い狂わしく おゝダイナ… 許せよくちづけ 我が胸ふるえる 私のダイナ オーマイダイナリー |
誰か故郷を想わざる花摘む野辺に 日は落ちて みんなで肩を 組みながら 唄をうたった 帰りみち 幼馴染の あの友この友 あゝ誰か故郷を 想わざる ひとりの姉が 嫁ぐ夜に 小川の岸で さみしさに 泣いた涙の なつかしさ 幼馴染の あの山この川 あゝ誰か故郷を 想わざる 都に雨の 降る夜は 涙に胸も しめりがち 遠く呼ぶのは 誰の声 幼馴染の あの夢この夢 あゝ誰か故郷を 想わざる | 石原裕次郎 | 西條八十 | 古賀政男 | | 花摘む野辺に 日は落ちて みんなで肩を 組みながら 唄をうたった 帰りみち 幼馴染の あの友この友 あゝ誰か故郷を 想わざる ひとりの姉が 嫁ぐ夜に 小川の岸で さみしさに 泣いた涙の なつかしさ 幼馴染の あの山この川 あゝ誰か故郷を 想わざる 都に雨の 降る夜は 涙に胸も しめりがち 遠く呼ぶのは 誰の声 幼馴染の あの夢この夢 あゝ誰か故郷を 想わざる |
誰もいない海今はもう秋 誰もいない海 知らん顔して 人がゆきすぎても わたしは忘れない 海に約束したから つらくても つらくても 死にはしないと 今はもう秋 誰もいない海 たったひとつの 夢が破れても わたしは忘れない 砂に約束したから 淋しくても 淋しくても 死にはしないと 今はもう秋 誰もいない海 いとしい面影 帰らなくても わたしは忘れない 空に約束したから ひとりでも ひとりでも 死にはしないと | 石原裕次郎 | 山口洋子 | 内藤法美 | | 今はもう秋 誰もいない海 知らん顔して 人がゆきすぎても わたしは忘れない 海に約束したから つらくても つらくても 死にはしないと 今はもう秋 誰もいない海 たったひとつの 夢が破れても わたしは忘れない 砂に約束したから 淋しくても 淋しくても 死にはしないと 今はもう秋 誰もいない海 いとしい面影 帰らなくても わたしは忘れない 空に約束したから ひとりでも ひとりでも 死にはしないと |
千切れ飛ぶ愛情哀愁の ライトがにじむ 重い心を乗せて行く キャデラック あの娘に別れた 淋しさが 消える涯まで 突走る 男 一人の ドライブウエー 愛情を 振り切る辛さ 二重瞼の横顔が また浮ぶ 夜霧に冷めたく 白、白と 続く果ない アスハルト 泪ばかりが たゞ熱い 降りそそぐ 未練に濡れて バックナンバーに 沁みついた 泥一つ いのちのアクセル 踏みしめりゃ 夜も狭霧も 真二つ 割れて千切れて 咽び泣く | 石原裕次郎 | 池田充男 | 上原賢六 | 池田孝 | 哀愁の ライトがにじむ 重い心を乗せて行く キャデラック あの娘に別れた 淋しさが 消える涯まで 突走る 男 一人の ドライブウエー 愛情を 振り切る辛さ 二重瞼の横顔が また浮ぶ 夜霧に冷めたく 白、白と 続く果ない アスハルト 泪ばかりが たゞ熱い 降りそそぐ 未練に濡れて バックナンバーに 沁みついた 泥一つ いのちのアクセル 踏みしめりゃ 夜も狭霧も 真二つ 割れて千切れて 咽び泣く |
月影の男お前が泣けば 俺も泣けるぜ 別れ街角 いつまでも 二人の心はひとつ やさしく さよなら さようなら ああ東京の 月青く 影を濡らすよ 流れる星は 夢をなくした 夜のためいき 幸福が 二つに割れないように 指切りしながら さようなら ああ東京の 風甘く 胸にしみるよ 別れてしばし 逢えるあてない あつい口吻 それまでは せめても夜毎の夢に せつなく ささやく さようなら ああ東京の 月に泣く 男ごころよ | 石原裕次郎 | 猪又良 | 山田絃 | 伊藤恒久 | お前が泣けば 俺も泣けるぜ 別れ街角 いつまでも 二人の心はひとつ やさしく さよなら さようなら ああ東京の 月青く 影を濡らすよ 流れる星は 夢をなくした 夜のためいき 幸福が 二つに割れないように 指切りしながら さようなら ああ東京の 風甘く 胸にしみるよ 別れてしばし 逢えるあてない あつい口吻 それまでは せめても夜毎の夢に せつなく ささやく さようなら ああ東京の 月に泣く 男ごころよ |
月がとっても青いから月がとっても 青いから 遠廻りして 帰ろう あの鈴懸の 並木路は 想い出の 小径よ 腕を優しく 組み合って 二人っきりで サ、帰ろう 月の雫に 濡れながら 遠廻りして 帰ろう ふとゆきずりに 知り合った 想い出の この径 夢をいとしく 抱きしめて 二人っきりで サ、帰ろう 月もあんなに うるむから 遠廻りして 帰ろう もう今日かぎり 逢えぬとも 想い出は 捨てずに 君と誓った 並木みち 二人っきりで サ、帰ろう | 石原裕次郎 | 清水みのる | 陸奥明 | | 月がとっても 青いから 遠廻りして 帰ろう あの鈴懸の 並木路は 想い出の 小径よ 腕を優しく 組み合って 二人っきりで サ、帰ろう 月の雫に 濡れながら 遠廻りして 帰ろう ふとゆきずりに 知り合った 想い出の この径 夢をいとしく 抱きしめて 二人っきりで サ、帰ろう 月もあんなに うるむから 遠廻りして 帰ろう もう今日かぎり 逢えぬとも 想い出は 捨てずに 君と誓った 並木みち 二人っきりで サ、帰ろう |
妻恋道中好いた女房に 三下り半を 投げて長脇差(ながどす) 永の旅 怨むまいぞえ 俺等のことは またの浮世で 逢うまでは 惚れていながら 惚れない素振り それがやくざの 恋とやら 二度と添うまい 街道がらす 阿呆阿呆で 旅ぐらし 泣いてなるかと 心に誓や 誓う矢先に またほろり 馬鹿を承知の 俺等の胸を 何故に泣かすか 今朝の風 | 石原裕次郎 | 藤田まさと | 阿部武雄 | | 好いた女房に 三下り半を 投げて長脇差(ながどす) 永の旅 怨むまいぞえ 俺等のことは またの浮世で 逢うまでは 惚れていながら 惚れない素振り それがやくざの 恋とやら 二度と添うまい 街道がらす 阿呆阿呆で 旅ぐらし 泣いてなるかと 心に誓や 誓う矢先に またほろり 馬鹿を承知の 俺等の胸を 何故に泣かすか 今朝の風 |
爪二人暮らした アパートを 一人一人で 出て行くの すんだ事なの 今はもう とてもきれいな 夢なのよ 貴方でなくて できはしない すてきな夢を 持つことよ もうよしなさい 悪い癖 爪を噛むのは よくないわ 若かったのね お互いに あの頃のこと うそみたい もうしばらくは この道も 歩きたくない 何となく 私のことは 大丈夫よ そんな顔して どうしたの もうよしなさい 悪い癖 爪を噛むのは よくないわ | 石原裕次郎 | 平岡精二 | 平岡精二 | | 二人暮らした アパートを 一人一人で 出て行くの すんだ事なの 今はもう とてもきれいな 夢なのよ 貴方でなくて できはしない すてきな夢を 持つことよ もうよしなさい 悪い癖 爪を噛むのは よくないわ 若かったのね お互いに あの頃のこと うそみたい もうしばらくは この道も 歩きたくない 何となく 私のことは 大丈夫よ そんな顔して どうしたの もうよしなさい 悪い癖 爪を噛むのは よくないわ |
露子に逢いたい誰がつけたか あんなよい名を持ちながら いつも露子の 睫毛がぬれた 親を知らない みなし児なのに 石で追われて 村から消えた Mmm… 変るすがたを 去年東京の うら街で ちらり見たとの 噂をきいた 旅の役者の 一座にまじり 汽車に乗るのを 見たとも聞いた どこにいるのか 襟のほくろを 思いだす 丁度二年か 苦労をしたろう 逢うてしみじみ 話がしたい 誰か露子を さがしておくれ | 石原裕次郎 | 丸山環 | 久慈ひろし | | 誰がつけたか あんなよい名を持ちながら いつも露子の 睫毛がぬれた 親を知らない みなし児なのに 石で追われて 村から消えた Mmm… 変るすがたを 去年東京の うら街で ちらり見たとの 噂をきいた 旅の役者の 一座にまじり 汽車に乗るのを 見たとも聞いた どこにいるのか 襟のほくろを 思いだす 丁度二年か 苦労をしたろう 逢うてしみじみ 話がしたい 誰か露子を さがしておくれ |
露子の手紙露子 露子- 君の手紙を 繰りかえし かみしめるように なんども読んだ 無事でいたのが うれしくて 恥かしいほど 瞼が濡れた 北の 北の- 遠いいで湯の 町からと それだけを書いて ところは無いが せめても一度 逢えぬのか 雪の他国が 寂しかないか 露子 露子- 衿のほくろを 思いだす かえらない夢と あきらめらりょか なみだこぼした しみの跡 君の手紙が ふびんでならぬ | 石原裕次郎 | 萩原四朗 | 曽根幸明 | 曽根幸明 | 露子 露子- 君の手紙を 繰りかえし かみしめるように なんども読んだ 無事でいたのが うれしくて 恥かしいほど 瞼が濡れた 北の 北の- 遠いいで湯の 町からと それだけを書いて ところは無いが せめても一度 逢えぬのか 雪の他国が 寂しかないか 露子 露子- 衿のほくろを 思いだす かえらない夢と あきらめらりょか なみだこぼした しみの跡 君の手紙が ふびんでならぬ |
天下を取る天下を取る 天下を取る 天下を取るぞ 力とレディにゃ 意地と押し 俺たち新米 社員には 男を売り出す 虎の巻 オイコラ参謀! 抜かりはないか 嵐が呼ぶ呼ぶ 腕が鳴る 天下を取る 天下を取る 天下を取るぞ 俺たち社長に なる頃は あの娘もがっちり 淀君で 浮気の虫など ペチャンコさ オイコラ参謀! 杯あげろ 今夜の天下は 俺のもの 天下を取る 天下を取る 天下を取るぞ ゴルフに外遊 自家用車 課長や部長も いいけれど 俺たち目ざすは 社長椅子 オイコラ参謀! くよくよするな 夢ならでっかい やつを見ろ | 石原裕次郎 | 大高ひさを | 野崎真一 | 小杉太一郎 | 天下を取る 天下を取る 天下を取るぞ 力とレディにゃ 意地と押し 俺たち新米 社員には 男を売り出す 虎の巻 オイコラ参謀! 抜かりはないか 嵐が呼ぶ呼ぶ 腕が鳴る 天下を取る 天下を取る 天下を取るぞ 俺たち社長に なる頃は あの娘もがっちり 淀君で 浮気の虫など ペチャンコさ オイコラ参謀! 杯あげろ 今夜の天下は 俺のもの 天下を取る 天下を取る 天下を取るぞ ゴルフに外遊 自家用車 課長や部長も いいけれど 俺たち目ざすは 社長椅子 オイコラ参謀! くよくよするな 夢ならでっかい やつを見ろ |
天と地を駈ける男雨だ 霧だ 嵐だ 俺らの地球は 逆さまだ 恋の地図の フライトプラン そっとあの娘に 囁けば 雲が呼ぶ 夢が飛ぶ 風が鳴る 風が鳴る 空は― 空は男の 泣きどころさ 酒だ 金だ 女だ 俺らの地球は 逆さまだ 泪こらえて 操縦桿押せば 人の情けと 言う奴が 七色の 虹の輪に のぞいてる のぞいてる 空は― 空は男の 泣きどころさ | 石原裕次郎 | 大高ひさを | 小杉太一郎 | 小杉太一郎 | 雨だ 霧だ 嵐だ 俺らの地球は 逆さまだ 恋の地図の フライトプラン そっとあの娘に 囁けば 雲が呼ぶ 夢が飛ぶ 風が鳴る 風が鳴る 空は― 空は男の 泣きどころさ 酒だ 金だ 女だ 俺らの地球は 逆さまだ 泪こらえて 操縦桿押せば 人の情けと 言う奴が 七色の 虹の輪に のぞいてる のぞいてる 空は― 空は男の 泣きどころさ |
でっかい青空でっかい海を下に見て でっかいあくびをひとつすりゃ 夢はたちまち 世界をめぐる でっかい青空 帽子のつもり でっかい地球が おれのふるさと でっかい砂漠のまんなかで でっかい声で歌ったら スフィンクスが くしゃみをしたぜ でっかい青空 帽子のつもり でっかい地球が おれのふるさと でっかい気持のおれたちが でっかい顔して笑ったら ピラミッドが 小ちゃく見えた でっかい青空 帽子のつもり でっかい地球が おれのふるさと | 石原裕次郎 | 谷川俊太郎 | 六条隆 | 六条隆 | でっかい海を下に見て でっかいあくびをひとつすりゃ 夢はたちまち 世界をめぐる でっかい青空 帽子のつもり でっかい地球が おれのふるさと でっかい砂漠のまんなかで でっかい声で歌ったら スフィンクスが くしゃみをしたぜ でっかい青空 帽子のつもり でっかい地球が おれのふるさと でっかい気持のおれたちが でっかい顔して笑ったら ピラミッドが 小ちゃく見えた でっかい青空 帽子のつもり でっかい地球が おれのふるさと |
東京午前三時真っ紅なドレスがよく似合う あの娘想うてむせぶのか ナイト・クラブの青い灯に 甘くやさしいサキソホン ああ、東京の 夜の名残りの午前三時よ 可愛いい顔して街角の 白い夜霧に濡れながら 待っていそうな気もするが あの娘、気ままな流れ星 ああ、東京の 恋の名残りの午前三時よ おもかげまぶたに裏路へ 出れば冷たいアスファルト 似た娘乗せてくキャデラック テイル・ランプがただ赤い ああ、東京の 夜の名残りの午前三時よ | 石原裕次郎 | 佐伯孝夫 | 吉田正 | | 真っ紅なドレスがよく似合う あの娘想うてむせぶのか ナイト・クラブの青い灯に 甘くやさしいサキソホン ああ、東京の 夜の名残りの午前三時よ 可愛いい顔して街角の 白い夜霧に濡れながら 待っていそうな気もするが あの娘、気ままな流れ星 ああ、東京の 恋の名残りの午前三時よ おもかげまぶたに裏路へ 出れば冷たいアスファルト 似た娘乗せてくキャデラック テイル・ランプがただ赤い ああ、東京の 夜の名残りの午前三時よ |
東京の何処かで暗い灯影を 踏みながら 遠い思い出 たどりゆく 夜空にこぼれる 星屑は 東京の何処かで 泣いている 可愛いあの娘の 涙やら 燃えて重ねた くちびるに 嘘はなかった 震えてた 夜風のささやき 聞きながら 二人で夢みた しあわせを 何んで見捨てて 行ったやら 探し疲れた この胸に 早く戻って 来ておくれ 夜更けて きらめく星空を 東京の何処かの 街角で 可愛いあの娘も 見てるやら | 石原裕次郎 | 渋谷郁男 | 野崎真一 | 塩瀬重雄 | 暗い灯影を 踏みながら 遠い思い出 たどりゆく 夜空にこぼれる 星屑は 東京の何処かで 泣いている 可愛いあの娘の 涙やら 燃えて重ねた くちびるに 嘘はなかった 震えてた 夜風のささやき 聞きながら 二人で夢みた しあわせを 何んで見捨てて 行ったやら 探し疲れた この胸に 早く戻って 来ておくれ 夜更けて きらめく星空を 東京の何処かの 街角で 可愛いあの娘も 見てるやら |
東京の日曜日風が吹く 風が吹く 俺とあんたの ために吹く 夢が飛ぶ 夢が飛ぶ 若い二人の ために飛ぶ 泪をこらえて 生きて来た 二十台の命に ほのぼのと 明るい陽ざしの 朝が来る ああ東京の 東京の日曜日 夜が来る 夜が来る 俺とあんたの ために来る 鐘が鳴る 鐘が鳴る 若い二人の ために鳴る 和光の時計の 針の様に せつなく寄りそう 影と影 零時の心が また燃える ああ東京の 東京の日曜日 | 石原裕次郎 | 大高ひさを | 鏑木創 | 鏑木創 | 風が吹く 風が吹く 俺とあんたの ために吹く 夢が飛ぶ 夢が飛ぶ 若い二人の ために飛ぶ 泪をこらえて 生きて来た 二十台の命に ほのぼのと 明るい陽ざしの 朝が来る ああ東京の 東京の日曜日 夜が来る 夜が来る 俺とあんたの ために来る 鐘が鳴る 鐘が鳴る 若い二人の ために鳴る 和光の時計の 針の様に せつなく寄りそう 影と影 零時の心が また燃える ああ東京の 東京の日曜日 |
東京の夜別れがつらいと 泣いているよな 雨にぬれてる 新宿の街 やっとみつけた 幸せなのに 誰がこわして しまうのか 今夜かぎりの 東京の夜 おまえの涙を ふいているのに 俺が泣いてる 外苑通り 愛しきれない おまえを抱いて 夜にこのまま とけたいが 夢も冷たい 東京の夜 帰りたくないと すねるおまえを そっと見送る 青山あたり 俺の背中を つきさすように 別れないでと 泣く声が 今も聞える 東京の夜 | 石原裕次郎 | わだじゅんこ | 曽根幸明 | 山倉たかし | 別れがつらいと 泣いているよな 雨にぬれてる 新宿の街 やっとみつけた 幸せなのに 誰がこわして しまうのか 今夜かぎりの 東京の夜 おまえの涙を ふいているのに 俺が泣いてる 外苑通り 愛しきれない おまえを抱いて 夜にこのまま とけたいが 夢も冷たい 東京の夜 帰りたくないと すねるおまえを そっと見送る 青山あたり 俺の背中を つきさすように 別れないでと 泣く声が 今も聞える 東京の夜 |
東京ラプソディー花咲き花散る宵も 銀座の柳の下で 待つは君ひとり 君ひとり 逢えば行く ティールーム 楽し都 恋の都 夢の楽園(パラダイス)よ 花の東京 現(うつつ)に夢見る君の 神田は想い出の街 今もこの胸に この胸に ニコライの 鐘も鳴る 楽し都 恋の都 夢の楽園(パラダイス)よ 花の東京 明けても暮れても唄う ジャズの浅草行けば 恋の踊り子の 踊り子の 黒子(ほくろ)さえ 忘られぬ 楽し都 恋の都 夢の楽園(パラダイス)よ 花の東京 夜更けにひととき寄せて なまめく新宿駅の あの娘はダンサーか ダンサーか 気にかかる あの指環 楽し都 恋の都 夢の楽園(パラダイス)よ 花の東京 | 石原裕次郎 | 門田ゆたか | 古賀政男 | | 花咲き花散る宵も 銀座の柳の下で 待つは君ひとり 君ひとり 逢えば行く ティールーム 楽し都 恋の都 夢の楽園(パラダイス)よ 花の東京 現(うつつ)に夢見る君の 神田は想い出の街 今もこの胸に この胸に ニコライの 鐘も鳴る 楽し都 恋の都 夢の楽園(パラダイス)よ 花の東京 明けても暮れても唄う ジャズの浅草行けば 恋の踊り子の 踊り子の 黒子(ほくろ)さえ 忘られぬ 楽し都 恋の都 夢の楽園(パラダイス)よ 花の東京 夜更けにひととき寄せて なまめく新宿駅の あの娘はダンサーか ダンサーか 気にかかる あの指環 楽し都 恋の都 夢の楽園(パラダイス)よ 花の東京 |
時には母のない子のように時には母のない子のように だまって海をみつめていたい 時には母のない子のように ひとりで旅に出てみたい だけど心はすぐかわる 母のない子になったなら だれにも愛を話せない 時には母のない子のように 長い手紙を書いてみたい 時には母のない子のように 大きな声で叫んでみたい だけど心はすぐかわる 母のない子になったなら だれにも愛を話せない | 石原裕次郎 | 寺山修司 | 田中未知 | | 時には母のない子のように だまって海をみつめていたい 時には母のない子のように ひとりで旅に出てみたい だけど心はすぐかわる 母のない子になったなら だれにも愛を話せない 時には母のない子のように 長い手紙を書いてみたい 時には母のない子のように 大きな声で叫んでみたい だけど心はすぐかわる 母のない子になったなら だれにも愛を話せない |
時間よお前は…泣くな 泣くなよ 俺の相棒よ 今は 死ぬほど つらくても 時間(とき)がすべてを 洗いながして 消してくれるはずだよ さよなら 今 この ひと時 さよなら 今日という 一日 タバコを かかとで もみ消し ふりむけば 夢のかけらよ 憶えているかい 俺の恋人よ 二人 別れに 泣いた日を いっそ このまま 死んでしまおうと 心決めた あの日を さよなら あふれる涙よ さよなら 別れの悲しみ 涙でつづった 日記も 日がたてば おとぎ話さ 時間(とき)よ お前は なんて素晴らしい すべてを 美しくしてくれる そして やがては 思い出さえも 遠く連れて ゆくのさ ありがとう 時間(とき)の ながれよ ありがとう 過ぎゆく人生 指からのがれて こぼれる 砂浜の 砂の いとしさ | 石原裕次郎 | なかにし礼 | 浜圭介 | | 泣くな 泣くなよ 俺の相棒よ 今は 死ぬほど つらくても 時間(とき)がすべてを 洗いながして 消してくれるはずだよ さよなら 今 この ひと時 さよなら 今日という 一日 タバコを かかとで もみ消し ふりむけば 夢のかけらよ 憶えているかい 俺の恋人よ 二人 別れに 泣いた日を いっそ このまま 死んでしまおうと 心決めた あの日を さよなら あふれる涙よ さよなら 別れの悲しみ 涙でつづった 日記も 日がたてば おとぎ話さ 時間(とき)よ お前は なんて素晴らしい すべてを 美しくしてくれる そして やがては 思い出さえも 遠く連れて ゆくのさ ありがとう 時間(とき)の ながれよ ありがとう 過ぎゆく人生 指からのがれて こぼれる 砂浜の 砂の いとしさ |
利根の船頭唄利根の河原の 舟宿は 枯れたすすきの 吹きさらし 泣くな妹よ 淋しさを 水に流してヨ 幼なじみのヨ 歌でゆこ ひとつ ふたアつ 想い出を たどる兄妹 下り舟 親を探して 飛ぶ鳥を 見ればほろりとヨ 熱い泪がヨ こみ上げる 夢を頼りに 春を待つ 流れ浮草 川育ち 泣くな妹よ 兄さんが きっと幸福ヨ 可愛いおまえにヨ 呼んでやろ | 石原裕次郎 | 池田充男 | 野崎真一 | 野崎真一 | 利根の河原の 舟宿は 枯れたすすきの 吹きさらし 泣くな妹よ 淋しさを 水に流してヨ 幼なじみのヨ 歌でゆこ ひとつ ふたアつ 想い出を たどる兄妹 下り舟 親を探して 飛ぶ鳥を 見ればほろりとヨ 熱い泪がヨ こみ上げる 夢を頼りに 春を待つ 流れ浮草 川育ち 泣くな妹よ 兄さんが きっと幸福ヨ 可愛いおまえにヨ 呼んでやろ |
泣かせるぜ離さない もう離さない すがりつく あの娘の 長いまつげが 濡れている それ程までに 愛してくれる 初心(うぶ)なあの娘の 純情が ああ 俺を泣かせるぜ 貴方だけ ただ貴方だけ なにもかも 貴方に 云ってはじらう 白い顔 夜更けの星が 見つめていても 抱いてやりたい いじらしさ ああ 俺を泣かせるぜ 帰さない もう帰さない いつまでも このまま 胸に抱かれて いたいのに 無情の風が 別れの時刻(とき)を 告げるせつない 夜の道 ああ 俺を泣かせるぜ | 石原裕次郎 | 滝田順 | 鶴岡雅義 | | 離さない もう離さない すがりつく あの娘の 長いまつげが 濡れている それ程までに 愛してくれる 初心(うぶ)なあの娘の 純情が ああ 俺を泣かせるぜ 貴方だけ ただ貴方だけ なにもかも 貴方に 云ってはじらう 白い顔 夜更けの星が 見つめていても 抱いてやりたい いじらしさ ああ 俺を泣かせるぜ 帰さない もう帰さない いつまでも このまま 胸に抱かれて いたいのに 無情の風が 別れの時刻(とき)を 告げるせつない 夜の道 ああ 俺を泣かせるぜ |
泣きながら微笑んで逢うときは いつも他人の恋だった 噂と影におびえては 夜霧の森で 泣いていた 恋の終りの 思い出に 泣きながら 微笑んで ワルツを踊ろうよ くちづけは いつも別れの味だった 誰も許さぬ 恋だから 街の灯影も 暗かった 恋の別れの 思い出に 泣きながら 微笑んで ワルツを踊ろうよ 泣きながら 微笑んで ワルツを踊ろうよ 泣きながら 微笑んで | 石原裕次郎 | 石原慎太郎 | 石原慎太郎 | 小谷充 | 逢うときは いつも他人の恋だった 噂と影におびえては 夜霧の森で 泣いていた 恋の終りの 思い出に 泣きながら 微笑んで ワルツを踊ろうよ くちづけは いつも別れの味だった 誰も許さぬ 恋だから 街の灯影も 暗かった 恋の別れの 思い出に 泣きながら 微笑んで ワルツを踊ろうよ 泣きながら 微笑んで ワルツを踊ろうよ 泣きながら 微笑んで |
泣きはしないさ泣きはしないさ 泣かないさ 花は咲いてもやがて散る 恋の生命は短いものよ 顔を反向けて歩くのは 街の灯りが まぶしいからさ 泣きはしないさ 泣かないさ 夜の屋台のコップ酒 持ったこの手が ふるえていても 涙こらえるためじゃない ちょっと寒気が するからなのさ 泣きはしないさ 泣かないさ 誰が泣いたりするものか 俺の頬ぺた一筋つたう これが涙であったとて 別れつらさの 涙じゃないさ | 石原裕次郎 | 鹿倉ひろし | 上原賢六 | 山田栄一 | 泣きはしないさ 泣かないさ 花は咲いてもやがて散る 恋の生命は短いものよ 顔を反向けて歩くのは 街の灯りが まぶしいからさ 泣きはしないさ 泣かないさ 夜の屋台のコップ酒 持ったこの手が ふるえていても 涙こらえるためじゃない ちょっと寒気が するからなのさ 泣きはしないさ 泣かないさ 誰が泣いたりするものか 俺の頬ぺた一筋つたう これが涙であったとて 別れつらさの 涙じゃないさ |
泣き虫酒場元気を出せよと なだめた奴が かげで睫毛を ぬらしてる 小糠雨ふる 場末の街で なんだかなんだか 知らないが みんな泣きたく なる酒場 天下を取るよな お風呂敷も 恋に破れた ハンカチも 遠いジンタの ラッパの音に ぐっしょりぐっしょり ぬれながら みんな泣いてる 縄のれん 男が泣きたく なるよな晩は なまじとめるな さめるまで 思う存分 お泣きなさいと しんみりしんみり 泣きながら いつかマダムも 泣いている | 石原裕次郎 | 門井八郎 | 上条たけし | 塩瀬重雄 | 元気を出せよと なだめた奴が かげで睫毛を ぬらしてる 小糠雨ふる 場末の街で なんだかなんだか 知らないが みんな泣きたく なる酒場 天下を取るよな お風呂敷も 恋に破れた ハンカチも 遠いジンタの ラッパの音に ぐっしょりぐっしょり ぬれながら みんな泣いてる 縄のれん 男が泣きたく なるよな晩は なまじとめるな さめるまで 思う存分 お泣きなさいと しんみりしんみり 泣きながら いつかマダムも 泣いている |
啼くな小鳩よ啼くな小鳩よ 心の妻よ なまじなかれりゃ 未練がからむ たとえ別りょと 互の胸に 抱いて居ようよ おもかげを 旅ははるばる 涯ないとても 呼べば届くよ 夜毎の夢に 思い出したら 祈ろじゃないか つきぬえにしを 身の幸を さらば小鳩よ 心の妻よ 瞳曇るな また逢う日まで 帽子振り振り 後ふり向けば 暁(あけ)の野風が ただ寒い | 石原裕次郎 | 高橋掬太郎 | 飯田三郎 | | 啼くな小鳩よ 心の妻よ なまじなかれりゃ 未練がからむ たとえ別りょと 互の胸に 抱いて居ようよ おもかげを 旅ははるばる 涯ないとても 呼べば届くよ 夜毎の夢に 思い出したら 祈ろじゃないか つきぬえにしを 身の幸を さらば小鳩よ 心の妻よ 瞳曇るな また逢う日まで 帽子振り振り 後ふり向けば 暁(あけ)の野風が ただ寒い |
泣くのはおよしさよならと言えずに 泣くのはおよし わがままな恋人 困らせないで 叱りながらも おまえを見つめ そっと涙を 拭いてやる ああ 夜霧がせつない 別れ街角 こんなに好きな 二人じゃないか やるせないカクテル 無理して呑んで おとなぶる横顔 なおいじらしい だからおまえを 綺麗なままで 帰したいのさ 夜の街 ああ 囁く言葉は 甘いブルース いつものように 笑っておくれ あの橋のところで 車をひろい 右・左 今夜は別れてゆこう ごらんちいさな 時計の針も 午前零時を 指している ああ おまえの瞼に 残すくちづけ 明日も逢える 二人じゃないか | 石原裕次郎 | 池田充男 | 野崎真一 | 小谷充 | さよならと言えずに 泣くのはおよし わがままな恋人 困らせないで 叱りながらも おまえを見つめ そっと涙を 拭いてやる ああ 夜霧がせつない 別れ街角 こんなに好きな 二人じゃないか やるせないカクテル 無理して呑んで おとなぶる横顔 なおいじらしい だからおまえを 綺麗なままで 帰したいのさ 夜の街 ああ 囁く言葉は 甘いブルース いつものように 笑っておくれ あの橋のところで 車をひろい 右・左 今夜は別れてゆこう ごらんちいさな 時計の針も 午前零時を 指している ああ おまえの瞼に 残すくちづけ 明日も逢える 二人じゃないか |
嘆きのメロディー淋しい背中を たとえ丸めても ひきずるその影は 消せはしない 過去を話せば ひとつやふたつ だれにも言えない 心の傷がある 終りない旅の 終着駅に いつの日か ひとりで たどりつくだけ 風よお前は 知っているのか 人はだれでも 嘆きのメロディー 煙草のけむりを たとえゆらしても 心のやすらぎは 探せないさ 道の小石を かかとでければ はかなく夢さえ 胸から消えてゆく 終りない旅の 目覚めた朝も ふりむけば ぬけがら そこにあるだけ 風よお前は 知っているのか 人はだれでも 嘆きのメロディー 風よお前は 知っているのか 人はだれでも 嘆きのメロディー | 石原裕次郎 | 荒木とよひさ | 三木たかし | | 淋しい背中を たとえ丸めても ひきずるその影は 消せはしない 過去を話せば ひとつやふたつ だれにも言えない 心の傷がある 終りない旅の 終着駅に いつの日か ひとりで たどりつくだけ 風よお前は 知っているのか 人はだれでも 嘆きのメロディー 煙草のけむりを たとえゆらしても 心のやすらぎは 探せないさ 道の小石を かかとでければ はかなく夢さえ 胸から消えてゆく 終りない旅の 目覚めた朝も ふりむけば ぬけがら そこにあるだけ 風よお前は 知っているのか 人はだれでも 嘆きのメロディー 風よお前は 知っているのか 人はだれでも 嘆きのメロディー |
何故か愛せないあともどり出来ぬ 俺の人生は ビルの谷間を 吹き抜ける 風のまにまに どこへ行く 道ばたに咲いてる 可憐な花に 立ち止まる足許に 涙が落ちる (セリフ)さようなら 小さな思い出 何故か 愛せない 汚れてしまった 俺の悲しみは ほこりまみれの 街灯か 雨にうたれて ただ一人 夢にみるあたたかさ やさしい心 みたされぬ唇が 求めて歌う (セリフ)君にわかるかな 何故か 愛せない 捨てどころない 俺の淋しさは 重い足音 影法師 きっと死ぬまで つきまとう 幸せにあふれてた 幼い頃よ あの頃のほほえみを みつけるまでは (セリフ)もう少し 待っていてくれないか 何故か 愛せない | 石原裕次郎 | なかにし礼 | 鈴木淳 | 鈴木淳 | あともどり出来ぬ 俺の人生は ビルの谷間を 吹き抜ける 風のまにまに どこへ行く 道ばたに咲いてる 可憐な花に 立ち止まる足許に 涙が落ちる (セリフ)さようなら 小さな思い出 何故か 愛せない 汚れてしまった 俺の悲しみは ほこりまみれの 街灯か 雨にうたれて ただ一人 夢にみるあたたかさ やさしい心 みたされぬ唇が 求めて歌う (セリフ)君にわかるかな 何故か 愛せない 捨てどころない 俺の淋しさは 重い足音 影法師 きっと死ぬまで つきまとう 幸せにあふれてた 幼い頃よ あの頃のほほえみを みつけるまでは (セリフ)もう少し 待っていてくれないか 何故か 愛せない |
懐しのブルース古い日記の ページには 涙のあとも そのままに かえらぬ夢の なつかしく 頬すり寄せる わびしさよ あゝ 懐しのブルースは 涙にぬれて 歌う唄 ひとつ浮雲 夜の空 何故にか胸に しみじみと 思い出遠く ながれ行く 心にも似た かなしさよ あゝ 懐しのブルースは ひとりさびしく 歌う唄 重く悲しい 歌なれど 生きて行く身の つれづれに 夕闇遠い 行末の のぞみはかなく くちづさむ あゝ 懐しのブルースは この世の夢を 歌う唄 | 石原裕次郎 | 藤浦洸 | 万城目正 | | 古い日記の ページには 涙のあとも そのままに かえらぬ夢の なつかしく 頬すり寄せる わびしさよ あゝ 懐しのブルースは 涙にぬれて 歌う唄 ひとつ浮雲 夜の空 何故にか胸に しみじみと 思い出遠く ながれ行く 心にも似た かなしさよ あゝ 懐しのブルースは ひとりさびしく 歌う唄 重く悲しい 歌なれど 生きて行く身の つれづれに 夕闇遠い 行末の のぞみはかなく くちづさむ あゝ 懐しのブルースは この世の夢を 歌う唄 |
並木の雨並木の路に 雨が降る どこの人やら 傘さして 帰る姿の なつかしや 並木の路は 遠い路 何時か別れた あの人の 帰り来る日は 何時であろ 並木の路に 雨が降る 何処か似ている 人故に 後姿の なつかしや | 石原裕次郎 | 高橋掬太郎 | 原野為二 | | 並木の路に 雨が降る どこの人やら 傘さして 帰る姿の なつかしや 並木の路は 遠い路 何時か別れた あの人の 帰り来る日は 何時であろ 並木の路に 雨が降る 何処か似ている 人故に 後姿の なつかしや |